【アラマンダパームコーブ子連れ滞在記】グレートバリアリーフシュノーケリングクルーズ・ポートダグラス

2019年3月11日

パームコーブのビーチ:アマンダラパームコーブ公式サイトより引用

💕ども、グダ〜イ、子供6人連れでオーストラリア旅行中のイルカパパです。

キャンピングカーでのオーストラリア大陸縦断ドライブ旅行が無事終わり、日本に帰る前にケアンズの北30kmにある静かな高級リゾート・パームコーブに滞在しました。

今日はパームコーブやグレートバリアリーフクルーズシュノーケリングツアー、ポートダグラスなどについて紹介します。是非最後まで読んであなたのオーストラリア旅行の参考にしてください。

パームコーブ

パームコーブ

さて、ケアンズセントラルショッピングセンターで食材などの買い出しを終えたら、今回のオーストラリア旅行で最後の宿、アラマンダパームコーブ(旧アンサナリゾート&スパ)があるパームコーブを目指そう。

オーストラリアトップ10ビーチに選ばれているパームコーブは、グレートバリアーリーフの珊瑚礁が陸地のすぐ近くまで迫る、ケアンズ周辺で唯一のビーチリゾート。

柔らかい砂と、入り江に沿って弧を描くように連なるヤシ、そして遠い山並が印象的な美しいリゾートだ(PHOTO 3)。

行き方

パームコーブへの行き方は、まずケアンズの町を出てケネディハイウェイを北に向う。そしてスミスフィールドショッピングセンターを過ぎ、ケアンズトロピカルズーが見えて来たらそこがパームコーブの入り口だ。

車でわずか30分足らずの距離だというのに、ケアンズとは比較にならないほどパームコーブの町は静かで落ち着いている。

パームコーブのホテルのプライベートビーチ
アラマンダの庭は直接ビーチとつながっている / 美しい朝のパームコーブのビーチ / 涙が出るくらいドラマティックな景色

ウィリアムエスプラネード

パームコーブのメインストリートは、海沿いを南北に伸びるウィリアムエスプラネード(PHOTO 5)。ユーカリやヤシの大木が空を覆うこの通りを歩くと、熱帯雨林の森の中を歩いているような錯覚に陥る。ウィリアムエスプラネードとビーチの間は、芝生とヤシの木が生える緑地で、子供が喜びそうな遊具のある公園や屋外バーベキューキッチンなどがある(PHOTO 6)。

一方通りの陸側にはホテル、コンドミニアム、ハイセンスなカフェやレストランがゆったりと並んでいて、ぶらぶら目的もなく散歩するだけでも楽しい。ただし、おみやげも含めてショッピングに向いているようなお店はない。通りの北の端にキャラバンパークと敷地内にゴルフコースのある、ノボテルパームコーブ、南の端には我々が滞在しているアンサナリゾートがある。また海から奥まった地区には、ため息の出そうな高級住宅街が広がっている。

子連れには朝の散歩がおすすめ

パームコーブのビーチを散歩する

パームコーブでは朝の散歩が気持ちいい。打ち寄せる波の調べとヤシを揺らす朝の海風。裸足になって、まだひんやりしている砂の上を素足で歩く。

向こうから赤ちゃんを抱っこしたオーストラリア人夫婦が歩いて来て、すれ違い際にっこっり微笑んで「モーニン」と言った。

私も「モーニン」と言い返した。その何気ないシーンさえ、朝日の中で増長されドラマチックな情景へ昇華してゆく。

スティンガーネットの所まで来たら、ブランコやすべり台のある公園で少し遊んで(PHOTO 4)、今度はウィリアムエスプラネードの歩道を歩いてホテルへ帰ろう。まるで庭園のように色とりどりの植栽が施されたペーヴメント、どこかのカフェから香ばしいモーニングコーヒーのアロマが漂って来る。

するとさっきの赤ちゃん連れの夫婦とまたすれ違った。今度は同時に、にっこり笑いながら通り過ぎた。

高級コンドミニアム【アラマンダパームコーブバイランスモア】子連れ宿泊体験記

ケアンズの快適コンドミニアム・アラマンダパームコーブ

豪華なスパリゾート

キャンピングカー生活とのミスマッチを楽しむために、オーストラリアでの最後の2泊は、パーム・コーブにある全室スイートの5つ星ホテル「アラマンダ・パームコーブ(旧アンサナリゾート・アンド・スパ・グレートバリアリーフ)」に滞在する。

ベッドルームの写真:アマンダラパームコーブ公式サイトより引用

デイントリー国立公園とトリビュレーション岬が出会うパーム・コーブは、ケアンズの北30kmに位置し「ノースクィーンズランドで最も美しいビーチを持つ町」として知られる静かな高級リゾートエリア。

