カオラック子連れ旅行記(小2、小5)
🤗サワディークラッ!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです!
小2と小5の子連れ家族でプーケット&カオラックに行ってきました。今回のブログ記事はプーケット旅行の前半に滞在したカオラックの旅行記を紹介します。
カオラックはプーケットの北側に広がる、日本人にはあまり知られていない美しいビーチリゾートです。シミラン諸島やカオソック国立公園でアクティビティを楽しむ場合は、プーケットより近いので便利です。それでは夢と冒険の旅へヒアウィーゴー!
- 1. カオラック旅行のスケジュール
- 2. プーケット国際空港から送迎車でカオラックへ移動
- 3. カオラックメルリンリゾートホテルのロビーの豪華さに腰を抜かす
- 4. 犯罪級ラインナップ!カオラックメルリンリゾートの朝食ビュッフェ
- 5. プーケットでファミリーテニス
- 6. プールアクセスルームフル活用!カオラックメルリンリゾートのプール
- 7. 子育てコラム/それ行け!スポーツおまけの法則
- 8. 子育ての最大級の楽しみとは?
- 9. ビーチサイドレストランでがっつりランチを食べる
- 10. 2004年カオラックを襲った大津波の鎮魂碑に黙祷を捧げホテルの周辺で買い物をする
- 11. プルシアンブルーの通り雨と伊藤若冲
- 12. UFOの大群が来襲?!カオラックメルリンリゾートのクリスマスディナーショー
- 13. 財布を忘れてあわや無銭飲食か!カオラックのシーフードタイ料理レストランのお兄さんが優しかった件
- 14. カオソック国立公園でアウトドア体験
カオラック旅行のスケジュール
今回の旅行では前半カオラックに3泊、後半プーケットに3泊しました。
<1日目>
- 10:30 成田・新東京国際空港発 マレーシア航空089便
- 17:05 クアラルンプール国際空港着
- 18:10 クアラルンプール国際空港発 マレーシア航空790便
- 18:25 プーケット国際空港着 着後送迎車でカオラックのホテルへ移動
カオラック・メルリン・リゾートホテル泊
<2日目>
- 午前 朝食後、部屋で勉強、ホテルのテニスコートでファミリーテニス
- 昼 ホテルのビーチサイドレストラン「ベランダ」
- 午後 ホテルのプール
- 夜 ホテルのクリスマスディナーショー
カオラック・メルリン・リゾートホテル泊
<3日目>
- 8:30 シミラン諸島へ向けてホテル出発
- 午前 シミラン諸島でシュノーケル、ドナルドダッグロックに登る
- 昼 シミラン諸島でビーチバーベキューランチ
- 午後 シミラン諸島でシュノーケル
- 夕方 ホテルに帰ったあと、シーフードレストランで夕食
カオラック・メルリン・リゾートホテル泊
<4日目>
- 午前 朝食後チェックアウトしカオソック国立公園へ移動、エレファントサファリ、滝壺トレッキング
- 昼 サファリキャンプでバーベキューランチ
- 午後 ラフティング、送迎車でプーケットへ移動
ヴィラゾリテュード・プーケット・プール付き2階建てヴィラ泊
プーケット国際空港から送迎車でカオラックへ移動
空港の到着ロビーからドアをくぐって外に出ると、大勢の出迎えの人の中に、わたしたちの名前が書かれた紙を持って、ニコニコしている人が立っている。
「あ、あの人だよ」
すかさずカイが指差すと、むこうもわたしたちに気付いて、両手を合唱して深々とおじぎをした。簡単に見つかってよかったね。
「ハロー」くらいしか英語が通じないので名前も聞けなかったが、そのスタッフは、わたしたちの荷物を車に積み込みながら、冷房の効いた車内に案内してくれた。車は日本製のミニバンでゆったりとしていて快適だ。
「やっぱり車を手配しておいてよかったね、楽チン楽チン。それに外はもう真っ暗だよ」
空港を出るとやがてプーケット島と本土を結ぶ橋に差し掛かる。オレンジ色の街灯が暗い海にゆらゆらと映っていて、それがずーっとむこうの対岸まで続いている。
「ずいぶん長い橋だね」
「イルカかクジラがいるかな」
「いても見えねーだろー」
夜の海峡をまたぐ長い橋を渡りきると、今度は本土の道を海沿いに北上する。外は真っ暗で灯りも人影も見えない。思ったより何もないところだ。こんなところをこんな時間にタクシーに乗って移動していたら、本当に心配だっただろうな。
カオラックのホテルに到着
暗い夜道に揺られることおよそ50分。少し窓の外が明るくなったと思ったら、どうやらわたしたちの泊まるホテル、カオラック・メルリン・リゾートに到着したようだ。
「やっと着いたね」
「お疲れさま」
「運転手さん、ありがとう、ポムラックン、いやコックンカーだっけ」
それにしも、何これ!?思ったよりずっと豪華なホテルじゃん☆やった〜。
エントランスの階段を登るのは楽園に登るようで気分が高揚する。フロントで名前を告げると、にっこり微笑んでソファーに案内された。それから冷たいおしぼりと、ウェルカムドリンクがふるまれ、夢見心地のうちにチェックインの手続きが終了。
さあ、ボーイさんがカートにわたしたちの荷物を積み込んで、部屋まで案内してくれるぞ。
いったい、どんな部屋かな~~♪ わははは、楽しみだね。
カオラックメルリンリゾートの宿泊体験記🐬
カオラックメルリンリゾートホテルのロビーの豪華さに腰を抜かす
フロントから伸びるコリドーが、ライトアップされた庭園の中に続いている。その幻想的な夜のホテルの敷地を、ベルボーイが押すカートの後をついて進む。
「どんな部屋だろう?」
「こんなにロビーがすごいんだから、部屋もきっとすごいよ」
庭に配置された噴水や滝の水音に混ざって、南国の不思議な虫たちの鳴き声が響いている。まるでわたしたちの到着を歓迎してくれてる、ノクターンのよう。密度の濃い緑の空気に混じって、かすかに潮の香りもする。
客室とご対面
どれだけ歩いたか覚えることが難しいくらいまっすぐ進んだあと、今度はビーチ方面へ伸びる2階建ての客室棟にそって右に曲がった。まだ歩くのかな?そう思いかけた時、ベルボーイはそこから数メートル先にある部屋のドアの前で立ち止まった。どうやらこの部屋らしいぞ。ドアの背後には熱帯のジャングル。ベルボーイがドアを開けて、わたしたちに中へ入るよう手招きをする。それを見て、ゴール前のこぼれ玉めがけてシュートするように小走りで部屋になだれ込むこどもたち。
「うわぁ~~、すっげぇ豪華じゃん」
「パパ、ぼろっちぃホテルだって言ってたのにウソ言ったな」
「出た、バルコニーもすごいよ」
