【世界遺産シエナ子連れ旅行記】おすすめの観光スポット5選と魅力・子供料金

2019年5月11日

ども、チャオ、ボンジョールノ!3歳と5歳の息子2人の子連れ家族4人でイタリア旅行を楽しんでいるイルカパパです。

フィレンツェ郊外のアグリツーリズモに滞在して7日目。朝から夕方までアグリツーリズモの敷地内(とてつもなく広い、あひゃぁ〜)を散歩したりプールで遊びまくりました。

そして夕方から(といっても夏のイタリアでは真昼間!)世界遺産シエナ観光に出かけましたとさ、ほいさっさ。最後まで読んで参考にしておくれ、ペルファヴォーレ。

シエナ大聖堂の鐘楼
丘の上のシエナの街と大聖堂の鐘楼

シエナの魅力

シエナはトスカーナの美しい丘陵地帯の頂に築かれた石畳の坂道と赤レンガの街です。

シエナの魅力は次の4つ

  1. 街の中に有名な観光スポットあり
  2. 周辺にも有名な観光スポットあり
  3. 街を取り囲むトスカーナの景観
  4. イタリア最上級のワインあり

1.街の中に有名な観光スポットあり

中世の町並みがそのまま残るシエナは街全体が世界遺産に指定されていて、旧市街のいたるとこに人気観光スポットがあります。

世界で一番美しい広場と言われるカンポ広場、イタリアで最も美しいゴシック建築と讃えられるシエナ大聖堂、歴史に名を残す巨匠たちが学んだキジアーナ音楽院、シエナの町並みとトスカーナの丘陵を俯瞰するマンジャの塔、世界最古の銀行、など。

シエナを訪れたら必ず立ち寄りたい観光スポットです。

2.周辺にも有名な観光スポットあり

トスカーナ州には7つも世界遺産に登録されているエリアがありますが、そのうちのなんと4つがシエナとシエナ近郊にあります。

サン・ジミニャーノ歴史地区、ピエンツァ市街の歴史地区、オルチャ渓谷、そしてシエナ歴史地区です。その他にもバーニョビニョーニ温泉やモンテプルチャーノなど、シエナ近隣には素晴らしい観光スポットがぎゅっと集まっていますぜ、うふふ。

シエナに行ったら街の中でも外でも楽しめますよ、おっほっほ。

シエナ県の有名観光スポットの地図

3.街を取り囲むトスカーナの景観

シエナは波のようにうねりながら連なるトスカーナの丘陵地帯に築かれた街です。街から一歩出れば、あるは高い場所から見渡せば、絵画のような田園風景と出会うことが出来ます。

街の中のいたるところが美しく、街を取り囲む丘陵がどこまでも美しく、その美しい丘陵にこれまた美しい街が点在している。世界中探してみてもこれほど見所が集まったエリアは希少です、うっほん。

4.イタリア最上級のワインあり

シエナはトスカーナワイン生産の最重要エリアです。「DOCG」ワイン(イタリアのワイン法で最上級カテゴリー)に認定されているワイン5銘柄がシエナ県です。

つまりシエナでは極上の景色を眺めながら極上の料理と極上のワインを堪能できるという仕組みです、うほ〜〜。

シエナの見所観光スポットおすすめ5選

マンジャの塔とカンポ広場とシエナの街
カンポ広場を見下ろすマンジャの塔

1.マンジャの塔

マンジャの搭
所在地 シエナ・イタリア
搭の高さ 102m
チケット
  • 大人10ユーロ
  • 子供(11-19才)8ユーロ
  • 11才未満無料
  • 家族割引25ユーロ 大人2名+11才以上の子供1名

*予約不可

公式サイト https://www.comune.siena.it/La-Citta/Cultura/Strutture-Museali/Torre-del-Mangia
営業時間
  • 10:00~16:00 (10/16~2/28)
  • 10:00~19:00 (3/1〜10/15)
  • 12:00~16:00 (1/1)
  • 09:30~17:30 (4/1〜4/15)
休館日 12/25 その他

