【シチリア島ドライブ&アグリツーリズモ】ファームステイ子連れ旅行記(長男小3、次男年長)
🤗チャオ、ボンジョールノ!イルカパパです。
幼稚園年長と小学3生の子供を2人連れて家族でイタリア・シチリア島へ行ってきました。
この旅行の大まかな特徴
- アグリツーリズモでファームステイ
- レンタカーでシチリア中をドライブ
- ナポリから夜行フェリーでシチリア島へ
- 個人手配旅行
- 大人も子供も楽しめるように工夫
映画「グランブルー」にあこがれて計画したシチリア島旅行。チューリッヒからミュンヘン経由でナポリに飛んで、夜行フェリーに乗船しました。我が家にとって初めての船旅。涙がこぼれるほど美しいナポリ湾の夕景の中、船はゆっくりと岸壁を離れ一路シチリア島を目指します。
そして翌朝目覚めたら、そこはシチリア島最大の都市パレルモ。まぶしい日差し、カオスのような喧騒、咲きみだれる花々、イタリア本土とは全く異なる雰囲気にとまどいながらも、レンタカーを借りシチリア島をドライブしました。
まだまだ日本から訪れる人の少ないシチリア島には、世界遺産に登録されている7つの宝石のような美しい古都があります。
この旅行記では、わたしたちがファームステイしたアグリツーリズモの紹介や、シチリア島のドライブ事情、子連れでシチリアの楽しみ方、知られざる観光スポットやグルメなどに焦点をあてて、素朴で明るい島人たちの暮らしぶりや、とろけるように美味しい料理など、シチリア島の魅了と感動をお伝えできたらいいなと思います。
この旅行記が1人でも多くこれからシチリア島を訪れる人の参考になればこんなにうれしいことはありません🤗
それでは出発しましょう。コバルトブルーの海、鮮やかな景色、花咲きみだれ果実がたわわに実る、太陽の王国・シチリア島へ、ヒアーウィーゴー!
プロローグ・ナポリから夜行フェリーでパレルモに
チューリッヒからミュンヘン経由でナポリ空港に到着したわたしたちは、エアポートバスでナポリ港へ移動し、夜行フェリーに乗船しました。
私たちが乗ったフェリーは午後8時にナポリを出港し、翌朝6時半にシチリア島の海の玄関口パレルモ港に到着します。
この行き方を選んだのは
- 世界三大美港の一つに讃えれる美しいナポリ湾のサンセットクルーズを楽しめること
- 寝ている間に移動するので時間を節約できること
- ホテル+移動手段のフェリーは旅費も節約できること
- クルーズ旅行気分を味わえること
です。
夜行フェリーの概要🚢
私たちが利用したSNAV社のフェリーにはキッズルームやシアター(映画無料、ただしイタリア語なので意味不明)、レストラン、ラウンジ、バーカウンター、トランプルーム、ゲームセンター、屋外デッキなどがありました。
それから客室は混合の大部屋と個室があり、個室はさらに窓のある海側キャビンと窓のない通路側キャビンに分かれています。
そして2人部屋と4人部屋があります。
個室には2段ベッド(4人文)、トイレ、シャワー、洗面所、クローゼットが備わっています。
タオルなどのアメニティーも完備。
電源コンセントもあるのでスマホ、ビデオ、デジカメの充電も問題ありませんでした、うひょ。
料金は4人部屋海側キャビンで252.75ユーロ。
👦現在はLCCを利用するとナポリやローマからシチリア島へ1人20ユーロくらいでも行けちゃうことがあるので、フェリーを利用する料金的な優位性は少なくなっています。ただし「船旅」の楽しさは十分満喫できます。
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海岸通のピッツェリア
夜行フェリーの乗船手続きを済ませ、部屋に荷物を置いてからナポリの街に出かけました。と言っても出向の時間があるのでそんなに遠くへは行けません。
サンタルチアをぶらぶら歩いていたら美味しそうなピッツェリアを見つけたのでそこで夕食を食べることにしました。
このお店のピザ職人のおじさんがとても陽気な人で、ピザを作る様子を子供達が眺めていたら「こっちにおいで」と手招きして子供達を厨房に呼んで、ピザ窯にピザを入れる作業を体験させてくれました。
そして出来上がったピザは今まで食べたどのピザより美味しかったです、うはは。
ところがこの時の私たちにはすでに
我が家の子連れ海外旅行史上最大のピンチ
が迫っていたのです、あひゃ〜!