熱帯雨林のグリーンと海のブルーが溶け合う風景を心ゆくまで堪能できる。

ゲストルーム

コンドミニアムの大きなキッチン
アラマンダパームコーブのキッチン

アラマンダはそのパーム・コーブで唯一ビーチフロントの敷地を持つリゾートホテル。

67室のゲストルームはすべてスイートで1ベッドルームから4ベッドルームまである。一番小さい1ベッドルームでも85平方メートルあり、我々が滞在した2ベッドルームは115平方メートル、アヒルファミリーの3ベッドルームは135平方メートルだった。キッチンはまるでレストランの厨房のような広さで、IHクッキングヒーター、ディッシュウォッシャー、電子レンジ、大型冷蔵庫などが備わっている。

まあこんな部屋では自分で料理を作るんじゃなくて、シェフを呼んでごちそうを作ってもらうんだろーなー。寝室のリネンも気持ちいいし、お風呂はジェットバス。ミスマッチを楽しむどころかギャップが大き過ぎて頭がおかしくなりそうだった。

室内の写真

アラマンダの客室の写真

チェックイン

エントランスに車を止めるとすぐパリっとした制服に身をかためたベルボーイが走って来た。「へー、オーストラリアでもバレーパーキングが出来るんだ」。荷物を車に残したまま入り口のすぐ隣にあるフロントロビーでチェックインの手続きをする。ガラス越しにみずみずしい緑が映えるロビーには香が焚かれ、手続きを待っているあいだ、冷たいおしぼりと、ほんのり甘酸っぱいトロピカルアイスティーが全員に振舞われる。

この一連のもてなしだけで、ここが数々の賞に輝く超一流リゾートである事が納得できるのだった。

インフォメーション

客室の内装、家具は高級感あふれ、間取りも大変凝っている。身も心もリラッ~クス、頭のてっぺんから足の先まで、優雅な気分にどっぷり浸かれるおすすめのホテルだ。アヒルファミリーが泊まった3ベッドルームはメゾネットタイプだった。

フロントでチェックインの手続きをする

アラマンダパームコーブ基本情報

アラマンダパームコーブの地図

チャペル

アラマンダのプール

アラマンダには3つのスイミングプールがある。エントランスから中庭を抜けてチャペルへまっすぐ伸びるボードウォークの片側にロックプール、もう片側にメインプール、そしてチャペルの近くにビーチプール。

アラマンダパームコーブのプール
アラマンダパームコーブのメインプール

我々が訪れた時はロックプールは改装中、ビーチプールは元気有り余る男の子達には小さ過ぎるので、メインプールに腰を据えて遊ぶことにした。

メインプールも決して大きくはないが、足がつかなくらい深さは十分。またパラソルを支える「島」のような所もあり、そこそこ遊べる。

修行だ

プール遊ぶ子ども達

昨日までいたダーウィンと比べると、ケアンズは南にあるため寒く感じる。

特に笑いが止まらないくらい楽しかった、カカドゥのキャンプ場のプールと比べるとまるで寒中水泳だ。

それでも子供達は夢中になって遊んでいる。

私は「今日はパス」と決めていたのだが子供達がどーしても一緒に入ってくれと言う。しょーがないなー。覚悟を決めてプールに足を1歩入れて驚いた。うひゃっ冷たい!こりゃー寒中水泳というより荒行だ。

アンサナリゾートのプールで遊ぶ子供達

そのうち子供達が私に水をかけ始めた。ちょっちょっと待った!そんな事したら死んじゃうよー。しかし本当に死にそうだったのはその後で、1人をおぶって端から端まで泳いだら「次おれ!次わたし!」と皆がたかってくるのだ。子供が6人いると1人2人やっておしまい、というわけにはいかん。ひーひー言いながら全員をおんぶして泳いで、足がつりそうになった私だった。

アンサナリゾートのプール

プールの感想

プールは優雅な雰囲気ではあるが、子供が喜びそうなスライダーなどはない。また幼児用プール、ジャグジーもない。とは言っても子供達はとりあえずプールがあれば満足なのだが。日本へ帰るフライトはケアンズを午後1時25分発。パームコーブからケアンズ国際空港まで車で20分なので、最終日もお昼近くまでプールで遊べるのは嬉しい。

思いっきり遊んでヘトヘトに疲れてくれれば、帰りの飛行機はおとなしくなるだろうし。欲を言えばきりがないのだが、プールが、例えばハワイのネイバーアイランドにあるプールのように巨大だったらなーと思う。ケアンズ近郊の海には殺人クラゲがいるため、ビーチがどんなに美しくても海では思う存分遊べないのだ。

