【HotelNuevoCantalloc(旧カンターヨスパ&リゾートホテル)子連れ宿泊体験記】ナスカでおすすめのホテル

2019年4月3日

ナスカのホテル~カンターヨスパ&リゾート

Hotel Nuevo Cantalloc(旧カンターヨスパ&リゾート)を選んだ理由

未舗装の道の突き当たりにある大きな木のゲートをくぐると、ブーゲンビリヤの花が咲き乱れる前庭に出ます。ゲートの外とはがらりと雰囲気が変わり、「天国に迷い込んじゃったかなー?」と勘違いするほどまるで別世界でした。今日わたしたちがナスカで宿泊するホテルは、ナスカ市街地の中心から車でおよそ7~8分の場所にある、「自然との調和」をテーマにした大型リゾートホテルです。

その名も「カンタヨスパ&リゾート」。

わたしたちがこのホテルを選んだ理由は

  • 郊外にあるため(つまり交通の便が悪いため)料金が安い
  • 自然が豊富
  • 子供が喜ぶ大きなプールがある
  • 名前からしてなんとなく「当たり」のホテルっぽい気がする

です。

カンタヨスパ&リゾートのエントランス

ナスカの中心部という立地ではないため、気軽にナスカの街をぶらぶら歩いて、おみやげを探したりできないことが気がかりでしたが、まあ、夜は寝るだけでいいかな、と思いました。カンタヨスパ&リゾートは8ヘクタールもある広い敷地に、白壁とオレンジ色の瓦屋根の低層の建物がゆったりと建つ、アシエンダ(大規模農園)風の作りとなっています。敷地内では野菜や果物、パスタに使用する小麦粉までオーガニックで自家栽培しています。

そのうえ、毎朝絞られる新鮮なミルクからチーズやバターなどの乳製品も作っています。なんだか、イタリアにあるアグリツーリズモに似ているな~と思っていたのですが、それもそのはず、このホテルのオーナーはナスカを愛するイタリア人だったのです。

カンタヨスパ&リゾートのエントランス

ちなみにアグリツーリズモとは、イタリアで普及してる農園滞在型ホテルの総称。ワイナリーリゾートとも呼ばれます。豊かな自然の中で、ゆったり流れる時間を、美味しい食とともに満喫することができる、贅沢な宿泊施設です。そう言えば、ナスカの乾燥した気候は、イタリアでも特にアグリツーリズモが普及しているトスカーナの気候ととても似ています。それもイタリア人オーナーがこの地にこのホテルを建てた理由でしょうか。

アグリツーリズモの参考記事↓

子連れでも楽しめるイタリア旅行〜アグリツーリズモに泊まるトスカーナ旅行記(3歳、5歳)・計画、手配編

カウンターに置かれた石のオブジェ
フロントのカウンターに飾ってある石のオブジェ。地上絵があるナスカ平原の本物の石にデザインの模様が描かれています。こんなところにもセンスの良さが感じられます。

このカンタヨスパ&リゾートでも、街の喧噪から離れ、自然の中でゆったりと、美味しく安全な食材を使った料理を楽しみながら、ワンランク上の上質な滞在を堪能できるでしょう。

前庭の正面に白壁にオレンジ色の屋根瓦の建物が見えてきます。ここがホテルのメインエントランスです。入り口の柱に金色の看板がかかっていました。これによるとここは5つ星ホテルのようですね。それにしても白壁と青い空は本当によく似合います。

車を降りて、ロサさんのあとを着いて建物の中へ入ります。荷物はホテルのスタッフが運んでくれます。エントランスをくぐったらフロントロビーです。

広々としたフロントロビー

広々としたフロントロビー。吹き抜けの天井からは明るい光が降り注いでいます。外にはブーゲンビリやの花が見えます。ホテルのチェックイン時には家族全員のパスポートを提示します。それからバウチャーはロサさんがフロントのスタッフに渡します。

