【チンクエテッレ子連れ旅行記】世界遺産のビーチで泳ぐ〜大人も子供も大満足です

2019年5月9日

ヴェルナッツァのビーチと古い町並み
チンクエテッレの5つの村のひとつヴェルナッツァ

💕ども、チャオ、ボンジョールノ!3歳と5歳の息子2人連れてイタリア家族旅行を楽しんでいるイルカパパです。

ピサの斜塔を見学したあと再び駐車場に戻り車で海岸線を北上しチンクエテッレを目指しました、わお〜。チンクエテッレは世界遺産に登録されている美しい村です。ところが子供達は美しい村だろうが歴史的建造物だろうが興味ありません、あちゃー。

でも海で泳げるなら話は別

そう、チンクエテッレは世界遺産の街並みを観光して大人が満足できる上に、子供は海で泳げて満足できる

大人も子供も楽しめる世界遺産の観光地」なんです。

是非最後まで読んであなたのイタリア旅行の参考にしてくだされ〜、ペルファヴォーレ。

チンクエテッレ観光パスの内容と料金

断崖絶壁の海岸線にカラフルな家が点在する5つの村チンクエテッレを観光するとき便利なのが国立公園が発行しているチンクエテッレ観光パスです。トレイルの入場料や電車、バスが無料になるので陸路でチンクエテッレ観光を計画している人は利用価値が大です。

観光パスはチンクエテッレ・トレッキングカードと、トレインMSカードの2種類。トレインMSカードはトレッキングカードに列車乗り放題が付いています。

チンクエテッレ観光パス情報(2020年5月現在)

チンクエテッレ・トレッキングカード
1日券
  • 大人(12-69歳)7.5ユーロ
  • 子供(4-11歳)4.5ユーロ
  • 家族券(大人2子供2)19.60ユーロ
2日券
  • 大人(12-69歳)14.50ユーロ
  • 子供(4-11歳)7.2ユーロ
  • 家族券(大人2子供2)31.50ユーロ
国立公園内で無料で利用できるサービス
  • 有料トレッキングコースを何区間でも歩ける
  • 各村を運行しているバスに乗車
  • 有料公衆トイレ利用
  • 公園主催ガイドツアーやワークショプへの参加
  • 公園WiFiスポット
チンクエテッレ・トレインMSカード
1日券
  • 大人(12-69歳)16ユーロ
  • 子供(4-11歳)10ユーロ
  • 家族券(大人2子供2)42ユーロ
 2日券  大人(12-69歳)16ユーロ
国立公園内で無料で利用できるサービス
  • レーヴァント⇄ラ·スペツィア区間列車2等席乗り放題
    *この区間の駅はミラノ方面から順にレーヴァントーモンテロッソーヴェルナッツァーコルニリアーマナローラーリオマッジョーレーラ·スペツィアです
  • チンクエテッレ・トレッキングカードと同じサービス

*4歳未満は無料です。

*使用前に使用者指名の記入と使用開始時刻の刻印が必要です。

購入は各村の駅窓口か国立公園の公式サイトから行います。またチンクエテッレ内のホテルで割引料金でカードを販売しているところがあります。

チンクエテッレ5つの村の地図

チンクエテッレ国立公園の公式サイト:http://www.parconazionale5terre.it/Eindex.php

村から村へ移動する手段

チンクエテッレの5つの村は、お互いそこそこ離れています。5つの村を全部回る、あるいはいくつか選んで回る、のいずれにしても村から村への移動方法を考えなくてはなりません。

ここでは次の4つの移動手段について解説します。観光パスとの組みわせを考えてお得になるように計画を立てましょう。

  1. チンクエテッレエキスプレス(観光列車)
  2. トレッキング
  3. レンタカー

チンクエテッレ・エキスプレスでチンクエテッレを回る

チンクエテッレを回る手段の1つ目、チンクエテッレエキスプレスはラ・スペッツィア 〜リオマッジョーレ 〜マナローラ 〜 コルニリア 〜 ヴェルナッツァ 〜 モンテロッソ 〜 レヴァント間を30分かけて運行する夏季シーズン限定の観光列車です。

運行時間は8時〜19時で運行間隔は30分、土日、休日は増便されます。運行時期は3月中旬から11月上旬の間ですべて各駅停車、冬季は運休になります。

乗車賃は上記の区間において乗車距離に関わらず1回4ユーロです。1駅目で降りても5駅目まで乗っても4ユーロ、途中下車はできません。つまりこの区間ではチンクエテッレ・エキスプレスに乗る度に4ユーロの運賃が発生すると理解しておきましょう、うひゃぁ〜。