ナポリ湾サンセットクルーズ
美味しいピザを食べてフェリーに戻った私たちはちょっとした「違和感」を覚えました。
何かがおかしい、、、
よく考えてみたらフェリーに乗船するためのタラップ(大型フェリーに乗り降りするために一時的に架設される階段)がなくなっているのだ、わひゃー。
フェリーのエントランスはビルの5階くらいの高さのところにあるのであれがなければとてもじゃないが、フェリーに乗れないよ〜。ところが誰かに助けを求めようにも暗くなりかけている波止場には、私たち家族以外の人影は見当たりません。
いかーん!
時計を確認すると出向予定時刻の午後8時まではまだ20分もあります。それなのにフェリーは今にも出港しそうな雰囲気じゃないですかー。
私はとっさに「みんなフェリーの最後尾へ走れ!」と声をあげました。フェリー最後尾には車が乗船できる専用の入り口がある。あそこならまだいけるかもしれない。
息を切らし足がつりそうになりながら必死で走ると、最後尾のハッチがちょうど巻き上がって閉じようとしてるところでした。
「みんな、あそこに飛び移れ!」
躊躇する間もなくママとカイが飛び移る。私もリュウを抱えてイチ、ニ、のサン、それジャ〜ンプ!
結果は?
何とかギリギリ飛び移れてセーフ。
よかった〜。こうしておいてきぼりを免れ何とかフェリにー乗船できたのでした、ふー。
一息ついて展望デッキに登り、そこから眺めるナポリ湾の夕景は格別!
遠ざかるナポリの街並み、桟橋で手を振る見送り人たち。大勢の旅人を乗せたシチリア島行きフェリーは、茜色の夕焼け雲を鏡のように移す水面をかき分け、灯りがきらめくカプリ島の島影とヴェスヴィオ火山のシルエットを追い越してナポリ湾のドラマチックなクルーズを楽しませてくれました。
この記事を参照してね👍
1日目・パレルモ
パレルモ子連れ観光
翌朝、目が覚めるとシチリア島に到着していました。船上から朝日を浴びてきらめくパレルモの港と美しい街並みを眺めながら、こんなドラマチックな景色が観れるのも船旅ならではだとしみじみ思いました。
フェリーを下船して港近くのカフェで朝食いただき、それからレンタカーを借りてシチリア島最大の都市パレルモの観光スポットをドライブしながら巡りました。
運転が荒いことで知られるナポリの人たちでさえ
あんな無法地帯では運転したくない
と敬遠されるほどパレルモはデンジャラスシティーですが、それはそれはスリリングなドライブが楽しめました。
特に旧市街の中心地でバロック様式の建物に囲まれたクアットロ・カンティでは、美しい彫刻や噴水を見学する余裕もないまま通りすぎたので、ベッリーニ広場の駐車場に車を止めて、徒歩でゆっくり堪能しました、あひょ。
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ヨーロッパ第3位の規模を誇るオペラ座「マッシモ劇場」。映画「ゴッドファーザー3」にクライマックスシーンが撮影されたことでも有名じゃ、ふふふ。
サンドメニコ教会。正面広場は露店が出て賑わっています。
パレルモ観光のハイライトと言えるおすすめのスポット。ノルマン王宮内にあるパラティーノ礼拝堂です。内部に描かれた黄金のモザイク画は言葉を失うほど美しかった。
アウトストラーダをドライブしエンナ経由でアグリジェントへ
パレルモ観光が終わり、イタリアの高速道路「アウトストラーダ」を走って島の内陸にあるエンナを目指しました。エンナは標高948mの山の頂にあるイタリア最高所の県庁所在地です。
ロンバルディア城前のエマヌエーレ広場の展望台から果てし無く続くシチリア島の乾いた大地を眺めました。
エンナ観光の後さらに南に進路を取り、シチリア島南海岸のアグリジェントに到着しました。
アグリジェント到着後、ホテルのプールで夕暮れまで遊んで、それから海岸通りに開設されていた移動遊園地で遊び、夕食はシチリア名物ウニのパスタを美味しくいただきました。