フロントにはいろいろな調度品が飾られています。

ロビーの写真

爽やかな風が吹き抜けるロビー。通路の先にはバーとちょっとした図書室があります。

客室に続く廊下

客室に続く廊下です。高い天井と庇付きのスタイルは、本当にイタリアのアグリツーリズモのようです。

廊下を歩くママと子供たち

チェックイン手続きが終ったらロサたちといったんお別れ。明日の朝またホテルへ向かいに来てくれます。

それからホテルスタッフのあとを着いて客室へ向かいます。

シンプルで無駄のない客室。奥の扉の中に、トイレ、シャワー、洗面台があります。

1部屋の定員が2名なので、家族4人で2部屋手配しました。

ちなみに、1棟独立タイプのヴィラもあります。

寝室のベッド

その他の施設としては、プール、瞑想ルーム「パゴダ」、スパ、ランニングコース、サイクリングコース、もあります。

食事はメインダイニングでいただきます。

また敷地内にはミニ動物園があ理ました、わお〜。

アルパカやクジャク、馬、牛、ダチョウ、ヤギ、ニワトリ、うさぎ、インコなどが飼育されていて、動物好きな子供にはたまらないホテルです。

カンターヨリゾートホテルのプール

カンタヨリゾートホテルのプール

部屋で荷物を整理したあと、早速ホテルのプールへ直行します。

部屋に置いあるホテルの施設案内で確認すると、プールはどやらわたしたちの客室の東側にあるようです。フロントロビーやエントランスは客室の西側なので、チェックインのあと部屋まで歩いて来た方角とは反対へ行けばプールにたどり着けそうです。ちなにみに「東側」はアンデス山脈がある方角です。

客室が並ぶ廂付きの廊下を横切り、客室棟の東側にある中庭を通り抜けます。

中庭には背の高いサボテンが植えられていました。その背後には草木の生えていない山が見えています。

中庭の先には小さな階段があって、上段の両側に大きな素焼きの瓶のようなものが置いてありました。プールへ続くゲートのような意味があるのでしょうか?

ペルーのわんちゃん。客室棟の先には一戸建てヴィラが並んでいて、その入り口に白いわんちゃんがいます(^^)お昼寝タイムかな?

ホテルのプール

素焼きの瓶が置かれたゲートを通ってまっすぐ進むと芝の庭の先にプールが見えてきました。

ヤシの木の囲まれた広いプールです。青い水面が気持良さそうです。

プールで遊ぶ子ども達

こどもたちはTシャツを脱いで、水に飛び込みました。2人の子どもが小さく見えます。それくらいデッカいプールです。

プールバー
プールバー

こんなに大きなプールなのに、うちの子供以外、誰もいません。

ナスカのプールを独占です!うはは。

こどもたちは誰に遠慮することなくおおはしゃぎ。まあ誰かいても遠慮おかまいなしに騒ぐんですが(><)

プールに浸かったままドリンクが飲める「プールバー」もあります。青い水の中にイスが見えますよね。カウンターはナスカ焼きのタイルです。

ホテルのプール

プールバーのさらに先にはプールの中に浮いている小島があります。小島にはデッキチェアーやパラソルが置いてあります。

小島の周囲は、水深の浅いクリークのようになっていて、ちょっとした探検気分に浸れます。

背後にはアンデス山脈の山が見えていますね。

日影で寒がる長男

おお~~寒ぶ!

ナスカはとても乾燥した気候なので、水から上がると身体がひやっとします。特に夕方から夜にかけては急激に気温が落ち込むので、プールで遊んでいる間にも、ずいぶん涼しくなってきました。この時間、日陰はもうかなりやばい寒さです。

プール大好きなこどもたちもさすがにギブアップ。ではプール遊びはこれくらいにして、いったん部屋に戻りましょうか。着替えたら、ちょっとホテルの回りを探検してみよう!

