イースター島でダイビング〜オルカダイビングセンター
透明度80m以上!絶海の孤島イースター島でスキューバダイビングをした時の体験談を紹介します。
イースター島でダイビング
イースター島で最初にダイビングサービスを始めたミッシェル・ガルシア氏 / 海中のモアイ /オルカダイビングセンターの外観
イースター島の海は透明度ばつぐんだ。
エントリーした瞬間、経験したことがないクリアな海に、恐怖感さえおぼえた。
陸上とかわらないほどの視界が得られる海の中では、
まるで空を飛んでいるような感覚なのだ。
そしてちょっとでも気をぬくと、
すーと深青の海の底に落ちていってしまいそう。
イースター島は、人の住む島や大陸から数千キロも離れている絶海の孤島、
大海原にポツンと漂う小舟のような島だから、
透明度が高いのも当たり前と言えば当たり前。
さらに島には川がないため、濁った水が海に流れ込まない。
また島の人口が少ない、
つまり海をよごす人間が少ないため、
海中の珊瑚の楽園は、すこぶる状態がよい。
オルカダイビングセンター
イースター島には2軒のダイビングサービスがある。
2軒とも、港の先に隣同士に並んでいて、
海に近いほうがイースター島ダイビングの草分け、
1980年にオープンした「オルカダイビングセンター」だ。
「午後のダイビングは3時にボートで出かけるよ」
予約も電話もなしに、いきなり店に飛び込んだわたしに、
ニッコリ答えてくれたのはオルカのオーナー、ミッシェル・ガルシア氏。
世界ではじめてイースター島でダイビングサービスを開始した、
伝説のダイバーだ。
ええ~!そんな有名人がいきなり応対してくれますのー。
ミッシェル氏は、わたしのダイビングスキルや経験などを聞き、
「それなら問題ない。一緒に行って大丈夫だよ」と言ってくれた。
もー感激!
そのあと、ジャック・クストーと
海底探検をした時の写真や、
ジャック・マイヨールが
島を訪れて、
一緒に潜ったときの写真などを見せてくれた。
伝説の島でボートダイビング
お昼を食べたあと一旦ホテルに戻り、ちょっと休憩して3時まえにダイビングセンターへむかう。
ウェットスーツや機材はすべてレンタル。
スタッフがわたしの体型をみて手際良く用意してくれる。
料金は全てのレンタル込みで54ドル。
クレジットカードが使えるのでありがたかった。
さあ、準備ができたらボートに乗り込んで出発だ!
めざすポイントはモツヌイ。
港からボートで15分くらい、というのでおとなしく乗っていたら、
なんと今朝観光で行った、
あのオロンゴの儀式で使われていた島じゃないか!
こんな伝説の場所でダイビングができるなんて、
考えてもなかったから、
あ~、またまた感激!!
モツヌイは、オロンゴ岬の先にある3つの岩島の中でいちばん大きいヤツだ。
今朝オロンゴから見おろしたときは、
岬のすぐ先にある小さな島にしか見えなかったのだが、
ボートで近付くとこれがまたでかい。
しかもくっついて見えていた3つの島は、
お互いかなり離れており、
さらにオロンゴ岬から2kmも距離があるのだ。
海から見上げるラノカウ火山の断崖絶壁もかなりの迫力。
荒々しい海から、岩のかたまりのような火山の壁が、垂直に天にむかってそびえ立っている。
高さは400m。鳥人儀式では、
本当にこんなすさまじい断崖を、よじ登ったりしたのだろうか?
ボートはモツヌイの西側でスピードをおとす。
ボートに乗っていた4、5人はここでスノーケルをするらしい。
(スノーケルツアーは、ガイドがついて、
ダイビングと同じ場所でほぼ同じ時間スノーケルをしていました。料金は確認してません)
スノーケルをする人の中には、
今朝オロンゴ観光で一緒だった、ペンシルバニアから来た12才の女の子がいた。
ダイビングをするのは、わたしを含めて4人。
タンクを背負ったらバックエントリーで海に入る。
水深5mでいったん集合し、
そこから島の壁づたいに水深25m前後まで潜り、
島をぐるっとまわるというプランだ。
エントリーした瞬間、
わたしは自分の目を疑った。
なんというクリアな視界!
陸上にいるのとかわらない感覚でものが見える。
ここは本当に海の中?
このあたりの海底は水深80m前後と聞いていたのだが、
水面付近からでもはっきりと海底の白い砂地を見ることができる。
わたしはまるでふわふわと宙に浮いているような、
不思議な感覚をあじわった。
そしてそれは生涯忘れることの出来ない体験だった。
ダイビングログ
ほぼ垂直の島の壁には、珊瑚がびっしりついている。
状態も素晴らしいが、相当大きいものもあって見ごたえがある。
ダイビングは、壁にそって中性浮力を維持しながらまわっていくスタイル。
大物や回遊魚は見れなかったが、トロピカルフィッシュの魚影は濃かった。
潮の流れはほとんど感じない。
水温は22~24度。
海中にいた時間は50分。
そして透明度は80m以上。
オルカダイビングセンターでは、
海底に沈んだモアイ像を見にいくダイビングツアーもおこなっている。
事前に予約を入れ、希望を伝えればかなう可能性大。
またセンターのとなりにはショップが併設されていて、
ロゴ入りのTシャツや、グッズなどを売っている。
ORCA DIVING CENTER(オルカダイビングセンター)基本情報
- 住所:Hanga Roa, Isla de Pascua, Valparaíso
- Tel:+56 32 255 0877
- 公式サイト:http://orcadivingcenter.cl
地図
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