部屋じゅうをくまなく走り回って興奮気味に状況を報告する。そのはしゃぎぶりを見て、ボーイさんも満足げに笑っていた。
ホテルの概要
わたしたちが3泊をすごすカオラック・メルリン・リゾートは、ビーチに面した約6万平方メートルの敷地を贅沢に使って立てられた高級リゾートホテル。
パンガー県の西海岸に面した新しいリゾート地、 カオラックの入り口にあり、ホテルのオープンは2003年12月。敷地内には、カオラックの自然を再現した緑の庭園があり、大きな木や竹の周りを小川や滝が流れている。
また形の違う4つのプールがあり、大人からカップル、ファミリーまで幅広い層が楽しめる。毎日、マイナスイオンと新鮮な空気を浴びながら、時間が経つのも忘れてリラックスできる、素晴らしいリゾートホテルだ。
子ども達はまだそれを知らない
わたしたちは予約が出遅れてしまったので、プール付きヴィラはすでに満室で手配できなかった。
そのかわりプールアクセスルームをゲット。料金的には1ベッドルームプール付きヴィラの次に高いタイプだが、部屋のテラスから直接ホテルのプールに出入りできるのは、とってもエキサイティング。
それを知った時のこどもたちの驚き喜ぶ笑顔が目に浮ぶようだ。
犯罪級ラインナップ!カオラックメルリンリゾートの朝食ビュッフェ
カオラック・メルリン・リゾートの敷地は広い。うかつに空腹の状態で部屋を出ると、レストランにたどり着く前に餓死してしまう危険があるので注意しよう、ってそんなかぁーー!!
「ひゃぁ~~、美味しそう!!」
「おれ、腹ペコペコだよーー」
カオラック2日目、朝食レストラン「トロピカルガーデン」に着いたとたんこどもたちは大興奮。
好きなものを好きなものだけとっていただくブレックファストビュッフェの料理に目が釘付けだ。しぼり立てのフルーツジュース、ふわふわのオムレツ、香ばしいベーコン、色鮮やかなグリーンサラダ、脳が溶けそうなペストリー等々がてんこ盛りに並んでいる。その上、中華粥やタイ風やきそば、タイ風チャーハンまでありも~~いけません!!
どれもこれも犯罪級のラインナップだ。
でも、これこれ、まずは席に座って落ち着こう。これこれ、と顔は座席のほうを向きながら身体はドーナッツに吸い寄せられいく。あれ~、それから流れるように肘をたたんで軽くジャブ程度のつまみ食い!
食うべし!食うべし!食うべし!
これこれ。
トロピカルガーデンの座席は、室内70席、室外40席の全110席。わたしたちはプールサイドの室外テラス席に陣取った。しっとりと濡れた木々の葉から濃厚な緑の香りが漂い、小鳥のさえずりがモーニングシャワーのように降り注ぐ。ああ、なんて喜に満ちた幸せな朝なんだろう。
プールの水面にきらきらと反射している朝日に目を細めていると、レストランのお姉さんが、飲みもののオーダーを聞きにやってきた。じゃあ、わたしはコーヒー、ママは紅茶、こどもたちはホットチョコレート、をお願いします。
よし、ではみんなで食べ物を取りに行こう!
いぇ~~い☆
ハワイに例えると、プーケットがワイキキで、カオラックはカウアイ島などの離島に当たるかもしれない。
日本人にはハワイといえばワイキキだが、アメリカ人にとってハワイとはカウアイ島なのだ。リゾート地に求めるものが国民性によって異なるのはとても興味深いね。
日本人は我が家だけ
品数が多いので、どれを食べようか朝からアタマフル回転だ。テーブル席を見ると、ほとんどのゲストが白人。日本人はわたしたちだけ。カオラックはまだ新しいリゾートなので日本ではあまり知られていないのかだろう。
こども経済教室・GDPの話
食事もだいぶすすんだので、ここでちょっとこどもたちとGDPの話しをしてみよう。
質問!
「今まで行った国の中で、例えばマダガスカルとイタリアではどっちの国ほうが栄えていた?」
「イタリア」
「じゃあ、インドネシアとアメリカは?」
「アメリカだよ」
「スイスとドイツは?」
「う~~ん、スイスかな」「おれはドイツだと思う」
その国が発展してるかどうかを見る手がかりのひとつが、これから話す「GDP」だよ。
GDPっていうのは「国内総生産」のこと。その国で1年間に生み出された価値の合計で、通常「ドル」で表示する。GDPが世界で一番大きい国はアメリカ、2位が日本、3位が中国、4位がドイツ。でも中国はもうすぐ日本を抜いて世界第2位の経済大国になろうとしている。(実際この旅行の直後に抜かれさらに差がどんどん広がっています)
でも中国は人口が多いからGDPも大きくなる。国全体の経済規模は大きいけど、国民1人1人が豊かというとそうではない。国の本当の豊かさを表す指標は、GDPをその国の人口で割った「1人当たりGDP」なんだ。タイはちょっと前までは1人当たりGDPが2000ドルくらいだったんだけど、今はなんと6000ドル以上になっている。GDPの総額で見ても世界23位の経済規模を誇る国なんだね。
ちなみに1人当たりGDPが1000ドルを越えてくると、その国の経済は飛躍的に発展すると言われているよ。
それから1度1000ドルを超えると1万ドルまではあっと言う間になるとも言われている。今目覚ましい経済発展をしている中国の1人当たりGDPは2200ドルくらい。インドはちょうど1000ドル。だから今後数年間でこれらの国は4~8倍くらいの経済発展を達成する可能性が高いと言えるんだよ。
1人当たりGDPは、外国の株や投資信託で運用する時のヒントにもなる。社会が安定して1人当たりGDPが1000ドルを越えてくると、消費意欲が旺盛な「中間所得者層」が増えてくる。この人たちは携帯電話やテレビ、車などいろんなものを消費するから、経済が大きく伸びるというわけだ。逆に、1000ドル以下の国では社会が安定せず内戦や汚職が蔓延していて、なかなか投資の成果を享受できるだけの経済発展は期待しにくい。
一方、1人当たりGDPが1万ドルを超えると、通貨が高くなるとか、人件費が上昇するとか別の問題が出て来て経済成長が止まっちゃうんだ。
1人当たりGDPは治安を考えるときの目安にもなるよ。1万ドルを越えているような国はそれ以下の国より、社会が安定していて治安がいい。だからパパは旅行の計画をたてるときも、行き先の国の1人当たりGDPが1万ドル以上かどうかを判断の基準にしているよ。空港からの移動にタクシーを使うか、レンタカーにするか、現地旅行会社に送迎を頼むか、など。
さあ、勉強になったかなーー。
じゃあGDPの話しはこれでおしまい。
まずは部屋にもどって休憩がてらこどもは勉強、大人は読書。そのあと午前中はテニスをして昼からはプールで思いっきり遊ぼう!
