【イタリア子連れ旅行7日間モデルコース】前頭葉に汗をかきながら考えた個人手配で9つの世界遺産を回るプラン

2019年11月14日

ピサの斜塔
奇跡の広場とピサの斜塔

ども、チャオ、ボンジョールノ!子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。

3歳と5歳の2人の息子を連れて家族4人でイタリア個人手配旅行を楽しみました。今回のブログ記事は実際に我が家が計画し旅行したモデルコース「イタリア旅行前半トスカーナ編」を紹介しちゃうぜー、うっはっは。何日も考えたこのアディアだけでもコンサルタント料を請求したいところだけど、どか〜〜んと全部タダでお見せするのさ、ピース。

前頭葉に汗をかきながら考えたモデルコースの日程表・トスカーナ編

イタリア子連れ観光モデルコース・トスカーナ編
1日目
  • 午前:フィレンツェ市内観光(ドゥオーモ登頂、シニョリーア広場、ウッフィツィ美術館など)
  • 昼食:フィレンツェ中央市場のフードコート
  • 午後前半:フィレンツェ市内観光(ヴェッキオ橋、ミケランジェロ広場など)
  • 午後後半:フィレンツェ駅前でレンタカーを借りてアグリツーリズモへ移動、チェックイン後近くのスーパーへ行って食材の買い出し
  • 夕食:アグリツーリズモ
  • 宿泊:アグリツーリズモ 
2日目
  • 午前:サンジミニャーノ観光
  • 昼食:郊外の田園レストラン
  • 午後前半:バーニョビニョーニ温泉
  • 午後後半:ピエンツァ観光、オルチャ渓谷観光
  • 夕食:モンテプルチャーノのワイナリー
  • 宿泊:アグリツーリズモ 
3日目
  • 午前:ピサの斜塔観光
  • 昼食:チンクエテッレのシーフードレストラン
  • 午後:チンクエテッレ観光、海水浴
  • 夕食:アグリツーリズモ
  • 宿泊:アグリツーリズモ 
4日目
  • 午前:アグリツーリズモのプール
  • 昼食:フィレンツェのアウトレットモールのレストラン
  • 午後前半:アウトレットモールでショッピング
  • 午後後半:アグリツーリズモのプール
  • 夕方:ワイナリー見学ツアー
  • 夕食:アグリツーリズモのレンストラン
  • 宿泊:アグリツーリズモ
5日目
  • 午前:フィレンツェからユーロスターでミラノへ、着後ミラノ観光
  • 昼食:ミラノのレストラン
  • 午後:最後の晩餐鑑賞、ショッピング
  • 夕方:ユーロスターでフィレンツェに戻る
  • 夕食:アグリツーリズモ
  • 宿泊:アグリツーリズモ
6日目
  • 午前:アグリツーリズモのプール
  • 昼食:アグリツーリズモ
  • 午後前半:アグリツーリズモのプール
  • 午後後半:シエナ観光
  • 夕食:シエナのレンストラン
  • 宿泊:アグリツーリズモ
7日目
  • 午前:アグリツーリズモのプール
  • 昼食:ピノキオ公園のレストラン
  • 午後前半:ピノキオ公園
  • 午後後半:ルッカ観光
  • 夕食:ルッカのレンストラン
  • 宿泊:アグリツーリズモ

アグリツーリズモとはホテル併設型農園のことです。我が家はフィレンツェ郊外(中心部から20km弱)のアグリツーリズモに滞在しました。モデルコースの表にある「昼食:アグリツーリズモ」「夕食:アグリツーリズモ」は滞在している部屋のキッチンで料理を作り食事すること。我が家が宿泊した部屋は2ベッドルーム(2LDK)でチッキン付きでした。

モデルコースのポイント

ミラノのアーケード街
ミラノのギャレリアヴィットリア

このモデルコースのポイントは、これだけたくさんの観光地(9つの世界遺産)を訪れても宿泊先を変えていないことです、おお〜〜。子連れ旅行では何があるかわかりません。もし毎日のように宿泊先を変えて旅行していたら、子供が体調を崩して寝込むようなことになったとき、そこから先の旅程を変更しなければならなくなります。