上記で紹介したチンクエテッレ・トレインMSカードの1日券は乗り放題で大人16ユーロです。エキスプレスに4回乗ると16ユーロかかるので、何回も列車に乗る予定の人は観光パスの方がお得です。しかも夏季は駅のチケット販売窓口や自動券売機が大混雑するので、いちいち並ばなくて済む観光パスの利便性は大きいですよ。ほっほっほ。

チンクエテッレエクスプレスの路線地図

トレッキングでチンクエテッレを回る

チンクエテッレを回る手段2つ目はトレッキングです。5つの村はセンティエロ・アッズーロ(青い道)と呼ばれるトレイルで繋がっていて、観光客は村から村へ素晴らしい景色を眺めながらトレイルを歩いて移動することができます。

また子連れ海外トレッキングは親子で感動体験を共有できるおすすめのアクティビティです。

センティエロ・アッズーロはモンテロッソ~ヴェルナッツァ~コルニリア~マナローラ~リオマッジョーレの4区間あり、2020年1月現在、コルニリア~マナローラ~リオマッジョーレの区間は通行止めとなっています、おーのぉー。

つまり歩けるのはモンテロッソ~ヴェルナッツァ~コルニリアのみ。距離で見ると全体の4分の3くらいあるんですが、一番人気のマナローラ~リオマッジョーレが通行止めなのは痛いですね。

愛の小道

🐬マナローラとリオマッジョーレを結ぶトレイルは「愛の小道」と呼ばれるロマンチックで景色の綺麗な遊歩道でチンクエテッレで一番有名な観光地とです。トレイルの中間あたりに恋人同士がキスをしているオブジェがあります。

愛の小道の地図

トレイルの入場料

トレッキングは子連れ旅行者におすすめのアクティビティですが、トレイルの入場料は7.5ユーロします。上記の表で説明したチンクエテッレ・トレッキングカード、トレインカードを有効に使って安くお得に旅を楽しんで下さい。

子連れ海外トレッキングの楽しみ方(広告ではありませよ〜)はこの記事を参照↓

船でチンクエテッレを回る

ヴェルナッツァの桟橋
ヴェルナッツァの桟橋と停泊しているボート

チンクエテッレを回る手段の3つ目は船です。

ポルトヴェーネレ~モンテロッソの間を定期船が運行しています。定期船の停泊地は ポルトヴェーネレ~リオマッジョーレ~マナローラ~ヴェルナツァ~モンテロッソです。5つの村のうちコルニリアには港がないため船は停泊しません。

定期船の乗船運賃は

  • モンテロッソ~ヴェルナッツァ 片道6ユーロ
  • ヴェルナッツァ~マナローラ 片道8ユーロ
  • マナローラ~リオマッジョーレ 片道5ユーロ

です。移動しながら海上からチンクエテッレの絶景を眺める優雅な方法です。

車でチンクエテッレを回る

我が家はフィレンツェからレンタカーを運転して来たので車でチンクエテッレを周りました。標高1000m近い急峻な山の頂から見下ろす紺碧のリグリア海とカラフルな色合いの小さな村の景色はまさに絶景です。

ただし急カーブが連続する坂道を登ったり降りたりしなければならず運転はかなりハード。しかも鉄道とは違い車の通れる道は隣の村までかなりの大回りをするので効率的に複数の村を観光することは難しいです。

急峻な斜面にあるぶどう畑
チンクエテッレのドライブルート

チンクエテッレ・モデル観光コース

ラ・スペツィア→電車→リオマッジョーレ→徒歩(愛の小道)→マナローラ→電車→コルニリア→電車→ヴェルナッツァ→電車→モンテロッソ・アル・マーレ→船→ラ・スペツィア

ラ・スペツィアから出発し電車を使って短時間で移動します。リオマッジョーレとマナローラ間は有名な愛の小道を歩いて移動する絶景コースをトレッキングして、チンクエテッレ最西端の村モンテロッソアルマーレからは船を使って、往路で見た景色を船上からおさらいしながらラ・スペツィアに帰ってくるという流れです、いえ〜い。

ヴェルナッツァ〜モンテロッソのトレイルも景色がいいのでこの区間を電車に乗る代わりにトレッキングしてもいいです。

また上記モデルコースを逆に回るのでもオッケーです。

ポルトヴェーネレ 

チンクエ・テッレの5つの集落のうち東南端のリオマッジョーレからさらに南東約9kmほどのところに位置する村です。5つの村とは別ですが、チンクエ・テッレや沖合の島々とともに世界文化遺産に登録されています。

