【子連れ海外旅行節約テクニック10選】達人が教える1回分の旅行代金で2回も3回も行けちゃう驚きの方法
子連れ海外旅行を計画する時、一番頭が痛い問題は料金ではないでしょうか。子供がいなかった時は夫婦2人分ですんだ旅行代金が、子連れ海外旅行では子供の頭数だけ増えてきます。交通費や食費だけでも痛いのに、国によってはホテルの1室当りの宿泊人数が決まっていて、例えば「1室2人」という決まりの国では、子供が2人いる4人家族は、2部屋分も宿泊料金を支払わなければなりません。
そのうえ食費、外食なんてするとこれもチップが必要な国ではその分どかーんと加算されます。さらに現地でのオプショナルツアーやエクスカーションも、子供の人数分支払いが増えます。
もう勘弁して!と叫びたい気落ちですよね。
でも、旅行代金の仕組みや、国ごと季節ごとの料金の違いを知り、上手に節約すれば、1回分の金額で2回も3回も旅行に行けちゃうことだってできるんです。実際、我が家ではこのような節約術を駆使することによって、何回も旅行に行くことができました。
この項では旅行会社のプロしか知らないような海外旅行の代金の仕組みをこっそり教えます。これを活用すれば、みなさんも1回分の旅行代金で、2回も3回も赤ちゃん連れ・子連れ海外旅行に行くことが可能!まさに目からウロコ、驚きの海外旅行節約術です。
1.航空券の種類と季節による料金差で節約
航空券の種類
個人旅行で一般的に利用される航空運賃は、
ペックスと呼ばれる正規割引運賃と格安航空券です。
名前からしてなんとなく格安航空券のほうが安い印象がありますすが、必ずしもそうではありません。夏休みや年末年始のピークシーズンになると、ペックス運賃のほうが、格安券より安くなることも珍しくはないのです。
いずれにしてもこれらの航空券は、季節や行き先によって料金が変動しますので、予約、手配の時はじっくり比較して検討しましょう。
ペックスの長所
ペックス航空券には格安航空券にはないメリットがあります。
1つは「子供割引」があること。2~12歳未満の子供は大人料金の75%というのが一般的です。
2つめは、予約が早い段階から可能なこと。
日系の航空会社ならほぼ1年前から予約をすることが可能です。しかもまだその時は料金が決まっていないので、支払いをしないで、つまり無料でキャンセル出来る状態で、座席だけ確保することが可能なのです。
3つめのメリットは、発券後であっても、手数料を支払えばキャンセルができること。
何が起きるかわからない子連れ旅行者には、これもありがたい特典と言えるでしょう。
燃料サーチャージについて
燃料特別付加運賃(燃料サーチャージ)は原油価格の高騰を受け、2005年から航空会社が設定したものです。格安航空券でもペックスでも、パッケージツアーでも、追加して支払わなくてはなりません。
この燃料サーチャージは、市場動向に応じて航空会社が見直しており、航空会社や路線によって異なります。従って、航空運賃を比較する場合、燃料サーチャージ込みのトータル価格で比べないと意味がありません。
またマイレージを使って無料航空券を獲得しても、燃料サーチャージは別途支払う必要があります。
✈️デルタ航空などが所属するスカイチームのマイレージ無料航空券はサーチャージを別途支払う必要がありません
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季節による料金の違いで節約
どんなに安い航空券をゲットしても、季節による料金差にはかないません。飛行機は座席に限りがあるので、たくさんの人が乗る時期には料金も高くなるのです。
例えば子連れ旅行に人気のハワイへのケース。1年で一番安い時期はおよそ4万円代。一番高い時期は20万円を越えることもあります(2019年のGWにはついに往復50万円という航空券が登場しました)。つまり同じ飛行機、同じ路線にのっても、5倍〜10倍もの料金差があるということです。
いや、料金が高い分、サービスもいいんじゃないか、と思ってたらとんでもない間違いです。使用する飛行機、ルートはすべて同じ。料金が高い時期だからって、座席の広いファーストクラスになったり、機内食が豪華になったりすることはありません。むしろその時期は満員のため、機内は混雑して窮屈、キャビンアテンダントさんも人の子ですから、乗客が多くててんてこ舞いの状態ではいつもより目が行き届かず、サービスの質も量も落ちてしまっても仕方がないのです。
もう一度言いますよ。
同じルート、同じ機材、同じ食事やサービス、なのに航空代金は季節によって何倍もの差が出ます。例えばハワイ旅行で1人16万円の差は、家族4人なら64万円の差になります。これはもはや笑ってすませる金額ではないでしょう。
行き先によっても異なりますが、一般的に料金が高い時期は、
- ゴールデンウィーク
- 夏休み
- 秋の連休シーズン
