世界遺産カターニア子連れ観光の見所
チャオ、ボンジョールノ!イルカパパです。9歳と6歳の子連れでシチリア島家族旅行に出かけました。
今日はシチリア島南東部にある世界遺産の街カターニャへ子連れで出かけた時の様子を紹介します。
カターニアへのアクセス
青く澄んだイオニア海とヨーロッパ最大の活火山エトナ山を望む風光明美なカターニアは、シチリア島屈指の経済都市にして交通の要所だ。
シチリアの空の玄関口カターニア空港は、市の中心部からおよそ5km南にあり、高速道路が空港の入り口まで伸びている。
カターニア空港へはナポリやローマ、バーリなどから毎日たくさんのフライトが就航している。LCCを利用すれば片道1000円ちょっとのバスみたいな料金でアクセス可能。
LCC活用法はこの記事を参照↓
シチリア島内移動
レンタカーを借りればタオルミーナまで高速道路を走って約40分、また長距離バスが空港からタオルミーナをはじめ、エンナやパレルモ、メッシーナ、アグリジェントなど各方面へ運行している。
鉄道で移動する場合は、いったんカターニア市内にある駅まで行かなければならないので、レンタカーにしろバスにしろ、空港から直接移動する方が早くて快適だ。
ただし、カターニアから南のシラクーサへは、高速道路が一部しか開通していない。ノート渓谷の各バロック都市へ行こうと考えてる方は、十分時間に余裕をもって計画されることをおすすめする。
わたしたちはシラクーサ~カターニア間をレンタカーで4回走ったが、高速道路がない部分は、上りも下りもいつも大渋滞。高速道路が全線開通していれば、30分くらいの距離だが、1番早いときで1時間、遅いときは2時間近くもかかった。
スリリングな渋滞
この渋滞してる部分での運転が、こりゃまたスリリング。道路は片側1車線づつで、ずーっと先まで渋滞しているのだが、なぜか追い越して行く車がいるのだ。ええぇ~、こんな中追い越してどうするの~?でも、後ろから追い越されるのはまだいい。冷汗が出るのは、反対車線で追い越しをかけてるやつ。こっち側の車線まで思いっきりはみだしてくるので、もーあぶないったらありゃしない。
でもそんなのもまだまだ序の口。本当にヤバいのは、追い越しかけてる車をさらに追い越そうとしているとんでもないやつ。片側1車線の道路で、 3台の車が猛スピードで並んでこっちに向きに走ってくる場面を想像して欲しい。死ぬかと思うくらい怖いよ~。
市内へ
さて、カターニアが近づくと高速道路が復活して、今までの渋滞がうそのように消えてなくなる。みんなうっぷんをはらすように、びゅんびゅんすっ飛ばして行くぞ。しばらく走ると空港との分岐点があるが、そのままカターニア中心部へむかう。この頃には遠くにカターニアの町並みと、その背後にエトナ山の雄大な景色を見ることができる。さらに中心部へ入ると、高速道路はなくなり、町の東側、港を南北に貫くを幹線道路に変わる。
港の一角にツーリストインフォメーションがあったので、その前に車を止め、ちょっと歩いて市内を観光しよう。
黒い溶岩と白い大理石
多くの観光客がカターニア素通りして、タオルミーナやアグリジェントへ向うのは残念だ。
2002年に世界遺産に登録されたカターニアにも、見るべき場所はたくさんある。もともとカターニアの町が建設されたのは紀元前8世紀。古代ギリシャの殖民都市として町が築かれ、繁栄と衰退を繰り返しながら今日に至っている。港からビスカリ宮殿の横を通り、ドゥオーモ広場へ向う。17世紀にシチリア南東部を襲った大地震から復興した町は、建物や石畳が黒ずんでいる。
「どうしてこの町の建物は黒いと思う?」とこどもたちに聞いてみた。
「自動車のガスで汚れた」
「火事があった」
ん~残念だけどはずれ。正解は、町を復興させるにあたり、大理石が足りなかったので溶岩を使ったから。
1669年のエトナ山の大噴火により、当時町のそばまで溶岩が迫ってきたのだ。黒い溶岩と白い大理石の組み合わせは、シチリアのほかの都市では見られないシックな趣。そんなところもカターニアの見どころのひとつといえるだろう。
像の噴水近くのおみやげ屋さん
カターニアのシンボル、像の噴水の前で写真を撮ったあと、ママはリュウを連れてドゥオーモ広場正面にあるみやげもの店へ入っていった。ママたちが買い物をしている間、わたしとカイは、シチリア最古の大学、カターニア大学や、ベッリーニ劇場などをぶらぶら見学。30分くらい散策してお店に戻ってみると、ママとリュウは、定員さんたちに囲まれてなんか盛り上がっているぞ。
セリアAのカターニアで活躍する森本選手のおかげで、日本人は人気者らしい。うちのこどもたちも東京のクラブチームでサッカーやってると言ったら、是非将来カターニアに来てプレーして下さい、だって。
シチリア島の名産品を売っているお店って、以外と少ないんだけど、こんな便利な場所にあって品数もすごく豊富。お店の名前忘れちゃいましたが、ドゥオーモ広場の北側、市庁舎の西隣です。
素朴で親切なシチリアの人たち
買い物したあと、お昼は「アンティカ・マリーナ」で食べるんだ、と話したら「ええー、あの店を知ってるのか」と驚きながら大喜び。おじさんがわざわざそのレストランまで案内してくれて「この家族は日本から来たんだから、えりすぐりの美味い料理を」と口添えしてくれた。何と言う心配り。シチリアの人って本当に親切な人が多いと思う。
こんな風光明美な都市で、自然がいっぱいあって、そこそこ都会で、食べ物がおいしくて、1年中気候がよくて、そんなところに住んでると、心も穏やかになるんだろうね。
ドゥオーモ広場正面にあるみやげもの屋さんで、おしゃべりしながら楽しい買い物。
シチリアの伝統工芸品マリオネット。
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