入学式の挨拶原稿を考えるときのポイント
😊こんにちは、イルカパパです。
東京都内の公立中学校でPTA会長を4年、学校運営協議会会長を8年しています。今日のブログではPTA会長が中学校の入学式で祝辞・スピーチ原稿を考えるときの草稿のポイントを紹介します。
このブログ記事が全国のPTA会長のお役に立てば幸いです。またそれが子供達や地域の笑顔を増やすことにつながればこんなに嬉しいことはありません。
聞き手にフォーカスして原稿を書く
PTA会長の入学式挨拶原稿を考えるときは話す対象を頭に浮かべてみましょう。
つまりあなたのスピーチの
「聞き手は誰か?」
ということです。
これが明確に出来ればあいさつ原稿を考える草稿作業の半分は終わったと言ってもいいでしょう。
入学式ですから、話す対象のメインは
「新入生」
ですね。
そして
「新入生の保護者」
もいます。
入学式のスピーチ原稿を考えるときは、この2者「新入生とその保護者」の気持ちになって、相手はどんなメッセージ/お祝いの言葉を聞きたいのか?と考えることが大切です。
先生と地域の方
入学式では、新入生と保護者の他にも参列者がいます。
新入生がこれからお世話になる
学校の先生
そして地域の方々
です。地域の方々について、わたしはPTA会長になるまでほとんどその存在や役割について知りませんでした。地域の方がたとは具体的には、
保護司、民生委員、自治会長、育成指導員、青少年対策委員、地区の児童館代表/交通安全協会代表/防犯連絡協議会会長、それから地域内にある小学校の校長、副校長、PTA役員、学校運営協議委員、市議会議委員、都・県議会議員などです。
この人たちは「来賓」として入学式や卒業式に招待されています。ちなみに教育員会や市役所の役人は教員方の席に座っています。
入学式のあいさつでは新入生、保護者、に加えて学校の先生やこれらの地域の方々へもメッセージを入れるのが一般的です。ただ定型的な言い方があるので、頭をかかえて内容を考える必要はありません。
スピーチ全体のどこに入れるか?を考えればじゅうぶんでしょう。
メッセージの定型文
先生、保護者、地域の方々、に分けてそれぞれ簡単なコメントを入れます。スピーチの間にバラバラに入れるより、冒頭か最後にまとめて入れると話の内容が閉まるので良いでしょう。定型文は以下を参照にして下さい。
先生:子供達の指導をよろしくお願いします
保護者:ここは伝統のある素晴らしい学校です。PTAに参加してください。子供達と一緒に成長を見守りましょう
地域の人:朝早くからご列席賜りありがとうございます
*定型的な言い方は以下の入学式のスピーチ例文も参考になると思います。
PTA会長入学式の挨拶例文🐬
メッセージを絞る
何を伝えるか?
スピーチの聞き手が誰か?を明確にしたら次はその聞き手に何を伝えるか?を考えます。
メッセージを絞るということです。
入学式の聞き手は「新入生」「保護者」「先生」「地域の方」ですが、主役は何と言っても新入生です。
ですからまず、主役である新入生に向けたメインメッセージを絞って考えます。
メッセージは「友達を作ろう」とか「いろんなことチャレンジしよう」「部活をがんばろう」など新入生にこれから始まる中学校生活をどんなふうに過ごして欲しいのか、ということです。
伝えたいことがたくさん浮んでくると思いますが、出来れば1つに絞って話しをまとめたほうがわかりやすいスピーチになると思います。
メッセージの構成
メッセージを決めたら、次にそのメッセージが伝わりやすい構成/順番を考えます。
メインパートの構成の作り方には3つの基本パターンがありますので、これを覚えておくと役立つでしょう。
1つ目は「ポイント提示型」
「ポイントはこれだけあり、1つ目は何々、2つ目は何々、3つ目は何々、、、、総合すると結論は何々です」
というように複数のポイントを並列して、結論=メッセージと示すやり方です。
2つ目は「問題解決型」
1)注意→2)問題点→3)解決策→4)視覚化→5)アクション
の流れで組み立てます。
1)でテーマを伝えて興味を引き
2)現状の問題点を伝えます
3)で持論の解決策を提示し
4)解決すれば(あるいは解決しなければ)どんな未来が待っているかを説明=視覚化し
5)皆さんにはこう動いて(考えて)欲しいとアクションを促します
聞き手の行動を促したいメッセージの時に効果的です。
3つ目はストーリー型
実体験から学んだ教訓をメッセージとして伝えたいときに有効です。
1)状況設定(衝突)→
2)葛藤→
3)解決
の流れで組み立てます。
映画やドラマのシナリオはこの流れで作られているものが多いです。
上の3パターンの中から、2つ、3つを合わせる方法もありますが、時間が限られている入学式でのスピーチには向いていません。
