【キャンピングカーで行く子連れオーストラリア大冒険】アリススプリングス編

2019年3月6日

アリススプリングスの街並み
オースオtラリ大陸の真ん中にあるオアシス都市アリススプリングスの街並み

ども、グダイ!マリンスポーツ歴40年、スキー・スノボー歴30年、子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。

いよいよキャンピングカーをレンタルしてオーストラリア大陸の真ん中を子連れで縦断する冒険旅行が始まります、うひゃぁ〜。まずは成田空港ーケアンズ空港ーアリススプリングス空港と移動するところからスタート、はい。

キャンピングカーで行くオーストラリア大冒険・プロローグ

2003年の暮れ、20年近く暮らした都心を離れ、東京の郊外に越して来ました。当時、新しい町での生活に対する期待と不安で胸が一杯、右も左も解らずただあたふたするだけの私達を、暖かく受け入れてくれたのが、同じマンションに住むアヒルファミリーです。アヒルファミリーは子供が4人。我が家の2人と合わせて6人の子供達は、同じ幼稚園、学校に通い、同じサッカーチームでプレーをし、同じマンションという屋根の下で寝起きし、ケンカしたり助け合ったり、まるで本当の兄弟のように暮らし始めました。

私は子供にとって最高の教育は、私立学校や塾に通わせる事ではなく、兄弟がたくさんいる事だと思ってます。計らずも最高の環境を提供してくれたアヒルファミリー、いくら感謝してもし足りません。何か喜んでもらえる事はないかと、あれこれ考えていた所に持ち上がったのが今回のキャンプ旅行の話。オーストラリアの大自然の中でそりゃーワイルドなキャンプ旅行をする。満天の星空の下でたき火をし、滝つぼで泳いだりバーベキューをしたり野生の動物達と触れ合ったり。子供達の生き生きした笑顔が目に見えるようです。

しかしそれは決して楽しいだけではないでしょう。我が家にとっても初めてのキャンピングカーの旅、もしかしたら全然楽しくないかも知れません。それどころか、実はすっげーつまんねー、かも知れません。お金払って行くのにとんでもないヒドイ目に逢うかも。それでもいいですか?と尋ねたら「もちろん、いいです。何があっても大いに楽しみましょう!」とのこと。これです、この、トラブルをも笑い飛ばすタフな精神力、こそアヒルファミリーの魅力なんだなー、ってただの恐いもの知らずなだけ?

まあ、とにもかくにもそんなわけで今回の旅行が動き始めました。オーストラリアの熱い大地をキャンピングカーで駆け抜ける、その大陸の真ん中には一体何があるのだろう?この旅行で子供達は何を見るのだろう?

このレポートでは、キャンピングカー旅行の魅力と感動をお伝えすると同時に、私達の経験から得た教訓も少なからずお伝え出来たらと考えています。このレポートが1人でも多く、オーストラリアキャンピングカー旅行を計画されている方の参考になれば、こんなに嬉しい事はありません。また、そもそもこの旅行のきっかけとなった、カカドゥへの子連旅行記を掲載されてる「わくわくうぉっちんぐ」のかずのりパパさん、「どこへ行こうかオーストラリア」のいのっちさん、掲示板でお世話になった「GO GO豪州オーストラリア楽園天国」のよしかさん、貴重なアドバイをいただいた皆様に、お礼を申し上げます。

最後に、アヒルファミリーの元気な子供達、ユカ、ヒロ、ケンタ、タイセイ、それからアヒルパパ、アヒルママ、そして我が家のカイとリュウ、ママに感謝をこめて。

旅行記の登場人物と旅の費用

旅行記の登場人物と旅の費用

旅行のスケジール表

キャンピングカーで行く子連れオーストラリア大冒険旅行のスケジュール

成田から出発

成田空港の出発ターミナルにマイカーを横付け

海外旅行記を書こうとすると、私はどうしても成田から始めたくなってしまう。今さら成田空港なんて読み手にとってはどうでもいいことかもしれないが、だからと言って「アリゾナの砂漠に立ってました」といきなり始まったんじゃリズムが悪い。おまえテレポーテーションでも使ったのか!と疑われても困りますし。(ナイナイ) そんなわけで今回もまず成田から始まることをお許し頂きたい。