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プーケットでファミリーテニス
朝食が終わって部屋に戻り、こどもたちは勉強、わたしとママはプールに面したテラスで読書をする。
1時間くらい勉強をして、身体も休まったところで、そろそろテニスへ行こうか。メルリン・リゾートのテニスコートはハードコートが2面。申し込みはスパの受付でおこなう。ってなぜスパだ!!
「テニスコートは何時から空いてますか?」
「ちょっと待って下さいね、え~~っとテニス、テニス、はい、午前中は開いてます」
あ~開いててよかった、でも、その申し込みノートよく見ると1日中開いてるじゃないか。まあ、こんな暑い中、テニスなんかしようという物好きはおらんでしょ、俺たち以外。10時から予約して、って、今9時50分だから、もうこのままコートへ向かおう。
じゃあ、今からお願いします。ラケットもボールも貸してくれるって、うれしいね。
スパの中から別のお姉さんがラケットとボールを持ってあらわれた。後を着いて行くとテニスコートに到着。テニスコートは、フロントの建物の屋上みたいなところにある。休憩用のベンチには屋根があるけど午前中は日光が燦々と差し込み、日陰はできない。
コートにも木陰はないので、こりゃーへたに打つと本当に熱中症になっちゃうぞ。
最初は準備運動をかねて、まずは壁打ちから始めよう!それから少しずつピッチをあげて、調子が出て来たら家族でボールを打ち合う。昨日まで極寒の日本にいたわたしたちには、焼け付く日差しがきついけど、ほとばしる汗をぬぐいながらボールを追うことは本当に楽しい。
カイもリュウも学年が上がってきて、サッカーがものすごく忙しくなってしまったので、テニススクールを止めてしまったが、曲がりなりにもこうして家族で打てるようになったので、よかったと思う。
4人で何時間でも楽しく打てるテニス。
ダブルスの試合なら、あまり疲れないし、ペアーを替えながらいくらでも楽しめる。最後はカイとリュウがペアーを組んでわたしとママに挑戦するって。うほほほ、10年早いワ。
こう見えても、お前たちが生まれる前は、パパとママでペアーを組んで、ミックスダブルの大会によく出てたんだよ。優勝だってけこうしたなー。だからまだお前たちがかなう相手じゃないんだ。でも2人とも腕をあげたね。その調子ならもうあとちょっとでパパたちを追い抜くだだろう。
夢を見る力を養う一番効果的な方法は、親子で感動体験を共有すること。大自然相手に親子トレッキングや親子シュノーケリングもおすすめだが、4人家族ならなんと言ってもファミリーテニスだ。リゾートへ行けばたいていはテニスコートがあるから、それこそ朝から晩まで楽しめますよ。
そーそーパパとママが結婚したのだって、ドラマ風に言うと、コートで芽生えた恋、って言うのはちょっと恥ずかしいけど、まあそういうことだ。はっはっは!
🎾参考記事:子連れ海外テニスの楽しみ方
プールアクセスルームフル活用!カオラックメルリンリゾートのプール
カオラック2日目(昨日は到着が夜だったので実質初日)は、基本的にホテルの敷地から1歩も出ないでのんびり過ごす予定。
テニスが終わったら、部屋に戻ってテラスからプールへ、いち、に、のさん、それ、ジァ~~ンプ!!うははは、プールアクセスルームは、自分たちの部屋からホテルのメインプールへ直接で入りできるので、こどもたちは大喜びだ。
「おれ、こんな家に住みたい!」「おれも」
飛び込んだ水の中からカッパのように顔だけ出してこどもたちが言う。
「ははは、パパもこんな家に住みたいな」
「じゃあおれがいっぱい勉強してお金持ちになって買ってあげる」
「オレはサッカー選手になって買ってあげる」
「それは楽しみだね」
わたしとママはしばらくテラスのイスに腰掛け、冷たいジュースを飲みながら、元気よくプールで遊ぶこどもたちを眺めていた。
プールの形状
メルリンリゾートのメインプールは、熱帯の緑がふんだんに植栽された遊び心満載のガーデンプールだ。ビーチに面したなだらかな斜面に、いくつものプールがひな壇のように配置されていて、それぞれが滝でつながっている。
その様子は、まるでジャングルを流れる渓流のよう。上のほうのプールは幅が細く、下に行くほど幅が広くなっている。そして一番下のプールには、落差のある滝が流れ込んでいて、こどもたちは修行僧のように滝に打たれたり、滝つぼに潜ったりと楽しそうだ。
一番下のプールのとなりにはスラーダー用のプールまである。そしてスライダープールの外側がビーチになっている。
プールアクセスルームの選び方
メインプールに沿って両側に2階建ての客室棟が並んでいる。
プールに面した客室棟の1階がプールアクセスルームで、2部屋でプールに出入りできるデッキテラス1つを共有している。
わたしたちはとなりの部屋が空室だったので、このデッキテラスを独占できてラッキーだった。
もしプールアクセスルームを予約するなら、どの位置(高さ)を希望するか、予約時にリクエストをしよう。
前述したように、上段はプールの幅がせまくなっている。その分向かいの部屋との距離が近いが、フロントやレストランへ行くにも近い。中断は場所によって広かったり狭かったりする。
おすすめは一番下の一番広いプールに面してる部屋。フロントからやや遠いのが難点だが、ビーチやスライダープールに近いのでこどもはよろこぶに違いない。また、オープンエアーの東屋とレストラン、それから卓球台やダーツなどが楽しめるプレイエリアも近くにある。
さらにビーチレストランの海側には、ブランコやジャングルジム、滑り台がある。
木枯らしの日本から来ました
こどもたちは滝を下りながら一番下のプールまで移動し、しばらく遊んだら、今度は鯉の滝登りみたいに滝を逆上して一番上のプールへ移動する。
結局、わたしたちの部屋に面している部分が、橋があったり2手に分かれていたりして面白いらしく、上から下へ、下から上への移動の際、長く留まっていた。ああ、昨日までは木枯らし吹く荒ぶ東京の街を歩いていたのに、こんな南国のリゾートのプールでのんびりできるなんて、なんてしあわせなんだろう。
昔の人、いやいや小学生の頃のわたしだってこんなこと知ったら、ものすごくうらやましがるに違いない。本当に良い時代になったものだ。平和な時代にこどもたちと楽しく旅行ができることに心から感謝します。
こどもたちがあんまり楽しそうに遊んでいるのを見たら、わたしもいっしょに遊びたくなっちゃった。勢いつけてプールに飛び込み、それ、みんなで一番下のプールまで競争しようぜ!!