- 年末年始
です。
逆に安い時期は、
- 新年が開けて10日くらいたった1月上旬
- 新学期が始まったばかりの4月上旬
- ゴールデンウィークが終わった5月中下旬
- 12月前半
です。
航空料金を安くすませ旅行代金をできるだけ節約したいなら、何がなんでもこの時期に旅行に行くことです。子供が大きくなってくると、この夢のように安い時期に旅行に出かけることは不可能になります。
お子さんが小学校に上がるまでは、とにかく人目なんか気にせず、安い時期にせっせと旅行に行くことをおすすめします。ちなみに幼稚園を休んで子連れ旅行へ行ったら、お友達の○△ちゃんが可哀想なくらいうらやましがって気が引ける、というようなお話をよく聞きますが、2、3ヶ月もしたら○△ちゃんはもうそんなこと覚えていません。小学校中学年くらいでもクラスの友達が学校を休んで旅行へ行ったことなんて、すぐ忘れてしまいます。
幼稚園を休んで海外旅行に行くなんて、そのときは地球がひっくり返るくらい大変なことのように感じるかもしれませんが、後で本当に地球がひっくり返るくらい後悔するより、実行しましょう。
*我が家でも、子どもが幼稚園のとき、園をお休みして度々海外旅行へ行きましたが、その後お友達の中で(お母さんも含め)そんなこと覚えている人は1人もいません。
2.子供の年齢と行き先の組み合わせで節約
年齢と行き先の組み合わせ
子供が大きくなるまで何回か子連れ海外旅行を楽しもうと考えているなら、こどもの年齢と旅行先の組み合わせで節約することができます。航空券のところでもお話しましたが、ペックスには子供料金があって大人のだいたい25%引きの値段になっています。
同じようにホテルの宿泊も、子供がある程度の年齢以下なら(一般的には12才未満)、頭数に入れないケースが多いでのす。
例えば4人で宿泊する場合、ヨーロッパなどのホテルでは規則で2部屋押さえなくてはならなことが多いのですが、子供が2人とも12才未満なら1部屋で済む、というような具合です。
航空運賃が高い国(日本から遠い国)や、ホテル料金が高く1部屋に宿泊できる人数制限が厳しい国へ旅行する場合、子供が12才未満かそれ以上かでは、旅行代金に天と地ほどの差が生まれる、ということを理解しましょう。
これに該当する地域は主にアフリカやヨーロッパです。
航空運賃の高さで言うとこれに南米が加わります。これらの地域へ子連れで旅行される予定があるなら、こどもが12才未満のうちに行かれることを強くおすすめします。
これらの地域へ例えば家族4名で、こどもが12才未満のうちに行くか、12才以上になって行くかでは、金額的には目ん玉が飛び出すくらいの違いになりますよ。
一方、ヨーロッパやアフリカ方面に比べて、航空運賃やホテル代が安いアジアへは、子供が12才以上になってからゆっくり行きましょう。
このことは料金面からだけではなく、子供のスケジュール面からも言えることです。子供が大きくなってくると、一般的には小学校高学年くらいになると、子どもの塾や習い事、スポーツなどの関係で、長い休みを取るのが難しくなってきます。また直前までスケジュールが確定しないことも増えてきます。
フライトもホテルのチョイスも多いアジアや、ハワイ、ミクロネシア方面では直前でも予約が取りやすいですし(ヨーロッパやアフリカの人気ホテルは10ヶ月〜1年くらい前から予約で埋まり始めます)、短い日程でも旅程を組むことが可能です。
それからマイレージで無料航空家券をゲットできる方は、特典を利用するのは子供が12才以上になってからにしましょう。子供料金で安い航空券が買えるのに、せっかく貯めたマイレージを使ってしまうのはもったいないです。マイレージには子供割引はないので、マイレージを使って子供の航空券を取得しても大人と同じマイレージが必要となります。
3.ツアーと個人手配を使い分けて節約
季節による料金差
あらかじめ航空券とホテル、送迎などがセットになったパッケージツアーを申し込むケースでも、前項の、季節による料金差をうまく利用しましょう。パッケージツアーで使用される航空券やホテルも、季節によって料金が大きく変動するからです。ツアーによっては、出発日が1日ずれるだけで数万円も料金が異なる場合があります。
子連れ旅行で家族4人だと、×4人分。これは大きいですよね。
学校の終業式の日を考慮して、参加できるツアーはその翌日、とあきらめていませんか?ハワイやケアンズへ行くツアーでは、フライトの出発が夜なので、終業式が終わってから空港に向かっても間に合うケースが多いですよ。1日ずれるだけで大きな料金差が生じるツアーに参加する場合は、フライトの出発時刻をチェックして、出発できる日を再確認しましょう。
一般的に赤ちゃん連れ・子連れは個人手配のほうが安い
個人手配とパッケージツアーのコストを比較すると、子連れの場合は一般的に、個人手配のほうが料金は安くなります。