それがモデルプランのようにずーっと同じホテルに泊まるスタイルなら、子供が体調をくずしてもその日はどこにも行かずゆっくり休めます。

イタリアは見所が多くどうしても毎日のようにホテルを変えて観光地から観光地へ移動する「移動型旅行」になりがちです。そしてこれが子連れイタリア旅行を困難なものにしている原因です。

ところが我が家のプランなら、同じ場所に滞在しつつ多くの観光スポットを回ることが可能になっています、うははは、まさにマジック!と自画自賛、あひゃぁ〜。

これが子連れでもイタリアを楽しめる大きなポイントなのです。

それなら無理に郊外のアグリツーリズモに泊まらなくても市街地のホテルでいいじゃない?

と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。はい、そうです、子連れ旅行にかけるお金がふんだんある方ならもちろんそれでもいいと思います。

でもなかなか普通の方はそうはいかないでしょう。どういうことかというと、ヨーロッパの人気都市はホテル代が目ん玉が飛び出すほど高いんです、うひゃー。

そのうえヨーロッパではホテルの客室に泊まれる人数にとってもうるさくて、たとえこっちが狭くても4人一緒の部屋で我慢するといってもだめなんです。ダブル・ツインルームには大人でも子供でも2人までしか宿泊できません。なので子連れで4人家族は2部屋とらなくてはならないのです。

夏のハイシーズンにフィレンツェのような人気観光都市でそこそこのホテルで1晩に2部屋取ってそれが7泊分だといくらになるか?

もうー想像しただけで恐ろしくなります。

いやいや、我が家は安いみすぼらしいホテルで十分です

という方。夏のハイシーズンのフィレンツェではみすぼらしいホテルでも1泊一声1万円、2部屋らな2万円です。それが7日分だと14万円になりますね。でもまあそれくらいの金額なら無理な話じゃないレベルだと思うでしょう。

問題はそこに7日間滞在するということです。「みすぼらしい」ホテルに家族で7日間も我慢しながら滞在できるでしょうか?仮にできたとしても旅行自体が楽しくないものになってしまうかもしれません。

せっかく長く滞在するならそこそこいい部屋でゆっくりしたいというのが本当の気持ちですよね。

その矛盾というかわがままをスパッと解決してくれるのが、イタリア子連れ旅行の秘密兵器「アグリツーリズモ」なんです、うははは。子連れイタリア旅行の救世主と言ってもいい。

我が家が泊まったアグリツーリズモはフィレンツェの中心からおよそ20kmの距離、レンタカーなら30分もかかりません。部屋は2ベッドルーム(日本の感覚で言うと2LDK、キッチン付き)そしてホテルは広大なワイン用ぶどう農園の緑の敷地の中にあります。大きなプールもあります。子供はも〜喜んで走り回って泳ぎ回って生き生きと楽しんでいました。

そのうえ敷地内の無農薬ぶどう畑や野菜畑、ワイナリー、オリーブオイル製油所などを見学したり、イタリア農園料理教室、ハーブ教室、オリーブオイル教室、陶芸教室、乗馬教室などディープで暖かいイタリアに触れるカルチャー体験もてんこ盛り。アグリツーリズモに滞在すること自体がイタリア旅行最大の目的であってもいいくらいです。

こんなに快適に楽しく過ごせるのに料金は市街地のホテルと比べたら格安です、あひゃ。

キッチンがあるので、長い滞在で子供が外食に飽きてきたら普段日本で食べているような口にあう料理を作ってあげることもできます。冷蔵庫もあるので、ビールやシャンパン、飲み物をスーパーで買っておけます、アイスクリームやフルーツも、チーズもハムも、うほ〜〜

ただしいいことずくめのこのプランを実行するにはひとつハードルがあります。

それがレンタカーです。

アグリツーリズモは郊外にあるので、効率良く動き回るにはレンタカーが必需品。そもそも私のモデルプランではレンタカーで移動することを前提にしています。レンタカーはイタリアに限らず子連れ海外旅行最強のアイテムなのでこれをきかっけにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