参考記事🏊♀️
子育てコラム/それ行け!スポーツおまけの法則
今日は子育てにおけるスポーツの大切な役割について説明します。
スポーツは、単にこどもの健康増進や元気な身体を作るのに役立つだけではなく、子供の成長過程において、精神と知能の発育を大きく促す効力も持っています。わたしはこれを「それ行け!スポーツおまけの法則」と名付けています。野球や水泳がうまくなりたいと思って、あるいは体力をつけたいと思ってスポーツを始めるのに、考えてもなかった精神や知能の発達がおまけでついてくるからです。
ここではスポーツが持つメンタル面や知育面の効果について、具体的に見ていきましょう。
1)推理力
人間の思考力でも上位にある「推理力」は、スポーツを通じて容易に養うことが出来ます。試合経験を積めば、「この選手の能力はこれくらいだからこんなプレーをするだろう」とか「次はカーブがくる」「サーブ&ボレーで決めよう」など状況に応じてあらゆる可能性を推測し、その中でベストの対応を選択することが当たり前になってきます。
近年は超難関といわれる私立中学の入試でも、状況から推測させて答えを導く「推理能力」を試す試験が多く出題される傾向にあります。もちろん高校でも大学でも社会に出てからも、推理能力を試される機会に度々遭遇しますが、スポーツをやっていれば、その基礎訓練がしっかりできているので問題なくクリアできるでしょう。
2)プレッシャーを克服する能力
人生にはプレッシャーがつきもの。残念ながら多くの人が、プレッシャーに押しつぶされて、中学受験や高校、大学受験、社会人になってからも大事な場面で、実力を出し切れずに涙を飲みます。一方で世の中にはプレッシャーを、実力以上の力を発揮する原動力に転換している人もいます。
プレッシャーをそのようなエネルギーに換えるにはどうしたらいいでしょう?それはとにかく場数を踏むことです。幼少期からスポーツをやっていれば、こどもたちは驚くほど多くのプレッシャー=修羅場に遭遇するでしょう。そして小学6年生になる頃には、プレッシャーなんてなんとも思わないたくましい精神力の持ち主になっているはずです。
3)状況判断能力
どんなに早く走ったり、早い球が投げれるなど身体能力が高くても、状況を的確に判断しベストの行動をとれる能力がなくては、試合では使いものになりません。逆に言うと、試合経験を積めば、小学生のこどもたちでも、的確な状況判断能力を習得することができます。
これはのちのち社会人になって、自分の能力や組織のポテンシャルを引き出す上で、大変重要な資質と言えます。将来会社や組織のリーダーとしてチームを引っ張っていく、あるいは世の中で頭角を現していくためになくてはならない能力なのです。
4)努力の大切さ
こどもたちがスポーツを通じて習得するもっとも基本的な資質は、努力することの大切さを知ることです。
練習を重ねて、ある日できなかったことができるようになる、補欠だったのに試合に出れるようになる、勝てなかった相手に勝てるようになる、といった喜びの成功体験は、机上の勉強では決して味わうことはできません。
目標にむかってこつこつ努力する習慣を身につければ、こどもの一生を通じて大きな宝物になるでしょう。
5)敗北から学ぶ姿勢
普通の小学生の生活では、号泣するほど悔しい思いを体験する機会は滅多にありません。
でもスポーツをやっていれば、しょっちゅう負けます(笑)。特に大きな大会で負けた時や、ライバルチームに負けた時、油断して勝てる相手に負けた時などは、こどもたちは嗚咽を漏らして泣きながら悔しがります。
大切なことは、負けとどう付き合うか、負けたことから何を学びどう乗り越えていくか、です。それを自分で考え、敗北から学ぶ習慣を自分のものにすることは、子供時代に学ぶどんな勉強より価値があるでしょう。
人生では生まれてから一度も負けを体験しないなんて不可能ですから。
6)自己管理能力
自分の感情やモチベーション、集中力、時間などあらゆる要素をコントロールし目標達成に邁進する「自己管理能力」は社会に出て大きな成功をおさめるためにはなくてはならない大変重要な能力です。こども時代に勝ち負けのはっきりするスポーツを体験することによって、この人生における打ち出の小槌のような素晴らしい資質を身につけることができます。
また試合に勝ちたいと思う情念は、こどもの知能を飛躍的に発達させます。
7)社会性の習得
スポーツをやっていれば、試合で近隣の市区町村や他県へ出かける機会が多くなります。泊まりがけの遠征試合や、親もとを離れて合宿に参加することもあります。またコーチやチームメイトの親など、自分の親や親族以外の大人と会話する機会も増えるでしょう。
このような体験を通じて、こどもたちは自立心を養い社会性を習得していきます。
8)一生の友達
野球やサッカーのような団体競技では、チームメイトやコーチとの間に、とても深い人間関係が育まれます。苦楽をともにし深い友情の絆で結ばれたチームメイトは、こどもたちにとって一生の財産です。また試合の回数を重ねるとライバルチームの選手との間にも、友情が芽生えます。
このような絆は、単なる遊び友達の関係では決して得られない貴重なものです。
子育ての最大級の楽しみとは?
