子連れ海外シュノーケリングの楽しみ方
こどもとシュノーケリング・スキンダイビングを楽しもう
🐬こんにちは!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです。
本物の海では、水族館ほどはっきり魚がみえないかもしれません。水が塩っぱかったり、目に入って痛い思いをするかもしれません。それでも、美しい海中世界に感動したり、海の水に触れ、波や潮の流れといった地球のリズムを体で感じることは、こどもの好奇心を刺激し、脳と心の健全な発育を促す、素晴らしい体験です。
世界中のビーチリゾートで、きれいな珊瑚や魚が見れるポイントに行くシュノーケリングツアーがおこなわれています。親子でシュノーケリングが楽しめるようになると、
海外旅行の感動の幅がぐっと広がるでしょう。
今日のブログでは子連れ海外シュノーケリングの楽しみ方や必要な道具、注意点、などを紹介します。あなたの子連れ旅行の参考になれば幸いです。
シュノーケルギア
まず最初にシュノーケルを楽しむための道具を見ていきましょう。
シュノーケリングに必要なものとして、1)シュノーケル、2)マスク、3)フィン、の3点を
「シュノーケリングギア」と呼んでいます。
シュノーケル
シュノーケルは空気を通す筒状の管です。安いものは500円くらいから売られています。シュノーケルは、こどもには必ずしも必要ではありません。あれば便利ですが、まだ十分な肺活量のないこどもが、筒の中に入った海水を一息で吹き出すのは、難しいと思います。
うまく吐き出せないと海水を飲み込んでむせたり、水に対する恐怖心を持ってしまう可能性もあります。
子供がシュノーケルをうまく使えるようになるのは8〜10歳前後からです。
🏊♂️小学校低学年くらいまでは、シュノーケルなしでもまったく問題ありません。
マスク
マスクは、シュノーケリングにかかせないものです。シュノーケリングは、海中の世界を見るアクティビティなので、3点セットの中でもっとも大事なものと言えます。
しかし子供用マスクでも幼稚園児、小学校低学年くらいまでの子供には顔が小さいためピタっとフィットせず、どうしても隙間から水が入ってきます。
なので、小さいお子さん(7〜8才以下)にはゴーグルをおすすめします。
ゴーグルでもシュノーケリングは十分楽しめますよ。ゴーグルはこどもがかなり小さい時から使えるので重宝します。
👦我が家ではカイもリュウも、1歳前後から6~7歳までゴーグルを使ってました
値段は1000円~2000円くらいのもで十分だと思います。
フィン
シュノーケリング3点セットに入っているフィンですが、わたしはこどもがフィンを使用することには反対です。
今世界中の海から珊瑚礁が消滅しつつあります。それにはいろいろな理由がありますが、観光客が使うフィンによるダメージが理由のひとつと言われています。特に浅瀬の珊瑚礁では、踏まれたり、フィンの先端で傷つけられたりして、たくさんの珊瑚が死滅しました。またせっかく再生しかけている新しい珊瑚も、フィンをつけたこどもが踏み散らかして復活を妨げています。
美しい珊瑚礁の海を取り戻すために、ぜひみんなで協力したいと思います。
🐬こどもと珊瑚礁のある南の島へ行かれるなら、せっかくの機会なので、地球温暖化防止のために珊瑚礁がどれだけ重要な役割をはたしているか、親子で話し合ってみるのもいいかもしれません。
シュノーケルギアの他に必要なもの
腕輪/アームリング
うまく泳げない子供でも、腕輪(アームリング)を着用すれば、安心してシュノーケリングが楽しめます。腕輪は水中での子供の動きを制約しないのでとても重宝できます。陸上にいる時も着けれるので、万が一子供がプールに落ちても安心です。我が家では海やプールに行く時、腕輪は必需品で大変お世話になりました。
腕輪は、ハワイならウォルマートや、Kマート、スーパーなどのちょっとした大型店で扱っています。また日本のネットショップでも販売しています。小さくたためるのでかさばらず、海外旅行にはもってこいのグッズだと思います。値段は1000円~2000円くらいです。