ワニ、カンガルー、エミュー、バラマンディのバーベキューを食べるオーストラリアまるかじり料理

オーストラリアグリル
ワニ、カンガルー、エミュー、バラマンディのバーベキュー料理、オーストラリアグリル

南国の夜の雨

けたたましくドアをノックする音がするので扉を開けると、アヒル家の子供達がわーっと部屋になだれ込んで来た。夕食へ行く準備が整った事を告げに来たらしい。でもうるさ過ぎて何を言っているのかよくわからんぞ。外に出ると中庭のプールがライトアップされヤシの影が水面に揺れてる。「あれ?あー雨かー」。でも霧雨だ。霧吹きで吹き付けたような水滴が風に乗って空気中をふわふわ漂ってる。そこに緑の香りとかすかな潮騒が混じり、いかにも南国の夜の雨といった風情だ。

「これくらいなら傘がない方が気持ちいいんじゃない?」誰かが言った。その言葉に全員うなずいて、たいまつの炎がゆらめく中庭の回廊をゆっくり歩き始めた。

ウィンナーシュニッツェル

夜のウィリアムエスプラネード

メインゲートを出ると、もうそこがウィリアムエスプラネードだ。ラマンダパームコーブはこのメインストリートに出るには便利な場所にある。去年泊まったノボテルでは、ちょと気軽に歩いて行こうなんて気にはなれないくらい遠かった。まあしかしそれを悔やむほど通りが賑わってるワケでもありませんが。

そうは言っても夜のウィリアムエスプラネードはなかなか素敵だ。しっとり濡れた木々の間に、砂浜とその向こうに続く暗い海が見える。我々以外歩いている人もいない。この静寂さを独り占めしたような贅沢こそが、パームコーブの魅力かもしれない。しばらく歩くとオープンテラスのオシャレなレストランがあった。「森の中にある海辺のレストラン」という不思議な描写がぴったりくるそのレストランでは、着飾ったカップルが映画のワンシーンように語り合っている。

「わー、ここよさそう」と大人達は夢見るように口にするが、歩道にたまった水を蹴っ散らかしてさわいでいる子供達をチラッと見て「やっぱりムリムリ」「うんムリムリ」「じゃ次行ってみよー」と現実に引き戻された。

シーフードのクリームフィットチーネ
  シーフードのクリームフィットチーネ

APRES BEACHBAR&GRILL

子連れには敷居の高そうな、そんな店が2、3件続いた後、ガラット雰囲気の異なる、こりゃまた思いっきりカジュアルそうなレストランがあった。「APRES BEACHBAR&GRILL」。入り口には海賊の人形、オープンテラスの周囲にはド派手な電球が点滅。「ありゃー」「あんまり美味しくなさそうだけど」「子供連れで入れるお店は他になさそうだし」「ここでいいかー」

でも我々の予想を裏切り、このお店正解でした。どうやらピーターパンに出て来るフック船長と海賊達をモチーフにした店のようで、店内のあちこちに仕掛けや飾りがある。キッズメニューは7種類あり、それぞれ「ピーターパン」「キャプテンフック」というようなネーミングになっているうえ、アイスクリームとおもちゃがサービスで付いてくるので子供達は大喜びだ。

店内
オーストラリアグリルを全部食べると「大食い」の証明書がもらえる / ピーターパンの海賊をモチーフにした店内

オーストラリアグリル

私がオーダーしたウィンナーシュニッツェル(子牛のカツレツ・ウィーン風)は気絶するほどのおいしさ。付け合わせで付いて来たフレンチフライはチョコレートパフェの容器を新聞紙で作ったようなもの中に入っていて、そのアイディア、量、味、どれをとっても満足のいくものだった。

アヒルパパは「いっちゃえ!いっちゃえ!」ということで「オーストラリアグリル」に挑戦。これはワニ、カンガルー、エミュー、バラマンディのバーベキューをすべて食べれる、まさにオーストラリアまるかじりと言うべき料理。全部たいらげるとナント証明書を発行してくれるらしい。これらの肉料理はもー憎いくらいに美味しく「カンガルーやばい」「ワニやばい」と食通のアヒルパパを唸らせていた。

そのリアクションに子供達もくれーくれーの大合唱。あっというまにオーストラリアをたいらげてしまった、大興奮の夜だった。

「これヤバイ!」エミューのソーセージを食べて唸るアヒルパパ / 開いた口がふさがらなくなるほど美味しいウィンナーシュニッツェル  / ウィリアムエスプラネードにはハイセンスなレストランが多い  

基本情報

シーフードサラダ
シーフードサラダ

オーストラリアグリルA35ドル、ウィンナーシュニッツェルン A21.90ドル、シフードパスタ A17.50ドル、キッズメニューA13ドルから

グレートバリアリーフクルーズ・クイックシルバー号で行くエイジンコートリーフシュノーケリングツアー

マリナミラージュからグレートバリアリーフツアーに出航
マリーナミラージュの駐車場 / カウンターでバウチャーとチケットを交換 / クルーズ船やヨットが停泊する桟橋