ツアーの場合は1人あたりいくらという料金設定になっているため、家族4人でツアーに申し込むと4倍の料金になってしまうからです。例えば1室に4名まで泊まれるコンドミニアムを予約すると、1人いくらという料金ではなく、1泊につき1部屋いくらという料金になり、1人あたりの料金では「割る4」で安くなるのです。
また航空券はペックスにすると子供割引が適用できます(12才未満まで)
子供割引があるパッケージツアー
しかし、パッケージツアーでもハワイやグァムなど、家族連れに人気の旅行先では、子供割引きがあるケースがあります。その場合は個人手配より安くなるケースもあるので、子供割引の有無や、どれくらい割引になるのか、確認し個人手配の場合と比較しましょう。
子供割引があるパッケージツアーで注意すべき点は以下です。
- 大人料金が通常のツアーより高く設定されていないか
- 泊まるホテルのランクが低くないか
- 現地でのアクティビティ費用が割高になっていないか
- サーチャージも含めたトータルの料金はいくらか
周遊型ツアー
たくさんの観光地を移動するような周遊型の旅行では、個人手配に比べて、ツアーのほうが圧倒的に料金は安くなります。例えばペルーハイライトツアーとか、スペイン周遊8日間、のようなツアーです。同じ内容を個人手配で組んでみても、料金ではかないません。
旅行の形態によって、パケージツアーと個人手配を上手に使い分け、節約ましょう。
パッケージツアーのその他のメリット
●早期割引き
早く申し込むと料金が割り引かれるケース。
●旅行積み立て商品
旅行会社にお金を積み立てて、満期になればサービス額が上乗せされる商品。期間やサービス額の年換算利回りは各社によって異なりますが、おおむね期間は6ヶ月~1年、利回りは1.5~2.2%です。低金利が続く現在お金の運用利回り分を割引と考えると、お得なケースがあります。
4.ホテルの予約で節約
予約の仕方で節約
個人手配の場合は、ホテルも個別に予約することになります。意外に思われるかもしれませんが、同じホテル同じ条件の客室でも、エージェントによって料金は異なります。ですからホテルの予約をする場合、必ず複数のエージェント・サイトで料金をチェックしましょう。
パッケージツアーでも、料金と客室のグレードが必ず時も相関してるとはかぎりません。わたしがパッケージツアーでカンクンに行った時のことですが、複数のツアーの料金とホテル、客室を比べていました。
するとフィエスタアメリカーナカンクンというホテルに同じ日数宿泊するツアーで、普通の客室に泊まるツアーより、最上階のコーナースイートルームに泊まるツアーのほうが料金が安かったのです。
このようなことがたまにあるので、手配する時はへんな先入観は持たず、同じ内容のツアーやホテルでも、エージェントによって料金が違う可能性があるということを理解して、めんどうでも複数の会社、サイト、料金をチェックしましょう。
またホテルに直接電話、メールして確認すると予約サイトより安く宿泊できるケースがあります。
子連れ旅行の代金を安くあげるためには、多少の手間を惜しんでいけません。
当日の空きを探す
私の友人はハワイが好きでよくハワイに出かけるのですが、何と彼はホテルの予約、手配をせずに日本を出発すると言います。そしてハワイに到着してからその日のホテルを探すのだそうです。なぜなら、当日の空き部屋は信じられないくらい格安料金で宿泊できることが多いからだそうです。
ハワイは、今やアメリカ本土だけでなく、日本はもちろん、韓国、中国、東南アジアなどいろいろな国から観光客を引き寄せる人気の島です。しかしハワイのような観光地へ行くのに、事前にホテルの予約、手配なしで旅行する人はほとんどいません。ご自身のケースで想像してみて下さい。あなたがやっとの思いで取れた休暇に、赤ちゃん連れ・子連れでハワイ旅行へ行くのに、あらかじめホテルを予約、手配しないなんてことが考えられるでしょうか?
パッケージツアー旅行でも同様で、すべてのツアーは事前に宿泊するホテルが決まっています。
私の友人の、当日の空き部屋を探すというのは、まさにそのウラをついた作戦なのです。ほとんどの観光客が事前にホテルを確保するハワイでは、当日空いている部屋が埋まる可能性は極めて低い。そして空いている部屋は1円も(1ドルも)売り上げを生みません。それなら思い切ってディカウントしても部屋を誰かに使ってもらって、売り上げを上げる方がいいと考えるホテルがあっても不思議ではありませんね。
私の友人は奥さんと2人なので、ハワイ到着初日は部屋探しに時間をかけれるわけですが、子連れ旅行者にはこれはハードルが高いかもしれません。私もそれは旅行代金、ホテル宿泊料を節約できる良い方法だと頭ではわかっているのですが、なかなか実行に移すことができずにいます。
ホテルの会員になって節約
