アグリジェントのホテル・ディオスクリベイパラス〜料金、プール、朝食ビュッフェ、行き方、客室の写真

2019年3月13日

アグリジェントのホテル探し

アグリジェントのホテル・ディオスクリベイパラス

古代ギリシャの神殿群が建ち並ぶアグリジェントは、タオルミーナと並ぶシチリア島でもっとも人気のある観光スポットだ。シチリア旅行を計画した当初、アグリジェントで宿泊する予定はなかったのだが「ライトアップされた神殿を見なきゃアグリジェントに行く意味がない」と考えなおし、急遽ホテルを探すことになった。で、遺跡近くのホテル(クリントン元大統領が宿泊したヴィッラアテナ)や、鉄道駅周辺等いくつかの候補をあげ、あれこれ考え選んだのは、サンレオーネ海岸にあるリゾートホテル、ディオスクリベイパラス。

ビーチありプールありで、こどもたちも喜びそうだ。神殿の谷からも近い。(ディオスクリベイパラスは、「シチリア 美食の王国へ」/池田匡克さん、池田愛美さん著 /東京書籍、で紹介されているのを見て決めました)

                 

予約は条件付き

吹き抜けのロビー
光が差し込む明るい吹き抜けのロビー

ところが、手配をお願いした代理店からの回答は「夏のシーズン中は最低3泊から」というもの。人気観光地なんだからやっぱりそれくらいの条件がついてますかー。タオルミーナやエオリア諸島の1週間という条件よりはゆるいものの、わたしたちの日程でアグリジェントに3泊するのは無理。

今回はあきらめようかと思ったが、ダメもとで別の代理店にも問い合わせてみることに。すると「ホテルトラベルドットコム」から「1泊でもOK」という回答がきた。おお、やり~!料金も税、諸費用、朝食込みで1室1泊100ユーロ。1室の定員が3名なので、わたしたちのような4人家族は2部屋取らなければならないのが痛いが、それでも他の代理店が提示する料金と比べるとかなり安いレートだ。

すかさず予約手続きに入る。手配はすべてオンラインで。必要事項の入力が終わるとバウチャー画面が表示されるので、それをプリントアウトして当日持参する。

でもこんな安いレートで、本当に確約されているのだろうか?ホテルに着いたら「そんな予約入ってない」なんて冷たくあしらわれないだろうか。

すげぇ~心配。

              

ディオスクリベイパラスへ

エンナ観光が終って、いよいよアグリジェントへ向けて車を走らせる。スーパーストラーダ640号を南西にむかい、アグリジェントに着いたら、町を通り過ぎて南の海岸線を目指す。何しろホテル周辺の地図がないので、カンだけが頼りだ。海が近くなると、別荘やホテルがぽつぽつ見え始めた。とりあえず一番海沿いの道まで出て、そのビーチプロムナードみたいな、歩道の広い、ヤシの並木道の通りを西へむかう。

通りの片側にはビーチ、もう片側にはホテルやレストランが並んでいる。これは期待以上に雰囲気のいいリゾートだぞ。そして通りの突き当たりに大きな敷き地があると思ったら、それがディオスクリベイパラスだった。

              

どきどきのチェックイン

フロントデスクでチュックインの手続きをするママ
フロントデスクでチュックインの手続きをするママ

「チェックイン、プリーズ」

エントランス前に車を止め、フロントでおそるおそる、例のプリントアウトしたバウチャーを差し出す。緊張の瞬間。作業をすすめるチェックイン係りの表情を、どきどきしながら見ていたが、何の問題もなく部屋のキーを渡してくれた。

「ああ、大丈夫だった!」

自宅からネットで予約しただけで、こんな遠い国の見ず知らずの土地のホテルがちゃんと予約できてるんだ。すごい不思議。でも便利な世の中になったな~と思う。しみじみ。

わたしたちの部屋は3階。エレベーターを降りて、センスのいい絨毯が敷き詰められた廊下を部屋の前のまで歩き、カードキーを差し込んでドアを開ける。わたしは、いつもはじめて部屋のドアを開けるこの瞬間が好きだ。今夜の部屋はどんなだろう?どんな景色が見えるんだろう?ベッドのリネンはどうだろう?等等楽しい空想が広がる。

客室
広くて清潔な客室/アメニティはエトロで統一

「おお~~!」

室内はとてもきれいで思ってたより高級感があった。これなら5つ星ホテルと言われても文句ないだろう。大きなテラスが付いているが、中庭に面した部屋なので残念ながら海は見えない。

「まあ、安く取れたからいいよね」

一通り部屋の中をチェックしたら、早く泳ぎたいと騒いでいるこどもたちを連れて、わたしはプールへ向かった。

          

ディオスクリベイパラスのプール

ディオスクリベイパラスホテルのプール。公式サイトより引用

「おりゃぁ~!」「ひゃっほ~~」

プールに着くなり走り出して勢いよく水に飛び込むカイとリュウ。今日はパレルモとエンナでずっと観光だったから、子ども達は暴れたくてうずうずしていた。それにシチリア島の暑いこと!へたをしたら髪の毛がぼーぼー燃えちゃうくらいの強烈な日差し。

ディオスクリベイパラスのプール
地中海に面した広いプール。背後の山の上にはアグリジェントの町が見える

一体何度あるんだ?つい2日前、氷点下のこともあったスイスからやって来たわたしたちには、ものすごい温度差なわけで、そりゃ~なおさら暑く感じるわけだ。こどもたちは水に潜ったり、プカプカ浮いたりとっても気持ちよさそう。ってラッコか、おまえらは!

プールで遊ぶ子ども達
プールに飛び込むよ/こっちのほうはこんなに深い/ああー冷たくて気持ちいい!

       

ディオスクリベイパラスのプールは、海に突き出すような作りになっていて、まわりがぐるっと海、も~オーシャンビューですよ!

まるで豪華客船のプールのよう。って乗ったことありませんが。

プールサイドにはデッキチェアーとパラソルが並び、リゾート気分を盛り上げてくれる。片側がものすごく深いので注意しよう。タオルは無料で借りれます。

 ディオスクリベイパラスのプール

アフリカが目と鼻の先の南地中海に面したプールで、きんと冷えたビールを片手に、無邪気に遊び続けるこどもたちを、いつまでも見ていた。

プールで泳ぐ子ども達

朝食ビュッフェ

プールでいっぱい遊んでお腹ペコペコで目覚めた翌朝、朝食をいただきにレストランへ向かう。ディオスクリベイパラスの朝食は好きな料理、飲み物が取り放題、食べ放題のビュッフェスタイル。大好きなイタリア料理、それも本場の高級ホテルのレストランで、「食べ放題」だなんて夢のよう。

美味しくて素敵で、大人も子ども達も夢見るような気持ちだった。

朝食ビュッフェの様子

データ

ディオスクリベイパラスは、アメリカの威圧感たっぷりの大型リゾートホテルとは異なり、いかにも小粋なヨーロッパの隠れ家タイプのホテル。メインビルディングはサーモンピンクの3階建ての建物で、海と海に突き出たプールに面している。客室もロビーも清潔 でおしゃれ。またバスルームのシャワーはヘッドの取り外し可能なので子連れにもありがたい。駐車場無料。朝食は海が見えるレストランでビュッフェスタイル。

Dioscuri Bay Palace