雨上がりの朝

翌朝目を覚ますと、夕べの雨がうそのように晴れわたり、中庭や駐車場の木々から小鳥達の歌声が響いてくる。部屋でオムレツ、トースト、ベーコン、サラダ、ヨーグルトそれにフレッシュジュースとコーヒーの朝食をすませ、水着に着替えたらさあ、

出発だ。今日の目的地はケアンズの北約71kmに位置するポートダグラス。町の西側にあるクリスタルブルックスーパーヨットマリーナ(旧マリーナミラージュ)から出航するクイックシルバー号に乗って、グレートバリアリーフ・エイジンコートリーフへのクルージング&シュノーケリングツアーを満喫するという計画。

パームコーブからだとポートダグラスまで車で40分かからないだろうという事で、午前8時20分にアラマンダパームコーブの駐車場を出発する。

キャプテンクックハイウェイ

パームコーブから北へ行くのは今回が初めて。昨年の旅行でははユンガブラ村や、グラナイトコージ、マリーバなどがあるアサートン高原を中心に回った。パームコーブを過ぎると、海と山がすぐそばにせまる平地の少ない地形になり、キャプテンクックハイウェイはそのわずかな隙間を縫うように北へ伸びている。

途中見晴しの良い所に展望台があり、この素晴らしい景色を眺める事ができるが、この景色、あれだな、私の実家のある島根/益田の海の景色とよく似てるぞー。島根県益田市から山口県萩市へ続く海岸線を走る国道191号線は北長門コバルトラインと呼ばれ、対馬海峡に面した海と山の絶景を楽しみながらドライブが出来る。特に益田10景に選ばれてる、飯ノ浦/人形峠の息を飲む景観や、萩焼色の岩とコバルトブルーに澄みきった海の色とのコントラストが、もーダメになりそうなくらい素晴らしい。おっと、そんな事を考えながら運転していたらあっという間にポートダグラスに着いてしまった。

クリスタルブルックスーパーヨットマリーナ(旧マリーナミラージュ)

クリスタルブルックスーパーヨットマリーナの店内
メインモール / クイックシルバーの入り口。ワニと熱帯魚の水槽が目印だよ / クイックシルバーの店内にあるツアーカウンター。ここで発券してもらう / モール内には両替え所もある

クリスタルブルックスーパーヨットマリーナは、ポートダグラスの海沿いにあるオシャレなショッピングセンター。町のメインストリート、マクロッサン通りがディクソン入り江と交わるあたりに位置し、一流ブランド店を始め、ブティック、雑貨、ジュエリー、みやげ物等約40店が並ぶ。ハーバーに面してオープンテラスのカフェやレストランもあり、海やヨットを眺めながら食事を楽しめる。

グレートバリアリーフへのクルージングツアーを主催するクイックシルバーのお店はモールのほぼ中央にあり、お店の中にツアーカウンターもある。我々は日本から代理店を通じてツアーの予約をしているため、このカウンターでバウチャーを乗船チケットに交換する手続きをする。

出航

クルーズ船に乗船
桟橋を渡りクイックシルバー号へ向う / 人数を確認するクルー達 / マリーナのすぐ外側にはマングローブの林が広がる。豊かな自然を実感 / マリーナをゆっくりと離れて行く

チケットをゲットしたら、桟橋を渡り船に乗り込み、いざ出航だ。我々が乗船すると、銀色に輝くクイックシルバー号はゆっくりとバースを離れ、白い水の尾を引きながら陸で手を振るスタッフ達に別れを告げる。さあ、目指すはポートダグラスの沖合39マイルの海域にたたずむ世界遺産の珊瑚礁グレートバリアリーフの中でも人気の高いエイジンコートリーフ。

振り返るとクリスタルブルックスーパーヨットマリーナとポートダグラスの町がもう青空の下、点になっていた。

クイックシルバー号で行くエイジンコートリーフツアー
停泊中のクイックシルバー / 3階オープンデッキ / 桟橋を離れていく

エイジンコートリーフ

エイジンコートリーフは、世界遺産に登録されているグレートバリアリーフの一部で、ケアンズ周辺日帰りエリアでは最も外洋に近く、最北圏に位置するリーフだ。ケアンズ近郊有数の透明度、サンゴの美しさを誇り、ダイビング、シュノーケリングの好スポットとして知られている。