海外でのレンタカー運転に自信のない方は下の記事を参考にしてください↓

ゆっくりする日を作る

子連れ海外旅行であっちやこっちへ忙しく動き回る日程だと、いくら毎日同じホテルに宿泊すると言っても子供が体調を崩してしまうリスクが高くなります。

イタリア子連れ旅行のモデルプランでは、1日中アグリツーリズモの中で過ごす「休息日」を入れてあります。観光にお出かけするときも午後の遅い時間までアグリツーリズモでもゆっくりする日もあります。

スケジュールにゆとりを持たせることで家族全員最後まで元気に旅行を楽しむということを忘れないようにしましょう。


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【シチリア島のアグリツーリズモでファームステイ】子連れ旅行者のメリットデメリット

夏のヨーロッパは日没が遅い

夏のイタリアは日没時間が遅い。まだ明るいと思っても時計を見たら午後8時なのでびっくりしたこともあります。

でもこれをうまく利用すれば時間を効率的に使えてとっても便利ですよ。例えば朝から午後遅くまでプールで遊んで夕方から観光に出かけても日が暮れるまでたっぷり時間があります。本当は夜になってて暗い時間なのに明るい太陽の光の下で綺麗な写真が撮れちゃいます。

観光施設も夏のシーズンは夜遅くまで営業していることが多い。

このため柔軟にスケジュールを組んで時間を有効に使うことができるのです。夏のヨーロッパは観光地やホテルの値段が高くなるので敬遠する人もいますが、時間をたっぷり有効に使えるメリットはとても大きいと思います。

モデルコースの説明

フィレンツェの大聖堂
フィレンツェの大聖堂

モデルコース1日目

1日目に回るのは世界遺産フィレンツェ歴史地区です。フィレンツェの見所のうち駅からヴェッキオ橋まで観光名所がコンパクトにまとまっているので子連れでも余裕で徒歩で回れます。

我が家は昼食までにドゥオーモ登頂、中央市場、ヴェッキオ宮殿などを見学し、昼食はヴェッキオ橋を渡った対岸にあるトラットリアで食べました。

モデルプランでは昼食を中央市場のフードコートで食べる予定にしています。我が家の実際の行動とは違いますが中央市場も子連れで楽しめるところです。食べ物の選択肢が多いのも利点。どちらのプランでもお好みで計画してください。

午後はそのまま観光ルートの一番遠いところにあるミケランジェロ広場まで徒歩で行きました。帰りもフィレンツェ駅近くにあるレンタカー会社のオフィスまで歩いて行きました。途中適度に休憩しながら行動すればこれくらいの距離は子供でも問題ないと思います。我が家が旅行した時の子供の年齢は3歳と5歳です。

フィレンツェ駅近くの予約してあるレンタカー会社のオフィスでレンタカーを借り、宿泊先であるアグリツーリズモへ向かいました。チェックイン後、今後の滞在に必要なものや食材を買いに近所の大型スーパーへ行きました。

モデルコース2日目

サンジミニャーノの景観
世界遺産の街サンジミニャーノ

サンジミニャーノ

朝食を部屋で作って食べたあと、レンタカーでサンジミニャーノへ向かいます。サンジミニャーノは中世のマンハッタンと呼ばれるほどたくさんの塔が建っている世界遺産の街です。

サンジミニャーノの塔の上からの眺め
サンジミニャーノで一番高いグロッサ塔頂上からの眺め

サンジミニャーノの旧市街は歩行者天国なので車を気にせず子連れでも気軽に散策できます。中世にタイムスリップしたような街を見学しながらショッピングを楽しんだり食べ歩きしたりできますよ。

そして観光のハイライトに一番高いグロッサ塔に登って頂上からの素晴らしい景色を楽しみましょう。

それから塔の階段を登ったご褒美にジェラート職人としてイタリアの人間国宝に認定されているセルジオ・ドンドリさんお店でジェラートを食べていただきますぜ、美味しい〜!うは!