チンクエ・テッレと同様、切り立った崖に築かれたポルトヴェーネレは、小さな港に面したカラフルな建物と入り組んだ路地が絵画のような美しい風景を作り出しています。

ポルトヴェーネレはまた、イギリスのロマン派の詩人バイロンをはじめ、たくさんの英国詩人に愛された地で、村のサン・ピエトロ教会付近は「詩人達の入り江」とも呼ばれています。

世界遺産チンクエテッレの5つの村

海岸線からそそり立つ断崖絶壁のほとんど壁のような山肌と海の間のわずかな隙間にへばりつくように点在する小さな5つの村があります。モンテロッソアルマーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレ。

およそ1000年前に作られたリグリア海に面してほぼ等間隔に並ぶこれら5つの村は総じて「チンクエテッレ」と呼ばれ今や世界中の観光客が訪れる大人気観光スポットになっています、わお〜。

「何もそこまで」と思うくらい世間から隔絶された厳しい場所にありながら、「何もそこまで」というくらいカラフルで可愛らしい建物が寄り添うアンバランスで美しいしい景観がチンクエテッレの魅力、ふふ。

チンクエテッレの5つの村と、半島の先端にあるポルトヴェーネレ、その周辺の島々は1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。が、ここを訪れる子連れの日本人はまだ多くありません。

1.モンテロッソアルマーレ

世界遺産に指定されているチンクエテッレの5つの村のうちのひとつで、最も西北に位置しています。5つの村の中で一番大きな整備されたビーチがあり、透き通った美しいコバルトブルーの海の魅力を満喫できるます。

チンクエテッレの中では最もリゾート地として発達していて特に夏は大勢の観光客、海水浴客で賑わいます。

モンテロッソアルマーレの地図

2.ヴェルナッツァ

ヴェルナッツァの町並みとサン・マルゲリータ教会
チンクエテッレで一番人気の村ヴェルナッツァ

チンクエテッレの中で最も観光客に人気がある村です。カラフルな建物と桟橋に囲まれた小さなビーチは夏は観光客でいっぱいになります。ビーチ前の広場にはレストランがはパラソルとテーブルを並べ、駅へ続くヴィスコンティ通りにはお土産ショップやカフェが並ぶ賑わっています。

また入江の西側に立つサン・マルゲリータ教会からは湾全体が見渡せる素晴らしい景色を楽しめます。

世界遺産の海で泳げるおすすめの村です。

ヴェルナッツァの地図

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3.コルニリア

5つの村のちょうど真ん中に位置するいちばん小さな村です。人口は200人で5つの村のなかで唯一海に面していません。崖の上にある村なので駅からは階段を上らないと村に着きませんが高台からの景色は最高です。また船上からの眺めも素晴らしいです。

チンクエテッレのコルニリア村
絶海の孤島の表現がふさわしいコルニリア村

コルニリアの地図

4.マナローラ

名物の甘いデザートワイン、シャケトラ博物館がある小さな村です。船着き場から伸びる坂道が目抜き通りでレストランやカフェ、地元のおみやげなどを売る店が並んでいます。急斜面にへばりつくように作られたブドウ畑も見逃せません。

人気トレイル「愛の小道」の発着&終着地点となっています。

マナローラの地図

5.リオマッジョーレ

チンクテッレを構成する村の一つリオマッジョーレ
断崖の下に見えるリオマッジョーレ。チンクテッレを構成する5つの村の一つ。車を運転して行かないとこの景色には出会えない

世界遺産に登録されているチンクエテッレの5つの村の中で東南端に位置しています。急な崖の斜面に折り重なるように建つカラフルな建物と小さくて素朴な港が魅力で、チンクエテッレらしい風景が望める村です。お隣のマナローラ村とは「愛の小道」でつながっています。

リオマッジョーレの地図

ピサからラスペンツァへレンタカーでドライブ

オリーブの木とコルニリア

【ラ・スペンツァ】東リヴィエラ

子どもたちも感激したピサから、再びレンタカーに乗り海岸線に沿ってアウトストラーダ(太陽の高速道路)12号線を40分ほど北上するとラ・スペンツァという港町に到着する。