外洋に近いので水の入れ替わりが良い事と、河川等からの濁った水が届きにくいことが、高い透明度が保たれている理由。

クリスタルブルックスーパーヨットマリーナの桟橋から高速カタマラン船(双胴)クイックシルバー号に乗って、エイジンコートリーフに浮かぶ2階建て全長50メートルという世界最大級のポントゥーン(人工の浮島)を目指す。所要時間は片道約90分。

クイックシルバー号の船室内
2階客室 / 1階客室 / 売店

クイックシルバー号

クイックシルバー号は、シドニーオリンピックの時に聖火ランナーが乗った船、クリントン夫妻もお気に入りの船、としても有名。ケアンズ、パームコーブの滞在先からクリスタルブルックスーパーヨットマリーナへ有料送迎サービスもあるが、マリーナの駐車上は無料なので子連れ旅行者はレンタカーを運転して行くことをおすすめする。

QUICKSILVER社は450人乗りのクイックシルバー8号と、350人乗りの5号の2艘所有しているが、我々が乗ったのはおそらく5号の方。乗客は150人くらいで、日本人は我々以外に2、3組。と言っても我々だけで10名いるので、当日の日本人比率を高くしていた。

更衣室、ポスト、潜水艦
船内の更衣室 / こんな所にポストがあった! / あの潜水艦に乗るんだよー

船内放送は英語のみだが、船内やポントゥーンでの過ごし方、注意事項等が記された日本語の説明書をもらえるので、英語が苦手なご家族でも問題ないと思う。

船は3階建てで1、2階は室内、3階はオープンデッキのテラス席になっている。1、2階にはファミレスのようなテーブル席やサロン風のソファー席がたくさんあり、クーラーも効いている。また海洋生物学者によるリーフ説明や、スノーケリングの説明などが、ビデオ上映されている(英語)。

3階は、潮風が髪をメチャクチャにするし、直射日光も当たるのだが、個人的には一番好きだ。3階席が好きなのには別の理由もあって、私は一番船酔いしにくい席だと思っている。理論上は一番下の階が揺れは少ないのだが、どうも船酔いには揺れの大きさよりも船の揺れ方の方が大きな影響があるのではないだろうか。

船内では、様々なオプションの申し込みが出来る。今回私は、6年ぶりにファンダイブを楽しむとにした。2階にダイビングカウンターがあり、ファンダイビングの申し込みや、料金の支払い(カードでOK)が出来る。この日はツサダイブのタカさん(日本人)が乗船していて、体験ダイビングを申し込んでいる別の日本人にレクチャーを行なっていた。

ポントゥーン

世界最大級のポントゥーン
ポントゥーンが近づいて来る / 船とポントゥーンの連絡通路 / ポントゥーンの2階から海を眺める

ポントゥーン到着は予定通り午前11時半。

QUICKSILVER社はこのエイジンコートリーフに全長50メートル、2階建て世界最大級のポントゥーンを2ヶ所保有している。

それぞれはお互い500m位離れているが、どちらのポントゥーンに接岸するかは事前には解らないらしい。ポントゥーンでは全く揺れを感じないため船酔いの心配なし。広くて綺麗、海を眺められるイスとテーブルがふんだんに用意されてるうえ、ポントゥーンとポントゥーンに接岸した船の間を自由に行き来出来るのでさらに広く感じるぞ。

ポントゥーンでは、ファンダイビング、体験ダイビング、ヘルメットダイビング、スノーケリング、半潜水艦、ヘリコプター遊覧等沢山のアクティビティが楽しめる。滞在時間は3時間半だが、その時間内に全てを体験するのはまず不可能。あらかじめ何をしたいのか、戦略を練っておこう。我々もランチを食べたりスノーケリングを楽しんでいるうちに、あっちゅー間に帰る時間になってしまッタ、という感想だ。

ポントゥーンにはまた、シャワー更衣室もある。それからなんとポストがあるのには驚いた。ここから手紙を出すと「グレートバリアリーフ」の消印が押されるらしい。記念にいかが?

クイックシルバー社のポントゥーンの地図

半潜水艦

潜水艦に乗る子ども達
半潜水艦の中 / 半潜水艦から見える珊瑚礁 / 魚も窓のすぐ近くまで寄って来る

半潜水艦は一度に2艘出航するが、ポントゥーン到着後すぐダッシュで走らないと1回目には乗れない。我々もけっこう急いだが、ちょうど我々のところで2艘とも満員になってしまった。どーする?あとで出なおしてきても並んでたらいやなのでこのまま待ってよーか。

でもこの作戦失敗。結局混んでたのは3回目くらいまでだったので、この時並んで待った約30分くらいは無駄だった。しかし半潜水艦そのものは綺麗な珊瑚や魚がたくさん観れたので、思ったよりよかった。所要時間は20分。