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バーニョビニョーニ温泉

サンジミニャーノ観光を楽しんだあとはレンタカーでさらにトスカーナの南へ進みます。サンジミニャーノから南は緑の丘が波打つように連なり息を飲むほど美しい景観が広がります。

バーニョビニョーニ温泉
バーニョビニョーニ温泉の源泉の広場

この日のお昼は、そんな美しいトスカーナの田園風景を見渡すように丘の頂上に建っているアグリツーリズモのレストランでトスカーナの郷土料理をいただきます。

食後は古代ローマ時代から温泉が湧くバーニョビニョーニ温泉へ行きます。温泉と言ってもイタリアでは水着を着て入浴するので男女混浴。家族がばらならに離れることなくみんなで一緒に温泉を楽しめます。しかも源泉が湧く露天風呂はまるで巨大なプールのよう。子供たちは体力を使い果たすまで遊びまくるでしょう、ああ。

ママは優雅にエステコースを満喫して下さい、ほれ。

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ピエンツァとオルチャ渓谷

世界遺産ピエンツァの町並み
丘の上に佇むピエンツァの町並み

バーニョビニョーニ温泉のプールのような巨大露天風呂で思う存分遊んで子供達も大満足。これでこのあとのドライブ中もおとなしくいい子でいてくれるという想定だす、だす。

レンタカーで世界遺産オルチャ渓谷の素晴らしい景観の中を快適にドライブ。そのあとはダブル世界遺産登録のピエンツァ旧市街に向かいます。

ピエンツァは「歴史地区」「オルチャ渓谷」の2つで別々に世界遺産に登録されています、うひゃぁ

ピエンツァ観光のあとはレンタカーでモンテプルチアーノへ行き街中を散策。それから周辺に点在しているワイナリー巡りを楽しみましょう。

これだけあっちこっち見て回ってもまだまだ日は沈まず、明るいまま。レンタカーは効率良く観光できるのと夏のイタリアは午後9時を過ぎても暗くなりまへんから〜まいどーおおきに。

モデルコース3日目

ピサのドゥオーモと斜塔がある奇跡の広場
ピサの斜塔と奇跡の広場

ピサの斜塔

3日目も朝食のあとすぐ出発します。最初の目的地はフィレンツェから車で1時間弱のところいあるピサの斜塔。斜塔に登るには夏のハイシーズンは予約必定。ただし8歳未満の子供は登れません。

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ピサの洗礼堂
ピサの洗礼堂と奇跡の広場

ピサの斜塔は建設途中から傾き始めたらしんだけど、良く現在いまで倒れずもってくれたなーと思います。もし何百年か前に倒れてたら、現在の私たちはその存在を知らなかったかもしれない、あひゃ。

ピサでの滞在時間はピサの斜塔に登って奇跡の広場でゆっくりしても3時間くらいあれば大丈夫かな。

チンクエテッレ

ヴェルナッツァのカラフルな町並みとビーチ
チンクエテッレの中でも観光客に人気のヴェルナッツァ

ピサをあとにお次は海沿いの高速道路を北上し世界遺産チンクエテッレへ行きますよ、ほい。チンクエテッレは東リビエラ海岸の断崖絶壁と海に挟まれた険しい地形にひっそりと佇む5つのカラフルな村です。

まずは5つの村の中で観光客に大人気のヴェルナッツァのビーチに面したシーフードレストランでランチをいただくという作戦だ、そりゃ。

チンクエテッレがいくら世界遺産だと言ってもただ町を観光するのは子供には退屈。だけどビーチで泳げるなら話は別です。チンクエテッレの魅力はまさにそれ、世界遺産の街を観光しながらビーチで遊べるというところ。子供が海で遊んでいる間、パパとママで交代して観光やショッピングを楽しめちゃうぞ、いえ〜〜い。大人も子供も大満足のイタリア旅行の出来上がり、へいらっしゃい!

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モデルコース4日目

3日目はピサとチンクエテッレ、5日目はミラノ日帰り観光、と1日中出かけっぱなしになるのでその間の4日目は滞在しているアグリツーリズモから一歩も出ません、出ないったら出ません、の1日、でごぜえますだ。

出ないと言ってもアグリツーリズモの敷地はものすごく広いんだけどね。とにかく夕方までプールで遊んだりプールサイドで読書したり食事したりお話したりしてのんびりだらりんこん過ごすというプラン。忙しい日程の合間に「何もしない」日を挟むことは大事です。

この日は夕方から農園の敷地内にあるワイナリー見学ツアーに参加したりワイン試飲会&食事会なんていうイベントに参加します(滞在しているアグリツーリズモのイベントスケジュールを確認してね)。