スポーツには健康増進や元気な身体をつくること以外に、こどもの知能と精神の発育を促す素晴らしい効力がこんなにもたくさんあることがお分かりいただけましたでしょうか?
でも実は、こどもがスポーツをすれば、もっとスゴいことがあるんです。
それは、自分のこどもが出る試合を観ること
こどもを持つ親として、この楽しみを知らないで子育てをするなんてあまりにも可哀想です。お子さんが歩き始めたら、ぜひスポーツを体験させてあげて下さい!!また受験勉強をするにも体力が必要です。机に座ってしっかり読み書きが出来る体力がないと、気力も集中力も続きません。
は、親にとってどんな楽しみにも勝る大イベントになるということです。
だから将来中学受験を予定されている家なら、まず子供が小さいうちは、しっかり外で遊ばせて体力を付けることが大切です。
ビーチサイドレストランでがっつりランチを食べる
プールで遊んだあと、今度はビーチで泳いで、そのあとプレイグランドで遊んで、も~お腹ペコペコ。ではランチを食べに行ってみようぉ~~!カオラックビーチに面した緑の敷地に、茅葺き屋根のオープンエアーの建物が建っている。ちょっとした離宮のような雰囲気のその建物には、レストラン「ベランダ」の他、卓球台やテーブルサッカーゲーム、ダーツなどで遊べる遊戯場もある。
さらにその建物のちょっとビーチよりに、ブランコやジャングルジム滑り台など、こどものプレイグランドがある。
カオラックビーチ
こんなに広い敷地に、プールや遊具施設が充実していて、その上静かなビーチまであるなんて。本当にこのホテルから一歩も外に出なくても、こどもたちと家族で楽しく遊ぶことができる素晴らしいリゾートホテルだと思う。
ビーチサイドレストラン
さて今日のランチでオーダーしたのは、タイ風汁ビーフン/センミーナーム、タイ風焼きめし/カオパット、それにスパゲティミートソースとハンバーガー。こどもたちはエキゾチックなタイの味や匂いが、なかなか苦手らしい。はっはっは、なさけないやつらだな~~。
せっかくタイにいるんだからディープなやつを食べればいいのに。
汁ビーフンやカオパットは、さすがに街の屋台で食べるのとはうってかわって上品なテイストに仕上がっている。支払いはレシートにサインして部屋付けにできるのがありがたい。海やプールに入るのに、財布を持ち歩かなくていいからね。
クリスマスディナーショーのチケット
「あれ、何だろう?」
レストランの先で何やらチケットみたいなものを売っている。見に行くと、どうやら今夜のクリスマスディナーショーのチケットらしい。クリスマスって、そうか、確か今夜はクリスマスイブだったね。こんな南国にいたらクリスマスなんて気分じゃないけど、せっかくホテルでやるのなら、参加してみようか。
料金は1人1000バーツ(こども500バーツ)。
楽しいショーを観ながら、ゲームやビュッフェの食事やつくというからいいんじゃない。ディナーショーの会場は、ビーチに面した広場らしい。あと数名分しか席がないということで、あわててチケットを買い求める。これでまた楽しみが増えた。
卓球やダーツで大盛り上り
食事が終わったら、みんなで卓球やダーツをして大盛り上がり。それから部屋に戻って少し勉強して、夕方までプールで遊ぼう。
今日は1日どこにも出かけないし、夜もホテルで食べることが決まったので、本当にゆっくりできるね。
2004年カオラックを襲った大津波の鎮魂碑に黙祷を捧げホテルの周辺で買い物をする
ランチの後は、ちょっとホテルのまわりの探索に出かけてみよう。
敷地が広いのでホテルの外へ出るのが意外とたいへん。まずわたしたちの部屋からフロントまでが遠い。やっとフロントに着いたと思ったら、そこからエントランスまでがまた遠い。さらにエントランスの先の車寄せがものすごく広い。
大津波の爪痕
車寄せの隣には駐車場があって、その一角に、タイ風の小さな寺院みたいな祠みたいなものがある。
なんだろ?と思って近づくと、タイ語と英語で何か文字が書いてある。英語のほうを読んでみると、どうやら津波に関する記載のようだ。2004年12月26日、スマトラ沖で発生した大地震は巨大津波を生み、プーケットやピピ島等その周辺の島々に甚大な被害をもたらした。日本ではほとんど報道されなかったが、津波の被害が最も深刻だったのが、実はこのカオラックだったのだ。
カオラックのビーチは南北一直線に伸びていてとても美しい。皮肉にもそのため津波を遮るものがなく、被害を大きくしてしまった。駐車場に建てられている祠/鎮魂碑には、2004年の津波では「この高さ」まで水が押し寄せたと記してある。
カオラックメルリンリゾートはビーチに面した敷地に建てられている。ビーチから丘の斜面を登るように建物がひな壇状に配置されていて、フロントやエントンランス、駐車場がある場所が一番高いところだ。その一番高所にある祠のさらに高さ2メートル以上もある所まで津波が来たなんて。本当に逃げ場のない大惨事だったのだろう。
今のカオラック/プーケットの陽気さからは想像もできないけど、確かに4年前のこの日、この場所で大自然が猛威を振るったのだ。わたしたちは祠の前で黙祷を捧げて、それからホテルのゲートに向かって歩き出した。
守銭奴!