シュノーケリング

エイジンコートリーフでのスノーケリング
シュノーケリング用デッキ / ラフガードもいるので安心

ポントゥーンにはシュノーケリング用デッキがあり、水中へ沈み込むようにステップが設けてある。またフィンの脱着がしやすいよう半分水中に沈んだベンチが固定してある。

ただしデッキから一歩踏み出すと、いきなり水深10mくらいの深さなので、海に慣れてないお子さんはもしかしたら怖がるかもしれない。グレートバリアリーフへのクルージングには、グリーン島やミコマスケイのように砂浜のビーチがあって海も遠浅になっている場所へ行くツアーもあるので、何を楽しむのかポイントをしぼってツアーを選ぼう。

エントリーしてポントゥーンから70mくらい離れると、珊瑚礁が海面近くまで育っているポイントもある。またシュノーケリングエリアにはライフガードがいるので安心だ。マスク、スノーケル、フィン、ライフジャケット等は無料で貸し出してくれる。子供用もある。ライフジャケットは自分のリスクで着用しなくてもかまわない。私は素潜りを楽しみたいので着用しなかった。(*猛毒クラゲ防御スーツのレンタルは有料です)

参考記事

子連れ海外シュノーケリングの楽しみ方

ランチビュッフェ

食べ放題ビュッフェの昼食料金はツアー代に含まれている。ランチビュッフェではライスやカレーなどたくさんの料理を食べれるがポイントは3つある。

1つは飲み物が有料という事。我々は日本から折り畳み式クーラーバッグを持参し、そこにコンドで冷しておいたジュースや麦茶を入れて持って来たので問題なかった。

2つ目はラップ持参でくるんで持ち帰る人がかなりいた事。前述したようにランチをゆっくり食べてるとあっちゅー間に時間が経ってしまうので、帰りの船内で食べる、というのはいい作戦かもしれない。

3つ目は、ラップにくるんで持ち帰らないなら逆にポントゥーン到着後すぐ食べるのがいい、と言う事。すいてるし、料理がまだ暖かい。

ポントゥーンでランチを食べる
ポントゥーンでランチビュッフェを食べる子供達

ファンダイブ

今回は6年ぶりのダイビングなのでちょっと心配、とあらかじめ相談したら「それなら途中まで体験ダイビングのグループと一緒に潜って様子を見る?」と聞かれた。おお、それはいいアイディア!ポントゥーンのダイビング専用デッキからエントリー。水深5mにあるプラットフォームまで棒をつたって潜航、そこから水深15m前後の海底までロープをたどって潜航する。

6年ぶりとはいえ、全然問題なしに潜れるぞー。その様子を見て私のバディ兼ガイドが「OK.じゃあこっちに来い」と手招きする。どうやら体験グループと別行動でも問題ないと判断したようだ。巨大なシャコ貝や、クマノミ、ナポレオンフィッシュ等が観れた。透明度は15m弱。

グレートバリアリーフ

エイジンコートリーフに別れを告げる
ポントゥーンに別れを告げる/ 遠ざかるエイジンコートリーフ/ さよならタカさん

クイーンズランド州東海岸の沖合に、長さ2000kmにわたって連なるグレートバリアリーフは、200万年の時を経て形成された世界最大の珊瑚礁帯。

この自然の奇跡をひと目観ようと世界中から観光客が押し寄せるが、ダイビング、シュノーケリングで感動する要素は、1)珊瑚の美しさ、2)透明度の高さ、3)魚影の濃さ(あるいは大物、希少物との遭遇)であり、珊瑚礁の大きさじゃあない。

グレートバリアリーフがいかに巨大であっても1回で2000km全部観て回るのは不可能だぜ、ふふ。

ポートダグラスでショッピング

ポートダグラスのフォーマイルビーチ
ポートダグラスのフォーマイルビーチ

ポートダグラスはケアンズの北約71kmに位置するリゾートムード満点の港町。ケアンズほど大きな町ではないが、しゃれたお店や高級ホテルが並び、華やかさと美しい自然が見事に調和する居心地の良いリゾートタウンだ。

町の中心はマクロッサン通り。半島の東側のフォーマイルビーチから西側のクリスタルブルックスーパーヨットマリーナまで約700mの間、通りには ブティック、ホテル、銀行・郵便局、しゃれたレストランやカフェ、パブ、スーパーマーケット、お土産屋などが並ぶ。

または無料の路上パーキングがたくさんがあるので、レンタカーで訪れても安心してショッピングが楽しめる。

ポートダグラスでショッピング
大型スーパー、コールズの入り口 / そこらじゅうに無料の路上パーキングがある / 雑貨店のディスプレイ

ワーフストリートとフォーマイルビーチ

町の西側、ディクソン入江に沿って走るワーフストリート 沿いには「セントメリーズバイザシー教会」という小さな教会とアンザックパークがあり、毎週日曜日にここで開かれるマーケットでは、 お土産やフルーツなどの食べ物、パレオなどを購入できる。