航空会社のマイレージのようにホテルを運営する会社も会員制を導入しているところが増えています。通常は会費、年会費は無料。宿泊や食事などホテルのサービス利用に応じてポイントが付与され、獲得したポイントは無料宿泊券と交換することができます。まさにホテル版マイレージですね。うまく活用すると旅行代金を大きく節約することができます。実際、チューリッヒヒルトンホテルや、ベニスエアポートマリオットホテルなどは、貯めたポイントを無料宿泊券に替えて予約しました。
一定期間内にポイントが増えると、会員のステータスも、シルバー、ゴールドのようにアップしていきます。そして上級会員になると、朝食ビュッフェ無料とか、新聞無料、エグゼクティブラウンジの利用が無料、プールやスポーツジム利用無料、客室の無償アップグレードなど魅力的な特典が付与されます。また加算されるポイントも割増しになったりするので、上級会員になればなるほどポイントを貯めやすくなります。
ほとんどのホテルで入会料や年会費などは無料なので、とりあえずメンバーになってポイントを貯めることをおすすめします。さらにクレジットカードや航空会社のマイレージカードと合体してボーナスポイントをくれるホテルもありますので、チェックしてみて下さい。
5.オプショナルツアーの選び方で節約
個人手配でもパケージツアーでも、せっかくの機会だからと現地で観光ツアーやアクティビティに参加したくなります。しかし現地発のオプショナルツアーは、気前よく参加しているとけっこう馬鹿にならない金額になります。それも人数の多い子連れ旅行者だとなおさらです。
また格安ツアーの場合では、現地でのオプショナルツアーで元をとろうという料金設定になっていることもありますから、注意しましょう。いずれにしても現地で参加するアクティビティの料金は、旅行全体にしめる金額の割合が大きいですから、ここを節約できれば、トータルの旅行代金を押さえることができます。
節約する有効な方法は、冷酷なようですが自分がお世話になる旅行会社のオプショナルツアーにこだわらないということです。オプショナルツアーはたくさんの会社が主催していますから、同じ内容でも料金はまちまちです。
必ず複数の会社、サイト、候補をチェックして決めるようにしましょう。
日本出発前に申し込むと割引になるオプショナルツアーもあります。逆に現地で直前に予約すると割引があるケースもあります。後者のケースは閑散期に多く見られるようです。
また、日本語によるツアーは割高の料金になっています。少しでも英語がわかるなら、勉強にもなるし、英語ツアーにトライしてみてはいかがでしょうか?
さらに、単に動物園へ行くだけとか、ルアウショーを見るだけのツアーなら、バスなどの公共交通機関を使って、自分たちで行けないか検討してみて下さい。
いや、そんなこととてもできないとあきらめないで、この先も子連れ海外旅行をする予定があるのなら、1回トライして後々の為にノウハウをつかんでおくことが重要だと思います。うまくいってもいかなくても、それは旅行の想い出になりますし、その経験を生かして、次回の子連れ旅行で役立たせればいいのです。
6.レンタカーを活用して節約
レンタカーで節約
ヨーロッパ等で周遊型のパッケージツアーには、訪れる場所への移動手段や観光、アクティビティ等があらかじめツアー内容に組み込まれていることがほとんどです。仮にツアーに組み込まれていないスポットがあったとしても、先進国では公共交通機関が充実しているので、電車やバスを乗り継いで自力で訪れることも難しくはありません。
ところが、子連れ旅行者に人気のハワイやオーストラリア、プーケット等では、パッケージツアーの旅行代金に含まれているのは、日本との往復航空券代、ホテル代、朝食、空港~ホテルの送迎料金、というのが一般的です。
旅行代金を払ったのだから、もうお金は使わなくてすむ、と考える人も大勢いらっしゃいますが、それは大きな間違いです。いざ現地に行ってみると、あれもやりたい、これもやりたい、あそこへ行ってみたい、ここにも行ってみたい、という観光スポットやアクティビティがたくさんあります。例えば、ハワイならシーライフパークやウェットアンドワイルドで遊びたい、ノースショアーやカイルアビーチにも行ってみたい、ワイケレプレミアムアウトレットで買い物がしたい、というように。
それで希望の場所へ連れて行ってくれるオプショナルツアーに申し込むのですが、これがけっこうな金額になります。家族4人で参加すると、内容にもよりますが1つのオプショナルツアーで4万から7万くらい。2つ3つと申し込むと、それですぐ全体の旅行代金の何人分かになってしまいます。
それは大変、想定外だ、なんとかならないかなぁ~、と考え、なんともならないとわかると、せっかく期待と好奇心で胸がときめいたオプショナルツアーのいくつかを削る作業をしなければなしません。悲しいですね。
そこでウルトラ節約術の登場です!
