アフハンガテエ遺跡〜倒されたモアイ
今日は終日ツアー
大人だけの旅行なら別にどうってことないけど、こどもがいるとこういうスケジュールはけっこう大変だ。
朝ホテルをチェックアウトして、そのまま1日ツアーに出発。
そして夜の便でイースター島を発つ。
ツアー出発まえに家族全員の荷物をパッキングし、
その一方でこどもの着替えや飲み物、
雨具など、ツアーに持っていくものと、
夜飛行機の中で必要なものを
分けて準備しなければならない。
我が家では、ハワイでもオーストラリアでもイタリアでも、
いつも観光はレンタカーで自分たちのペースでおこなっていた。
1日中他のツアー客といっしょに
しかもバスで観光するのは、
はじめての「チャレンジ」なのだ。
はたして、他のツアー客に迷惑をかけずに、ペースもみださずに、
何事もなく今日1日を終えれるのだろうか?
チェックアウト後の荷物はフロントで預かってくれる。
ツアーが終ったらいったんホテルにもどって、それから空港へむかうのだ。
また、フロントのとなりにシャワールームがあって、チェックアウト後でも無料で使えるという。
ありがたい。
でもよ~く考えたら、
2部屋使ってるうちの1部屋だけチェックアウトして、
もう1部屋は夜の出発までデイユース
(1泊の半額料金で夜中まで部屋が使える)
にしておけばよかったな、と日本に帰ってきてから思った。
遅いっちゅーの!
旅行ジャーナリスト チョウさん
「今日はいよいよラノララクに行く日ですね」
チェックアウトを終えて、ロビーでツアーバスを待ってると、
同じツアーに参加している韓国人のチョウさんが話しかけて来た。
チョウさんは、発行部数180万部を誇る
韓国最大手の新聞
「The Donga-llbo Daily」の専属旅行ジャーナリストだ。
今回のイースター旅行では、
われわれとまったくおなじスケジュールでホテルも一緒、
さらに帰りはタヒチ経由で成田までのフライトも一緒
(韓国からタヒチへの直行便はないため、成田経由になる)
という偶然。
ツアー中やホテルなどで、気軽に会話を交わす仲になった。
ちなみに、
4月14日の新聞でイースター島の特集記事が掲載され、
なんとチョウさんが撮ってくれた
われわれの写真がカラーで載りました。
サンチアゴの5人姉妹
バスはわれわれを乗せたあと、他のホテルでもツアー客をピックアップしてまわる。
ハンガロアホテルでやたら盛り上がってるチリ人女性グループが乗ってきた。
彼女たちはリュウを見るなり
「オオ~!キュート!キュート!」
と大騒ぎ。
東洋人の男の子はめずらしいのだろうか。
彼女たちは、サンチアゴから来た5人姉妹。
バスのうしろをレンタカーでパパさんとママさんがついて来てるという。
5人姉妹はみな結婚しててこどももいるのだが、
それぞれのだんなが留守番してこどもの面倒をみている
とのこと。
それで何年ぶりかに、両親と姉妹全員がそろって旅行ができるので、
みんな異様なハイテンションなのだ。
いや、こっちまで楽しくなります。
ストーンサークル / アフハンガテエの倒されたモアイ
アフハンガテエ
5人姉妹と、チリのことや東京のこと、こどものことなどをいろいろ話していたら、バスが駐車場に止まった。
今日、最初の目的地、アフハンガテエに到着したのだ。
アフハンガテエは、島の南海岸にある遺跡。
モアイ倒し戦争が、最も激しかった地区のひとつだそうで、
アフの8体のモアイはすべてうつぶせに倒れている。
遠くから見ると、大きな岩が規則正しく転がっているように見え、
教えられるまで、それがモアイだとは気づかない。
波と風による風化も、そうとう進行している。
駐車場からアフまで、かなり広いスペースを歩く。
この広さから推測すると、相当大きな集落がここにあっただろうことがうかがえる。
アフの手前には、「パイーナ」とよばれる石のサークルと、
倒されたモアイの頭のうえにのっていたはずのプカオが
そのままの状態で転がっていた。