子連れ旅行とプール

子供はプール遊びが大好き!子連れ海外旅行にプールは必須アイテムです。特に子供が小さいうちは、観光やショッピングなど、大人目線の旅行スケジュールではこどもがたいくつしてしまいます。

我が家で旅行の計画をたてるときは

「どんなプールがあるか」

で、旅行先や宿泊先を選ぶほど重要な要素でした。

この記事を参照にしてね↓

【子連れ海外旅行のエキスパートが選ぶ】子どもが喜ぶ世界の楽しいプールおすすめランキング10選

ホテル周辺を散歩する

荷物w運ぶろばたち

プールから上がったら、部屋で着替えて、ホテル周辺の散策へ出かけます。カンターヨリゾート&スパの周辺は、未舗装の道と綿花畑に囲まれた、とてものどかな、、という表現を通り越し、世界の果ての地のような、ものすごい田舎の風景が広がります。ところがこれでもナスカ市街地の中心まで距離にしておよそ2km、ゆっくり歩いても30分もかからないほどの場所なんです。いかにナスカの町が小さいかということですね。

30分程度の距離なら散策コースとしては悪くありません。でもわたしたちのホテルは夕食が付いているので、今から出かけても夕食までには戻って来なければなりません。そう考えると何だかあわだただしいし、お腹が減った状態でホテルまで戻る「30分」というのは永遠のように長い距離に感じるでしょう。

それでは夕食が終ってから町に出かけるという案も考えたのですが、往復1時間プラス町の散策というのは、それはそれでけっこう長いなーと思います。そう言えばロサさんの話しでは、ホテルの近くにナスカ時代の遺跡があるということでした。家族で話しあった結果、ホテルのまわりを散歩して、あわよくば「遺跡」が見えればいいかな、ということになりました。

ホテルの中庭に咲くブーゲンビリア

カンターヨリゾート&スパの敷地はとても広く、不審者の進入を防ぐため周囲は高い塀でぐるっと囲まれています。ゲストはホテルフロント棟の南側にあるゲートから出入りします。ゲートは閉まった状態が「通常」で、ホテルスタッフがゲートの前で開け閉めをしています。

上の写真はゲートを出る手前でホテルのフロント棟を振り返って撮影したものです。赤いブーゲンビリヤの花が夕日でさらに深紅に染まっているのがきれいです。

ゲートの外側の塀はタイルなどで飾られています。

ホテル周辺に生えているサボテン

雲がわきたつようにサボンテンが伸びています。塀にサボテンの影が写っているのが人間の影のようにも見えます。

農作業を終えた牛たち

ブーゲンビリヤの花が塀の上部で咲いています。

塀に沿って未舗装の道を歩いて行くと、牛の行列とすれ違いました。

まるで100年くらい前の時代にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。

夕焼けのナスカ

ホテルの塀が切れるところまで来たら、T字路になっています。まっすぐ進むとロサさんたちに車でホテルまで送ってもらった道で、国道26Aまで伸びています。さっき車で来たときは遺跡のようなものは見えませんでしたから、ここは左に曲がらないとだめでしょう。左に曲がる道も未舗装です。

夕日の影が前方へ伸びてることから、東の方角へ進む道ですね。

夕焼けのナスカを歩く子供達

左折した道を夕日を背にして進みます。

こどもたちの服装がなかったら、いつの時代かわからない景色ですね。

人工の建造物がいっさい見当たらない荒涼とした風景です。スタバもコンビニもありません。

とても乾燥しているので少し風が吹いただけでも土ぼこりが舞い上がります。遺跡らしきものは見当たらないけどせっかくここまで来たんだから、もう少し先まで行ってみましょうか。

このあとカンタヨ放水路遺跡と干上がったナスカ川を見学してホテルに戻りました。

カンタヨホテルの夕食はイタリアンビュッフェ

カンタヨホテルの夕食

カンターヨ放水路遺跡から戻ってきたら、もうすっかり暗くなっていました。気温もぐっと下がって、Tシャツの上にトレーナーと上着を着ないと寒いほどです。おまけにたくさん歩いたのでお腹もペコペコ。ホテルに戻っても部屋には寄らず、そのままレストランへ直行しました。

フロントロビー
フロントロビーの前を通ってレストランへ向かいます

カンタヨスパリゾートは平屋建てなので、レストランも客室棟と同じ1階にあります。わたしたちはフロントロビーの前を通って、ライブラリーとバーを通り越し、レストランへ向かいました。