2日目・アグリジェント
神殿の谷
シチリア島子連れ旅行2日目は、ホテルでそりゃー美味しいビュッフェの朝食をたらふくいただいた後レンタカーでアグリジェントの神殿の谷へ向かいました。
神殿の谷は紀元前に建設された7つの巨大神殿遺跡が立ち並ぶ考古学的地区で世界遺産に指定されています。
なんとこの時この神殿の谷のジュノーネ・ラチニア神殿の前で
テレビ番組「世界ふしぎ発見」
の撮影ロケが行われていました。
こんな場所で日本人を見るのはとっても珍しのでお互い大いに盛り上がり、ミステリーハンターの宮路ナレーターと写真を撮らせてもらいました、うはは。
もちろん帰国後に放映された番組もしっかり観ました。
神殿の谷を見学した後は、考古学地区で発見された貴重な出土品を展示してあるアグリジェント考古学博物館へ行きました。
階段の街カルタジローネ
お昼はレンタカーでドライブしながら見つけたアグリジェント郊外のアグリツーリズモのレストランでいただき、それから「階段の街」カルタジローネを目指します。
陶器でできた142段の階段「スカーラ」がシンボルのカルタジローネは2002年に世界遺産に登録されています。息を切らして登った標高608mの階段の頂上は、とっても見晴らしが良かったです、ふひゃー!
アグリツーリズモに到着
カルタジローネを観光した後、レンタカーで一路シチリア島南東部の山の中にあるビビア村を目指します。
そして何回も道に迷いながらやっと、我が家がこれから1週間ファームステイをするアグリツーリズモに到着しました、ふ〜お疲れ!
アグリツーリズモとは「農園滞在型ホテル」とか「ワイナリーリゾート」とも呼ばれる、イタリアで大人気の宿泊形態です。
客室が広く敷地も広大で、オーナーや他のゲストとの交流も楽しめ、
おまけに料金が格安
なので人数の多い子連れ旅行者にウルトラおすすめです。
🍷我が家が宿泊したアグリツーリゾモの詳細はこの記事を参照してね↓
【シチリア島のアグリツーリズモでファームステイ】子連れ旅行者のメリットデメリット
到着後、アグリツーリズモのレストランで農園内で収穫された野菜やオリーブオイルやチーズやハムで作られた美味しい料理をワインと一緒にいただきました。
我が家がシチリア島で滞在したアグリツーリズモ
この写真地図を見るとオリーブ畑の中にプールと客室が配置されているのがよくわかります。レンタカーがあればシチリア島南東部の主要な観光スポットは全て日帰り圏内です、うはは。
3日目・ニコラとの出会い・ノート・カフェシチリア
シチリア島滞在3日目はお昼過ぎまで、アグリツーリズモのプールで過ごしました。
どこまでも続くオリーブ畑の中にポツーンとある青い水をたたえたプールはまるでオアシスのよう。
ここでオーナーの孫ニコラと出会い、子供たちはプールに飛び込んだり芝の庭を走り回ったっりサッカーをしたりして夢中で遊びました。
シチリア東海岸のフォンテーヌビーチ
午後の遅い時間になってお腹が空いたので部屋のキッチンで料理を作りランチを食べました。
その後海中から泉が湧くフォンテーヌビーチで子供たちと泳いで遊びました。
世界遺産バロック都市ノート
ファンテーヌビーチで遊んだ後、シチリア島南東部の世界遺産の街ノート観光に行きました。
子供たちは観光をするのを嫌がりますが、今日はアグリツーリズモのプールとビーチでいやっちゅーほど遊んでいるので文句も言わずいい子で付き合ってくれました。
ノートはレアーレ門から続くヴィットリオ・エマヌエーレ通りに沿って、サンジョルジュ教会や市庁舎、サンドメニコ教会などのバロック建築の建物が並ぶドラマチックな「劇場都市」です。
旧市街のほとんどのエリアが歩行者天国なので子連れでも安心して散策を楽しめます。