ライフジャケットは、シュノーケリングツアーに参加すれば無料で借りることができます。
ラッシュガード
南の島の日差しは想像以上に強烈です。無防備で泳いだら、半日もたたないうちに皮膚はやけどのように熱く痛むでしょう。紫外線から体を守る日焼け対策に、ラッシュガードは必需品です。
日焼け止めクリームでも、効果はありますが、早く海やプールに飛び込みたい子供に「こら!じっとしろ」と怒鳴りながら全身にクリームを塗るのは大変な重労働です。それに南の島へいったら1日に何回も海やプールに入るので、その都度塗り直さなくてはなりません。
ラッシュガードがあれば、クリームを塗る負担を減らすことができるのです。
また、珊瑚礁の海をまもるためサンオイルや日焼け止めクリームの使用を禁止しているリゾート地が増えています。
その数は今後さらに増えていくでしょう。
子供とシュノーケルをする時の注意点
子供と海外の海でシュノーケリング/スキンダイビングを楽しむときの注意点をあげてみます。
■子供の体調観察
海に入る前に子供の体調か万全かチェックしましょう。食後すぐの入水は避けて下さい。また海に入る前にしっかり準備運動をおこないましょう。
■ポイントのチェック
泳ぐポイントの地形をチェックします。水深はどれくらいか?海底はどんな地形か?波の高さや潮の流れも確認しましょう。お子さんが水泳教室で上手に泳げるからと言って油断は禁物です。室内のプールと自然の海はまったく別物と考えて下さい。
■用具のチェック
マスク、ゴーグル、スノーケルなど用具のチェックをします。水中撮影可能な防水カメラを持っている場合、しっかりふたが閉まっているかよく確認して下さい。わたしはこれまで3台水中カメラをダメにしました(汗)。マスク/ゴーグルの曇り止めは、マスクの内側にツバを吐きかけて指でこすればOKです。波間を漂っている海藻でこすっても大丈夫です。
■潮の流れ
海で泳いでいる時、一番注意しなければならないのは潮の流れです。特に岸から沖へ向かって流れる「離岸流/リーフカレント」には十分注意して下さい。万が一この流れに乗ってしまった時はあわてて岸に戻ろうとせず、いったん岸と平行に真横に泳げば流れから脱出できます。
■水中生物
南の海には危険な生き物もたくさん棲息しています。現地ホテルや、アクティビティデスク、ツアーのスタッフの説明をよく聞いて下さい。クラゲの他、ゴンズイ、ハゼのように小型の生き物に毒を持つものが多くいます。
■環境への配慮
今、世界中の海で珊瑚礁が消滅の危機にさらされています。美しい海と環境を守るため珊瑚礁にダメージを与えないよう、子連れシュノーケリングではぜひ次のことを実行して下さい。
- フィンは使わない
- 日焼け止めオイル、サンオイルは使わない
- マスクの曇り止め薬品は使わない
■感動体験の共有
親子で感動体験を共有することは子供の好奇心や向上心を刺激し「アタマも性格も良い子」を育てます。美しい海で親子で泳ぐ経験は子供の記憶に宝石のように輝いて残るでしょう。そしていっしょに泳いで見た魚や海の様子を親子で話し合ってみましょう。
感動体験の共有と旅育についてはこの記事を参照してね✌️
子供連れシュノーケリングが楽しめるビーチリゾート
モルジブ
「リゾートの目の前が極上のシュノーケルポイント」であるモルジブは、子連れシュノーケリングをするなら一番おすすめの旅行先です。モルジブにひとつだけ難点がるとすればそれは「モルジブを知ってしまったらもう他の海へはいけなくなること」です。
ツアー代金目安は1人18万~30万。
参考にしてね:個人手配モルジブ子連れ旅行記(6才、9才)〜計画・準備編〜モルジブでコスパの良いリゾートホテルを選ぶ方法・行き方比較
ハワイ
1998年の世界的珊瑚礁死滅現象で、ハワイのほとんどの海から珊瑚礁が消えました。旅行者を支える様々なインフラが整っているということではハワイはおすすめですがシュノーケルはかってほど魅力的ではなくなりました。
カウアイ島サウスショアやオアフ島西海岸沖合には現在でもそこそこの珊瑚礁が残っています。
ツアー代金の目安は10万~20万