いっそのことオプショナルツアーに参加せず、レンタカーを借りて自力でまわってみてはいかがでしょうか?レンタカーを借りる事で節約できる金額は、家族の人数が多い場合では相当な額になります。(ハワイの場合、ノーマルのレンタカー1週間の料金は4~5万程度、平均的なオプショナルツアー1つに家族4人で参加するのとほぼ同じか少し安い金額です)
海外でレンタカー運転なんて無理!と思うなら、高いお金を払ってオプショナルツアーに参加して下さい。あるいはオプショナルツアーのいくつかを削って下さい。
海外レンタカーもノウハウです。
一度トライして経験を積んでおけば、次回の子連れ旅行でも活用できるでしょうし、そうやって数回分のオプショナルツアー代を節約していく累積金額はとてつもなく大きなものになるでしょう。私も最初は海外レンタカーなんてとても無理と思っていましたが、何事もチャンレジです。出来ない理由を探すより、どうしたら出来るかを考える方が楽しくはありませんか?もちろんトラブルやうまくいかないこともありましたが、それも含めて旅行を楽しむということが大事だと思います。
またツアーに参加するにはまだ早い年齢の赤ちゃん連れ、お子さん連れなら、レンタカーは自分たちのペースでまわれるので、おすすめです。
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ただし旅行先の地域によりますが、マリン系アクティビティが中心の旅行先ではレンタカーは効果を発揮しません。また、東南アジアやアフリカなど、人件費が安い国や地域では、レンタカーを借りるより、タクシーや運転手付きで車を何日かチャーターするほうが安くつくケースが多いです。このへんの行き先による使い分けも子連れ旅行のノウハウです。
チャイルドシートで節約(安全基準)
海外旅行先でレンタカーを借りる場合、チャイルドシートのことをもう一度よく考えてみましょう。
レンタカーを借りたからと言ってチャイルドシートは無料ではありません。
国やレンタカー会社によっても異なりますが、おおよそ1日6~10USドル程度の料金がかかります。1日6ドルとしても1週間で40ドル以上のコスト負担になります。これはバカにできない金額です。節約できるところは徹底的に節約しましょう。
我が家ではチャイルドシートは日本から持って行くようにしています。成田空港まで自家用車で行けば、チャイルドシートを運ぶのはまったく苦になりません。搭乗手続きをする時に他の荷物といっしょに預けてしまえば、あとは目的地の空港で受け取るだけです。
目的地の空港に到着したらレンタカーを借りてチャイルドシートを装着します。ですから出発時も到着時も余分な荷物として厄介者になることはほとんどありません。例えばハワイ・カウアイ島では、リフェ空港に到着し、バゲージクレームに流れてきたチャイルドシートを取って、車寄せに停車したレンタカーまで運ぶ距離は、ほんの10メートルほどです。これが旅行中、チャイルドシートを持って運ぶ総距離です。レンタカーへ運んだらシートに装着し、あとは返却するまでつけっぱなし。チャイルドシートを海外旅行に持っていくといっても、実態はこんなに楽チンなんです。
それから日本出発時、チャイルドシートを空港で預ける時、航空会社によってはきちんとビニールシートを用意してくれて包んでくれます。わたしの経験では全日空、日本航空、ルフトハンザがこのような親切なサービスをしてくれました。
ところでチャイルドシートには、国や地域、州よって安全適合基準があります。
もし適合基準をみたしていないチャイルドシートで、万が一事故を起こしてしまった場合、保険金が支払われないなどの可能性もありますので、十分注意して下さい。
お使いのチャイルドシートが、ある国、地域、州などの安全基準を満たしているかどうかは、チャイルドシートの製造元か販売店へ問い合わせて下さい。
またチャイルドシートについているラベルで確認できることもあります。
安全規格の名称は
- 日本(MLIT)
- 米国(FMVSS)
- 欧州(FCF R44)
です。
これからチャイルドシートの購入を考えていらっしゃるかたは、各国の安全基準も選択肢のひとつとして、選ばれるのがいいと思います。
7.自炊で節約
食費のウェートは大きい
食費というのは、海外旅行中であっても、日本にいても、避けようがありません。そしてトータルの旅行代金を考えた場合、現地での家族の食費はとても大きなウエェートをしめます。
ところで美味しいかどうか、口に合うかどうかは別として、人件費や物価が日本より安い国、地域では、たとえ食事のたびに毎回外食しても金銭面では大きな負担にならないでしょう。どうせ日本にいたって食費はかかりますから。
それからすべての食事代金が込みになっているパッケージツアーも、内容と料金の見合いによては魅力的です。
閑散期(1月の上旬など)に出発する欧州方面へのツアーではたびたび見受けます。
その一方、消費税が2ケタあるような国や、チップの習慣がある国、物価の高い国、では、軽く食べたつもりでも腰を抜かすような金額になってしまいます。それにもともと旅行で行くような場所は観光地ですから、その国の平均的な物価より高いのが一般的です。
物価の高い国、消費税の高い国、そしてチップの習慣がある国への旅行では、滞在中のコストを節約するのは、食事を自炊するのが一番効果的です。
海外旅行で自炊するという考え方は、日本人にはまだまだなじみがうすいですが、海外では一般的なことです。まず赤ちゃん連れ・子連れ旅行者は「海外旅行はホテルステイ」という固定観念を捨てましょう。