*2020年3月現在

マンジャの塔は14世紀に建築された塔で高さは102mあります。「マンジャ」とはイタリア語で「食べる」を意味しています。そのちょっと変わった名前の由来は、鐘楼の管理人であったジョバンニ ディ バルドゥッチョという人物のニックネームが「Mangiaguadagni=利益を食いつぶす」だったことからきています、おお。

塔の入場料は有料ですが塔の上からは世界で1番美しいと賞賛されているカンポ広場を見下ろすことができます。さらにシエナの赤レンガの町並みや城壁の外側に広がるトスカーナの美しい大自然も羨望できます。

子供と一緒に階段を登って塔の頂上からの絶景を眺めたら、一生の家族の思い出になるでしょう。子連れにおすすめです!

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2.カンポ広場

シエナのシンボル、カンポ広場は「世界一美しい広場」と讃えられている人気スポットです。

帆立貝の貝殻のように扇形に広がるレンガ色の広場でプッブリコ宮殿やマンジャの塔に面しています。広場の外周にはシエナ名物太めの手打ちパスタ「ピチ」が食べられるレストランや、おいしいトスカーナ料理が食べられるトッラットリア、パニーニやドルチェが食べられるカフェのパラソルとテーブル席が並んでいます。

オープンテラスのカフェでエスプレッソをすすりながらカンポ広場を眺めるだけでも、とてつもなくシエナ観光を堪能した気分になれますよ、うは。

カンポ広場の地図

3.シエナ大聖堂

シエナ大聖堂の天国の門
天国の門:シエナ大聖堂公式サイトhttps://operaduomo.siena.it/en/から引用

シエナ大聖堂、ドゥオーモ ディ サンタ マリア デル アッスンタは、ジョヴァンニ洗礼堂、地下礼拝堂、付属美術館、鐘楼等で構成される壮大な複合建築の一部です。

この複合建築は外観だけでなく、建物のファサード、壁、天井、床、柱などあらゆる部位に手の込んだ豪華で繊細なモザイクや彫刻が施されていて、一度見たら生涯忘れられない思い出になるでしょう。

小さな子供にはここでの長時間の見学は退屈かもしれませんが、荘厳な雰囲気は感じれると思います。また付属美術館の屋上へ登る体験は子供も楽しめますよ。

入場チケットは個別の施設ごとに購入するより共通セット券のほうが約50%お得です。

OPA SI PASS(オーパシパス)共通セット券

*2020年3月現在

大人

8/18 – 10/27  15ユーロ 
3/1 – 8/13、10/28 – 10/31 、12/26 – 1/6 13ユーロ
11/1 – 12/24 、1/7 – 2/28  8ユーロ

子供(7-11歳) 2ユーロ

6歳以下 無料

パスで入場できる施設・エリア

  • シエナ大聖堂
  • ピッコロ―ミニ家図書室
  • サン ジョヴァンニ洗礼堂
  • 地下礼拝堂(クリプタ)
  • 付属美術館
  • 大聖堂付属美術館からのパノラマ展望テラスのパノラマ デル ファッチャトーネ

*象眼細工の床の一部を公開する時期があります

PORTA DEL CIELO(天国の門)共通チケット

大人

1/3-6/1 20ユーロ

子供(7-11歳) 5ユーロ

*オーパシパスに天国の門ツアーが付いたパス

どちらのチケットも現地販売窓口(サンタマリアデッラスカラ)か公式サイトから購入できます。

シエナ大聖堂の公式サイト:https://operaduomo.siena.it/en/

ピッコローミニ家の図書館

壁や天井に目を見張るばかりの色鮮やかな装飾が施された図書室。大聖堂の中にあります。ピッコローミニというのは第210代ローマ教皇のピウス2世のことで、彼が収集した膨大な数の蔵書を収容するために作られました。