バーの壁にかけてあるオブジェ
ライブラリー

バーの壁にかけてあるオブジェ。

暖炉のあるライブラリー。

夕食レストラン

カンタヨスパリゾートホテルのオーナーはイタリア人です。そしてこのホテルもトスカーナのアグリツーリズモ(農園滞在型宿泊施設。イタリアで大人気のホテル)をイメージして作られています。ペルーにいるのにどこかイタリアを思い出させるような雰囲気。

そして食事も当然イタリアンです。それもオーナーがイタリア人ですから、かなり本格的なイタリア料理ですよ。

スパゲティ
スパゲティコーナー

食事は、好きなものを好きなだけいただけるビュッフェスタイル。お腹が減っていても、レストランに入るやいなやすぐ食べれるので、食欲旺盛な男の子がいる家族連れには涙がチョチョギレルくらいありがたい存在です。ちなみに「食べ放題」の料理は「バイキング」では通じません。「ビュッフェ」「バフェエ」と言いましょう。

トマトとピリ辛ソーセージのパスタ

イタリア式の夕食ですからパスタの種類が多いのも、日本人の家族連れ旅行者にはうれしい話しです。上の写真は、トマトソースパスタでガーリックと唐辛子がほどよく効いています。ソーセージが入っていますが、これがぴり辛なところがちょっと南米っぽいですね。

スープ
豚肉料理

とうもろこしベースのクリームスープも南米っぽい味つけでとっても美味しかったです。

右の写真はグリルした豚肉にトマトと豆ベースのソースがからめてあります。

アボガドディップ
ペルーの郷土料理

アボガドベースの、、ワカモリーですかね、ディップです。中身の軽い春巻きみたいなものにつけていただきます。とっても美味しかったです。

右は軽くすあげした魚にたまねぎとにんじん、オリーブをからめてあります。レモンをしぼっていたただくのですが、その酸味がアジの南蛮漬けのような感じでした。

サラダ

サラダも種類が豊富。ペルーっぽいサラダもありました。

別料金ですが、ワインも用意されています。

カンタヨリゾートはナスカの町から離れているので、食事はホテルでいただく選択肢が一般的です。

ホテルから町の中心まで歩いて片道30分くらいですから、歩けない距離ではありませんが、夜は真っ暗になるので治安面からも、日本人だけで行動するのは避けたほうがいいでしょう。

ワインクーラー

でもこれだけ本格的で美味しいイタリア料理がいただけるのですから、無理して外へ出かける必要はないですね。今日は念願のナスカの地上絵を見たし、カンターヨ放水路も思いがけなくよかったし、そのうえ食事も美味しかったし、とっても充実した1日でした。

ナスカのホテルのミニ動物園

ナスカのホテルのミニ動物園

ナスカ滞在2日目の朝。ベッドから起きて部屋の外に出てみると、なんだかどんより曇った感じの空模様で、昨日見えていたホテル周辺の山々が姿を消しています。

カンターヨリゾートホテルの庭を散歩する
不思議な枝ぶりの木

気温はかなり低く、厚手の上着がないと寒さで震え上がってしまいそうです。

でもせっかく早起きしたので、ホテル内の庭を散歩してみることにしました。

滞在先での朝の散歩は、我が家の海外旅行の定番になっています。

カンタヨスパ&リゾートは、ナスカ郊外に広大な敷地を持つホテルです。

インコとハムスター
ペルーのインコたち

敷地内では、野菜などの栽培や家畜の飼育をしており、収穫された野菜や牛乳、チーズなどを実際ホテルのレストランでただくことができます。

まさにイタリアのアグリツーリズモですね。

客室を出てすぐのところに見たことがにような、不思議な枝ぶりの木がありました。

木には大きな鳥かごがぶら下げられていて、中にはインコがいます。

かごの下のほうにハムスターが飼われていました。

牛を見る次男

不思議な枝の木の少し先には、牛がたくさんいます。それにしても広いですね。

とてもホテルの敷地内だとは思えません。

ダチョウの牧場

あっちにいるのはダチョウかな?