また貴族の館が立ち並ぶニコラチ通りでは見事な装飾を施したバルコニーやファサードを見学することができます。
カフェ・シチリア
カフェシチリアはノートにある1982年創業のシチリア島を代表するスイーツのお店です。ノートの特産品であるアーモンドやピスタチオをふんだん使った美味しいシチリアの伝統的なスイーツをいただくことができます。
我が家は油断して訪れてしまったので、気がついたらケーキ12個、菓子パン20個、ジェラート4本、それにアーモンドグラニータを注文していました、あひゃ〜!
4日目・シラクーサ
今日は昨日とは逆のパータンで、朝一番で出かけて、午後からはアグリツーリズモのプールでゆっくりするという計画。
目指すはシチリア島東海岸にある世界遺産の街シラクーサです。
シラクーサはギリシャ時代には大ギリシャの首都でした。当時アテネをも凌ぐヨーロッパ最大の都市として地中海世界に君臨しており、太宰治の小説「走れメロス」の舞台としても描かれています。
ポルト・グランデ(大港)に浮かぶオルティジア島は、東西700m、南北1.5kmほどの小さな島で、城壁に囲まれた旧市街には古代にタイムスリップしたような街並みが残っています。
私たちが朝一番でここにやってきた理由はこのオルティジア島の朝市を見学するためです、うひょー。
アグリツーリズモからシラクーサ・オルティジア島へのドライブルート
和たちたちが宿泊しているアグリツーリズモからシラクーサのオルティジア島までレンタカーでおよそ45分です。
活気溢れる朝市を見学した後、東海岸のサン・ジャコモ展望台からオルティージャ島最南端にあるマニアーチェ城を見ました。それから旧市街の街並みなどを散策しドウォーモ広場のレストランで美味しいランチを食べました。
ネアポリ考古学公園にあるシラクーサの古代ギリシャ劇場遺跡。紀元前5世紀につくらた直径140m、ヨーロッパ最大規模のギリシャ劇場です。
アポロ神殿のあるパンカーリ広場。アポロ神殿は紀元前7世紀末頃に建造された、現存する最古のドリス式神殿。
シラクーサ観光が終わったらアグリツーリズモに戻ってプールで遊んだり庭の木陰で読書やおしゃべりをして過ごしました。
シラクーサ観光の詳細はこの記事を参照してね🐬
5日目・カターニャ
シチリア島子連れ旅行5日目です。
今日は朝食後アグリツーリズモを出発し、シチリア島東海岸のカターニャへ行きます。
世界遺産に指定されているカターニャ旧市街を観光し、カターニャ最大の食品市場ペスケリア市場の中にあるシーフードレストラン「オステリア・アンティカ・マリーナ」で最高に美味しいランチをいただきました、ぐはは。
それからペスケリア市場のすぐ外側にある児童公園で子供達と遊びました。
カターニャ子連れ観光の様子はこの記事じゃ✌️
エトナ山登山
午後からレンタカーを運転しイタリア最高峰、標高3329mのエトナ山に登りました、うほ。けっこうタフ1日。ちなみにこのエトナ山も世界遺産です。
6日目・ラグーサ
今日はシチリア島で最も美しく最もドラマチックなバロック都市「ラグーサ」へ行きます。
ラグーサはノート渓谷の中にそびえるフタコブラクダのこぶのような2つの岩山の頂きに張り付いた「兄弟都市」。
高い方の山にあるのが「ラグーサ・スーペリオーレ」、低い方の山にあるのが「ラグーサ・イブラ」です。
2つの街を合わせて2002年にバロック様式の都市群として世界遺産に登録されました、ふあ。
太陽の王国シチリア島の「首都」と私が呼んでいるラグーサは、シチリア旅行のハイライト(なんかハイライトだらけ)と言ってもいい場所です。
ところがママは昨日のエトナ山登山で軽い日射病にかかったみたいで微熱があり体調が良くありません。それで今日は1日アグリツーリズでお留守番。
次男のリュウもママが残るなら観光よりプールで遊んでいたいと言うのでお留守番。
それで私と長男のカイの2人でラグーサへ出かけました。