メインパートをどのパターンで作るか決まったら、あとはオープニングとクロージングの言葉を考えたら原稿作りは終了です。
オープニングはあいさつスピーチの導入部分で、聴衆の注意を引きつける役割があります。しかし入学式ではこの部分は話し方のペースや声の大きさ、トーン、目線、表情などで調整するほうがいいでしょう。
クロージングは聴衆の記憶に残る終わり方の工夫です。今日伝えたかったメッセージはこういうことだったんですとワンフレーズで言い表すことができればベストです。
ただし入学式ではあまり凝る必要はないと思います。
時間配分と順番
全体の構成
ではもう一度整理します。
入学式において「聞き手」は
新入生
保護者
先生
地域の方々
です。
この4者に向けてスピーチをするにあたり、考えなければいけないことは
時間配分と
順番
です。
時間配分ですが、入学式の主役は新入生なので、新入生向けのメッセージ/メインパートを長く取りましょう。
保護者、先生、地域の方々へは簡単なあいさつ、お礼を述べるだけで十分です。
基本的は時間配分は
新入生7:保護者2:先生+地域の方々1
という感じでしょうか。
あるいは
新入生8:保護者1:先生+地域の方々1
くらいでもいいかもしれません。
次に話す順番ですがこれには基本的に
2つのパターンがあります。
1つは、
最初に「新入生おめでとう」で始まり、保護者にもお祝いの言葉を述べて、先生方、地域の方々にさらっと「よろしくお願いします」的な言葉を入れる方法です。
冒頭で4者に続けてお祝いの言葉を投げて、そのあとで「さて新入生のみなさん」としきりなおし、メインメッセージを話し始めます。
もう1つは
「新入生おめでとう」で始まりそのまま新入生にお祝いのメッセージを話す方法です。
新入生に話し終わったら、次に保護者にむけてお祝いとこれからのPTA活動について簡単に話します。
それから地域の人々、そして先生、というように4者に向けて別々に話していきます。
あいさつ原稿作成のポイント
中学校入学式の場合、あまり生徒を子どもあつかいするするような表現は避けたほうがいいでしょう。相手の立場になって先輩としてメッセージを贈る気持ちで作成するといいと思います。
自分の実体験などを述べていくのもよい方法です。
保護者や先生にむけたお祝いやお礼の気持ちも表現しましょう。
声に出して練習しましょう
入学式でのPTA会長あいさつ原稿ができたら、声に出して読んでみましょう。
そのとき実際に生徒が目の前にいるイメージを持ちながら読むといいと思います。
そうすることで、文章言葉から話し言葉への変更が可能になるからです。
文章として書いたものは文章として読むのには良くても、人前で読むと何かその場の空気に合わなく、伝わりにくくなることがあります。そのため実際声に出して読み上げてみて、言い方や言葉、語尾などを調整するのです。
調整したらまた声に出してみて、しっくりこなかったら再度調整します。それを何度か繰り返しながら完成させていきます。
またこの調整をおこなうことで内容を記憶できるので、当日は原稿を見ないで、話し言葉としてメッセージを伝えることができるようになります。
それからこれは原稿を考える前におこなったほうがよいのですが、もし可能なら校長先生は入学式でどんな内容のことを話すか確認できればいいと思います。
一生懸命考えたのに内容がかぶってしまってはもったいないですから。
わたしはビジネスマンとしての経験をもとに話すように工夫しています。ビジネス社会での経験のない先生だとなかなかこういう内容の話しはできないのでかぶる可能性も低いと思います。
あいさつ原稿が出来たら、祝辞の書き方の書式にのっとって書き上げます。しかしわたしは正式な紙に書いたことはありません。
それより当日しっかり話せるよう練習をすることをおすすめします。
原稿を書いた紙を読み上げながらスピーチする人もいますが、せっかくなので内容を覚えて生徒たちの顔を見ながら自分の言葉として話した方がかっこいと思います。
またっしかり練習して準備をしておくことが、あがりやすい人には良い対策になります。
あがりやすい人は必見↓
🤗「入学式の挨拶原稿を考えるときのポイント」はこれでおしまいです。最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログ記事があなたのPTA活動の参考になったらとっても嬉しいです!
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それではまたどこかでお会いしましょう。
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