セイシェル・ラディーグ島子連れ旅行記(6才、9才)〜レンタサイクル編・観光の見どころ・リュニオンエステートビーチ
ボナプレミジ!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです☆今回は「インド洋の真珠」「地上最後の楽園」と讃えられるセイシェル共和国に2人の子供(小3、年長)を連れ家族4人で旅行をしてきました。
セイシェル旅行滞在3日目。フェリーでラディーグに到着した私たちは、ホテルの送迎バスでラディーグアイランドロッジへ向かいました。私たちがラディーグ島で宿泊する「リュニオンビーチエステートシャーレ」はアイランドロッジが経営する宿泊施設なので、チェックインの手続きなどはアイランドロッジでおこなうようです。
チェックインの後、自転車を借りて家族でサイクリングを楽しみます。
セイシェル子連れ旅行のスケジュール
- 1日目 モルジブからシンガポールで乗り換えてセイシェルヘ ヴァレドメ自然保護区 プララン島
- 2日目 3島クルーズツアーに参加 プララン島
- 3日目 ラディーグ島へ移動 サンセットクルーズ ラディーグ島
- 4日目 午前中ココ島クルーズ 午後ホテルのプール&ビーチ ラディーグ島
- 5日目 アンスココトレッキングツアー 島の北海岸へサイクリング ラディーグ島
- 6日目 午前中ホテルのプール&ビーチ 午後移動
- 7日目 シンガポールで乗り継いで帰国
セイシェルのエッセンス・ラディーグ島の見どころと子連れ旅行者の楽しみ方
数あるビーチリゾートの中でも、ひときわ特異な景観を誇るセイシェルのビーチ。
太古の地球を連想させる巨石の造形美は、まさに自然が造った芸術作品だ。
ラ・ディーグ島はそのエッセンスを凝縮した宝石のような島。
開発が制限されているため手つかずの自然が残り、世界のスーパーセレブたちがあこがれるセイシェルの名声からは、想像もつかないくらい素朴な環境が守られている。
ラ・ディーグ島に行かずして、セイシェルを語るべからず。
光さえ立ち止まるスローライフの島。
誰もが心やすらぐバカンスをおくれるだろう。
ラディーグ島への行き方
ラ・ディーグ島には空港がないため、となりのプララン島からインターアイランドフェリーで訪れるのが一般的。所要時間は30分。フェリーはおよそ1時間ごとに、早朝から夜まで毎日運行してる。
プララン島滞在者なら、エクスカーションや個人手配で、日帰りで訪れることも可能。またマヘ島からはフェリーでおよそ3時間。
プララン島からのフェリーでラディーグ島に到着した私たちは港に出迎えてくれたスタッフの案内でトラックのような送迎車に乗って、ラディーグアイランドロッジに向かった。上の写真は港前の通り。このあたりがラディーグ島で一番人が多い。
アイランドロッジでチェクインの手続きをして、それから私達が泊まるリュニオンエステートシャーレに向かうのだが、その前に、ラディーグ島観光の見どころを紹介しよう。
島内の交通手段
●レンタル自転車
公共の交通機関がなく、自動車もほとんど走っていないラ・ディーグ島で、もっともポピュラーな交通手段。レンタル自転車店は、港周辺とラ・ディーグアイランドロッジの入り口にある。
参考記事:子連れ海外サイクリング
●オックスカート
その名のとおり人が乗った荷台のような貨車を、牛がひいて歩く乗り物。歩いたほうが早いじゃん!と思えるそのスピードは、まさにラ・ディーグ島タイム。
●タクシー
港のまわりに1~2台のタクシーが止まっている。
ラディーグ島の主な見どころ
●アンススールダルジャン・恋人海岸
こんなところ:
セイシェルで最もフォトジェニックなビーチ。花崗岩が不思議な偶然で積み重なった天然のオブジェは、まさに「神の積み木」と言っていい荘厳な眺め。こんな景観が観れるのは世界でここだけであり、この写真を撮るためだけにセイシェルに行ってもいい。
しかし上記の写真を撮影した場所は、アンススールダルジャンに行けば誰でも簡単にわかる場所ではない。文章で説明するのは難しいが、ビーチに出たら南に100mほど進み、岩づたいに沖に出て北を向いたら見ることができる。ビーチ沿いにトレイルもある。
行き方:
港からおよそ3km。レンタサイクルで行くのが一般的。
●リュニオンエステートパーク
こんなところ:
ゾウガメ公園や、バニラプランテーション、映画「エマニエル夫人」の撮影ロケがおこなわれた建物などがある広大な公園。園内のサイクリングも楽しい。