空が曇っているように見えたのは、霧がかかっているからでした。ペルー沿岸の大平洋は寒流が流れているため、朝は霧が出る事が多いようです。こんなに曇っているように見えても、お昼前には雲ひとつない青空が広がります。世界には本当に面白い現象や場所があるんですね。

ホテル内にあるミニ動物園
ホテル敷地内にあるミニ動物園
ダチョウを観察する次男

2羽のダチョウが、興味しんしんでこっちに近づいてきます。

近づいてきた2匹のダチョウ
なんか用か〜?

そばで見ると大きくて迫力がありますね。次男のリュウより背が高いです。

ダチョウの卵は1個で、ニワトリの卵の30個分もあるそうです。低コレステロール、高タンパクで、健康と美容にもいいそうです。最近では日本でもダチョウを飼育している農園が増えています。

アルパカに餌をあげる次男

こちらはアルパカですね。いや、もしかしたらリャマかもしれない。

違いがよくわかりません。でもどちらにしても南米、ペルー固有の生き物です。

ポインセチアみたいな花

庭には色鮮やかな花も咲いています。でも、これは花ではなくポインセチアみたいに葉が赤くなっているようです。

馬を見つめる次男

馬もいます。

足元にあつまってきたウサギを見る長男

うさぎもいます。ペルーのうさぎたちです。草をちぎってあげるとたくさんのうさぎが近づいてきました。ちょっとした動物園みたいで子供達も大喜びです。

ウサギがたくさん

うさぎだらけ!いったい何匹いるのでしょうか?

ニワトリとガチョウ

こちらにはニワトリとガチョウみたいなのがいますね。

朝は庭を散歩するだけでも気持がいいのに、思いがけずこんなにたくさんの動物たちが見れて、ちょっと得した気分でした。あ、昔から言われてますよね、早起きは三文の得って。

たくさん歩いてお腹も減ったので、朝食が楽しみです。

ちょこっとコラム・時差ぼけとは

日本とペルーの間には14時間の時差があります。ペルーに到着した最初の1週間くらいは、身体の体内時計は日本の時間で動いているため、実際の時間とは14時間の狂いが生じてしまいます。例えば、ペルーの正午は日本時間では午前2時です。逆にペルーの深夜0時は日本時間では午後2時。昼間にムショウに眠たくなったり、夜中に眼が冴えて眠れなくなったりするのは、そのためです。これが時差ぼけの正体です。

通常、1週間程度で体内時計が現地の実際の時間に合ってくるため、この時差ぼけは解消されますが、旅行期間を考えると1週間なんて悠長なことは言ってられません。現地の時間に適応した頃には帰国になってしまい、今度は日本で時差ぼけを体験することになります。また時差ぼけの状態は、身体の免疫力が低下する傾向にあるため、せっかくの旅行中に重大な病気を患ってしまうリスクが大きくなるのです。

このため、現地に到着したら、なるべく早く時差ぼけを解消することをおすすめします。ちなみに、現地に到着した翌日に眠気を覚えることを時差ぼけと勘違いしてる人が多いようです。これは単に行きの飛行機内で睡眠不足状態になっていることが原因で、時差ぼけとは関係ありません。

時差ぼけ解消法

免疫力の低下を防ぐ為にも、また旅行を健康ですっきりした心と身体の状態で満喫するためにも、目的地に到着したら、一刻も早く時差ぼけを解消しましょう。

時差ぼけ解消の基本は、まず、行きの飛行機内での睡眠時間調整です。目的地までの飛行時間や、到着時の現地時間によってどのように調整したらいいかが異なります。

例えば、日本からハワイへ夜便で行くケースのお話をしましょう。日本からハワイへの行きの飛行時間はおよそ6時間前後です。日本を夜8時に出発して、ハワイに到着するのは、現地時間で午前10時前後になります。しかしこのとき日本での時間は午前2時です。もし飛行機の中で一睡もしない、あるは少ししか寝ていなかったら、ハワイに到着してまた朝からまる1日やり直すのはとてもつらいものがあります。

