PTA会長の人前であがらないでスピーチするコツ
😊こんにちは、イルカパパです。
東京の公立中学校でPTA会長を4年、学校運営協議会会長を5年しています。今回はPTA会長が中学校の入学式・卒業式などの式典で祝辞・スピーチを述べる時「あがらないコツ」を紹介します。
この記事が全国のPTA会長の皆さんのお役に立てば幸いです。またそれが子供達や地域の笑顔を増やすことにつながればこんなに嬉しいことはありません。
事前にしっかり準備しましょう
普段仕事で大勢の前でスピーチすることに慣れている方でも、入学式/卒業式のスピーチはちょっと勝手が違います。入学式/卒業式は数ある学校行事の中でも独特なものだからです。
聴衆が生徒、先生、保護者、そして教育委員会の方々、というのもあまり経験しないシチュエーションです。
学校によっては新入生/卒業生の他に、在校生全員が出席することもあります。そうするとかなりの人数になります。
入学式/卒業式で上手にスピーチするためには、まずこの雰囲気になれる、あるいは事前にしっかりイメージすることが大切なポイントです。
またカッコいいことを話して感動されたいという自分目線ではなく、入学式/卒業式の主役である新入生/卒業生に心からお祝いを告げる、という気持ちを持つことが重要です。
事前にしっかり原稿を作り準備する、練習をする、そしてうまく自分がスピーチしている場面をイメージする、できれば原稿を全て覚える、ことで「あがり」をかなり克服することができるでしょう。
話す前に動作を入れましょう
入学式/卒業式でスピーチをする時「あがり」が最高潮に達するのはどの場面だと思いますか?
それは演台の前に立って話し始める直前です。
PTA会長の名前が呼ばれて、あっちこっちにおじぎをしながらステージにあがるのですが、名前を呼ばれてから演台の前に立つまでかなりの時間がかかります。その間、何百人、ときには千人以上の聴衆の目がずっとあなたのことを見つめ、あなたが話し始めるのを待っているのです。
🎓お辞儀の仕方の参考記事↓
こんなに大勢の人が、あなたに注目しあなたが歩く姿やおじぎを何回もする様子をただ黙って見つめいているのです。この重圧は初めて経験する人には想像以上のプレッシャーでしょう。(。 ̄□ ̄)ツ
そして演台の前に立った時にはあがりが最高潮に達していて
頭の中は真っ白
口の中はからから
という状態になっていてもおかしくはありません。ここでそのまま話し始めてしまったら、あがった状態が最後まで続き、とても上手なスピーチなど出来ません。
あがるなというのは難しい注文かもしれませんが、ある程度あがりを克服するのに有効な方法があります。
それは演台の前で
「動作」を入れる
ことです。
人は動作を入れることで心を落ち着かせあがりを抑えることができます。
例えば、演台の前に立って話し始める前に腕時計をはずして演台の上に置くとか、マイクの高さを調節するとか、聴衆をゆっくり見回すとかです。
このような行動を入れることによってあがりを抑え心を落ち着かせて話し始めることができます。
また聴衆から見ても「この人は落ち着いているな」という印象を与える効果があります。どれくらいあがっているかなど他人にはわからないものです。ましてゆっくり落ち着いた声で話していれば、あがっているなどとは思われません。
ですから多少あがっていても気にしないでゆっくり堂々話すことです。
もう一度まとめると
- あがった状態で話し始めたら最後まであがった状態が続く
- 話し始める前に「動作」を入れることであがり抑えて話し始めることができる
- 動作は「時計を外す」「マイクの高さを調整する」「聴衆を見回す」など
- ゆっくり話せば他人からはあがっているようには見えない
などです。良いスピーチを期待していますヽ(´∀`ヽ)
話す姿勢を決めましょう
入学式/卒業式であいさつや祝辞を述べるときは、体躯館のステージ上にある演台の前に立って話します。このときマイクには紅白のリボンが巻かれています。
ビジネスなど普段人前で話す機会が多い人でも、この状況はかなり特殊だと思います。
練習するときは、まず入学式/卒業式の雰囲気をしっかり頭にイメージしておこないましょう。
演台の高さはだいたいおへそあたりです。背の高い人なら腰下くらいになるでしょう。ですから演台に両手をつくと、少し前屈みの姿勢になります。演台に手を着かない場合は、マイクを片手に持つわけではありませんから、
両手を両横におろした状態
か、
体の後ろで両手を結んだ状態
のどちらかになります。自分がどの姿勢で話すか、実際の雰囲気を想像しながら事前に決めておくことをおすすめします。
話し始めは後ろで結び、途中から演台に両手をついて話す、というように体勢を変えるのもありです。
メラビアンの法則を頭に入れて準備しましょう
●声に出し表情を作って練習する
自分の話す姿勢が決まったら、原稿を実際声に出して読み上げてみましょう。聴衆はスピーチの内容より、話し手の
- 視線、表情、手振り、姿勢
- 話すスピード
- 声のトーン、高低、強弱
のほうに強い印象、記憶を持つという報告があります。
表情や声の印象がそのまま話し手への印象、スピーチの感想につながるのです。
これは
「何を話すか」より「どう話すか」が重要だという結論を導いた
アメリカの心理学者アルバート・メラビアン教授の名をとってメラビアンの法則と呼ばれます。大事なことなので下記に太文字でまとめておきます。
●ボディランゲージ(視線、表情、手振り、姿勢):55%
●話し方(声の質、大きさ、速さ、口調):38%
●話しの内容:7%
スピーチの内容が聞き手の印象に与える影響はたったの7%しかないのです!ひゃ〜!
このようなことから練習で実際声に出してスピーチするというのはとても大切なことです。できれば練習している様子をビデオに撮って確認するのがのぞましいです。
そうすると声の調子だけでなく話している時の
表情や態度
も客観的に分析することができます。そうやって何度か確認しながら修正を加えていけばベストでしょう。ビデオに撮影するだけの時間がないという人でも、最低限鏡の前で話す練習をして下さい。
それから入学式/卒業式では原稿をそのまま棒読みする人がいるかもしれませんが、それはおすすめできません。
できれば
原稿を丸暗記し
当日は新入生/卒業生や保護者の顔を見ながら自分の言葉で語りかけるようにスピーチして下さい。もし完全に覚え切れないのであれば、原稿をわかりやすく工夫し、それを演台の上にひろげ、時々見ながら話すのでもかまいません。
生徒にとって一生に一度しかない中学校あるいは小学校の入学式/卒業式です。PTA会長がしっかり練習してスピーチをしてくれたということは大勢の人に伝わりますし、その気持ちこそスピーチの内容や話し方の上手いへたより何より新入生や保護者の心に残るでしょう。
卒業式などスピーチする状況の雰囲気と作法を知りましょう
卒業式や入学式式では、PTA会長は名前を呼ばれたらただステージに登って話すだけではありません。
前述したように、名前を呼ばれて席を立った後ステージに登って話し始めるまでに何度もお辞儀するという
謎の作法が
あります。
また祝辞を書く紙の質や書き方、開き方、たたみ方にも正式な作法があるようです。さらにあいさつが終わったらその紙を壇の上に置いて来ますが、その置き方にも作法があります。
それから式の流れや参列者、雰囲気、会長がスピーチをする順番なども事前に知っていれば雰囲気をイメージしやすくなり、あがり対策になりますよ。
終わりに
🤗「PTA会長の人前であがらないで話すコツ」はこれでおしまいです。最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログ記事があなたのPTA活動の参考になったらとっても嬉しいです。
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それではまたどこかでお会いしましょう!
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