ラグーサ・イブラの入り口にある無料駐車場にレンタカーを止めて徒歩で散策開始。
旧市街の中心サン・ジョルジョ大聖堂前にあるジェラート屋さん「ジェラーティ・ディヴィーニ」で食べた手作りジェラートがそりゃ〜うまかった!あはは。
7日目・タオルミーナ
今日もまたハイライトです、うひゃ〜!シチリア島では
毎日がハイライト
と思ってもらって結構じゃ、ぐふふふ、というわけで今日は朝からレンタカーをドライブしタオルミーナを目指しました。
タオルミーナは言うまでもなくシチリア島を代表するヨーロッパでも屈指の高級リゾート。夏のシーズン中は人気のホテルを予約することは非常に難しいし、予約できてたとしても胃が喉から飛び出すほど宿泊料が高い、あちゃ。
でもね我が家が宿泊しているアグリツーリズモから車で1時間40分ほどの距離。これなら十分日帰りで楽しめるし、アグリツーリズモの宿泊料の安さを考えたら断然お得だ、うはは。
タオルミーナで開催されるという設定の「世界素潜り選手権」を題材にした大人気映画「グランブルー」の撮影ロケ地を巡ったり、古代ギリシャ劇場遺跡を見学したり、ウンベルト通りでショッピングを楽しんだり、4月9日広場のカフェでジェラートを食べたり、その上イソラベッラのビーチで子供達と泳いで遊んだりして大満足の1日でした。
日帰りでも十分満喫できます!うははは。
パラッツォロ・アクレイディ
タオルミーナから帰ってきた夜は、ニコラの両親が夕食に招待してくれました。
夜私たちの部屋に迎えにきてアグリツーリズモから内陸へ30分ほど走ったところにあるパラッツォロ・アクレイディのレストランへ連れて行ってくれて子供達も大喜び!
食後は世界遺産に登録されているパラッツォロ・アクレイディの美しい街を案内してくれました。
8日目・モディカ
いよいよシチリア島最終日にまりました、うえ〜〜ん。
今日はニコラのお父さんのオススメでシチリア島南東部にあるエキゾティックな街モディカへ行くことにしました。日本人が滅多に訪れることのない、と言うかそもそもほとんどの日本人が名前さえ知らないと思いますが、モディカは世界遺産都市なんです、あひゃ〜。
モディカでは狭い路地にはまり込んで身動きできなくなった私の車を、大勢の住人や通行人たちが協力して脱出するを手伝ってくれました。
またモディカのシンボル、サン・ジョルジュ大聖堂では、幸せな結婚式に遭遇。一緒にお祝いしました。
シチリアの伝統的なチョコレート
そしてこれもニコラのお父さんのオススメ、サン・ピエトロ大聖堂の向かい側にあるバターを一切使わない純度の高いチョコレートを作るお店「アンティカ・ドルチェリーア・ボナユート」で美味しいお土産をたくさん買いました。
さよならシチリア
モディカから戻ったら子供達はニコラと最後のプール遊び。
水しぶきがきらめく太陽のプールでな何がそんなにおかしいんだろうと思うくらい笑い転げて大はしゃぎしていました。
それからお互い大切にしているポケモンカードの交換をしたり、芝の庭でサッカーをしたりして日が暮れて暗くなるまで過ごしました。
シチリア島は美しい景色と美味しい食べ物にあふれた素晴らしい場所ですが、私たち家族にとってニコラとニコラの家族と出会えたことが何よりの宝物となりました。
ありがとう!そしてさよなら。
9日目・ナポリ
シチリア島旅行9日目は早朝にアグリツーリズモを出発しカターニャ空港へ行きました。そこでレンタカーを返却し国内線でナポリへ移動。当時の航空券の値段は1人11000円くらいでしたが、現在はLCCがたくさん就航しているので、カターニアからナポリ、ローマ、バーリ、などへ2000円程度で飛べちゃいます、うひょ〜。
ナポリに到着した後は、ナポリ観光を楽しみました。
そしてナポリで1泊した後、ミュンヘン〜フランクフルト経由で東京へ帰りました。
お疲れ!
