イースター島マタベリ国際空港に到着
マタベリ国際空港
イースター島の空の玄関、マタベリ国際空港は、南米最長の滑走路をもつ空港だ。
こんな小さな島になぜ~?って思ったら、スペースシャトルの緊急着陸用にNASAが整備したらしい。
でも1回も実現してないんだって。
タヒチとイースター島のあいだには4時間の時差がある。
タヒチを午前1時すぎに飛びたって、
着陸したのが午前6時15分ということは、
イースター島の時間では今、午前10時15分ということになる。
飛行機は滑走路を移動して、平屋建てのバラックみたいなターミナルビルのまえで停止した。
窓の外には、草原が波うつ丘のような景色がひろがっている。
天気もいい。早く外にでてイースター島の風にあたりたかったのだが、なかなか乗客をおろしてくれない。
どうしたんだろう?
と思っていたら、
スプレー式の噴霧器
みたいなのを持った空港係員が何人か機内にのりこんできた。
そして樹客の足元をスプレーしてまわっている。
どうやら島の生態系をまもるために
殺菌してまわっているようだ。
タラップにたつ
スプレーの作業がおわり、ようやく降りる順番になった。
せまい機内から出てタラップのうえにたつと、やわらかい風が全身をすり抜けてゆく。
「ああ、これがイースター島か!ついに来たんだ」
感激をかみしめるように、一歩一歩タラップをくだりイースター島の地面に足をつけた。
気温は思ったより高かったが、タヒチとくらべると少し涼しく感じる。
空気も乾燥しているので快適だ。
そのまま歩いてターミナルビルへむかうと、そこがいきなり入国審査場だった。
荷物の再検査
入国審査がおわり、預けていた荷物を受け取っても空港の外には出られない。
島にたち入るまえにもう1度荷物の検査を受けなければならないのだ。
これには長い列ができていてかなり時間がかかった。
う~ん、
飛行機にのるまえの検査よりきびしいじゃないですかぁ~。
入島
荷物検査がおわると、今度こそはれてイースター島に「入島」できる。
空港の建物をでたところにはたくさんの人が出迎えてて、ちょっとしたお祭りさわぎだ。
民族衣装をまとった、といってもほとんど裸ですが、島民が歌と踊りで歓迎してくれてる。
その楽器の音と歌声は、
夏のおわりを告げるイースター島の青い空に、
吸い込まれていくようだった。
「イルカさんですか?ようこそイースター島へ!」
われわれを出迎えてくれたのは、現地旅行会社のガイド兼スタッフのKさん。
なんと日本人だ。
こんなところに日本人がいるなんて!
謎と神秘の島イースター島では驚かされることが少なくないが、
これには意表をつかれた。
聞けばKさんは半年まえからこの島に来て、
日本人旅行者のサポートをしているらしい。
われわれはKさんに案内され駐車場にとめてあったバンに乗り込み、
それからホテルにむかったのだった。
空港からのアクセス
空港からハンガロア村の中心までは約1km。
島のホテルのほとんどが、空港ターミナルビルから半径800m以内にある。
荷物が少なければ歩いても行けない距離ではない。
しかし、われわれが到着したときは、レンタカーはおろか、路線バスやタクシーさえ見かけなかった。
旅行客は予約してある宿泊先の迎えの車で村へ行くことが一般的。
また空港には宿の客引きも来ているので、
予約なしで到着した人はその場で宿泊と送迎の交渉をおこなう。