ゲートを抜けると左手に長い坂を下るように道が続いている。坂を下った所が4つ角になっていて、そのまわりに小さな雑居ビルが数件、そしてその雑居ビルには、旅行会社の事務所や土産物屋、マッサージ屋などが入っている。客の姿はほとんどない。これでこのあたりのお店は商売が成り立つのだろうか?と心配になる。
雑居ビルの一角に比較的新しい建物があって、中庭にはこどもが喜びそうな大型遊具が設置されていた。その中庭に面して、日本のコンビニエンスストアのようなお店があったので入ってみると、中は冷房が迷いなく効いていてとても気持ちいい。ミネラルウォーターやジュースの料金をチェックすると、ホテルのミニバーで買うより安いぞ。
じゃあ、それらを数本買って帰ろう。と言ってもホテルのミニバーも、ヨーロッパのホテルと比べたらただみたいな値段なんですが。ユーロとタイバーツの違い。夏にヨーロッパへ旅行した時は1ユーロ185円、それに対して今1バーツ2.7円。もともとヨーロッパより物価が安い上、通貨の価値にこんなに差があるもんだから、アジア方面への旅行は、時差や予約の取り易さの上に、料金面でも本当に子連れに優しいと思う。
それなのに、少しでも安いからとホテルの外で水やジュースを買うわたしたちは守銭奴かぁ!
買い物
ちょっと先に、いかにもタイっぽいレストランがあるので、のぞいてみよう。シーフード中心のタイ料理レストランのようだ。メニューも豊富だし、料金が驚くほど安い。店内では白人のグループが3組ほど楽しそうに食事をしている。きっとヨーロパのガイドブックかネットに載ってるお店かな?今夜はクリスマスディナーショーだから来れないけど、明日の夜ここに来てみようか。
水も買ったしジューズも買ったし、明日のレストランも目星がついたし、思ったより収穫があったね。じゃあ、そろそろ部屋に戻ろう。
夕方までプールで思い切り遊ぼうぜ!!
プルシアンブルーの通り雨と伊藤若冲
今夜のクリスマスディナーショーは午後7時からだ。
午前中テニスをした時はあんなに強烈な日差しだったのに、なんだか午後から雲ゆきが怪しくなってきた。
そしてとうとうぱらぱらと雨の雫が落ちはじめた。でもスコールのような激しい雨ではない。霧雨のような、あたたかいミストシャワーのような水の粒が、空中をふわふわと漂っている感じだ。
雨期から乾期への移行期にあたる今の時期特有の現象かもしれない。
空を覆っている厚い雲の上では、火のように赤々と燃える南国の太陽が輝いているのだろうが、雲に遮られて地上に届くのは青みがかった光。夕方になっても空は赤く染まらず、青色発光ダイオードのように、フイルムを透かしたプルシアンブルーの色彩に周囲が包まれている。
プルシアンブルーという顔料は、1704年に、ドイツ人、ハインリッヒ・ディースバッハによって発見された。やや緑ががかった濃青色で、それ自体は大変美しい色だが、個性が強すぎるため、他の色との組み合わせ難しく、画家泣かせの色でもある。
伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は、そのプルシアンブルーを日本で初めて使用した江戸時代の画家だ。
1716年、京都の豪商の長男として生まれたが、家業を弟に譲り、画家としての道を探求してゆく。画題は、鯨や蛙、蛸、象、など、当時としては奇異な対象を選び、写実主義に通じる綿密な描写を施しつつ、美しい色彩と独特の構成により、幻想的な世界を創りあげていった。
時代の先を走り過ぎたせいか、江戸、明治、大正、昭和と人々の記憶から忘れられていたが、平成に入り、プルシアンブルーを巧みに操った奇想の天才画家として、再び注目を集めている。
ランチのあとホテルのまわりを散策して部屋に戻ってきた。夕方までまだまだたっぷりプールで遊べるぞ~~。やったーー。午前中は滝のプールで遊んだので、午後はスライダープールを中心にせめてみようか。小雨がぱらつく中、プールの人影もまばらになって、と言うかスライダープールは、カイとリュウのほぼ独占状態だ。スライダーの傾斜はゆるやかなので、そのまま滑ってもあまりスピードが出ない。
小さい頃はこれでも十分楽しめたと思うのだが、小学校も高学年になってくると、こんなスピードじゃあ満足できない。何かいい方法はないかとあたりをきょろきょろ。あった、あった、あれを使えばもっとスピードが出るんじゃねー。
それはプールサイドにおかれたデイベッドのマット。ちょっとクッションの入ったビニール製なので、下に敷いてスライダーを滑るにはおあつらえ向きだ。これはラッキーとベッドからマットを拝借して、試してみる。
うひゃぁぁ~~!。ものすごいスピードがでるぞ。へたな絶叫マシーンより恐ろしいんじゃないかー。
あまりのスピードにプールに着水しても水に沈まず、そのまま反対側まですっ飛んで壁に激突しそうになる。でもそのスピード感とスリルがたまらなく、も~あはあは笑いながら何回も何回も挑戦するのだった。
兄弟がいる場合、お兄ちゃんと弟のどちらに基準を合わせて生活するか、悩ましいところだ。個性の強いプルシアンブルーを見事に操った伊藤若冲のように、個性の強いの2人の兄弟を仲良く立派な大人に育ててゆくのは、親の腕の見せ所。
我が家では遊ぶときもサッカーをする時も勉強でも旅行でも食事でも、基本的に兄のカイの基準にあわせている。弟のリュウに基準を合わせると、結果的にカイもリュウも甘やかすことになるからだ。男の子は甘やかして育てるとロクな人間にならない。幸いリュウ自身も自分は兄貴と対等というか、ものすごいライバル意識を持っていて、下の子扱いすると怒ったりするので都合がいい。
しかし、兄の基準に合わせて生活するということは、小学校2年生のリュウにはきついことだと思う。2年生なのに5年生と同じことを要求される、常に5年生の兄と競争している状態だ。兄弟げんかをしてもリュウを特別かばうようなことはしない。リュウにとって生まれた時から厳しいプレッシャーの中で生活しているような感じなんだろう。でもわたしはそれでいいと思っている。
