【キャンピングカー生活スタート】キャラバンパーク編
まずは食料調達
ひととおりキャンピングカーの仕様説明を聞いて、いよいよ出発!じゃあ、とりあえず、食料品の買い出しに行きますかぁー、と言う事で向かったのが市内中心部にある大手食品スーパーのコールズ。アリススプリングスの町は、道路が碁盤の目のように整備されていて、しかも大きな町じゃないので、とてもわかり安い。
とは言っても、始めて運転するキャンピングカー、その大きさにとまどい、かなり緊張しました(汗)特にコールズの駐車場に止める時は、冷や汗モノ、車の幅や長さ、は感覚的に把握出来ても、高さがくせ者だよー。普段こんな車高の高い車、運転せんもんねー。
駐車場に止めるのはひと苦労 / コールズの店内。海から遠いのに、シーフードも豊富にある / カートを押すアヒルパパ
買い出し
当然だけど、コールズの駐車場は無料。いくら買ったら何時間まで、なんてせこいルールもありゃーしません。今晩はレストランで食べるとして、明日の朝の分からあーだこーだ、と女性陣はさっそく緻密な計算をしながら食材を買い始めている。
一方アヒルパパは「へぇーこんな海から遠く離れた砂漠にも、シーフードがあるんだー。エビだよ、エビィ、おっこのドーナッツ美味そう!あっその得体のしれない果物もいいねー。」と目に付いたモノを、確固たる戦略もなしにカートにポイポイ放り込む。あとでアヒルママに見つかり「何でこんなもん買ってるのー!」と大声でしかられていた。そしてお店にいたアボリジニーがそれを見てびっくりしていた。
オーストラリアのスーパーの特色は、お酒を売っていない事。けっこうめんどくさいよねー、別の場所で買うのって。あとアメリカやハワイのスーパーほど夜遅くまでやってない事が多い。やる気あんのかコラー。
町の外側は荒涼とした大地 / 車でここまで登って来れる
アンザックヒルに登って真っ赤に燃える夕日を眺める
夕陽の美しさで有名なアンザックヒルは、市街地の北の端にある。夕陽がきれいな理由なんてものを分析してもつまんないだろうけど、きれいなんだからそれでいいーじゃない、って確かにそうなんだけど、分析してしまった。
1つ目は、アリススプリングスには高い建物がない事。2つ目は、土地やまわりの岩山がもともと赤い上に、夕陽を浴びてますます赤く輝く事。3つ目は、工場、自動車、人間など空気を汚す存在が少ない事、そして4つ目は、砂漠で乾燥しているため空気が透明な事。
車で丘の上まで上がり、駐車場からさらに歩いて少し登る。うひゃーこれはきれいだわ。私達はしばし無言で、燃えるように赤く染まる砂漠の町と、大陸の彼方に沈み行く夕陽を見つめていた。
おっと、そうそう、理由には5つ目があるのを忘れていた。長旅を乗り越えて無事にやって来た子供達の、元気な笑顔がそこにある事。
キャンピングカー用キャンプサイト「キャラバンパーク」の概要と利用上の注意点
マクドネルレンジホリデーパーク
アリススプリングスの町を一歩出ると、荒涼とした砂漠が果てしなく広がる。初日のキャンプ地は、そんな砂漠の中にあるマクドネルレンジホリデーパーク。驚いたことに、キャンプ場の内側は緑が豊でなんとプールまであるのだ。キャンプ場にとっても詳しいアポロのおじさんが、アリススプリングス近郊のキャンプ場ならここが一番と推奨してくれた場所だ。
キャンプ場の概要
このキャンプ場は、1つ1つのサイトのスペースが非常にゆったりしており、プールの他、プレイグランド、天体観測所、シャワー、ランドリー、バーベキューキッチンなどが充実している。また、オーストラリア全土に160ヶ所以上のキャンプ場を運営する「BIG4 ホリデーパークス」の施設で、アポロでキャンピングカーを借りると、なんとBIG4のキャンプ場ならどこでも10パーセントディスカウントになる。
キャラバンパーク
こういったキャンプ場はオーストラリア全土にあり、そもそもこんな砂漠の中にもあるくらいだから、相当なへき地にもあるだろうとと推測される。通常「キャラバンパーク」と呼ばれ、キャンピングカー用の駐車スペースの他、テント用サイト、簡易宿泊施設から構成される。
キャンピングカー用の駐車スペースは「パワーサイト」と言い、キャンピングカーに電気を供給するための専用コンセントや、水を供給する水道栓がある。受付は一般的に、夜7時~8時には閉まるので、早めのチェックインを心掛けたい。
チェックイン
キャラバンパークの入り口に受付があり、チェックインの手続きをする。料金は1泊A49.50ドル。それが10%ディスカウントでA44.55ドルになった。始めてキャラバンパークに泊まる、と言うと「それならトイレ、シャワーの近くがいいでしょ」と30番、31番のパワーサイトを提供してくれた。手続きが終わり、キャンピングカーに乗って、もらった地図をたよりに自分達の場所を探すが、敷地内は想像以上に広い。その上暗くてよくわからない。するとどこからともなく、自転車に乗ったおじさんが現れ、案内するので後をついて来い、と言う。(このタイプの自転車おじさんは別のキャラバンパークにもいた)
そして駐車スペースに着いたら電源のつなぎ方も教えてくれた。ありがとうございました。当たり前だが、キャンプ場では夜はほとんど真っ暗になる。我が家はわずか1回ではあるが、キャンプをしたおかげで、懐中電灯を持参して本当に役に立った。オーストラリアキャンピングカー旅行に行くなら懐中電灯は必携だ。また暗くなってからキャンプ場に着いた時、それからテントを設営するのは、大変だが、キャンピングカーならその苦労はない。
アリススプリングスのステーキハウス・ウィンドミルレストラン
今日はもう遅いし、長旅の疲れもあるので外食しようという事になり、すぐ近くにある「ウィンドミルレストラン」へ行った。こんな砂漠の中にあるレストランだから、と期待もしてなかったのだが、こりゃーもうごめんなさい!って言うくらい美味しくて大ヒット。
店内もオシャレで、それもそのはず、地元では結婚式の会場としてもたびたび使用されるらしい。特にオージービーフのステーキは、一口ほうばるだけで脳ミソが沸騰する程の美味しさ。あやうく私は別の世界へ行ってしまうところだった。アヒルパパもその衝撃的な味に、イスからひっくり返り、目を白黒させて、一体今何が起こったんだ、という顔をしていた。ボリュームもすごい!