行き方:
港からの距離はおよそ2km。レンタサイクルで行くのが一般的。
●グランダンス
こんなところ:
アンススールダルジャンと並ぶ、セイシェルを代表するビーチ。花崗岩のオブジェと目の醒めるような美しい海のコントラストが鮮やか。ビーチは広くどこをとっても絵になる景観が続く。波が高いのでボディーボード、サーフィンに向いている。
島の中心から続く道路の終点にカフェが1件だけある。
行き方:
グランダンスへはラディーグ港からおそよ4km。レンタサイクルでいける距離だが、普段自転車に乗りなれていない子連れ家族には峠越えがハードかも。
滞在しているホテルのエクスカーションで訪れるのが一般的。
プララン島やマヘ島からのツアーでグランダンスに行くかどうかは不明。
●アンスココ
こんなところ:
ラ・ディーグ島で一番美しいビーチと賞賛される。白砂の広いビーチに花崗岩の巨石が転がっている。透明度が高く水もきれいだが、魚影は濃くない。
行き方:
グランダンスからトレイルを約1時間弱のハイキングでたどり着ける。トレッキングツアーに参加して行く。
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●ココ島
こんなところ:
ラディーグ島からボートでおよそ20分のところにある花崗岩と白砂ビーチでできた小さな無人島。巨岩がごろごろ転がっている不思議な風景が特徴の島。ビーチは遠浅で、沖には珊瑚礁の海が広がっている。子連れシュノーケリングでウミガメやたくさんのトロピカルフィッシュを見ることができる。
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行き方:
ラディーグのホテルのエクスカーションか、ツアーで行く。
●フェリシテ島
ラ・ディーグ島の北西に浮かぶ島。道も民家もないが、超高級ホテルが1軒だけある。
子連れにおすすめのアクティビティ
サイクリング
サイクリングはラディーグ島で子連れ旅行者に一番おすすめのアクティビティだ。
島内には自動車はほとんど走っていないので、子供が車と接触するかなどの心配無用でストレスフリーだ。
しかもビーチにしても椰子が繁る森にしても、自然が豊富で、空気が美味しい。どこを切り取っても絵になるラディーグ島の景色と一体となったような子連れサイクリングは、家族にとって忘れられぬ思い出になるだろう。
そもそも交通の足としても自転車は必須。
参考記事:子連れ海外サイクリング
サンセットクルーズ
夕日が美しいセイシェルで、大人気のアクティビティ。私たちはラディーグ島を時計回りに1周するクルーズに参加した。ホテルの無料エクスカーションだったのだが、シャンパンやカナッペまでふるまわれて恐縮した。
ただし子供は「美しい夕日」を見ることになどほとんど興味がないので、ひたすら「船」に乗っている楽しさを強調し続けないと飽きてしまう。
ラディーグ島発のエクスカーション
●ココシスター島1日観光、大人$102子供$84
●クーザン島、キュリーズ島、サンピエール島の3島を訪れる1日ツアー、大人$168子供$132
●アリド島1日観光、大人$150子供$120
●ココ島、フェリシテ島半日ツアー、大人$60子供$48
●牛車でラ・ディーグ島半日観光、大人$48子供$36
●ヴァレドメ観光+アンスラジオ、大人$108子供$84
●ヴァレドメ半日観光、大人$90子供$72
その他、ダイビングツアー、スノーケリングツアー、バードウォッチングツアー、フィッシングツアー、ヘリコプター周遊、サンセットクルーズ等
エクスカーションは現地の旅行会社カウンター、または滞在先のホテルで申し込める。
お店
港周辺に3~4軒、みやげもの店がある。またラ・ディーグアイランドロッジの近くには、スーパーがある。
ホテル
宿泊施設は島全体で20軒程度。プールのあるリゾートホテルは2~3軒。
宿泊施設のほとんどが、西海岸の内陸に集中している。
ブラックパラダイスフライキャッチャー
その姿を見た人は幸せになれると言い伝えらるブラックパラダイスフライキャッチャーは、世界でラ・ディーグ島にしか生息しないとても貴重な鳥。
現在確認されている数は100羽前後で、絶滅危惧種に指定されている。
滞在中もし見ることができたらとてもラッキーだ。
参考記事:ボルネオの生き物・動物・昆虫図鑑〜写真に収めた絶滅危惧種たち
