グリーン島ツアーで子連れシュノーケリングを楽しむ
グリーン島の名前の由来
ケアンズの沖合27km、世界遺産グレートバリアリーフに浮かぶこの小さなサンゴ礁の島は、島全体が国立公園に指定されている。島の長さは660m、幅は約260m、一周するのに30分もかからない。エメラルドグリーンの海にホワイトサンドで縁どられた緑の島が浮かぶさまは、「ケアンズの宝石」と讃えられ、世界中から多くの観光客が押し寄せる。
ところで、このグリーン島という名前の由来はちょっと面白い。島を囲むエメラルドグリーンの海でも、島に生茂る森の緑でもなく、1770年にキャプテン・クックがこの島を発見した時、同乗していた天文学者が「グリーン博士」という名前だったのだ。
グリーン島の概要
ケアンズからの連絡船は、島の西側にある桟橋に接岸する。下船して桟橋を進み、島に上陸するとすぐインフォメーションセンターだ。ダイビングやスノーケリング機材のレンタル、マリンアクティビティの申し込みは、インフォメーションセンターの奥にあるプールの手前、左手にあるカウンターで受け付けている。
プールサイドにはトイレ、シャワー、脱衣所があり、日帰りのツアー客でも、ツアー料金にプール等の使用料が含まれているケースが多い。
島には5つ星級の設備を誇る贅沢なリゾートホテル「グリーンアイランドリゾート」があり、レストランや、水着、リゾートウェアー、おみやげなどを扱うショップも完備されている。
島内にはボードウォークの遊歩道が巡らされていて、熱帯雨林のブッシュウォーキングが楽しめる。それから泳ぎが苦手な小さな子どもは、水中観測室や、グラスボトムボート、半潜水艦などで色鮮やかな海の中の世界を眺める事が出来る。
またワニの餌付けや子ワニを抱ける子連れファミリー向けイベントなどもある、ミニ水族館「マリンランドメラネシア」も島内にある。
グリーン島を選んだ理由
オーストラリアの旅行ガイドブックや、子連れ旅行者向けWebサイトは、悲しいくらいオプショナルツアーの宣伝媒体になってしまっていてる。
野生のロックワラビーの餌付け、カモノハシ探し、バロン滝の展望台など、親子で楽しめるアクティビティは、どれもツアーに参加せずとも、自分達のペースで気軽に行ける。
それなのに残念ながらガイドブックや旅行会社のWebサイトでは、そのような事は全く紹介されていないのが現状だ。
そうは言っても、グリーン島までは気軽に泳いで行けない。今回ばかりは、オプショナルツアーに参加する事にした。で、何故グリーン島したか。
1)子供がいるので、ポンツーンではなく、砂浜のある島に行きたかった
2)船酔いの心配と子供が飽きるので乗船時間はなるべく短くしたかった
3)そうするとグリーン島とフィッツロイ島に絞りこまれる
4)フィッツロイ島は大陸から近過ぎるため殺人クラゲが気になる
というわけで、消去法によりグレートバリアリーフに浮ぶグリーン島が残ったのだ。
ケアンズのJCBデスクでツアー探し
ケアンズでは、青山でイタリアンレストランを探すより容易にツアーデスクを探せる。片っ端から飛び込んで、内容や料金を比較したが、どれも大差ない。差がないなら、JCBのツアーデスクでJCBカード決済をすればツアー代金が10%ディスカウントになる特典を使おう。(他にもインターネットで事前に申し込むと、子供料金が無料になる、ツアー会社があります)
ケアンズのJCBデスクは、Shields Streetをシティプレイスから1ブロック海側に歩いたわかりやすい所にある。JCBではパリでもロンドンでも日本人が常駐していて、応接セットにフリードリンク、日本の新聞や雑誌が読み放題、と使い勝手のいいサロンのような空間だが、ケアンズのJCBはカウンターがあるだけ。
日本人の係員はいなくて、かわりに高校時代広島県の福山に留学してたという、日本語を話せるオーストラリア人のお兄さん、アンドリューがいたんじゃけん、ぶちたまげたゎ。
グリーン島が見えてきた / デッキに座る子ども達 / 船内の様子
グリーン島ツアーの内容
数あるツアーの中からわたしたちが選んだツアーは、グレートアドベンチャー主催のグリーン島1日ツアー。
グレートアドベンチャーは1日に数便ケアンズ~グリーン島間を運行しており、行き帰りの船の時間を選択出来るのがうれしい。往復の船賃の他、グリーン島でのプール使用料、グラスボトムボート代が料金に含まれている。
ケアンズの駐車場
当日はパームコーブからレンタカーでケアンズへ行き、桟橋前の駐車場に車を止めた。この駐車料金は1時間50セント。駐車場内にある自動券売機で先にクーポンを買い、車のダッシュボードのところに、外から見えるように置いておく。
いよいよ出航
グリーン島行きの高速船には特に座席の指定はない。乗船が始まると、いい席を確保しようと人々が押し合い状態になる事もあるので、小さな子連れの家族は注意が必要だ。
我々が乗船した時は風は強かったものの、波はさほど高くなく、船酔いの心配はなかった。また乗船している時間もグリーン島まsw50分足らず。
無料でふるまわれるコーヒー、紅茶をすすりながら潮風に吹かれ、つかの間の船旅を堪能しよう。船はゆっくり桟橋を離れ船首をグリーン島の方へ向けたら、一気に速度をあげる。港に白い水の尾を残しながら、ケアンズの町があっという間に遠ざかって行った。
グリーン島での子連れシュノーケリング
ライフガードがいる島の北側のビーチでは、デッキチェアーとビーチパラソルを1日25ドルで貸し出している。ランチはハンバーガーやフライドチキン、ピザをテイクアウトして、ビーチでいただいた。前述したように、島内にはレストランがあるので本格的な食事も楽しめる。
さて食事がすんだら、子供を2人連れてシュノーケリングをしよう。
残念ながら北側ビーチ沖はサンゴも魚もほとんどいないので、スキンダイビング、スノーケリングには向かない。しかし北西のビーチから200mほど沖に出ると、そこそこのサンゴ礁を見る事が出来る。
また桟橋の南の付け根からエントリーして、100mほど沖に出て、グラスボトムボート発着所でエグジットするコースもおすすめだ。ここでは中型の魚たちをたくさん見る事が出来た。透明度はいずれも5m程度だった。
*南極付近のオゾン層が破壊されているため、南半球の紫外線は北半球より強いと言われています。子供のビーチ遊びグッズや日焼け対策は子連れ海外アウトドア体験機「シュノーケリング」をご参照下さい。