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タヒチ
シュノーケル以外にも子供向けのマリンアクティビティが充実しています。陸上の景色も美しいくまさに「地上の楽園」です。現地の物価高が難点。
ツアー代金の目安は35万~50万
参考記事:タヒチ子連れ旅行記
オーストラリア
東海岸ケアンズを中心としたエリアと、西海岸シャークベイ~エクスマスエリアでシュノーケルが楽しめます。ツアーに参加しないと泳げないのが難点。エクスマスでは毎年3月に高確立でジンベザメと遭遇することができます。
ツアー代金の目安は12万~25万
ガラパゴス
ウミイグアナやアシカ、ペンギンと泳げるガラパゴスは子供連れシュノーケルにおすすめです。ただしクルージングツアーに参加しないとシュノーケルはできません。また日本から遠いことも大きな難点です。
ツアー代金の目や明日は35万~50万
セイシェル
世界遺産のキレイな海で思う存分親子シュノーケリングが満喫できます。またセイシェルゾウガメやブラックパロットなどセイシェル固有の珍しい生き物と出会えるチャンスも。
ツアー代金の目安は30万~40万
あわせて読んでね:最後の楽園セイシェル子連れ旅行記(6才、9才)スケジュール・計画・準備編
東南アジア
インドネシア/マナドには奇跡的にきれいな珊瑚礁の海が残っています。またマレーシア東海岸のレダン島、ボルネオ東海岸のシパダン島、プーケット北西のシミラン諸島などがおすすめのエリアです。
ツアー代金の目安8万~16万
この記事を参照してね🐬
海中世界を楽しむレクレーション
海中世界をのぞき見る海のレクレーション系スポーツを、ここでは次のように分類/定義したいと思います。
■スキューバダイビング
酸素ボンベを背負って海中に潜るスポーツ。ライセンスが必要。
■シュノーケリング
マスク、スノーケルを装着し、ライフジャケットなどの浮き具を付けて、水面を遊泳しながら海中の景観を楽しむスポーツ。スノーケリングポイントまでボートで行く有料ツアーもありますし、リゾートによっては自分たちで自由に泳いでスノーケルを楽しむこともできます。ツアーに参加するとほとんどの場合、ライフジャケットやシュノーケルギアなどの貸し出しは無料です。
■スキンダイビング
マスク、スノーケルを装着しますが、浮き具は使わず、またスキューバなどの水中呼吸器も使わず、自分の息だけで海中に潜水して景観などを楽しむスポーツ。
子連れ旅行者に最もおすすめのマリンアクティビティのひとつです。
■フリーダイビング
水中呼吸器を使わず、肺の中の息だけで、いかに深く潜れるかを競うスポーツ。シチリア島子連れ旅行記で取り上げた、映画「グランブルー」はシチリア島で世界フリーダイビング選手権がおこなわれるという設定。
スキンダイビングの楽しみ
ライフジャケットなどの浮き具に守られてるシュノーケリングは、泳ぎがあまり得意でない人や、小さな子供でも気軽に海中世界を楽しむことができる、素晴らしいマリン・レクレーションです。そしてシュノーケリングを親子で楽しめるようになると、子連れ海外旅行の楽しみはぐーんと広がります。さらにシュノーケリングで海に慣れてきたら、今度はライフジャケットをはずして、スキンダイビングに挑戦してみてはいかがでしょうか?
スキンダイビングは、浮き具を使用しないため、シュノーケリングほど安全ではありません。ある意味、水中で呼吸が確保されるスキューバダイビングより、リスクが大きいかもしれません。しかし動作が制約されるライフジャケットを身につけず、自分の体ひとつで海中に潜り、魚のように自由に水に漂う開放感を体感することは本当に感動的な体験です。
海と一体と言うか、ちょっとおおげさに言えば地球と一体になったような、やすらかな興奮につつまれる、その感覚こそ、スキンダビングの醍醐味と言えるでしょう。
またスキューバダイビングと違い、ライセンスが不要で年齢制限もないため、子連れでも手軽にチャン連司することができます。
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