プカラ博物館
峠を越えて驚いた
標高4335mのララヤ峠を越えると、クスコ県からプーノ県へ入ります。こんな標高の高い峠を越えた先は、とてつもなく険しい山岳地帯でいったいどれだけの秘境かと思いきや、ぱーっと視界が開け、広い「平原」がどこまでも続いています。一瞬、自分の目を疑いました。「え、今さっき4335mの峠を越えたばかりだよね?」日本の地形から考えると、アンデス山脈の山奥、それも標高4000mの山岳地帯に、こんな大平原が広がっているなんてとても信じられません。所々湖が点在してて、湖畔にはフラミンゴがいました。
バスの窓越しに撮影したので画質が悪いですが湖畔にフラミンゴが見えます
プカラ博物館
ララヤ峠からおよそ1時間くらい走ったところでプカラの町に到着しました。町の中心アルマス広場でバスを降りて、プカラ博物館を見学します。
プカラ文明は、紀元前200年から紀元後200年頃まで400年近く栄えた文明で、のちのティワナク文明やインカ文明に大きな影響を与えたと説明されました。ようするにプカラ文明こそ、ティワナクやインカのルーツだということです。
町のはずれに古代ピラミッドのようなプカラ遺跡があります。しかし遺跡は整備がおこなわれていないので、バスツアーでは遺跡の近くにあるプカラ博物館を見学します。入場料は10ソルで、ツアー代金には含まれてないため、現地で別途支払います。
プカラ博物館は展示室が4つほどの小さなものですが、プカラ遺跡から発掘した、ミイラや石像等珍しい出土品が展示されています。
博物館の入り口。
道の先にピラミッドのようなプラカ遺跡があります。
館内には遺跡からの出土品が多数展示されています。
特に「首を持ったモノリート(立像)」(写真上)が保存状態も良く見応えがあります。この石像が持っている首は「戦いで倒した敵の首」「生け贄に捧げる首」など諸説あるのですが、正確なことは解明されていないようです。
もう片方の手にはナイフのようなものを持っています。
こちらは石像の一部ですが両手で首を持っています。
石板に描かれている模様も興味深いです。
壁には年表が貼ってありました。
中庭にもたくさんの石像が展示されています。
こちらに描かれている模様にも意味があるのでしょう。
たくさんの石像、石柱が並んでいます。
屋根に陶器の牛が乗っています。沖縄のシーサーみたいですね。
この牛は町の地名から「プカラ」と呼ばれ、いろいろなサイズのものがおみやげとして売られてました。
プカラのアルマス広場に建つ教会。片方の塔だけに鐘楼がある珍しい建物です。
このプカラ博物館がアンデスバスツアー最後の観光場所です。
ここから最終目的地であるチチカカ湖畔の町、プーノまでノンストップで走ります。