ラディーグ島のホテル〜リュニオン・エステート・ビーチ・シャーレ
到着
港に着いて船を降りると、クレオール社の係員が名前を確認している。同じホテルへ向うゲストと同じバスに乗り、2~3分でラ・ディーグ・アイランドロッジのロビーに到着した。わたしたちもここで一緒に降りて、チェックインの手続きをするらしい。
ほとんどのゲストがこちらのアイランドロッジに宿泊するようで、手続きが終ると部屋に案内されていたが、わたしたちと、もう1組オーストリアからきた3世代家族は、またバスに乗り、リュニオン・エステート・ビーチ・シャーレへと向った。
そもそもまだ朝の10時半を少しまわったくらいの時間なのに、もう部屋が使えるというのはとてもありがたい。
さあ、荷物を整理したら、今日、何をするか考えよう♪
子連れにやさしいロケーション
リュニオン・エステート・ビーチ・シャーレは、セイシェルで一番夕日がきれいなラ・ディーグ島西海岸の、ビーチフロントに建つコンドミニアム。
独立したバンガロータイプのヴィラで、イギリスのブレア前首相も家族で滞在したことがあるという。
目の前に、リーフに囲まれた穏やかなリュニオンビーチが広がり、すぐ後ろには、たくさんのゾウガメが放し飼いされているゾウガメ公園がある。
リュニオンビーチ。海のむこうにプララン島が見える
そしてセイシェルを代表するビーチ、アンススールダンルジャンへも自転車で1分足らず。
プララン島の島影に沈むセイシェルの夕日や、岩が積み重なった独特の景観を、部屋に居ながらにして眺めることができる、笑いが止まらないくらい素晴らしいコンドミニアムだ。
周辺環境
村から離れた場所にポツーンと1軒だけ建っているリュニオン・エステート・ビーチ・シャーレは、まるで「大自然の中の小さな家」。
まわりは南海の無人島さながらの雰囲気で、人の気配がまったくしない。
そのうえコンドミニアムだから、ホテルスタッフなんかもいないぶん、よけいに人間密度が低い。もし隣のヴィラの人が不在なら、ロビンソン・クルーソーみたいに、しびれるくらい孤独で贅沢な環境を満喫できる。
室内設備
ヴィラは独立した1戸建てで、2つのベッドルーム、2つのバスルーム、大型クローゼット、冷蔵庫や電子レンジ完備の大型キッチン、リビング/ダイニングルーム、そしてビーチに面したテラスが備わっている。
内装や家具は決して高級ではないが、機能的で清潔。メインベッドルームからも、直接テラスへ出入りすることができる。
また庭に屋外シャワーがあるのもうれしい。
キッチン / テラスのテーブルで食事をする / リビング
1棟独立タイプのヴィラ / 部屋の目の前がビーチ / テラスのテーブル席
宿泊者の特典
リュニオン・エステート・ビーチ・シャーレの宿泊客は、ラ・ディーグ・アイランドロッジのプールやレストランが自由に使用出来る他、アイランドロッジが主催する無料エクスカーションにも参加できる。
部屋からロッジまで送迎バスがあり、朝晩の食事時は無料で乗車できる。それ以外は1人片道3ユーロの運賃がかかる。レンタル自転車なら5分程度。
ラディーグ島で自転車の借り方
不審な訪問者
リュニオンエステートビーチシャーレに着いて、部屋で荷解きをしていたら、全身真っ黒に日焼けした、熊のように大柄な男性がバルコニーの前にやってきた。
部屋の中のわれわれをのぞき込み、自転車は借りないのか?と聞いてくる。え~いきなりセールスですかー、それもこんなコワモテ系のお兄さんが。
「すみません、せっかくのアドバイスですが、たった今着いたばかりなのでまだ何も考えてないんです」
丁重にお断りする。ママは、一応料金とか子供用もあるかとか聞いてましたが。
男性が帰ったあと、荷物整理の続きをしてたら、セイシェル航空の機内誌の記事がふと頭をよぎった。
「セイシェルですべきことベスト7」
みたいな特集記事で「ラ・ディーグ島で自転車に乗る」という項目が確かあったハズだ。
それも上位のほうに。
それによく考えたら、アイランドロッジのプールやレストランが自由に使えるのはいいとして、ここから歩いて行くと片道20分くらいかかるぞ。
コンドミニアム生活に必要なものをスーパーに買い出しに行くのにも、徒歩だとちょっと不便。日頃の運動不足解消にはいいかもしれないが、毎日のルーティンワークにしてはけっこうハードだ。
せっかくバケーションに来てるんだし、ひとつここはセイシェル航空も「おすすめ」してるレンタサイクルをしてみようか!