アグリツーリズモのレストランでゲストたちと夕食を楽しむ
我が家が滞在したアグリツーリズモではワイナリー見学&ワイン試飲会は無料でした

それから翌5日目のミラノ観光では「最後の晩餐」を鑑賞する予定なんだけど最後の晩餐は予約制なのでこれはもう最初から日程が決まっている。つまり日程が動かせない「ミラノ日帰り旅行」を軸に前後のスケジュールを固めていく、というのがプラン作りの手順になりますけぇよぉく理解してくだせーな。

モデルコース5日目

5日目はフィレンツェから日帰りでミラノへ行って帰ってくるというプラン。そりゃミラノにはじっくり滞在してゆっくり観光やショッピングを楽しみたいという気持ちはわかります。でもホテルを毎日変える移動型の旅行は子連れには向いていません。

フィレンツェからミラノへは特急電車で片道1時間40分前後です。朝8時過ぎにフィレンツェを出て夕方6時半にフィレンツェに戻ってくるというゆったりしたスケジュールでもミラノでたっぷり6時間滞在できますぜ、だんな。

ミラノ大聖堂
ライトアップしたミラノ大聖堂

モデルプランでは、ミラノ大聖堂に登り、ヴィットーリオエマヌエーレ2世のガッレリアを散策&ショッピング、お昼はミラノカツレツとミラノリゾットを中心に攻めて、午後からはミラノ日帰り旅行最大の目的、サンタマリアデッラグラッチェ教会の修道院の食堂の壁に描かれたレオナルドダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」を鑑賞しちゃおうー(事前予約が必要です)というプラン。

スフォルツェスコ城
ミラノにあるスフォルツェスコ城

世界のモード界をリードするミラノだけど意外にも市内にある世界遺産はひとつだけ。それが最後の晩餐。まあそれだけでイタリアに存在する何よりも見る価値あるのだけど。

最後の晩餐は小さな子供でも鑑賞することができます。大きな美術館へ行ってあれもこれも見るとなると子供は退屈してしまいますが、最後の晩餐がある場所は修道院の食堂だからぜんぜん広くない。そしてそこの壁に映画のスクリーンのような大きな絵が描かれている。その壁画にはストーリー性があって子供はそれこそ映画か紙芝居を見るような感じで鑑賞できるんじゃないかな。さらに鑑賞は1回15分の完全入れ替え制。子供の集中力が切れる前に鑑賞タイムが終わるという仕掛け、うはは、これは好都合だね。こうして人類の遺産ともいうべき(世界遺産ですから)素晴らしい芸術作品を子連れでも問題なく鑑賞できるというわけです。

さて最後の晩餐を見て、ミラノカツレツも食べたらあとは(食べるのかぁ)、ミラノスカラ座からモンテナポレオーネ通り周辺の散策をしてウィンドーショッピングもして、ジェラートを食べて中央駅へ向かおう。

ミラノ中央駅はそれだけで立派な観光スポットになる荘厳な建物です。まあフィレンツェから電車で日帰りするからわざわざ行かなくても駅を通ります、へへ、このへんも効率がいいやね、ナイスプレー。

フィレンツェ駅に帰ってくるのは18時半、ミラノに行ったのに夕食は部屋で料理して食べれちゃうという余裕で子連れに優しスケジュールだぜ、あっはっは。

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モデルコース6日目

前日は1日ミラノに出かけているので6日目は午後の遅い時間までアグリツーリズモのプールでゆったり過ごします。子供たちとプールで泳いだり、プールサイドのビーチベッドに横になって本や雑誌をめくったり、朝食も昼食も部屋で作った料理をプールサイドに運んで家族で食べよう、オオ〜ブラヴォ〜。

そして田園の癒しバカンスを身体中で満喫したら夕方近い午後からシエナ観光に出かけます。

シエナの街と大聖堂
丘の上に広がるシエナの町並み

シエナは中世に欧州の金融業の中心として大いに栄えた世界遺産の街。今も街のあちこちに当時の繁栄を忍ばせる観光スポットが点在しています。

とりあえずマンジャの塔に登って(夏は19時まで営業)、シエナ大聖堂を見学し、お子さんがピアノやヴァイオリンを習っているならキジアーナ音楽院もちょこっと覗き、夕食は世界一美しい広場と讃えられるカンポ広場に面したオープンエアーのトラットリアで夕暮れのシエナの絶景を鑑賞しながらいただきましょう。