マクロッサン通り
ポートダグラスのメインストリート/マクロッサン通り

一方町の東側には、白砂とヤシの木が弧を描きながら 続く美しい海岸線、フォーマイルビーチがある。このビーチに面した土地の大半はオーストラリア屈指の高級リゾートホテル、シェラトンミラージュポートダグラスの敷地だ。良くも悪くもポートダグラスの町の発展は、このホテルの進出を抜きには語れない。

フォーマイルビーチの地図

マクロッサン通りでショッピング

フォーマイルビーチ
フォーマイルビーチでヤシの実を拾う / 不動産はいかがでしょう?

エイジンコートリーフから戻って来たのが午後4時半。

我々はレンタカーでポートダグラスに来たので、帰りの送迎バスの時間を気にする必要がない。このままショッピングを楽しんだ後、オシャレなレストランを見つけて夕食にしてもいい。あ、食事はだめだった。今日、オーストラリア最後の夜は、ナイトズーへ行ってそこで夕食をいただくのだ。

では買い物だけしよう。とりあえず時間と集合場所を決めて、みんな散りじりになる。私はカイと2人でぶらぶら。でもあまり買いたい物もないので、コールズの前の広場でカイと遊びながらみんなの戻りを待つ事にしよう。

緑が多いメインストリートにも夕暮れ時の海風が心地良く吹いて来て、今日の船旅で焼けた素肌をそおっとクールダウンしていった。

子連れケアンズ最高ランキングのおすすめスポット【ケアンズトロピカルナイトズー】

ケアンズ トロピカルズーは1980年にケアンズの北およそ25kmにあるパームコーブにオープンした北クイーンズランド州最大の動物園です。オーストラリアの動物をメインに120種、1200匹以上の生き物を飼育しています。

特に夜の動物園に潜入してコアラやカンガルーやワニを間近で見学したり触れたりできる「ナイトズー」は子連れケアンズ旅行に欠かせない大人気イベントでしたが、残念ながら2016年3月31日惜しまれつつ閉園しました

以下の記事は、まだナイトズーが全盛を誇っていた時に6人の子連れで訪れて楽しんだ時の記録です。

子連れケアンズ最高ランキングのおすすめスポット・ケアンズトロピカルナイトズー
これからケアンズナイトズーに入場するよ。ちょっと怖いけど楽しみ!

グランドフィナーレはナイトズー

いやぁ~今年も行っちゃいましたー。ケアンズトロピカルズーナイトズー。もー何が楽しいかにが楽しいってえびが楽しい。今回の旅行で一番楽しかった事、とみんなが口をそろえて言う。子供にとっちゃー動物が見れれば、野生だろうが動物園だろうが関係ないってことかね。たくさんの動物が見れて触ることができて、何より夜の動物園に忍び込む、えっ、本当にいいの?っていうそのドキドキ感がいいみたい。

というわけで今回の旅行のフィナーレを飾るとびっきりエキサイティングなイベント、

ナイトズーへレッツゴー!

うるうるナイトズー

コアラを抱っこする子ども達

ケアンズトロピカルズーは、パームコーブからだと車で3、4分の距離。ところがどっこい、夜7時と言えばもうあたりは真っ暗で、動物園の灯りや看板も目立たないため、ビューんと通り過ぎてしまった。ありゃ~~。いそいそとUターンして無料駐車場に車をとめる。園内に入る前に、雰囲気たっぷりの看板の前で記念撮影しよー。

通路を通って建物の中に入ると、いきなりビュッフェ会場だ。ビール、ワイン、オレンジジュース等が飲み放題、ステーキやサラダ、デザートまで食べ放題。これがまた美味いんだ。大テーブルでいろんな国から来てるゲストとワイワイやるのも楽しみのひとつ。そんなこんなでむしゃむしゃ食べてると、んー彼かな~、彼かな~、彼が来ちゃったかな~~、いぇーい、やっぱり彼だ!