シチリア島子連れ旅行のスケジュール
プロローグ
- ルフトハンザ3743便 チューリッヒ1310ーミュンヘン1405
- ルフトハンザ4054便 ミュンヘン1505ーナポリ1655
- ナポリ・カポディキーノ国際空港到着後、バスで港へ
- SNAV社パレルモ行き夜行フェリーにチェックイン
- 海岸通のピッツェリアで夕食
- フェリーに危機一髪で乗船しナポリ湾サンセットクルーズしながらシチリア島へ移動
- 船中泊
1日目
- パレルモ港到着後カフェ・ブリストルで朝食
- パレルモ観光:パレルモ散策 サンカタルド教会 プレトーリア広場 ノルマン王宮
- レンタカーを借りアウトストラーダのサービスエリアでランチ
- エンナ観光
- アグジェント到着後プールで遊ぶ
- サンレオーネ海岸の移動遊園地で遊んだ後、イル・ペスカトーレで夕食
- デオスクリベイパレス泊
2日目
- 世界遺産神殿の谷 アグリジェント考古学博物館見学
- バグリオ・デッラ・ルナでランチ
- 世界遺産カルタジローネ観光
- アグリツーリズモでファームステイ開始
- アグリツーリズモのレストランでディナー
- ファームステイ
3日目
- カニカティーニのスーパーで食材の買い出し
- アグリツーリズモのプールで子ども達と遊ぶ
- 部屋でランチを食べる
- フォンテーヌビーチで泳ぐ
- 世界遺産ノート観光
- ノートのカフェ・シチリアでケーキを買う
- 部屋で夕食
- ファームステイ
4日目
- シラクーサ・オルティジア島の朝市
- 世界遺産シラクーサ旧市街観光
- シラクーサのドゥオーモレストランでランチ
- シラクーサ郊外のカルフールで買い物
- アグリツーリゾモの庭でこどもサッカー大会&プールで遊ぶ
- 部屋で夕食
- ファームステイ
5日目
- 世界遺産カターニア観光
- トラットリア・アンティカ・マリーナでランチ
- エトナ山に登る/子連れトレッキング
- 部屋で夕食
- ファームステイ
6日目
- アグリツーリズモのプールで遊ぶ
- ラグーサ郊外のアグリツーリズモでランチ
- 世界遺産ラグーサ観光
- アグリツーリズモのプールで遊ぶ
- 部屋で夕食
- ファームステイ
7日目
- タオルミーナ観光:古代ギリシャ劇場 ウンベルト通り 4月9日広場 サンドメニコパレス
- イソラベッラのレストランでランチ
- パラッツォロアクレイディでニコラのお父さんによるご招待ディナー
- ファームステイ
8日目
- 世界遺産モディカ観光
- ドリチェリーアアンティカボナユートでシチリア特産のチョコレートを買う
- アグリツーリズモのプールで遊ぶ
- さよならシチリア島
- 部屋で夕食
- ファームステイ
9日目
- AZ7118便 カターニア930ーナポリ1035
- ホテルにチェックイン後ナポリ観光
- トリアノンでナポリピザのランチ
- サンタルチア散策
- 卵城向かいのラ・ベルサリエーラでディナー
- ジョリーホテルナポリ泊
10日目
- ルフトハンザ4057便 800ナポリー1000ミュンヘン
- 終日ミュンヘン観光
- ルフトハンザ971便 ミュンヘン1710ーフランクフルト1815
- 全日空210便 2045フランクフルフルト→
- 機中泊
11日目
- →1450成田
シチリアは遠い
シチリア島というのは、まあイタリアだし、あこがれの旅行先だし、アマゾンの奥地やアフリカの未開地とは違って、しょっちゅうテレビや雑誌で紹介されています。