いきおい午後のどこかで眠ってしまたら、今度は夜になって、つまり日本は朝ですから、頭がぎんぎんに冴えて眠れなくなってしまいます。そしてようやく眠れた頃には、またハワイで朝になる。このような状態で、時差ぼけを解消するのは大変難しいと言えるでしょう。このハワイのケースでは、飛行機機内では、睡眠時間の確保を最優先にすることが大切です。食事も読書も映画も全てあきらめて、寝ることを最優先するのです。

せっかくに飛行機に乗るのに、食事をあきらめるのはいやだなー、と考える人もいらっしゃると思いますが、旅行先で病気になって、スケジュールがキャンセルになるのと、どちらがいいか、ということです。それにエコノミークラスでは、日頃よっぽど貧しい食生活をしている人でなければ、期待に応えるような美味しい食事は出ません。

そこまで徹底しても現地で病気になってしまうことはあります。でも、これは確立の問題です。自分の行動と選択で、将来起こりうるリスクを減らせるのであればそのように行動することこそ、かしこい子連れトラベラーと言えるでしょう。搭乗後すぐに眠ってハワイに着陸するまでずっと眠りっぱなしでも、6時間しか眠れません。機内での睡眠時間が、その夜のすべての睡眠時間だということを肝に命じて行動して下さい。

ペルーの場合、もっと飛行時間難が長く、また乗り換えて現地に到着するのは、たいてい夜なので、機内の睡眠時間確保の戦略は違ったものになります。ここでは、夜到着して、ホテルに着いたらすぐぐっすり眠れる、と言う状態になるように機内での睡眠時間を調整して下さい。機内の睡眠時間をうまく管理でき、最初の夜をしっかり眠ることができれば、時差ぼけ解消はもう完了したようなものです。

翌朝は、早めに起きて、しっかり太陽の光を全身で浴びて下さい。朝日を浴びると体内時計をリセットする効果があります。できれば朝日を浴びながら、朝食前に散歩やジョギングをするのがいいでしょう。そしてお腹が減った状態で、しっかり朝食を取り、活動的に1日を初めて下さい。日中に眠くなっても昼寝をしてはいけません。特に午後や夕方に昼寝をすると、夜しっかり眠れなくなって時差ぼけを解消するのが難しくなります。眠たくても我慢して、夜を早く寝るようにしましょう。

夕食も、最初の1~3日くらいは、なるべく早く取るように心がけて下さい。早寝早起き早い夕食、朝散歩、を行なえば1~2日程度で時差ぼけはすっきり解消できます。現地での夜遊びや、遅い時間の飲食は、時差ぼけが解消してからおこなうようにしましょう。健康でなければ現地での旅行を楽しむことはできません。

優先すべきは何かを考え、1日も早く時差ぼけを解消して下さい。

カンタヨホテルの朝食

カンタヨホテルの朝食レストランから見える庭のブーゲンビリア

ホテルの敷地は思ったより広く、ちょっと散歩するつもりがけっこうな運動になりました。おかげでお腹がペコペコ。部屋には戻らずこのまま朝食レストランへ直行しましょう。カンタヨホテルの朝食会場は昨夜夕食をいただいたのと同じレストランです。昨夜は暗かったのでよくわかりませんでしたが、レストランには大きな窓があって、すぐ外にブーゲンビリアの花が何もそこまでというほど咲いているのが見えます。朝の光が差し込んでとても気持のいいレストランです。

もともとゲストが少ないうえテーブルとテーブルの間が離れているので、ゆったりと家族水入らずで食事を楽しめます。ロサさんたちが向かえに来るのは午前10時の予定。散歩したとはいえ今朝はとっても早起きをしたので、朝食をいただく時間もたっぷりあります。

フルーツジュース
しぼりたて果汁100%のフルーツジュース
しぼりたてのミルク

朝食は、好きなものを好きなだけいただける食べ放題のビュッフェスタイル。品数は多くはありませんが、必要なものを絞り込んで、そこで本格的に勝負をしかけている意気込みを感じられます。朝食にかかせないフレッシュジュースは、パイナップル、マンゴー、オレンジの3種類。どれもしぼりたてで、果肉がびっしり混ざった濃厚なジュースです。