ギター片手に会場を熱気と興奮のるつぼに引き込む、歌う人間動物園、ナイトズーの影の主役、ミスター・クランジーの登場だ。

ナイトズーのディナービュッフェで誕生パーティー
ギター演奏で盛り上がるナイトズーのディナービュッフェ / 誕生パーティーでケーキにろうそうと花火が

あらかじめスタッフにヒロの誕生日だと告げてあったので、花火ろうそくがバチバチ燃えるケーキが運ばれる。同時にクランジーが会場のみんなをのせてハッピーバースデイを合唱するもんだから、本当にハッピー!!アヒルママなんかモ~、感動のあまり目がうるうるしてました。

いよいよナイトズー

カンガルーに囲まれて緊張するリュウ
カンガルーに囲まれて緊張するリュウ

食事が終わった頃、外で待機していた日本人のグループが入って来て、全体の人数が一気に3倍くらいになる。日本語ツアーの人々は食事が終ってからの参加になるらしい。飲み放題食べ放題がつかない分料金も安いのかと思ったらとんでもありません。日本語ツアーの方が8割くらい高いかな。なんかもったいない。

フクロウのショー
フクロウのショーに感動するゲストたち

まあそれはさておき、いよいよここからが本番、チキチキバンバン、ばんばばん、ばんちゅーた、さあー懐中電灯ひとつで真っ暗な動物園に潜入するぞー、ひー恐い、もースリル満点、阿鼻叫喚の世界だ。ここにいる動物達のほとんどが夜行性。昼間だらりんこんとしまりのない彼等の、しゃきっとした本当の姿が見れるぞ。

ほらあそこの暗闇で何かの目が光った、こっちの暗闇では何物かがはいずり回る音がする、そうかと思うと頭上に響き渡る叫び声、うわぁ~~、落ち付け皆の衆、こんな時こそ羊の数を数えようー、って寝ちゃうよ、それじゃー。

コアラ抱っこにカンガルーに囲まれる写真

コアラの背中にタッチ
コアラのの背中にタッチする
焚き火のわまりに集まってきたカンガルー
 キャンプファイヤーの前でカンガルーとにらめっこ
たくさんのカンガルーに囲まれて
  カンガルーに触ると気持ちいい
カンガルーがうじゃううじゃ出てきた
こんなにたくさんのカンガルー
よしよしいい子だ
カンガルーの親子と記念写真
カンガルーの親子と記念写真

ナイトズーのおみやげショップ

ナイトズーのおみやげショップでブーメランを買う
ナイトズーのおみやげショップでブーメランを買う
おみやげのサングラスをかけてみるカイ
どう、かっこいい?
ナイトズーのおみやげショップ

ありがとうナイトズー

この後ポッサムやふくろうのパフォーマンスショーを見て、コアラ舎に入りコアラ触り放題、それから去年はなかった爬虫類館に入る。爬虫類館で巨大ニシキヘビやいろんなトカゲ、カエルを観たら、いよいよ暗闇の中でワニの餌付けだ。これはすごい迫力だよー。

その興奮も醒めやらぬままキャンプファイヤーのまわりへ移動。ビリーティーとダンパーブレッドをいただいていると、ものすごい数のカンガルーが現われる。あ、ホース踏んづけた、と思ったらカンガルーのしっぽだった。痛そーに涙目でこっちを見てる。はりゃ~ごめんなさい。

ナイトズーのライブショー
バーベキューも美味しい♪ / ナイトズー名物、ミスタークランジーのイケイケノリノリのライブショー

そしクライマックスは、またまたクランジーの登場。世界中からやってきたゲストと手をつないで輪になって、大人も子供も楽しくダンス!クランジーの歌とギターとノリノリのトークで、こんなに盛り上がって、こんなに楽しくって、まさに旅行のラストを飾るにふさわしいイベントだ。

ありがとう、クランジー!ありがとう、ナイトズー!そしてありがとう、オーストラリア!

手に汗にぎり、肩を組み、泣いて笑ったぼくらの冒険旅行。

明日日本に帰っても、いつかぼくらが大人になっても、地平線の彼方を目指して赤い大地を駆け抜けた、その夢のような日々を忘れない。

動物園を出ると満天の夜空に星達が輝いている。ヤシの葉を揺らす夜の風は、かすかにアウトバックの匂いがした。

終わりに

日本に帰ってすぐ旅行記を書き始めたのに、出来上がるまで2ヶ月以上もかかってしまった。

子供達はもう夏休み。季節もかわり、キャンピングカーの旅行がずいぶん遠い昔のように思えるけど、あの地平線の広がる赤い大地はいつでも私のそばにある。

草原を跳ねるカンガルー、青い空を舞う鳥達、水辺を泳ぐワニ、子供達の笑い声、バーベキューを焼く香ばしい匂い、丘に揺れる花、満天の夜空にまたたく南十字星、朝焼けの湿原、夕映えのウルル、輝く時間は風にのり、いつでも私のそばを吹く。東京のビルの谷間から、遥かなる砂漠の大地を思い描き、今回の旅行記を終わりにする。最後まで読んでくれてありがとう。

さあ、次はあなたの番だ!

キャンピングカーで行くオーストラリア大冒険・エアーズロック~ダーウィン泣いた笑った3000キロ 完

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それではまたお会いしましょう、ボンヴォヤージュ!

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