南米ペルー・ナスカ子連れ旅行でおすすめの観光スポット10選

2020年7月27日

ナスカ郊外にある農園ホテルの入り口
綿花畑の中にあるホテル

🤗オラ、ブエノスディアス、イルカパパです!

小4、中1の子供2人連れて家族でペルー旅行に出かけました。今日のブログ記事では、ナスカ観光の見所を紹介します。あなたの子連れペルー旅行の参考なれば幸いです。それではヒアウィーゴー!

地上絵の研究に使用していた車
マリアライヒェ女史が地上絵研究に使用していたバン:マリライヒェ博物館

ナスカのおすすめ観光スポット10選

  1. 地上絵遊観光フライト
  2. ミラドール
  3. ナチュラルミラドール
  4. マリアライヒェ博物館
  5. エルテラール
  6. カンタヨ放水路
  7. セロブランコ
  8. ナスカ陶芸博物館
  9. カワチ遺跡
  10. パレドネス遺跡

地上絵で有名なナスカですが、実際に滞在してみると地上絵以外にも見所が多いことに驚きます。そのうえナスカは空気が乾燥していてとても過ごしやすく、素朴でどこかなつかしい雰囲気の町です。

地上絵観光だけで通り過ぎてしまうのはもったない魅力にあふれた町だと思います。

では一つずつ説明します。

1.地上絵観光フライト

赤い岩肌に描かれた宇宙人の地上絵
宇宙人の地上絵

世界遺産ナスカの地上絵を上空から見学する地上絵観光フライトはナスカ観光で絶対に外せないアクティビティです。

ナスカの地上絵観光フライトの概要

  • 料金の目安:100〜150ドル
  • 所要時間:40分
  • 注意点:かなり酔います
  • ナスカ空港の場所:ナスカ市街地中心から車で5〜7分
  • セスナ機の定員:4〜10人
  • 申し込み方法:ネット、現地旅行会社、ナスカ空港で直接

ナスカ空港

ナスカ空港の滑走路に待機するセスナ機
ナスカ空港

地上絵観光フライトの発着場所はナスカ空港です。

ナスカ空港はナスカ中心部から車でおよそ5〜8分の場所にあります。ツアーに申し込んでいる人は滞在ホテルやバスセンターまで送迎があります。自力で申し込む人はナスカ空港までタクシーなどを使って移動する必要があります。

ナスカ空港は地上絵観光フライト専用の空港です。他の都市を結ぶ定期便は就航していません。そのためナスカの地上絵観光フライトを体験するためにはナスカ空港まで陸路(路線バス、ツアーの送迎車)で行く必要があります。

リマ〜ナスカの高速バスの所要時間は片道およそ7時間半です。

リマからの観光フライトツアー

ハチドリの地上絵
ナスカ平原に描かれたハチドリ

リマ空港からナスカ上空まで往復する観光フライトツアーもあります。このタイプのツアーではナスカには降機しません。所要時間は3時間程度です。メリットは時間を節約できること、デメリットはナスカの土地を踏めないこと、料金が高いこと、です。

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2.ミラドール

ミラドールに登る子ども達
ミラドールに登る子供達

ミラドールは地上絵の研究と保護活動に人生を捧げ、多大な貢献を残したマリア・ライヒェ女史が私財を投じて建てた地上絵の観測塔です。「地上絵の保護と研究」の象徴でもあります。そしてナスカ平原唯一の建造物です。

高さはおよそ12m。ミラドール周辺にある「手」「木」「トカゲ」の地上絵を見下ろす事ができます。

ところが完成から40年以上経過し老朽化による倒壊の危険もあったため世界遺産を管理するユネスコから、建て替えの要請がありました。そこで日本の援助により2011年に「ミラドールプロジェクト」が発足、おそよ9年の歳月をかけて完成したのが

新ミラドールです。

新ミラドールの概要

  • 高さ:18m
  • 最大収容人数:25名
  • オープン:2020年2月4日
  • 場所:ナスカ市内からおよそ24km(旧ミラドールの隣)

