【マリア・ライヒェ女史のお墓参り】ナスカ地上絵の保護と研究に人生を捧げた女性

2020年6月22日

マリアライヘ博物館の入り口の赤い壁にかかっている肖像写真
マリアライヘ博物館の入り口

💓ブエノスディアス、イルカパパです!

小4、中1の子供2人連れて家族4人でペルー旅行に行ってきました。

今日のブログ記事では、世界遺産ナスカ地上絵の研究と保護に生涯をかけたマリア・ライヘ女史について説明します。またマリアライヘ博物館の庭にある女史のお墓参りの様子も紹介します。

私財を投げうってナスカに移り住んだ女性

敷地内に咲いている赤い花
マリアライへ女史博物館内に咲いている花

遠い異国に移り住んで生活をすることは、想像する以上に大変なことです。

まして、安全清潔で高度に文明が発達した国から、生活が豊とは言えない国に渡って住むとしたら、いったいどれだけの苦労があるでしょう?例え目を見張るほどの報酬を積まれても、それを断る人がほとんどではないでしょうか。

マリアライヘ女史は、報酬も見返りもないどころか、逆に私財を投げうってまで、異国の砂漠で地上絵の保存に生涯を捧げた女性です。

1903年、ドイツ/ドレスデンで生まれ29歳のときペルーに渡り、ナスカ地上絵を発見した米国ロングアイランド大学ポールコソック教授の意志を引き継ぎ、地上絵の解明と保護保存活動に貢献しました。

後に妹のレテーナも姉を追ってペルーに渡り、共同生活をしながら活動をサポートしています。

2人は年金や、書籍の売上、さらにはドイツの家を売却したお金まで、全て地上絵の研究と保護のたのめに注ぎ込んだのです。

入り口で訪館者名簿に記帳する次男
建物の入り口

彼女達の献身的な活動がなかったら、ナスカ地上絵は消滅し、わたしたちはこの貴重な人類の文化遺産を失っていたことでしょう。マリアライヘ女史は、長年におよぶその活動が評価され1993年に功労十字勲章を授与されました。

そしてユネスコは1995年、ナスカの地上絵を世界遺産に登録しました。

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マリア・ライヘ基金

地上絵の研究に使用していた車
マリアライヘ女史が地上絵研究に使用していたバン

ナスカ地上絵の保護活動には、ライヘ姉妹の他にもう1人、大きな貢献をした女性がいます。

しかもその女性は日本人です。

それはアナウンサー、タレント、エッセイストとして多方面で活躍されている楠田枝里子さんで、1980年代からたびたびナスカの地を訪れ、マリアライヘ女史のサポートと地上絵の保護活動に精力的に取り組んでこられました。

博物館の庭を歩くロサさんについていく子供達
博物館の庭

そしてご自身が書かれた「ナスカ砂の王国」という著作の印税をすべてマリアライヘ女史の活動に寄付するなど、支援活動を続けてこらたのです。

さらに1995年には、マリアライヘ女史の活動を支援する組織として「日本マリア・ライヘ基金」を設立し、代表を務めました。

マリア、レテーナ・ライヘ姉妹のお墓参り

博物館の庭にあるマリアライヘ女史のお墓
博物館の庭にあるマリアライヘ女史の墓地

ナスカの町からおよそ20kmほどナスカ平原を走ると、マリアライヘ女史が活動の拠点兼住居としていたマリアライヘ研究所が見えてきます。

リマやイカからパンアメリカンハイウェイを高速バスで走って来る時は、インヘニオ川から崖の道を登ったナスカ平原の入り口の進行方向左手に見えます。

ロサさんのお墓についての説明を聞くママと子供達
お墓の説明をするロサさん

現在はナスカ平原からの出土品や地上絵研究の成果を展示する博物館として一般公開されています。

敷地内には、ライヘ姉妹のお墓があり、誰でもお参りをすることができます。また住居に使用していた部屋も公開されています。

お墓参りする子ども達
お祈りをする子供達

マリア、レテーナ・ライヘ姉妹のお墓にお参りするこどもたち。地上絵の保存と研究に生涯を捧げた彼女たちの献身的な活動がなければ、わたしたちはナスカ地上絵を見る事はできなかったでしょう。

地上絵が描かれた石碑
石碑

墓地の敷地内にあった石碑。地上絵やナスカラインの模様が描かれています。

マリアライヘ博物館

お墓参りが終わったら駐車場の方へ戻ります。そして車に乗り込み奥ナスカの地上絵「エルテラール」へ向かいました。

このブログ記事があなたの子連れペルー・ナスカ旅行の参考になったらとっても嬉しです。

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それではまた世界のどこかでお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!

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