東京から遠い遠い成田空港と言えば、どうやって空港まで行くか?は子連れ旅行者にとって大事な問題。そのアプローチのよしあしが、旅行費の節約や、機内での過ごし方の成否に大きく影響する事さえある。ちょっと話が脇道にそれるが、私が始めて自家用車で成田空港へ行ったのは、ウィスラーへスキー旅行した時。当時ママと2人でまだ子供はいなかったのだが、何を考えたか、マイスキー板とマイブーツを持参する、なんてことにこだわっちゃった。それで仕方なく成田の駐車場を予約し、自宅から車に板を積んで、まるでそこらのスキー場に出かけるみたいに空港へ向かったのだが、その時その思いもよらない便利さに驚いてしまった。以来、我が家では出張などをのぞいて、自家用車で成田へ行くことがあたりまえになり、まして子供ができて荷物が多くなった現在、自家用車以外でのアプローチは考えられない。

成田空港の駐車場業者が提供するサービスは実にさまざま。何を優先して決めたらいいか迷ってしまう。で、何かとお金のかかる子連れ旅行者は、ともすると料金の安さだけを選択基準にしてしまいがちだが、ちょっと待った。料金の安い業者は、空港から遠い所に駐車場を持っているケースが一般的。駐車場から空港ターミナルへの送迎に時間がかかるし、送迎バスの待ち時間も長い。またバスに荷物を積み替える作業もけっこう大変だ。そもそも駐車場の近い遠いにかかわらず、送迎バス利用ではせっかく自家用車で空港へ行くメリットが半減すると言ってもいい。では数あるサービスから子連れ旅行者が最も重視すべきポイントは何だろう?私は、出発時も帰国時も空港ターミナルでの車の受け渡しをしてくれるサービスだと思ってる。

出発時も帰国時も空港ターミナルでの車の受け渡し、の子連れ旅行者にとってのメリットは大きい。単に時間の節約になるだけでなく、荷物の運搬が飛躍的に楽になる。例えば今回、4歳のリュウは現地でチャイルドシートが必要なのだが、空港ターミナルまでマイカーで行ければ、自分のチャイルドシートを現地まで楽チンで持って行ける。空港ターミナルでは車の横にカートを持って来れるので、そこでチャイルドシートをはずしてカートに積み替えるだけ。スーツケースと一緒にカートに積んで、航空会社のカウンターで預けたら終わり。楽勝だ。チャイルドシートを現地で借りる金額を考えたら、駐車場料金の差以上になることも多い。また冬の寒い時期に南国へ出発する時もなど、現地で必要ない上着やセーターは車に残したままでOKだ。

このように、空港ターミナル渡しの業者を選べば、メリットの多いマイカーだが、注意すべき点もある。ひとつは、空港へ向う車の中で子供が熟睡してしまう事。飛行機に乗る頃に、目が冴えてしまい機内で悲惨な状態になってしまうので、空港へ向う車中での子供の睡眠管理には、十分な配慮が必要だ。もうひとつは、帰国時、空港から自宅までの渋滞。昨年のオーストラリア旅行ではゴールデンウィーク中に帰国したため、行楽で千葉方面から都内に帰る車で高速が大渋滞、成田から家まで7時間もかかってしまった。そんな時間があったらもう1回ケアンズへ飛べちゃうよー。

機内食についてもふれておこう。成田からハワイやオーストラリア方面へのフライトはほぼ全て夜便。機内で夕食が食べれる時間はだいたい夜の9時~11時だ。そんな時間まで子供のお腹は待っちゃあくれないし、第一その時間まで起きてて機内食食べたら寝る時間がなくなります。よく口コミサイトで「○×航空の方が機内食が美味しいと聞いたので」というフライト決定要因を聞くが、ちゃんちゃらおかしい。到着初日を寝て過ごすならいざ知らず、初日からあれこれスケジュール入ってるんでしょう。ろくに寝ないで最初からハードなスケジュールじゃあ、子供と言わず大人でも熱を出して寝込んで、旅行そのものが台無しになっちゃうよん。