入場料は150〜200円くらいですが、通常は送迎付きツアーの代金に含まれています。

展望台からの眺め
ミラドールの展望台からナスカの地上絵を見る

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3.ナチュラルミラドール

ナチュラルミラドールに登るママと子供達
ナチュラルミラドール

ナチュラルミラドールはナスカ平原南部にある高さ20mほどの小高い丘です。

頂上からナスカ平原に無数に伸びる幾何学模様や線を観察することができます。実際にナスカ平原に1000本以上ある「線」のいくつかは、このナチュラルミラドールで交差しています。

古代の遺跡や出土品のうち、それらが作られた時代の科学や技術力では制作不可能なものを「オーパーツ」と言います。ナスカの地上絵は、飛行機などによって上空から見ないと描くことは困難です。わたしも広大なナスカ平原に立ってみてあらためてそのことを実感しました。

ナスカ平原に描かれた地上絵や1000本以上の線を観察できるナチュラルミラドールは、まさに、オーパーツの博物館と言えるでしょう。また

すぐ目の前で地上絵の線を見ることができる

貴重な場所でもあります。

ナチュラルミラドールの登り口で子供達とママにナスカの線の説明をするガイドのロサさん
地上絵の線が始まるところ

パンアメリカンハイウェイから200mほど平原に入った場所にあります。

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4.マリアライヒェ博物館

マリアライヒェ博物館の展示物を見学する子供達
マリア・ライヒ博物館

地上絵の解明と研究、保護に生涯を捧げたマリア・ライヒェ女史の功績を称える博物館です。女史の住居兼研究所の敷地と建物を利用して作られています。

館内は以下の3つのエリアから構成されています。

  1. ナスカ文明(出土品)
  2. 地上絵(マリア・ライヒェ女史の研究、保護活動)
  3. 住居兼研究室
ケースの中を覗く長男

ナスカ文明の展示コーナーにはナスカで発掘されたミイラも展示されてます。

また敷地内にはマリアと姉のレナーテさんのお墓もあります。

館内を熱心に見学する子ども達

入場料はs./5ですが、ナスカの町からおよそ30km近く離れているため徒歩で行くのは難しいでしょう。交渉してタクシーをチャーターするか、ツアーに参加するのが一般的な行き方・見学方法です。

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5.エルテラール

エルテラールの地上絵に近づく
エルテラールの荒涼とした景観

地上絵のあるナスカ平原とはナスカの町をはさんで対角の東側にある「もうひとつの地上絵群」です。

正確に言うと「絵」ではなく「幾何学的な模様や線」が描かれた神秘的な場所です。荒涼とした山々の谷に描かれたとてつもなく長い線や幾何学模様を、小高い丘に登って上から見渡します。

線のすぐ近くまで降りて観察することもできます。ナスカの地上絵より4〜500年古い年代のものと言われていますが、それが意味するものは未だに不明だということです。

丘の頂上から眺めるエルテラールの地上絵
ずっと向こうの山まで続く線

ここを訪れる観光客はほとんどいません。

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6.カンタヨ送水路遺跡

遺跡の説明をするレオナルド
カンタヨ放水路の渦巻き

地上絵や巨大ピラミッド群を建造し高度な文明を築き上げた古代ナスカ文明の人々。

その生活に欠かせない水を供給したのが、カンターヨ送水路です(別名「プキオ」)。

遺跡に潜入した子ども達
渦巻きの下に降りる

はるか20km離れたアンデス山脈から水源を引くこの地下水路は、今からおよそ1500前に作られました。そして一部は現在もナスカの人々の生活を支えているそうです、あひゃぁ〜。

渦巻き状の穴を掘りその壁を精巧な石組みで支えています。渦巻き状にすることで地下水路での水汲みを容易にしているのです。

螺旋状の遺跡

カンターヨ送水路は、ナスカの町の中心からおよそ3km東にはずれた場所にあります。

通常、送水路を観光するオプショナルツアーに参加しなければ、見学することは難しいですが、我が家のようにHotel Nuevo Cantalloc(旧名カンターヨスパ&リゾートホテル)に滞在すれば、徒歩で見学することができます。