出されたジュースが美味しいからとそのまま飲んでもいいですが、我が家ではこんなとき、好みの分量にミックスします。これだけ濃厚なしぼりたてジュースで、パイナップル、マンゴー、オレンジのフレッシュミックスジュースなんて、気が遠くなるくらい贅沢ですね。

牛乳もしぼりたてでしょうか?こんなステキな入れ物に入っているというだけでとっても美味しそうに見えます。実際に口にしてみると、これは今まで経験したことがないくらい濃厚な牛乳です。敷地内の牛から直接しぼったミルクかもしれません。

この牛乳、グラスに注いでストレートに飲んでもいいですが、シリアルにかけたり、コーヒーにたっぷり注いで贅沢なミルクラテコーヒーにしたりします。

シリアルコーナー

美味しそうななシリアルコーナー。濃厚なフレッシュミルクとの相性が抜群です。

ハム&チーズコーナーを物色する次男

チーズや卵も、今まで経験したことがないくらい濃厚な味わいでした。その卵をたっぷり使用した贅沢焼きたてマドレーヌも取り放題食べ放題です!

そして、わたしが驚愕のあまり腰を抜かしそうになったのが、ジャムです。ジャムはなんと10種類も用意してあって、その全てが手作りでした。ジャムマニアの私にはもうそれだけで嬉しくて、涙がイグアスの滝のように流れちゃうたまらない演出です。

はちみつ

美味しい朝食を堪能していると、いつしか外の霧も晴れ、青空が広がってきました。さあ、食事が終ったら部屋に戻ってチェックアウトの準備をしましょうか。ロサさんたちが向かえにきたら、今日は車でナスカ平原へ行き、地上絵を間近で観察する予定です。

天気も良さそうだし、今日もエキサイティングな1日になりそうですね。

ビュッフェのポイント

食べ放題の食事は「ビュッフェ」「バフェ」などと言います。日本では「バイキング」と言いますが、外国ではこのような言い方はしませんのでご注意しましょう。ビュッフェでは、好きな料理を好きなだけいただくことができます。そしてそこにある料理の組み合わせで、簡単に別の料理に仕上げる事が可能です。サラダはサラダ、トーストはトースト、と固定観念にとらわれずに、自由な発想で料理を見てみましょう。

例えば、ハム、チーズ、レタスやトマトをパンで挟めば、自分だけのオリジナルサンドを作れますよ。卵コーナーで目玉焼きを焼いてもらい、ハム&チーズ&レタス&目玉焼きで即席のクロックムッシュになります。また、いくつかのフレッシュフルーツジュースをミックスしてオリジナルトロピカルフルーツジュースになります。

子連れビュッフェのマナー

子供のしつけは親の責任です。親も旅行気分を楽しみたいとレストランで子供のしたい放題にさせていては、まわりのお客さんの迷惑になるばかりか、他の日本人や、子連れ旅行者の評判を落としてしまうことにもなりかねません。特に海外では、子供が他人に迷惑をかけるのは親の問題、と考える傾向が強いようです。

ビュッフェでしてはいけない子供のマナー

  • 料理の前で咳やくしゃみをする
  • 大声でつばをとなしながらしゃべる
  • 大声で泣きわめく
  • 並んでいる人がいるのに、子供にゆっくりと料理を取らせる
  • 料理を盛った皿を盛って子供が歩き回る
  • 並でいる順番を割り込んで料理を取る

またいくら食べ放題と言っても、テーブルに運んできた料理を残すことは重大なマナー違反です。料理を粗末にあつかう経験を子供にさせることは教育上も問題が大きいでしょう。自分で皿に盛った料理は責任をもって全部いただく、ということを大人も子供も徹底しましょう。特多いのが、他の誰かも食べるだろうと思って多めに皿に盛ってしまうことです。自分も同じものを大量に取ってきていて、食べ切れずに残してしまうケースに注意しましょう。