自転車を借りる手続きは簡単
さっきの男性はアヤシイので、ホテルのアクティビティデスクで借りることにしよう。チェックイン時にもらった案内にホテルのレンタサイクルの料金が載ってる。
えーとどれどれ、4日間で4台196ドルかー。おお、けっこう高いな。
「さっきの男の人、いくらって言ってた?」
「えーと確か4台4日で100ドルだったかな。そこにメモしてあるよ」
なにぃ~~!196ドルと100ドルじゃあぜんぜん違うじゃないか。
そんなに違うなら、ちょっとくらいアヤシくてもかまわないよーー。
でもあの人だれだったの?
チェックインしたらすぐ部屋に現れたので、ホテルの関係者だと思うけど、、、こんなに料金が違うのはどうしてですかー?
ママの聞き違い?メモの書き損じ?まあ、ここでうだうだ言ってても始まらない。とにかく確認してみようということになり、ママがホテルのフロントに電話する。
「真っ黒ですごく体が大きい人で、部屋に入ったらすぐ自転車借りないかと聞きに来た人はホテルの人ですか?」
すると「ああ、それはホテルとは関係ない人です」とキッパリ。
「でもレンタル自転車のことで話がしたいならそう伝えておきます」と言われた。
そう伝えておきます、、、
もし、ここがイタリアなら、この伝言はおそらく伝わらない。
リアクションを待ってても無駄なので、さっさと次善策を練ったほうがいい。
そもそも「あの大柄な男性」という言い方でその人が特定できるのか、「伝えておきます」の意味がこちらの気持ちを察して「自転車を借りたいのですぐ手配して下さい」と踏み込んだ依頼をしてくれるのか?
こんな場面で、こちらの期待通りの結果が訪れる国は、日本、スイス、ドイツ、オーストラリアそしてシンガポールくらいのものだ。
セイシェルはどうなんだろう?信じて待ってていいのか?
まあそうは言ってもわたしたちもすぐに何かする予定はないし、とりあえずバルコニーで紅茶でも飲みながら、のんびり待つことにした。
すると10分もしないうちにその大柄な男性が戻ってきたではないか!
しかも大人用自転車2台と子供用自転車2台、合計4台の自転車を持って。
わははは、何と言う手際のよさ。
と言うか顔に似合わずアンタいい人だったんじゃないかーー。
走れメロスみたいに少しでも疑ったわたしを許しておくれ。
とにかくこれで自転車ゲット!
こどもたちは、大喜びでさっそくそのいかしたマシンにまたがり、家のまわりをぐるぐる走っている。
これは楽しいことになりそうだぞー。
じゃあ、とにかく自転車に乗って出かけてみよう!
レンタサイクルについて
ラ・ディーグ島は自転車で走るのにちょうどいい大きさだ。自動車がほとんど走ってないので、子連れでも心労知らずだ。
そのうえ自転車は、車で走るのと違って島の空気やそこに流れる時間を、直接肌で感じることができる点が素晴らしい。
チェーンがはずれたり、ブレーキが壊れたりした時は、道を歩いている人がすぐ集まってきてなおしてくれる。
支払いはドルかユーロの現金。どちらも100と言うので、それなら円に対してすこしでも有利なドルにしてもらった。
大人用の自転車には荷台にスーパーのかごのようなバスケットが取り付けられていて、いろんなものが入るので便利。鍵はない。
参考記事:子連れ海外サイクリング
ラディーグ島/セイシェルでは子連れサイクリングがおすすめ!