ピサからラスペンツァへのドライブルートマップ

このラ・スペンツァからジェノヴァまでの海岸線は、世界のセレブを魅了するヨーロッパ随一のリゾート、東リヴィエラだ。

その中心、ポルトフィーノは富豪や国際的スターの隠れた社交場として絶大な人気を誇っている。が、あまりの人気ぶりにその大衆化を嫌い一部のセレブ達はさらなる隠れ家リゾートを求めてナポリの南のアマルフィー海岸へ移っているようだ。(アマルフィー海岸に関してはポジターノ編で取り上げます)

レンタカーを運転し、ラ・スペンツァの西にそびえる屏風のような険しい山を超えると紺碧のリグリア海が見えて来た。峠で振り返るとラ・スペンツァの港と湾が猫の額くらに小さくなっていた。

過酷な山道のドライブ

チンクエテッレを訪れるにはラ・スペンツァから電車で行くのが、子連れ旅行には一番便利だ。しかしトンネルをくぐりあまりにも簡単に行けるため、「こんな場所に!」と感銘を受ける事がない。

ラ・スペンツァやジェノヴァ、ポルトフィーノからは船でも行く事が出来る。海上から断崖にへばりくつ孤独な漁村の姿を見る事ができかなり感動するだろう。

しかし私は、それでもあえて最も過酷な山からのアプローチをおすすめする。足がすくむような断崖絶壁の山道を1000メートル近く下ってこそ、「現世から隔絶された村」という価値が理解出来るような気がする。

ちなみに日光いろは坂の何倍もS字カーブが連続する細い山道を左ハンドル/マニュアル車で下るドライブは、私の生涯で最も過酷と言える運転だった。

ヴェルナッツァに到着

断崖の山道を下り切ると道路は行き止まりになりそこから先へはこの村、ヴェルナッツァの住民しか通行出来ない。

ビーチに面したレストラン

観光客が行ける終点の駐車場に車を止め(駐車料金は1時間1.5ユーロ)さらに約900メートル徒歩で歩くことになる。

この距離は、地中海の真夏の強烈な日差しを受けながら歩くのには、小さな子どもには少しきついかもしれない。しかし「歩き終わったらビーチで好きなだけ泳げるよ」と言っておいたので、3才のりゅうもうきうきしながら歩いていた。

子ども達と山道を下って行くと、突然町が現れ細い通路のような路地を抜けるとビーチを取り囲むようにホテルや土産物店、レストランが並ぶ広場に出た。

その賑わいぶりは、さっきまでのひっそりした山道との落差があまりにも大きく、私もママも子ども達も現実になじむまで少し時間がかかった。

ヴェルナッツァのレストランでランチ

ちょうどお昼過ぎだったのでビーチに面したオープンテラスのレストラン「リストランテGianni Franzi」で昼食をいただく事にした。さすが漁村、スパゲッティボンゴレビアンコやシフードリゾットは子どもに食べさせるのがもったいないくらい満足度の高い出来だった。

ヴェルナッツァのレストラン
スパゲティボンゴレが美味しいよ

リストランテGianni Franziの公式サイト:http://www.giannifranzi.it/english/index.html

リストランテGianni Franziの地図

世界遺産の町のビーチで泳ぐ

世界遺産の町のビーチで泳ぐ
世界遺産チンクエテッレを代表する村ヴェルナッツァのビーチで泳ぐ子ども達

私とママが食後のデザートやカプチーノを楽しんでる間に、子供達はささっと服を脱いで目の前のビーチで遊び始めた(出発前から子供達には服の下に水着を着せてある)。

入り江なので波はおだやか、ビーチも遠浅だ。イタリア地中海のまぶしい太陽を体いっぱいに浴び子供達と思いっきり遊んだ。

午前中ピサの斜塔を見て、午後は世界遺産の町のビーチで泳ぐ、子連れでそんな贅沢なアクティビティを経験出来るのも、イタリア旅行の醍醐味かもしれない。

チンクエテッレ子連れ旅行記〜世界遺産のビーチで泳ぐのまとめ

小さな子供と世界遺産観光をするのは至難の技。でも私が苦心の末編み出した(ってちょっとおおげさですか?)「世界遺産の街のビーチで泳ぐ」プランなら何の問題もなく大人も子供も充実した時間を過ごせます。

大人は好きなだけ世界遺産の街を観光したりショッピングを楽しんだり、海の見えるカフェでのんびりしたり、その間子供はビーチで好きなだけ遊べる。むしろ「まだ帰りたくない」と駄々をこねるほどです、うほっ。

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あなたも是非イタリア旅行で大人も子供の満足できるこの方法を試してみて下さい。この記事があなたの子連れ旅行の参考になったならうれしいです。それではまたお会いましょう、チャオ!

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