大聖堂付属美術館

13−14世紀に覇権を競っていたフィレンツェがサンタマリアデルフィオーレ大聖堂を作ったのに対抗して、シエナ大聖堂も「新館」の建設を始めましたが、疫病の流行や資金不足で工事が中断され現在まで未完成のままになっています。

この未完成部分が大聖堂付属美術館として公開されていてドナテッロ、ピサノ、ミケランジェロ、ベッリーニなどの作品を鑑賞することができます。また付属美術館屋上の未完成のファサードからは美しい町並みの眺望を堪能できます。是非子連れで登ってみて下さい。

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4.世界最古の銀行

13世紀から14世紀にヨーロッパの金融業の中心として栄えたシエナには世界最古の銀行と言われる、モンテ デイ パスキ ディ シエナがあります。1472年創業、いや確かに古い。

5.キジアナー音楽院

音楽史に名を残す多くの巨匠たちが若き日に学んだ世界的な音楽大学。毎年夏にはキジアーナ国際音楽祭が開催されます。楽器博物館もあります。お子さんが音楽を習っているなら尚おすすめだぁ〜。

キジアーナ音楽院の公式サイト:http://eng.chigiana.it

キジアーナ音楽院の地図

シエナで開催される人気のイベント

シエナな街並みとドゥオーモ
シエナの細い路地の間から見えるドウォーモ

1.パリオ

パリオはシエナっ子たちの熱い心意気が感じられる伝統行事。馬のお祭りというか競馬みたいなものです。世界で最も美しい広場と称されるカンポ広場に、この伝統行事のために土を盛ったステージを作り、市内17の地区が対抗して馬で競い合います。毎年7月2日と8月16日の年2回開催され、その日はパリオを見物するためにカンポ広場へ大勢の観光客が集まります、うひゃ〜。

2.キジアーナ国際音楽祭

毎年7月上旬から8月いっぱいまで様々なコンサートや音楽イベントがおこなわれる国際音楽祭です。チケットは6月1日から販売され、電話かeメール、Box Officeで受け付けています。

  • 電話:333.9385543
  • e-mail (amministrazione@chigiana.it)

シエナ子連れ旅行記

シエナの街角
石畳みの坂道に座ってジェラートを食べる子供たち/シエナ色のシエナの街角

美食とワイン

トスカーナには人生を豊かにする全てが揃っている。世界遺産に登録されている数多くの絵画や建築物、そよぐ風に身をゆだねるオリーブやぶどうの木々、起伏に富んだ大地には太陽の移ろいとともに刻々と影が姿を変え、連なる丘の上にちりばめられた中世の息吹を伝える城塞都市。

その細い石畳の坂道に教会の鐘が響き渡る頃、どこからともなくエスプレッソの豊香が漂う。心から体の隅々まで癒されるこの土地での7回目の朝、いつものように私達は滞在しているアグリツーリズモの緑豊かな森を散歩した。

その後トスカーナの美食とワインに酔いしれ、子供達は夕方近くまでプールで大暴れ。ところが夏の日の長いトスカーナではこれで終わりにならない。夕方からドライブに出掛けフィレンツェの南、シエナを目指す事にした、あひゃぁ〜〜。

キャンティ街道

シエナのドゥオーモ
シエナの象徴、ドゥオーモ/シエナ、サンマルコ門近くの風景

フィレンツェとシエナを結ぶ222号線は通称キャンティ街道と呼ばれる。3000年も前からワイン造りがおこなわれていたというワインの故郷だ。黄金の谷にほど近いパンツァーノはじめグレーヴェ、カステリーナ、といったキャンティの中心には多くのワイナリーが点在する。

同じキャンティ・クラシコでも畑が違えば味が違い、またそれぞれのワイナリーが独自の味を追求するので、一軒一軒ワイナリーを訪ねて試飲しても、次々に出会う個性に飽きる事がない。