ラディーグ島サイクリング事情
公共交通期間が発達していないセイシェルの離島ラディーグ島では、移動手段の主役は自転車。
この島にはエンジン音をぶんぶん鳴らし、廃棄ガスをまき散らしながら走る自動車がほとんどいない。
だから子連れでサイクリングしても
「ほら、横に広がったらあぶないじゃないか!」
「ふらふらしながら運転するんじゃない!」
と常にどきどきハラハラのストレスとは
完全に無縁。
潮風を頬に受け、小鳥のさえずりがミストシャワーのように降りそそぐヤシの葉陰のトンネルを、家族でサイクリングするのは、最高に贅沢で楽しい体験に違いない。
しかもそれがわざわざサイクリングに出かけるのではなく、ちょいとホテルの本館に朝食を食べに行くとか、ビーチに泳ぎに行くとか、スーパーに焼きたてのフランスパンを買いに行くとか、そんな日常の中に組み込まれているのだ。
走行中チェーンがはずれちゃったりしても、その辺を歩いているお兄さんたちがよってたかってちゃちゃっと直してくれる。
まさに子連れサイクリングパラダイス!だね。
島の東側へも峠を越えて自転車で行けちゃう
買い物から帰ってきて部屋の前に自転車を横付け。こんな便利な生活に慣れちゃったら東京に戻ったとき大変だ。
島のもうひとつの交通手段、牛車
子ども達にとっても南の島のこんな美しい自然の中で、おいしい空気を吸いながら家族でサイクリングしたことはとっても良い思い出だ。
日本に帰ってから聞くと、2人とも
セイシェルで一番楽しかったこと、
と主張しています(笑)。
印象的な家族サイクリング
自転車で走るのにちょうどいいサイズのラディーグ島。移動に便利だと思って借りた自転車だったが、自然いっぱいの素朴な島を、家族4人並んで自転車をこぐのは、予想外の楽しさだった。
滞在中、特に意識せず日常生活の中に当たり前のようにあったレンタサイクルだが、旅行が終わってあらためて思い出した時、印象的なサイクリングを下記のように名付けてみた。
スターライトサイクリング
アイランドロッジから先は、夜は人工の灯りがない真っ暗闇。毎晩夕食のあとは、レストランから部屋へ、この星灯りがかすかに照らす道を走って帰る。
暗闇では視力が制限されるので、聴覚や嗅覚といった他の感覚が冴えてくのがわかる。潮の香り、森の匂い、南の島の湿った夜風、波の音、頭上で揺れるヤシの葉ずれの音。
目では見えない自然の秘め事を体全体で感じとり、普段使わない脳の回路に新鮮な風が流れ込んでくるような開放感を味わう。心細さを補い合い、家族でよりそって走るスターライトサイクリングは、今回の旅行で一番楽しかった出来事と言ってもいいかもしれない。
モーニングビーチサイドサイクリング
毎朝、朝食をいただきにレストランへ向かうサイクリングも爽快だ。夜はみんな怯えてかたまって走るのに、明るいとこどもたちは目いっぱい飛ばす。やわらかな朝の木漏れ日が舞い降りる、ラ・ディーグ島のビーチサイドの森の道を、
「今朝は何を食べようか~」「おれもう決めてるんだーー」
なんて会話しながら、家族で自転車をこぐ幸せがあったとは!こんなやさしい気持ちが全身から溢れ出すような充実感を、旅行前は想像することもできなかった。
レンタサイクルの仕様
島で貸し出してる自転車はほとんどが、10~15段変則のマウンテンバイク。荷台は取り払われており、代わりにスーパーのかごのようなものが付けられている。
買い物したり、飲み物やシュノーケルセットなどを入れておくにはとても便利だ。鍵はない。チェーンがはずれた時などトラブル発生時には、まわりを歩いている人がさっと近寄ってきてなおしてくれる。
島で貸し自転車業を取り仕切る親分の友達とか知り合いなんだろうか?自転車は子供用もあり、サドルの高さも調整してくれる。
貸し自転車屋は港の周辺に数件ある。わたしが借りたのはアイランドロッジのウェルカムポイント前の貸し自転車。この場所には実質的な店舗はないが、いつもお兄さんとその子分みたいな人がたむろしている。チェックインしてすぐこのお兄さんが、直接部屋に売り込みに来た。