海外では旅行者向けに、自炊ができるキッチンや食器、装備の付いたコンドミニアムやアパートメントがたくさん用意されています。そしてたくさんの家族連れがそれを利用しています。
自炊のコストを安くするためには、ある程度の人数と滞在日数が必要です。わたしの経験では家族4人で4日くらいが分岐点です。それ以下の場合は自炊による節約メリットはあまり大きくないでしょう。
自炊滞在を楽しく続けるためには、
- 広いキッチンがある部屋に泊まること
- 家族全員が協力すること
- 毎回自炊するときっちり決めないで、ちょくちょく外食やケータリングも楽しむこと
がポイントです。
赤ちゃん連れ・子連れ海外旅行で自炊するメリット
- お金の節約
- 時間を効率的に使える
- 親のストレス低減
- 子供の食事に対するストレス低減(こどもは大人以上に食材の匂いや味に敏感)
- 日本では作れない料理にチャレンジできる
- スーパーや市場での買い出しを楽しめる
- その国の住人になったような感覚になれる
- 家族で料理を作るという「アクティビティ」を楽しめる
海外スーパーの会員になって節約
ハワイのスーパーマーケットでは外国人旅行者でも簡単に会員になれる
赤ちゃん連れ・子連れ海外旅行でコンドミニアムに宿泊して自炊生活をする時、お世話になるのが地元のスーパーです。海外のスーパーでは外国人旅行者でも無料で会員になれることが多いので、必ずチェックしましょう。無料会員といってもその恩恵はばかにならないくらい大きく、旅行代金の節約に多いに活躍してくれますよ。
ハワイの食品スーパー活用術はこの記事を参照してね↓
入会方法は簡単
入会方法ですが、たいていはレジに申込書があり、その場で必要事項を記入するだけでメンバーになれます。住所は日本の住所でも、宿泊している旅行先のホテルの住所でもかまいません。
そして会員になるとその瞬間から、いろんな食材や商品が会員価格で購入できます。日本から旅行でやって来て、たった今会員になったばかりなのに安くなるなんておかしい!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に安くなります。
大きなスーパーの店内
特にビールやワインなどのお酒類は、通常価格と会員価格の差が大きい品物です。
スーパーの会員になる効果は、コンドミニアムなどで自炊する時に大きいですが、ホテル滞在でも威力を発揮しますよ。
ルームサービスと併用する時や、テイクアウトの食材を部屋で食べる時、スーパーでおみやげもの等を買う時に、大きなメリットを発揮しますので自炊しない旅行者の方でも是非積極的に活用して下さい。
8.ルームサービスで節約
赤ちゃん連れ・子連れ旅行者の外食は大変
海外旅行先のホテルに滞在し、小さな子供を連れて毎回外食するのはタイヘンです。まず海外のレストランでの食事が子供の好みに合うとは限りません。大人にとっては「これ日本の料理とどう違うの?」とその差を認識できないくらいささいなことであっても、味覚や嗅覚が発達段階で微妙な違いも感じ取るこどもにとっては、拒絶反応しかない状態になります。これは単に好き嫌いのわがままな状態とは全く別のものです。それを理解してあげないと楽しいはずの海外旅行先での食事が、親にとってもこどもにとっても不快な思い出になってしまします。
また海外旅行の行き先にもよりますが、食事の料金が日本とは比べ物にならないほど高くつく国、地域があります。これは日本経済が1980年代後半のバブル崩壊以来、ずっとデフレ状態にあったことが大きく影響しています。デフレの日本では、物の値段がどんどん安くなりました。その一方、欧米やアジア諸国は物価が上がるインフレで、外食費の値段も上昇しています。そこに為替の影響や、チップの習慣、消費税などが加わり、日本国内の物価感覚で考えると、海外の食事は目ん玉が飛び出すほど高い、ということになるのです。
例えばハワイで家族4人で、ちょっと軽くハンバーガーでも食べたつもりが、ドリンクをつけて、チップ、消費税まで入れたトータルの出費は、円ベースで、6000円くらいになります。コーラーとハンバーガーだけですよ!(ポテトフライは付いてます)。私が2018年4月に訪れたドイツでは、駅の売店でコーヒーとサンドイッチとミネラルウォーターを買ったら、日本円換算で1200円くらいになって腰を抜かすほどびっくりしました。日本のコンビニでホットコーヒーは100円、ミネラルウォーターも100円、サンドイッチが300円くらいとしても、トタータルで540円くらいですよね。
それくらい特に欧米と日本では食費の差があるということです。そんなとこに家族で旅行して毎回外食をしようもんなら、それこそ湯水のごとくお金がなくなっていくわけが理解できると思います。
さらに赤ちゃんや小さな子供を連れての外食は、準備して部屋から出るのも一苦労。子供を着替えせたり、靴を履かせたり、持ち物を用意したり、けっこうな労働です。ましてそれが食事のたびに毎回となると気が重くなります。子供がいつでも素直に喜んで外出の準備に協力してくれればまだ助かりますが、寝起きとか疲れてて機嫌が悪かったりすると大変です。さらにせっかく準備が整ってドアを開けようとした瞬間、トレイに行きたいとか、ゲロを吐いたりとか、そんなこともあります。