我が家では機内では寝ることに専念、機内食は食べません。かわりに成田で夕食を済ませる。しかし高いんだなー(涙)成田の空港内レストラン。そこでじゃーん、我が家の強い味方が松屋のテイクアウトのお弁当。有名ホテルの総料理長をスカウトして工夫をこらした定食/お弁当の品々はとても200~500円代ではあり得ない質と量ですよ。松屋は東関東自動車道で成田の手前、酒々井パーキングエリア内にあるのでマイカーで成田へ行くなら是非立ち寄ろう。

空港第2ビル本館3階、キッズパーク横にはヤフーカフェがあるぞー。いや寝る前にコーヒー飲まないってオレ、いや、違うって、カフェって言ってもそっちのカフェじゃなくインターネットの方。ここではパスポートを見せればインターネットが使い放題なんだ。しかもただで!

で、キッズパーク。ここはマットをひいただけのいささか殺風景な場所だけど男の子にはたまらない。まるで格闘場だ。おりゃーっととび蹴りしたり、どりゃーっと投げ飛ばしたり。「闘いごっこ」と呼んでるけど、遊びなんだか、本当のけんかなんだかわかりゃーしない。そのうち誰かが泣き出すし、鼻血も出すし。まあぐったり疲れて機内でぐっすり寝てくれれば、文句は言いません。(キッズパークでは小学生以上は遊べません)

さあー、そんなこんなでいよいよ出発だ。成田を夜一番最後に発つ飛行機、カンタス航空60便。もう空港内は店も閉まってガラーンとしちゃってる。行き先はケアンズ経由アリススプリングス。

オーストラリア大陸のど真ん中目指して、ドキドキわくわく、我々の大冒険が今動き出した。

あわせて読もう(広告ではありません)

ケアンズ国際空港に到着〜入国審査、税関、検疫、国内線乗換手続き、両替

成田からケアンズまでの飛行時間はおよそ7時間半。ハワイ行きより約1時間半長い。その分、睡眠時間が長く取れるので、ハワイへのフライトより少しは体が楽だ。日本とケアンズの時差は1時間。ケアンズ到着はまだ朝の6時前で外は真っ暗だ。

ケアンズ国際空港に到着
朝焼けに映えるケアンズ空港の制塔ビル

ケアンズに到着

んー?どうやら雨が降ってるぞー。モーニングシャワーってやつか?子供達は眠い眼をこすりながらも、オーストラリアへ着いた!と早くもボルテージがガンガン上がって来る。「おお、カンガルーどこ?」「ワニどこ?」「エアーズロックどこ?」まあまあそんなにあせるな、オレ達、ケアンズでの乗り継ぎ時間が6時間もあるんだぞー、急いでる人に先を譲って、のんびり行こうぜ。飛行機を降りる時、フライトアテンダントさん達が、思いっきり笑顔で見送くってくれた。バイバーイ、行って来るよー。

到着からの流れ

飛行機を降りて通路を進むと入国審査だ。それが終わるとターンテーブルで、預けていた荷物を受け取り税関/検疫へ進む。今回はケアンズでは乗り換えだけ。預けた荷物にも最終目的地アリススプリングスのタグが付けてあるのだが、入国審査と税関は最初の到着地であるケアンズで行う。そして税関を出たら到着ロビーにあるカンタス航空のカウンターで荷物を預け直す。