さよならカンタヨリゾートホテル

私たちを見送りに来てくれたリャマ
ホテルをチェックアウトする私たちを見送りに来てくれたリャマ

美味しい朝食をお腹いっぱいいただいたあと、いたん部屋に戻り、荷造りとチェックアウトの準備をします。と言っても、ナスカには1泊だけの少ない荷物しか持って来ていないので、子供の分を含めても荷造りは簡単です。大きな荷物は全部、リマのホテルに預けてきました。ロサさんたちがホテルにわたしたちを向かえに来るのは午前10時です。

ゆっくり散歩してゆっくり朝食をいただいて、簡単な荷造りをしてもまだ少し時間があります。せっかくだから、最後にもう少しホテル内をぶらぶらして写真でも撮りましょう。

客室前の廊下
ホテルの前庭とテラス

この写真は客室前の回廊です。アーチ型の柱と大きな廂が特徴。テーブルとイスが置いてあるので、ちょっとお茶をしたりするのにいですね。

まるでイタリアのリゾートにいるような雰囲気です。

回廊を外から見た写真。青いタイルが涼しげです。でもこの時間はまだ寒いんでが(><)

サボテンガーデン
テニスコート跡

回廊と客室棟の前にはサボテンガーデンが広がっています。

そのサボテンガーデンの先にはちょっとした広場があります。ここはもともとテニスコートだったようですね。カイが身体がなまったと言ってボールを蹴っていました。

セロブランコ
見送りにきたリャマ

テニスコート広場のさらに先には植物がたくさん植えてあり、その少し先にプールがあります。とっても広い敷地です。テニスコートの広場からは遠くに世界一高い砂の山「セロブランコ」が見えています。

旅行の計画を立てる前にこの山の存在を知っていたら、ナスカにもう1泊して、このセロブランコ登山に挑戦したかったです。

カンタヨスパ&リゾートの敷地内には放し飼いのリャマがいます。いや、アルパカかもしれない(><)。

どちらにしろ可愛いです。さっきの散歩で柵の中で飼われていたアルパカをみたけど、リャマのほうは放し飼いなんですね。いや、逆かもしれませんが。

エントランス前に咲くきれいな花

フロント正面の花壇には見慣れない花?、、が咲いています。

孔雀

クジャクも放し飼いです。わたしたちが出発するということでお見送りにきてくれたみたいです。

フロントロビー

いよいよお向かえの時間が近づいてきました。フロントロビーに行くと、もうロサさんが待っていました。

フロント前に車寄せ

「おはようございます」

ロサさんがとびっきりの笑顔であいさつをしてくれました。

ロサさんに着いてフロント棟前の車寄せに止めてある車に荷物を積み込みます。

今日はこれから車でナスカ平原を走り、ミラドールに登って間近で地上絵を見学する予定になっています。

ブーゲンビリヤが咲くホテルの前庭
ブーゲンビリヤが咲くホテルの前庭

たった1泊過しただけですが、もうずいぶん前からいるような気持になるホテルでした。ナスカのこんな場所に、家族で来ることはもうないでしょう。それは人生も同じで、どこにいても過ぎた時間は二度と戻ってきません。だからこそ、今の一瞬一瞬をありがたく大切にしたいと思います。

さよなら、そして、ありがとう。

わたしたちを温かく向かえてくれたナスカのカンタヨスパ&リゾート。

真っ赤なブーゲンビリヤが咲き乱れる前庭をぐるっと回って、わたしたちを乗せた車は白い塀の外側へ走り出しました。さあ、今日はどんな楽しい事が待ってるかな?

次に読むのにおすすめの記事↓

【子連れで旅行した世界遺産の街クスコ】アルマス広場・太陽神殿・ロレト通り・サクサイワマン遺跡・おすすめの見所

このブログ記事があなたの子連れペルー・ナスカ旅行の参考になったらとっても嬉しです。

それではまたお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!

このブログの中でひとつでも「いいな」と思ったことがあればSNSなどでシェアして熱い応援ヨロシクお願いします(^^)→それ行け!子連れ海外旅行:https://kidsvacation.net/

フェイスブックページ:https://www.facebook.com/それ行け子連れ海外旅行-158331534257834/