逆境が人を強くするのだから。
ねーねーパパも一緒に滑ろうよ。
そんなことをぼーっと考えていたら、長いマットの前と後ろを2人で持って、カイとリュウがニコニコしながら階段の途中から呼びかけた。
よ~し、もういっちょうあの危険なライドをやりますかぁ~~☆
2人の後を追いながら階段を登る足元に、南国の優しい雨が音もなく落ちて来る。
南の島のクリスマスに降るプルシアンブルーの通り雨は、こどもたちの笑い声と波の音に合わせるように、いつまでもダンスをしていた。
UFOの大群が来襲?!カオラックメルリンリゾートのクリスマスディナーショー
午後7時からは待ちに待った南の島のクリスマスディナーショーだ。カオラックメルリンリゾートホテルのビーチに面した広い芝の会場に行くと、ショーをおこなうセンターステージが設けられ、そのステージをとりかこむように簡易客席兼ディナーテーブルが配置されている。
案内されたわたしたちの席はステージの真横だった。ステージに近いのはいいのだが、横すぎてステージが見えにくい。ディナーショーのチケットを買ったのが遅かったので、この席しか残っていなかった。でもまあ料理が並べられたテーブルに近いのでいいじゃないか。
今夜のディナーは好きなものを好きなだけ取って食べれるバイキング形式(海外ではこの言い方は一般的ではありません。「ビュッフェ」「バッフェ」と言いましょう)。おなかを空かしたハイエナみたいなこどものいる我が家には、ある意味ベストポジションと言えるだろう。
まず最初に料理を取って空腹を満たしたかったのだがこどもたちはいきなり入り口でぬり絵のアトラクションにつかまってしまった。あれ~~、もう空腹も忘れて夢中になってますけどーー。
仕方ない、わたしだけでも先に料理を取りに行こう。
料理にコーナーに一歩足を踏み入れるとそこは料理の熱帯雨林という名のデンジャラスゾーン。
敵は、視覚、嗅覚をあの手この手で誘惑する。ひゃぁぁ~~!1もう我慢できません☆
その中にやっぱりありました。焼きそば/焼きビーフンを、好きな具材でオーダーメイドしてくれる「焼きそばバイキング」。
これはマナドのホテル「シラデンリゾートスパ」のディナーバイキングにもあって、美味しさのあまり口から胃が飛び出すほどの感動大賞だった(なんのこっちゃ~~)。
じゃあ、それとこれとあれとこれを入れてじゃんじゃん焼いて下さい♪わおぉぉ~~、トムヤンクンもありますよーー、
デザートも、ナニこれ
「やめてください!」
と叫びたくなるほどの怒濤の品数。シーフードの串焼きや、蒸し海老、カオパッド、サラダも美味しそう。たまりませ~~ん♪
てんこ盛りの皿を持ってうろうろきょろきょろしていたら、わたしよりてんこ盛りに料理を盛っているこどもが目に付いた。誰だと思って顔をみたらうちの子供たちだった。ぬり絵が終わって、すかさず料理のほうに参戦したらしい。
「だっ、何やってんだ、お前たち!」
「あ、なんだパパか、パパこそ何やってんだよ、そんなに盛って」
このへんのいやしさは親子で争えない。
我が家ではバイキングのマナーとして、一度皿に盛った料理は絶対残してはいけないということ、すべての料理を美味しいと感謝しながらいただく、という鉄則を課している。最近の研究によると、食事を美味しく楽しくいただくのと、美味しくないと思ったり、不機嫌な状態でいただくのとでは、糖尿病など生活習慣病に罹るリスクが格段に違うらしい。
大人がそうなのだから、こどもの食事の仕方も当然、こどもの健康や脳の発達に大きく影響すると考えて間違いない。食物は成長期にあるこどもの血や骨や脳や神経になるのだから、楽しく美味しく食事をいただく習慣は、とても大切なのだ。
食事が終わったころ、ショーが始まった。火のついた棒を振り回しながら激しい踊りがあったり、地元の小学生による合唱があったり、と大盛り上がり。そのうちホテルのスタッフが扮装したサンタクロースが現れて、こどもたち1人1人にプレゼントを配り始める。
ここまでサービスしてくれるなんて聞いてねぇーよ!というくらいうれしいです。期待以上のサービスを提供して顧客満足度を高めるのは、商売繁盛の鉄則ですね。
プレゼントを手に満足気に席に戻ってきたこどもたち。突然カイが「あれ何!?」と夜空を指して叫ぶ。言われるがまま暗い夜空を見上げると、光る球形の物体が飛んでいるではないか。
「うわ、ホントだ!、何あれ?」
もしかしてUFOかーー!!
暗いのでどれくらいの高度を飛んでいるのか、大きさはどれくらいなのか、はっきりわからない。それは空の同じ位置にしばらくとどまったかと思うと、いきなりものすごいスピードで真横に移動したりする。我々が知っている飛行機とはあきらかに違う動き方だ。
そう、木曜スペスシャル(なぜ木曜日なんだーー)とかでよくやるUFO特集でも、突然猛スピードで真横に移動したり、消えたりする動きが報道されている。ああ、ついにおれもUFOとご対面か~~、と感激にひったていたら、すごいスピードで上昇して見えなくなってしまった。
次も来るかもしれないと思って同じ方角をみていたら、本当にまたまたやって来た!どうも海のほうからやってきて、われわれのテーブルの真上あたりで急上昇して消えてしまう。海の方から飛んでくるということは、もしかしたらこのカオラックの海底にUFOの基地があるんじゃなかろうか。
ここは勇気を出してUFOが飛んでくる方角へ行って確かめてみることにしよう。わたしたちはとんでもない大発見をしちゃうかもしれない。秘密を知ったとしてUFOに連れ去られてしまったらどうしよ~。
ひゃぁぁ~~、考えただけで興奮します!
期待と緊張を胸に海まで歩いていったわたしたちは、そこで信じられない光景を目にした。
えっ?