サイクリングルートのデータ
○アイランドロッジ~リュニオン・エステート・ビーチ・シャレ
この区間の距離はおよそ1,7km。歩くと20分近くかかるが、自転車なら5分足らず。アイランドロッジや、隣接するグレゴリーズコンプレックスへは食事、プール、エクスカーション、買い物などで1日に数回往復するため、自転車は大活躍。
○港~アイランドロッジ~リュニオン・エステート・ビーチ・シャレ
港周辺にはみやげ物ショップが数件、レストラン、公園、プレイグランドがある。ボートに乗るエクスカーションでは、ホテルから送迎バスが出るので、港方面へ自転車で行く頻度は高くない。しかし距離は約3kmあり、歩けば小1時間かかる。この区間の道路は平坦で自転車をこぐのに大きな負担はない。また車と出会うこともほとんどなかった。
○リュニオン・エステート・ビーチ・シャレ~アンススールダンルジャン
セイシェルを代表するインスタ映え / フォトジェニックなビーチ、アンススールダンルジャンは、リュニオンエステートパーク内にある。滞在している部屋からやしの木陰の遊歩道を歩いて行くこともできるが、アンススールダルジャンは、到着してからまたトレイルを歩くことになるので、やはり自転車で行けるのはありがたい。距離は、部屋からビーチの入り口まで約1km、自転車で2~3分。
セイシェル子連れ旅行記の目次
- 最後の楽園セイシェル子連れ旅行記(6才、9才)〜スケジュール・計画・準備編
- セイシェル航空でGO!
- セイシェル子連れ旅行記(6才、9才)〜フライト&空港編・マヘ島ビクトリア国際空港
- 個人手配セイシェル子連れ旅行記〜プララン島空港に到着編・ホテルラルシペル
- セイシェルでレンタカーを借りるのに国際免許はいりません
- 為替の両替~セイシェルルピーをゲットする
- 世界遺産・ヴァレドメ自然保護区のココデメール
- セイシェルナンバーワンビーチ/アンスラジオへのアクセス
- プララン島のディナ~クレオール料理のレストラン「ラグーリュ」
- プララン島のホテル/ラルシペルのプールで水中にらめっこ
- 野鳥の楽園セイシェル・クーザン島に子連れクルージングツアー
- キュリーズ島海洋国立公園〜ゾウガメだらけ!バーベキューランチ・キュリーズ島博物館
- セイシェル・サンピエール島で子連れシュノーケリング
- ホテル・ラルシペルのプールから見るプララン島の夕陽
- ドレスコードは意外に厳しかった・ホテル・ラルシペルのディナー
- え?片道切符だけ?不安いっぱい期待いっぱいでラディーグ島行きフェリーに乗船
- ラディーグ島子連れ旅行記(6才、9才)〜レンタサイクル編・観光の見どころ・リュニオンエステートビーチ
- 最後の楽園セイシェル子連れ旅行記(6才、9才)〜ラディーグ・アイランドロッジ編
- セイシェルサンセットクルーズツアー
- ヨーロッパからのゲストが多いリゾートの朝食では脳にいいものをたくさん食べれる
- ココ島子連れシュノーケリングツアー
- セイシェル子連れ旅行記(6才、9才)〜リュニオンエステートパーク・ゾウガメ公園編
- セイシェルを代表する景観・神の積み木〜アンススールダルジャン
- インポッシブルで危険なミッションとは?〜セイシェルの夕日
- プールバーのお兄さんが火を吹いて驚いたファイヤーショーを見ながらディナービュッフェ
- ツアー参加者だけでビーチを独占する贅沢〜セイシェルの秘境ビーチ・アンスココ子連れトレッキングツアー
- セイシェルを代表するビーチ・グランダンス
- セイシェルのプレイグランドで遊ぶ
- ラディーグ島北側へのサイクリングの途中で野生のゾウガメと遭遇した
- 舌が4次元の世界にワープする衝撃的な美味しさ・グレゴリーズピッツェリアのココナツタルトとキャラメルプリン
- 地上最後の楽園セイシェル子連れ旅行記(6才、9才)〜さよならセイシェル編・デイユース・空港のお土産ショップ
- セイシェル子連れ旅行記エピローグ〜子ども達がセイシェルで楽しかった事ランキング