スタートーク
地図を見ると、キャラバンパークの敷地内にスタートークという場所がある。天体観測所らしい。受付のお姉さんの話では、カンガルーも見れるとの事。お腹も一杯になったことだし、ここはちょっくら散歩をかねて行ってみましょーかー。いえぇーい!「スタートーク」なんてネーミングがしゃれてるじゃない。テント用サイトとパワーサイトの間にある丘の中腹目指して、登れ、登れ。各自懐中電灯を持って暗い坂道を登るのは、ちょっとした冒険気分だ。先が見えないので、一体どこまで登るのか見当がつかない。それよりもそもそも、ちゃんと全員いるのかすらわからないぞ。
夜になると昼間の暑さがうそのように涼しくなり、もう半そでじゃ寒いくらいだ。ピーンと張りつめた透明な空気の中、見上げると、ああ!あんなにたくさんの星達が輝いている。星がせまって来て今にも押し潰されそうだ。「夜空ってこんないすごいんだー」と誰かが言う。今まで見た星空で一番すごかったのは、去年のオーストラリア旅行でアサートン高原から見た星空だった。しかし、今目の前にあるこれはその何十倍もすごい!
みんな、長旅お疲れさん、今日だけでもホント、いろんな事があったけど、明日からはもっとすごい事があるぞー。
その夜、子供達が寝てるキャンピングカーの回りを、岩山から出てきたワラビー達が、ぴょんぴょん跳ねまわっていた。
マクドネルレンジホリデーパーク公式サイト:www.macrange.com.au
BIG4ホリデーパークス公式サイト:www.big4.com.au
アリススプリングスデザートパーク(注)スイーツパークじゃありません!
勘違い
「アリススプリングスデザートパークへ行こう」と言ったらアヒルママが「いや、まだそんなにお腹すいてないし、どーしよー」とか言いながらとっても嬉しそうに迷ってる。あ、勘違いしてるでしょ。そっちのデザートじゃなくて、砂漠のデザートですよ。
砂漠のテーマパーク
アリススプリングスの郊外、ウェストマクドネル山脈の麓にオープンした「アリススプリングスデザートパーク」は、自然の地形を生かした広大な園内で、砂漠地帯の環境に適応するユニークな動植物を見る事が出来るテーマパークだ。お菓子のテーマパークじゃありませんよー。くれぐれも。
入園
無料パーキングにキャンピングカーを止め、受付でチケットを買う。園内はデザートリバーズ、サンドカントリー、ウッドランド、の3つのエリアに別れており、とっても広いので地図を見ながら効率よく回ろう。入園ブースを入った所に中庭があり、そこで各国語に翻訳してくれるヘッドフォンセットを無料で借りる事が出来る。またステージ会場で行なれる、ショーや動植物のレクチャーの時間等もチェックしておこう。
園内の動植物
園内には120種類以上の動物、380種類以上の植物が生息している。自然の状態の地形の中に遊歩道が整備されていおり、そこを歩きながらの散策が楽しい。カンガルーやエミューなど危害を加えない動物が放し飼いにされており、間近かに見る事が出来る。
しかしあまりにも自然に近い状態のせいか、カンガルーもほとんど野生気分で、人の姿が見えたらスタコラサッサと逃げてしまうのが哀しい。また印象では、動物より鳥や昆虫が多いように思われた。この日も凄まじく暑かったが、所々にある屋根付きの休憩所は涼しくて気持ちがいい。
NOCTURNAL HOUSE
アリススプリングスデザートパークで一番楽しかったのが、この「夜行性動物館」。冷房が効いてる薄暗い館内で砂漠に生きる夜行性の動物や鳥、昆虫、爬虫類等を観察する事が出来る。ワラビーが元気よく跳ね回ってたり、フクロウやコウモリなどを間近かに見れて子供達は大喜び。
中でも皆の視線を釘付けにしたのが、この世の生き物とは思えない「THORNY DEVILS」というトカゲ。不思議な容姿、コミカルな動きにいつまでも時が経つのを忘れて見入っていた。