だからついシチリアが遠いところだということを忘れてしまいがちですが、これがまた本当に遠いんです。
実際、物理的にも日本から行く場合、仮に飛行機で行くとして、ヨーロッパのどこかの都市を経由しなければならないし、その経由した都市、ロンドンでもパリでもフランクフルトからでも、これまたけっこうな距離があるんです。
でも本当に大きいのはシチリア島への心理的な距離です。
いやテレビや雑誌で度々見てるから心理的な距離は近いはず、って確かにそうなんですが、実際あなたがシチリアへ行こう!と思ったとして、その計画を立て始めたら、恐ろしいくらい心理的な距離があることに気づくでしょう。
つまり、日本からわざわざイタリアまで行くのに、
シチリアだけでいいのか?
という心の抵抗です。もっとくだけて言うと、イタリアまで遠出するのに、ローマやベニスやミラノやフィレンツェには行かなくていいのか、という非常に重要な問題に気づき愕然とすることでしょう。
もちろんいくらでも長い休暇が取れて、ばらまくほどお金があるなら、あそこもそこも行きたいとこ全部見てまわることができるでしょう。ここで言っているのは、私のような一般的庶民の身として、休暇が取れてもせいぜい1週間か10日くらい、それくらいの日程で、シチリアの見所をまわって、さらにローマもベニスもフィレンツェもまわるなんて無理ということです。
まあ急足で回れば3都市くらいは可能かもしれません、パレルモとローマとフィレンツェ、みたいな。
でもパレルモだけ行ってシチリアへ行ったと言えるでしょうか?せっかくシチリアまで行くのにそれだけじゃああまりにももったいない。このブログで紹介するラグーサやノート、シラクーサ、モディカなどあまり日本では知られていませんが、本当に素晴らしいところです。
じゃあそのへんのシチリアの見所を全部まわると、今度は最初の問題、せっかくイタリアまで行くのにローマもベニスもフィレンツェもミラノも行かない、という問題に行き当たります。
結局、無理なんです。そう、よっぽど硬い決心をしている人でない限り、せっかくイタリアまで行くのシチリアだけ、という旅程を立てることは。
さらにヨーロッパ全域に視野を広げるとこの問題はもっとやっかなことになります。つまりせっかくヨーロッパまで行くのに、パリもロンドンもウィーンもプラハもバルセロナもストックホルムもアムステルダムも、行かないでシチリアだけに行くのか。
どうです、こう考えてみると、シチリアが実際はいかに遠い場所かおわかりいただけるでしょう。
まあこんなに長々と書いてきたのは何が言いたいのかといいますと、つまり、それだけ物理的にも心理的にも遠いシチリアに子連れで旅行したこと、そしてその記録を綴ったこの旅行ブログには、それなりの価値があるという、手間味噌な自慢話なわけです、うっはっは。
この旅行記は、小学3年生の長男と年長の次男を連れ、2006年8月に家族でスイス・トレッキング旅行をした後、イタリア/シチリア島を訪れたときの記録を、2020年6月に再編集したものです。
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このブログ記事があなたの子連れシチリア島旅行の参考になったらとっても嬉しです。
それではまたお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!
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