カンポ広場もそうだけどシエナ旧市街はほとんどが歩行者天国だ、おお〜。食事中も子供がそこらへんを走りまわってもぜんぜんオッケー。親は周囲に気兼ねすることなく美味しい料理を堪能できるっちゅ〜うわけさ、あは。

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シエナ大聖堂のファサードと鐘楼
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シエナで遅い時間まで夕食を楽しんでも、明るい道を運転して帰れるのはありがたい。シエナ〜フィレンツェはレンタカーで40分くらいの距離です。そして何度も言うけど夏のイタリアでは暗くなるのは夜9時半をすぎてからです。

モデルコース7日目

イタリア旅行最終日は朝食をアグリツーリズモで食べたあとコッローディ村にあるピノキオ公園へ行きます、うっひゃぁ〜。コッローディ村はピノキオの作者が子供時代を過ごした場所です。作者のペンネームにも「コッローディ」を使っているくらいだからいかに愛着を抱いている村か想像できますね。

ピノキオ公園は日本人が考える「子供向けのテーマパーク」とはかなり様子が違います。ちょっとシュールでうらぶれた感があり、子供や子連れ親子にまったく媚びていない、という印象の場所です。

でもなぜか子供たちには大人気!我が家の子供たちも特にピノキオが大好きというわけではないのだけど、汗まみれになって大興奮、帰国してからも「イタリア旅行で一番楽しかった場所」と絶賛しています。

子供に見えて大人には見えない不思議な世界があるんでしょうね。

ピノキオ公園で遊ぶ長男と次男
ピノキオ公園で遊ぶ子供たち

ピノキオ博物館や世界中のピノキオグッズが買えるショップもあるから、ディープなピノキオマニアにはたまらないと思います。

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午前中しっかり遊んでお昼もピノキオ公園のレストランで食べて、午後からは車で20分ほどの場所にある世界遺産の街ルッカを観光します。ルッカも旧市街はほとんどのエリアが歩行者天国だから子連れでも安心して散策できますよ。

モデルコースではイタリア旅行最後の夕食をルッカのレストランで食べるようにしているけど、たぶん午後から観光し夕方になるずいぶん前に終わっていると思います。

もし部屋の冷蔵庫に食材が余っているなら、あるいは最後の夕食は7日間滞在したアグリツーリズモに感謝とお別れの意味を込めていつものように部屋で食べたいなら、戻っても大丈夫です。ルッカ〜フィレンツェ間はレンタカーで70分ほど。

ルッカからフィレンツェへのドライブルートマップ

こうしてイタリア子連れ7日間の旅行が終了します、お疲れ!

【イタリア子連れ旅行7日間モデルコース】個人手配で9つの世界遺産を回る

私が前頭葉に汗をかきかき考え抜き編み出したウルトラ技、滞在先を変えないで9つの世界遺産を回る大人も子供も楽しいイタリア旅行モデルコースはいかがでしたか?

ポイントはアグリツーリズモに泊まることとレンタカー利用ですが、何事もチャンレンジですよ、我が家だって心配でどきどきでしたが終わってみれば大満足、これ以上ないというくらい家族でイタリア旅行を満喫できました。

そうそう4日目の「何もしない日」はヴェネチアへ日帰り旅行してもいいですよ。フィレンツェ〜ヴェネチアは特急電車で2時間ちょっとの距離です。

フィレンツェ〜ヴェネチアの鉄道ルート

それからもう少し旅行の日程を取れる人は次の記事で紹介する「南イタリア5日間モデルコース」を参考にして下さい。実際我が家はこのあとナポリに移動し、ポンペイやカプリ島、アマルフィー海岸、そしてローマを観光しました。このブログ記事で紹介した7日間がイタリア旅行の前半とすると、南イタリア旅行は後半の5日間になります。

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あなたも是非これらのプランを参考にして最高のイタリア子連れ旅行を企画してください。

このブログ記事があなたの子連れイタリア旅行の参考になったならとってもうれしいです。

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それでは世界のどこかでまたお会いしましょう、チャオー。