到着ロビー
国内線ターミナルのインターネット / 国際線ターミナルを出たところ / 国際線ターミナルにあるレインフォレストウォーク  

検疫

オーストラリアは検疫が厳しいので素直に相談してみよー。税関の所に立ってる、ちょっとトムクルーズ煮、じゃない似、のお兄さんに打ち明ける。「今回はキャンプ旅行なので、食料をかなり持ち込んでるのですが」「わぉー!キャンプ!最高!エクセレント!で、どこ行くの?」「エアーズロックからダーウィンまでキャンピングカーで、いや、だから食物検疫のはなし」「ワンダフォー!そりゃ素晴らしい!」このお兄さんダメだ。ノリがよくて、この仕事向いてないよー。誘えばキャンプに着いて来ちゃうじゃない。

それこれでやっと検疫の話に戻って、持ち込んだ食料を見せたら、マヨネーズがダメらしい。あら、厳しいのね。今は牛より卵が厳しいんだって。それで涙の没収!オー、ミスター、一番痛いモノ失っちゃったよ。だってオーストラリアのマヨネーズ、すっげー甘すぎなんだもん。それにへんな瓶に入ってるし。マヨネースだけは日本のもの使いたかった。

両替

税関の手前に両替所がある。でもケアンズは観光地なので両替の為替レートはメチャクチャ悪いぞー。できれば日本で両替して行こう。ちなみに私は東京のシティバンクで豪ドルのTCを1ドル83.50円でゲットしている。その1日後だがケアンズ空港での両替レートは93.50円だ。詐欺みたいなレート。さらにこの両替所ではTCを現金化するのに2%の手数料を取ると言う。そっちがそーくるならこっちは「TCで買い物しておつりで現金化しちゃうもんねー」攻撃を仕掛けるまでだ。ふん。

空港内の売店、カフェは大抵TC使用可なので、ちょっとしたもんを100ドル200ドルのTCで買っておつりをもらえば、簡単にキャッシュが手に入る。(シティバンクでは一定金額以上口座に残高があれば、無手数料でTCを発行してくれるよ)

空港内の両替所やレンタカーオフィスの写真
両替所のレートは悪い / 国際線ターミナルのレンタカーオフィス。誰も並んでない / 国内線ターミナルへ続く道

 

乗り換え手続き

税関を出て到着ロビーのすぐ左手にカンタス航空のチェックインカウンターがある。ここで乗り継ぎ手続きをして、荷物も預け直す。それにしてもこのロビー、すごい日本人の数だ。でもほとんどの人がツアーみたいで、レンタカーのカウンターには誰もいない。そうそう、ダーウィンから戻って来た時、ケアンズでレンタカーを借りるのだが、その時は国内線ターミナルの方で借りる事になる。一応確認しておこう。

国内線ターミナル

国際線ターミナルを出て、建物に沿って7~8分歩くと国内線ターミナルだ。外に出るともうすっかり明るくなってて、雨上がりの朝焼けの空がみずみずしい。建物に平行して「レインフォレストウォーク」なんてしゃれた散歩道が用意してある。何の事はない、あっという間に終わる熱帯雨林の小道なのだが、みんな異様にハイテンションで、うぉーコアラいるかーとか、キリンいるかーとか盛り上がってる。いや、コアラはともかくキリンは違うでしょ、よその大陸ですよ、それは。

アリススプリングス行きは国内線ターミナルから飛び立つ。あんなにたくさんいた日本人も、ここ国内線ターミナルには全くいない。出発までの時間、朝食を食べたり、買い物をしたり、子供達と遊んだり、寝直したりして、過ごす。そしてついに待ちに待ったアナウンスが流れた。

「アリススプリングス行き、カンタス航空1949便は間もなく出発します」

国内線ターミナルでリラックス
掃除用のコンセントからちょっと失敬して充電。ナイショだよ / 国内線ターミナルでリラックス / そしてアリススプリングス行きの飛行機に乗り込む

アリススプリングスへ

ケアンズ空港を飛びたった飛行機は、高度を上げながらいったんグレートバリアリーフ上空へ向かい、そこからグーンとUターンして内陸へ舵を切る。ポートダグラスを通過する頃には、もうかなりの高度に達していたが、地上も雨でしっとり濡れている様子がわかった。

アリススプリングスの時差

これからアリススプリングスまで約2時間半の空の旅だ。おもしろいことに、ケアンズとアリススプリングスの間には30分の時差がある。さっきケアンズで時計を1時間早めたのに、今度は30分遅らさなきゃならない。じゃあケアンズで時計いじらなきゃよかったじゃん!