まあ、海外旅行で毎回外食をするのはそれくらい大変な覚悟が必要になるということです。そのため私は自炊旅行をおすすめするのですが、どうしてもキッチンのあるコンドミニアムに泊まれない方だっていますよね。ホテルにしか泊まれない方。ホテルではよっぽどの特別仕様のスイートルームでないとキッチンはありませんから、自炊したくてもできません。
ルームサービス活用法
キッチンのないホテル滞在で、部屋で食事ができるひとつの解決策がルームサービスの活用です。ルームサービスを利用すると、子供が騒いでも他の人の迷惑にならないし、外出する準備も必要ないので、夫婦で美味しい食事をゆっくり楽しめます。
ところがルームサービスでフルコースの料理を利用すると、気分はゆったりできても、お財布が悲しいことになってしまいます。便利で快適だけどそこまでの出費はできないという方。安心して下さい。ここでは、ルームサービスの豪華さ、美味しさ、快適さをじゅうぶん満喫しながら、出費は極力安くできる「ルームサービスせこせこ節約術」を公開します。
まずアルコールやドリンク類など、値段が高いものはスーパーで買っておきます。スーパーの会員になればさらに定価の4割、5割引きで購入できます。
それから前菜やおつまみ(チーズなんかものすごく種類が豊富で安い!)を数品と、デザートなんかもスーパーで買っておきます。
そうするとあとはメインの料理をオーダーするだけですみます。
これで、支払いはメインの品だけ、でも料理は豪華フルコース、という食事を部屋で楽しめますよ。
メインの品にはパンが山のようについているので、それだけでもお腹いっぱいになります。メインの品でなくても例えば「スープ1皿」とか「サラダ1品」でもたいていのホテルでは、パンが山ほどついてきます。それも恥ずかしいくらいゴージャスなワゴンに運ばれて。
こうしてメリハリをつければ、ほんの1品のルームサービスの料金で、お酒やデザートまで付いた豪華なフルコース料理が何回も楽しめちゃいます。
8.為替の両替で節約
成田で両替してはいけません
為替の両替は旅行へ出発する直前とか、出発する日に成田空港の両替所でおこなってはいませんか?もしそうなら為替の両替でもっと節約する方法があります。1つは両替する場所、もう1つは両替するタイミング、に工夫をこらすことです。
まず、成田空港の両替所はレートが悪いのでここで出発前に両替すると大損してしまいます。東南アジアの通貨なら現地に到着して、そこの空港(町中の両替所ならもっとレートがいい)で両替するほうがいいレートになります。
それから両替をするタイミングですが、もし1回しか両替しないのなら、たまたまその日の為替レートに旅行中のコストがゆだねられてしまうということを理解して下さい。
為替の両替は通常、金額が小さかろうが、大きかろうが、手数料は変わりません。従って数回に分けて両替しても手数料面で損はありません。でもその効果ははかり知れないほど大きいですよ。為替レートというのは毎日秒単位で変動しています。いいレートで為替を両替できれば、旅行中のおこずかいを1割も2割も安くすることができるのです。
もちろん為替が一番いいレートの日なんて誰にもわかりません。でもできるだけいいレートで買う確率が高くなる方法はあります。それが数回にわけてこまめに両替する方法です。
為替(円)が高いと思った日に、両替しようとする金額の何割かを両替します。そしてしばらくたって両替したレートよりさらに円高になったら、また何割かを両替するのです。
こうして旅行出発前までに数回にわけて両替すれば、仮に最初に買った日が安かったとしても、その後は高いレートで交換しているため、平均レートを高くすることができるのです。
行き先別お得な両替法
アメリカ
手数料がかからない方法(例えばシティバンクに口座を持っている等)で円の現金からトラベラーズチェックへ交換。アメリカではトラベラーズチェックの両替に手数料はかからないので、キャッシュと同じように使用できる。つまりトラベラーズチェック購入時も現金化する時も手数料がかからず、為替レートはトラベラーズチェックの発行元がほぼ時価で決済してくれるため、為替レートの「中抜き」もない、非常に美しい両替方法です。
ヨーロッパ
ユーロは現金にしてもトラベラーズチェックにしても両替時に莫大な手数料を取られます。その上交換レートも中抜きによって悪い。さらに現地でトラベラーズチェックを現金化しようとすればまたまたとんでもない手数料を取られてしまう。
もっともお得な両替方法は、クレジットカードでキャッシングして1ヶ月以内に返済する方法です。
仮にキャッシングの金利が年12%だとしても、1ヶ月で返済すれば1%ですみ、両替手数料よりはるかに安いです。ヨーロッパでは、ATMは空港内だけでなく、いたるところに設置されており通常24時間利用できます。
💶この記事を参照しよう
アジア
現地に到着して、円の現金から現地通貨の現金に両替するのが一番お得な両替方法です。くれぐれも出発前に日本国内では両替しないように。
海外の銀行の窓口 / 海外の空港内にあるATM
為替の再両替で節約
旅行で余った外国通貨をまた円に戻してしまったら、そこで手数料を取られて損をしてしまいます。
もう二度と行くことのない、マイナーな国の通貨なら、それでも円に戻す価値はあるでしょうが、ドルやユーロなどまた使う可能性の高い外貨を、わざわざ手数料を払って円に戻すのは、ただ銀行を喜ばすだけです。もっとも旅行中に大きく円安になっていれば話しは別ですが。
例えばハワイ旅行なら旅行が終わってドルが余った時は、わたしは日本に持って帰らずに、ハワイに作った銀行口座に預金しています。