数人の人がビーチに集まり、大きな紙でできた灯籠に灯をともしているのだ。
どういう原理かしらないがその灯の熱で灯籠の内部が暖められ、すーっと上空に舞い上がる。
ちょうど気球のような感じ。舞い上がった大きな紙製の灯籠は風に漂いながらふわふわと飛び、時折強く風が吹くと、ものすごいスピードで横に移動する。
夜空では灯りが光っているのしか見えないので、それが球形の物体のように見える。上空数百メートルを飛んでいると思い込めば、その球体がかなりの大きさにも見える。それがUFO騒ぎの正体だった。
そしてパーティー会場の上空には上昇気流が発生しているのか、ある地点にさしかかると急激に上昇して見えなくなってしまうのだ。
な~~んだ、がっかり。
灯籠とわかってよく見ると、急上昇するときに灯りの炎が消えてしまうので、姿を消したように見えるのだ。そのあと紙の灯籠がゆっくり落ちてくる。
ビーチにいるホテルのスタッフに聞くとその空飛ぶ灯籠は「コンパイヤー」と言うらしい。300バーツで1個飛ばしてくれる。なにか縁起をかつぐおまじないのような意味があるとのことだった。はっはっは、な~~んだ、そうーゆーことか、300バーツのUFO。
一時は本当にUFOかと思って期待しちゃったよ~~。
「おれも」
「おれも、絶対UFOかと思った」
ま、何はともあれこどもたちと本気で楽しめたクリスマスディナーショーだった。
参考記事:UFOの来るキャンプ場
事も美味しかったし、ショーも見応えあったし、おまけにとんだUFO騒ぎ(騒いでたのはわたしたちだけ)も体験できた。
さあ、明日はいよいよシミラン諸島へシュノーケリングに出かけるぞー。いっぱいきれいな珊瑚礁の海で泳いでいっぱいお魚を見ようね!
財布を忘れてあわや無銭飲食か!カオラックのシーフードタイ料理レストランのお兄さんが優しかった件
シミラン諸島シュノーケリンツアー
カオラック旅行3日目はシミラン諸島へのシュノーケリングツアーに出かけました。タイで一番美しいと称えられる綺麗な海でいっぱいシュノーケルを楽しみました。
シミラン諸島子連れシュノーケリングはこの記事を参照してね🐬
ディナーの前にひと泳ぎ
「スコール」と呼ばれる南国の雨はとても強烈だ。
まるで雨の大王が空から地上に向かってマシンガンをぶっ放しているような激しさ。でも乾期の雨は様子が違うのかもしれない。霧吹きをプッシュした時の細やかな水の粒子が空気中をふわふわ漂い、日中の厳しい日差しで焼けた肌を優しく潤してくれる。
大満足のシミラン諸島のシュノーケルツアーを終えてホテルに帰ってきたわたしたち。帰りのボートが思いのほか早かったので、ディナーの時間まではまだちょっとある。
「ね、晩ごはんまでプールで遊んでい?」
「え、だって今日はさんざん海で泳いだじゃないかー」
「でもプールはまた違う楽しさがあるんだよ、ね、いいでしょ?」
そう言って部屋のテラスからプールに飛び込む子供たち。もう夕方だし霧雨が降っているので、プールで泳ぐ人は誰もいない。だからこんなに広いプールがカイとリュウの独占状態だ。
「そろそろ行くよ~」
ディナーの時間になったのでとプールで遊んでいるこどもたちに声をかける。
「腹減った~~」
低い声でうめきながら、飢えたイリエワニのように水から這い上がってくるこどもたち。怖えーよ!
今夜のディナーは昨日ホテルの周辺を散策した時目を付けておいた「KANLAYA SEAFOOD」でいただく。
カオラックのタイ料理レストランで
ホテルを出て最初の十字路を右に回って国道方面に歩いた所にある、一軒家のレストランだ。
新鮮なシーフードがたっぷり入った焼きビーフン、ココナッツミルクカレー、イカと豚肉の野菜炒め、などどれもこれも日本人の嗜好にぴったりでとても美味しい。しかもホテルの中と外では物価が大違い!これだけいただいてお会計は財布に優しい300バーツ!日本円にして700円ちょっとだ。ええ~~、本当にいいんですかー。
でも支払いをするだんになって大変なことに気付いた。ママが財布を持っていないのだ!ひぇぇーー、それじゃいくら財布に優しいと言ったって優しくしたい財布そのものがないんじゃどーしよーもないじゃん。
「というかなんでアンタは財布持ってないのよ」とこっちに火の粉が降り掛ってくる。
それじゃオレがひとっ走り部屋まで財布を取りに行ってくるよ、と雨の道路に走り出そうとしたら、お店のお兄さんがバイクを出そうとする。どうやらわたしを後ろの席に乗せてホテルまで送ってくれるらしい。財布がないので無銭飲食か!と怒り出されてもしょうがないところを、逆にバイクで送ってくれると言うのだ。なってこった、このお店、財布だけじゃなくて人にまで優しい!!
バイクは霧雨が舞う夜の道路へ走り出す。でも後ろの席はまったく濡れない。運転するお兄さんに雨はすべて遮断されるから。人に親切にするうえに、雨の盾になってくれる、こんな暖かい心をすっかりなくしていたな~~。
ホテルのエントランスまで送ってもらい、部屋へ走って財布を取って来て、帰りもホテルからお店までバイクでひとっ走り。
「パパお帰りなさい」
店に戻るとこどもたちが軒下で待っていた。
「バイク楽しかった?」
どうやらこどもたちもバイクに乗りたかったようだ。
「楽しかったよ、でもそれ以上にとても嬉しかった。お前たちもこのお兄さんのように、他人の失敗を大きな心で受け止め、その上その人に優しく出来るたくましい心を持とうね」
お兄さんにお礼を言ってお店の外に出る。
南国の夜の、優しい通り雨が、音もなく草木を濡らしていた。
カオソック国立公園でアウトドア体験
カオラック旅行4日目は、朝食後、メルリンリゾートホテルをチェックアウトしてツアーの送迎車に乗って「カオソック国立公園」へ向かった。
熱帯雨林が茂るジェングルで、エレファントトレッキングやゴムボートで激流を下りるラフティングを楽しんだ。
エレファントトレッキングはこの記事を参照してね🐬
ラフティングはこの記事を参照🐬
カオラック ・カオソックの豊かな自然の中でエレファントサファリやラフティング、滝壺スイミングを楽しんだ後、ツアー会社の送迎車でプーケットへ移動しました。
プーケットでは1棟独立2階建プライベートプール付きヴィラに泊まりました。
カオラック子連れ旅行記はこれでおしまいです。最後まで読んでいただきありがとうございます🤗
それではまた世界のどこかでお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!
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