砂漠の上空を飛ぶ

まだ雨季が終わってないケアンズ周辺には、あんなにうじゃうじゃ雲があったのに10分も内陸へ向けて飛ぶと、すっからかんに晴れだした。もう砂漠が始まってるのだ。それから10分飛んでも20分飛んでもずーっと砂漠。地平線の彼方まで、赤茶けた大地が果てしなく広がっている。その景色は空の上からでもかなりの迫力だ。人工の建物らしきものは一切見当たらない。

そもそも内陸には目印になるような高い山がないため、飛んでも飛んでも景色が変わらない。まるでさっきからずっと同じところを飛んでいるような感じなのだ。これは想像以上にえれーところだな。これからあんなとこ何日も走るのか、、、勢いでここまで来てしまったものの(勢いかい!)さすがに私は少し尻込みし始めていた。(そんな無責任な!)

アリススプリングス空港
ついに来たぞ~アリススプリングス / タラップを降到着ロビーへ向かう

名前の由来

オーストラリア大陸のど真ん中にあるアリススプリングスは「フランダースの犬」の主人公のような孤独な町。果てしなく広がる荒涼地帯にこつ然と存在する。ダーウィンやアデレードといった「隣町」からはナント1500km以上離れているのだ。人口は約25000人、近年、大陸縦断鉄道「ザ・ガン」の全線開通により、いちやく脚光を集めている。私は何よりその名前の美しい響きが好き。

もともとは「スチュアート」と呼ばれていたらしいが、シドニーとロンドンをつなぐ電報局の中継基地がこの地にあり、その基地局のすぐそばに涌く泉の名をとって「アリススプリングス」と呼ばれるようになった。

着陸

ママの隣に座ってるおじさんが、「着陸に向けて高度を降ろしていくと、砂漠特有の地面から吹き上げる熱風でかなり揺れるよ」と教えてくれた。ありゃーほんとだ、確かに揺れ始めた。それは私が知ってる、「気流の悪い中での揺れ」とは、揺れの質が違う(どんな質やねん)、何かこー、時たま地面から突き上げられるような感覚なのだ。高射砲で下から撃たれてるような、って、撃たれたことあるんかい!

そんな始めて体験する不思議な感覚を楽しんでたら、建物がちらほら見えだした。アリススプリングスの町だ。そして砂漠だか滑走路だか区別がつかないような赤い地面に、ゆっくり着陸した。

アリススプリングス空港
こんなところに傘がいっぱいあるよー / ツーリストインフォメーション 

ケアンズ空港からアリススプリングス空港への経路マップ

 

アリススプリングス空港

私はよっぽど空港が好きらしい。まだ旅行記を書き始めていくらもたってないのに、もう3回も空港を登場させてしまった。で、砂漠の中のアリススプリングス空港。タラップに出ると、肌をさすような強い日差し、そしてめまいがしそうなくらい高い気温。でも、空気はものすごく乾燥していて思ったより苦にならない。タラップを降りて、到着ロビーへ向かう。そこに傘が何本も用意してあるのには意表をつかれた。こんな砂漠の飛行場で傘なんて、ウケ狙いかー?

アリススプリングス空港のビルは、大きなガラスを何枚も使った、とってもモダンな建物。ある意味こんな砂漠にあっちゃおかしいくらい洗練されたデザインだ。到着ロビーにはツーリストインフォメーションがある。明日のエアーズロックキャンプ場の予約をして、市内にあるキャンピングカーレンタルのオフィスへ向かおう。さあいよいよ、待ちに待ったキャンピングカーとのご対面だ。