飲むごとに、キスのごとく

17世紀の詩人ドノリは「飲むごとに、キスのごとく、その香は空に舞う」とトスカーナ・ワインを詩に詠み上げている。トスカーナにはDOCG(統制原産地保証呼称)の第1号に認定されたブルネッロ・モンタルチーノはじめ、カルミニャーノ、キャンティ、キャンティクラシコ、ヴェルナッチャ・サン・ジミニャーノ、ヴィーノ・モンテプルチアーノ、キァンティ・コッリ・セネージDOCGなど多くのDOCGがある。

中でもキャンティは最大の面積を誇り、ワインの種類も生産量もイタリアナンバーワンだ。

マンジャの塔
マンジャの塔の前に広がるカンポ広場はヨーロッパで最も美しい広場と讃えられている

世界遺産シエナ

3つの丘の上に広がるシエナには細い石畳の坂道が多い。また直線の道がほとんどないのも特徴で、歩きながらこの先に何があるのだろう、と探索心をかき立てられる。13世紀中頃には欧州の金融センターとして繁栄を極め、今でもキジアーナ音楽院、シエナ派の優美な絵画、荘厳なゴシック建築、パンフォルテやリッチャレッリなどの名菓、パリオ、など独特の文化を継承している。

約400年間にわたりライバルとして競い合ってきたフィレンツェとは直線距離でわずか50kmしか離れてないが、その際立つ個性が異なる二つの町を見比べてみるのも興味深い。

街中の道はほとんど歩行者専用で、子連れでも安心してゆったり楽しめる。古い建物の中にはハイセンスな雑貨店や家具、文房具、ギャラリーなどが店を構えている。また、バンギ・ディ・ソプラ通り沿いにはエルメスやシャネル、ブルガリ等の高級ブランド店が軒を連ねている。

シエナでウィンドウショッピング
トスカーナの地元を食材を扱うショップ

子連れシエナ旅行インフォメーション

フィレンツェからレンタカーをドライブし、シエナまでS2で40分くらい。

サン・マルコ門横の城壁の地下に巨大な駐車場があり、無料トイレが駐車場にある、うっひょ〜。またサン・マルコ門手前にはちょっとした遊具がある児童公園があり、子ども達はつかの間の遊具遊びを楽しんだ。

フィレンツェからシエナへのドライブルート

シエナへはバスで行くか鉄道で行くか

フィレンツェからシエナへバスで行く場合の料金は7.8ユーロ(車内で買うと12ユーロ)、所要時間は1時間15分です。鉄道の場合の料金は9.1ユーロ。ただしシエナ駅は旧市街から離れているので、例えば人気の観光スポットであるカンポ広場までのトータルの所用時間はバスのほうが早いです。

でもね、子連れならやっぱり鉄道をおすすめします。鉄道は駅にも車内にもトイレがある(うん、これは大きい)、車内で歩けるので子供が退屈してもなんとかしのげる、が理由です。

まあそうは言っても子連れ旅行者の最強の移動手段はレンタカーでっせ、へいお待ち!

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シエナの路地
中世に迷い込んだようなシエナの街

【シエナ子連れ旅行記】おすすめの観光スポット5選と魅力・子供料金のまとめ

シエナの名前はローマを作った双子の王子ロムルスとレムスに由来します。中世には金融業、商業などで大いに発展し、フィレンツェに対抗するほどの都市国家でした。現在ではフィレンツェと比べると全く無名に近い存在ですが、そこがまたシエナの魅了だと思います。

「私だけが良さを知っている」みたいな、ふっふ。

街の中にも周囲にも素晴らしい見所たくさんありますので、是非子連れで楽しんでください

ブログ記事があなたの子連れイタリア旅行のお役にたてたならとても嬉しいです。それではまたお会いしましょう。チャオー!

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