7.セロブランコ

頂上から見えるナスカ平原にかかる雲海
セロブランコの頂上から見える雲海 :トリップアドバイザー公式サイトより引用

セロブランコ はナスカの町の東側にそびえる世界最高峰の砂山です。

三方から吹き付ける風によって、周囲の岩山より高い標高およそ2070mの砂山になりました。ナスカの町が標高620mですから、ふもとからの実際の登山高低差はおよそ1450mです。

登山道の距離はおよそ1800m、登りの所要時間は3~4時間です。下りはサンドボードで一気に降りて来ます。トレッキングガイド料金の目安は5000円くらいです。

8.ナスカ陶芸博物館

ナスカ陶芸博物館の中庭
ナスカ陶芸博物館

ナスカ市中心部にある小規模な博物館です。

ナスカの伝統的な陶器の作り方を体験することができます。また陶器の食器や置物などの土産物を販売しています。

陶器を焼く釜

9.カワチ遺跡

カワチ遺跡のピラミッド
カワチ遺跡:アンデスニッポンツーリスト公式サイトより引用

地上絵の描かれたナスカ平原の南端にある、世界最古の巨大ピラミッド群を擁する古代遺跡。まだ発掘途中のため、30基以上のピラミッドや神殿のほとんどが砂に埋まっています。

30基のピラミッド群の中で、ひときわ大きく聳え建つのが、基礎47メートル×75メートル、高さ20メートルの「グラン・ピラミデ」と名づけられたピラミッドです。内部は狭い通路が存在するだけです。そもそもカワチ遺跡には人が住んでいた形跡がほとんどありません。

多くの謎に包まれた古代ピラミッド遺跡は、未舗装道路でしか行けないため、一般のペルー・ナスカツアーには組み込まれていません。希望者はネットや電話で遺跡周辺を観光するツアーを手配することができます。

10.パレドネス遺跡

ナスカの町から車で10分ほど東へ走ったところにあるインカ時代の遺跡です。

セロブランコやエル・テラールと同じエリアにあります。クスコへ向かうチャスキ(飛脚)の宿として利用された遺跡です。

その他の見どころ

ナスカ陶芸博物館の入り口
ナスカの街

アントニーニ博物館

1982年からナスカで発掘を続けるイタリアのチームが運営する考古学博物館。ナスカ文化の土器や楽器、織物などが展示されています。カワチ遺跡からの出土品も展示されています。

墓地跡(チャウチャージ)

ナスカの南方約30kmにあるナスカ時代の墓地跡。14の墓穴を巡る周遊路から、古代ナスカの人々の白骨やミイラを観察することができます。

マリア・ライヘ・プラネタリウム

マリア・ライヘ女史が地上絵研究のために滞在したナスカラインズホテルの敷地内にあるプラネタリウム。地上絵の意味を天体の動きや星座との関わりから解説してくれます。上映時間は約1時間。

ナスカの主なツアーと所用時間

収穫した綿花を運ぶロバ
未舗装の道で綿花を運ぶロバ。まるで100年くらい前にタイムスリップしたような風景

上記のうち町中にあるアントニーニ博物館、マリア・ライヘ・プラネタリウム以外は、徒歩で観光することは難しいです。ツアーに参加するか、タクシーをチャーターしましょう。

あらかじめ日本でツアーを組む場合は、上記コメントを参考にスケジュールを組み立てて下さい。

  1. マリア・ライヘ博物館~ミラドール~ナチュラルミラドール/所要約3時間
  2. パルドネス遺跡~カンタヨ放水路遺跡〜エル・テラール/所要約2時間半
  3. 墓地跡~土器と金の生産工程見学/所要約3時間
  4. セロ・ブランコ登山とサンドボード/所要約4時間
  5. セロ・ブランコ登山とエル・テラール~パルドネス遺跡~水路/所要約6時間半

ナスカ市内にあるツアー会社かネット、電話で申し込みます。また上記の中から好きな組み合わせで交渉することも可能です。

🤗「ナスカ子連れ観光の見所」はこれでおしまいです。最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログ記事があなたの子連れペルー 旅行の参考になったらとっても嬉しいです。

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それではまた世界のどこかでお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!

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