こんにちは!キャンピングカー・キャンピングカーを借りる手順と取り扱い説明

キャンピングカーを借りるアポロレンタカーのオフィス
このチケット販売員が実は運転手も兼ねている / オーストラリア中に支店を持つレンタカー大手アポロ

エアポートシャトルバスで

キャンピングカーレンタルのオフィスは、空港ではなくアリススプリングスの市街地にある。空港から市内まで約18km、タクシーで行こうと思って探したら、タクシーがいない!そげなほげな、タクシーがいない空港なんて始めてだ。でもちょうどエアポートシャトルバスが止まってたので、ラッキー、と料金の交渉をしてみる。すると係員が「おおー、あなた達10人?!なんという事だ、ちょうどあと10人分だけ席があるよー」と言う。ナニ、あと残り10人?いかーん、それはすぐ買わないとなくなってしまう。私は取り乱しながらあわててチケットを買った。

でもバスに乗ったら10人分以上、たっぷり席があった。苦笑、まあ、オフィスの前まで連れてってくれると言ってるのでいいかー。

もともとの計画

みなさんの中には、私達がなぜケアンズから直接エアーズロックへ飛んでキャンピングカーを借りないのか?と疑問に思われる方がいらゃっしゃるかも知れない。出来るなら私もそうしたかった。しかし調べた結果、エアーズロックでキャンピングカーの貸し出しを行ってる会社はなかったのだ。そこで急遽、一番近いアリスで借りるように計画を変更したのだ。

が、地図をよく見ると、近くと言っても500kmも離れてるじゃありませんか!ひぇぇ~。

キャンピングカーとご対面
親子2人でここをやってるみたい。お父さんは超マイペース。早く書類作ろーよ! / 「早く乗りたいよー」「これからいやってほど乗れるよ」

アポロモーターホリデーのオフィス

アリススプリングスの市街地は、100~200mくらいの高さの岩山に四方を囲まれた盆地のようなところにある。道路は格子状に整備され、砂漠の中とは思えないくらい緑が美しい。バスに揺られながら、そんな現代のオアシスのような町並みをぼんやり眺めていると、急にバスが止まり、運転手さんが振り返って「ここだ」と言う。外を見ると「apolo」の看板。

オー着い着いた。皆でバスを降りたら、目の前にピカピカに白く輝くキャンピングカーが2台、でーんと待ち構えているではないか。「うわぁーでっけー」「かっこいい!」。

日本を出発して16時間、長旅の末やっと会えたあこがれのキャンピングカーを目の前にして、大人も子供も大興奮!オーストラリアだけに、キャンピングカーの回りをぴょんぴょんカンガルーのように跳ね回って喜びを表現していた。私は、なつかしい友人と再会したような暖かい気持ちに包まれながら、心の中で静かにつぶやいていた。

「こんにちは、これから7日間、よろしく!」

オフィスの地図

レンタルキャンピングカーの説明

アポロモーターのおじさんたら、結局、書類作ったりキャンピングカーの取り扱い説明するのに2時間以上かかったぞー。もしかしたら、今日のうちにエアーズロックまで行けちゃうかも、という淡い期待はもろくも崩れ去った。ところで、キャンピングカーの説明だけど、始めての我々には1回聞いただけでは、とてもじゃないが全部理解できません。こんなん、日本語で聞いたってわかんないよ。

でも、ご安心、皆さんが困らないよう「キャンピングカーの仕様と設備」という取り扱い説明書的な記事をまとめたので、ページをコピーして持って行くだけで全然OK!

どう、ありがたいでしょ?うははは

【キャンピングカーで行く子連れオーストラリア大冒険】ケアンズ空港・アリススプリングス編のまとめ

はい、というわけで2家族こども6人連れで、なんとか成田からケアンズ空港を経由でアリススプリングスまでやってきました。

成田〜ケアンズのフライトが夜便だということと、ケアンズでの乗り継ぎ待ち時間がこりゃまたぶち長い、という子連れ旅行者にとってはちょっとやっかいなフライトスケジュールでしたが、なんとか無事乗り越えました。

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この記事があなたの子連れ旅行の参考になったらとっても嬉しいです。それでは次回からいよいよキャンピングカードライブ旅行がはじまります。どうぞお楽しみに!