こうすることで円に戻す手数料を節約できますし、次に使う時まで少なからず利息がついて増やすことさえできます。ハワイに銀行口座を開設するのはとても簡単です。旅行者でも滞在先のホテルを住所にして開設できます。日本に比べて銀行預金の金利が高いですし、デビットカードも発行できるので、このメリットはかなり大きいですよ。
仮に口座を作って預けなくても、両替え手数料で目減りすることがないので、ドルやユーロなどのメジャーな通貨はタンス預金として持っていたほうがお得です。
10.マイレージで節約
マイレージの使い方で節約
マイレージは航空会社にとっては借金と同じもの。だからなるべく使ってほしくないし、もし使うとしても、利用者に損な使い方をしてもらって、結果として借金を減らそうとしています。今やマイレージは貯めるより、上手に使うほうが難しくなっているのです。へたな使い方をしてしまったら、せっかく貯めたマイレージがもったいないばかりか、マイレージを使わないで旅行するより、損をするケースさえあります。
マイレージで節約する心得として、まずは「マイレージ=お得」という固定観念を捨てることが重要です。
わたしはマイルを使う時、1マイルいくらの価値があるか、をいつも意識しています。例えば、ハワイへの往復航空券を4万マイルでゲットできるとしましょう。
もしハワイへの往復航空券が8万円で売られているとしたら、そのときの相場で1マイル当たり2円の価値があったと言えるでしょう。
ところで、航空料金は季節によって大きく変動するお話をしましたね。ハワイへの航空券も、安い時期は4万円くらい、高い時期は20万円くらいになります。
あなたがマイレージを使う時期が、かりに安い時期だとしたら、4万マイルで4万円の航空券ですから、1マイルあたり1円の価値ということになります。一方、高い時期に使えば、4万マイルで20万円の航空券ですから、1マイルあたり5円の価値ということになります。(*実際にはマイレージの使用が制限される時期があります。またピークシーズンには、無料航空券を取得するためより多くのマイルが必要となるように変更するなど航空会社もあの手この手で、利用者が保有するマイレージの価値を減損する施策を打ち出しています)
このようにマイレージを使う時は、常に1マイルあたりいくらの価値になるか計算して、なるべく高い価値になるように交換しましょう。
ハワイへの航空券が4万円の時は現金で購入し、20万円の時はマイレージを使って無料でゲットする、というような使い分けの発想が必要です。
ちなみに、最も価値が高い使い方はヨーロッパへのビジネスクラスの航空券と交換することです。ロンドン、パリへのビジネスクラスの往復料金はおよそ80万円、これを8万マイルでゲットできるわけですから、1マイルあたりの価値は10円ということになります。
マイレージの使い方で損をしていませんか?
マイレージを使って無料航空券をゲットすれば絶対得だ、という考えを持っていませんか?そんな方は、「マイレージ=借金」を減らしたいと考えている航空会社の、かっこうの餌食になりますよ。
例えば国内旅行をする場合、往復の航空券を買うより安い値段で、宿泊や現地の交通費(へたをしたら食事代まで!)、もちろん飛行機代も、込みになっている激安ツアーがたくさんあります。
例えば北海道ニセコへのスキーツアーですが、飛行機代、ホテル代、新千歳空港~ニセコ間の交通費、季節やキャンペーンによっては滞在中のリフト代、レンタルスキー代、食事代まで込みで3~4万円であります。
飛行機代がタダになっても、宿泊費や現地での交通費を別途支払う必要があります。そして飛行機代を除いた部分だけで、平均的に考えても5万円以上かかります。つまりマイレージで無料航空券をゲットして得したと思っていても、実際はマイレージを失ったうえに、ツアーで行くより余分にお金を払っているのです。
同じようなことが沖縄や九州のレンタカー付きプランでもよく見られます。
要するにマイレージを使って国内線の無料航空券をゲットする旅行では、宿泊費や現地での交通費がタダ、な状態でなければ損をする可能性が高いということです。
帰省の時実家に泊まるからタダとか、沖縄に別荘があって宿泊は無料とか。そんなケースでないなら、国内線の無料航空券をマイレージでゲットするのはやめたほうがいいでしょう。
マイレージの損な使い方の例として、こんなケースもよく見られます。
モルジブ旅行でシンガポールまでの航空券をマイレージで取得し、シンガポール~モルジブ・マーレの往復航空券を別途購入するというケース。
モルジブ旅行も日本発で宿泊、食事、現地交通費がすべて込みになっているツアーがたくさん売られています。日本~シンガポール間のフライトがマイレージで無料になったとしても、シンガポール~モルジブ間のフライト、マーレとホテルの送迎、ホテル代、食事代などを支払うと、最初からすべて込みの日本発のツアー代金より高くなってしまいます。
またマイレージで無料航空券を取得しても、燃料サーチャージや無料航空券発券手数料などが別途必要になります。こんなものをいちいち払っていたら、格安航空券で行った方が安い、とはまでないかないまでもたいして金額的に変わらないという状況になります。
繰り返しになりますが、マイレージで無料航空券をゲットする旅行は絶対得、という考えを捨ててかかりましょう。
「マイレージは、ためるより使うほうが難しい」。
このことをよく肝に銘じて旅行のプランを練ることが肝心です。