サーファーズパラダイスビーチ

2019年3月29日

サーファーズパラダイスビーチ

ゴールドコースト

輝く太陽、眩し空、青く光る海、1年のうち300日以上が晴天に恵まれるというゴールドコーストは、オーストラリアを代表するビーチリゾートだ。南北42kmに及ぶ白砂の海岸線と、海岸線に沿って立ち並ぶホテルやコンドミニアムの高層ビル群が、ゴールドコースト独特の景観を形造っている。

サーファーズパラダイス

そのゴールドコーストの中心は、サーファーズパラダイス。海と運河に挟まれたわずか400m四方の空間に、ホテルやコンドミニアム、レストラン、ショッピングセンター、専門店、アニューズメント施設などがぎっしりつまった、観光客に人気のエリアだ。

そしてサーファーズパラダイスのメインストリートカヴィルモール。1日中人通りの絶えることのない歩行者専用のこの華やかな通りは、そのままビーチにつながっている。

サーファーズパラダイスビーチ

カヴィルモールが海につきあたると、そこがサーファーズパラダイスビーチの入り口。シルバーのアーチ状のモニュメントが目印。シドニーでは泳げなかったので、子供達は、もう~早く海で遊びたくてうずうずしている。よ~し、じゃまぁ今日はみんないい子ちゃんだったから、夕飯までビーチでひと遊びしよーかぁ!

さっさと水着に着替えて(子供達は服を脱いだら水着)ビーチに繰り出す。私達が滞在しているパラダイスセンターアパートメントはビーチの目の前なので、こんな時とても便利だ。

 

サーファーズパラダイスビーチで遊ぶ子ども達

    ゴールドコーストの高層ビル群と幅の広い遠浅のビーチのコントラストがインスタ映えする

 

サーファーズパラダイスビーチで遊ぶ

1年中リゾート客が途絶えることのないこの賑やかな地にあって、サーファーズパラダイスビーチは驚くほど静かで美しい。きらきらと透き通った水、どこまでも広がる青い空と白い砂浜。子供達は波を追いかけて沖へ走り、波に追われて陸へ駆け上がる。そんな単純な事を、楽しそうに何回も何回も繰り返している。

ビーチの砂はキメ細かく、素足に気持ちいい。クリケットやビーチバレーで盛り上がっているグループがいる。ビーチに座り込んで話をしたり、ジョギングや犬の散歩をしてる人もいる。それぞれが、夕刻までのはかない時間を思う存分に堪能しているようだ。

やがて、すべるように押し寄せる水面が、高層ビルのシルエットを鮮やかに映し出し、西の空が茜色に染まる頃、人影もまばらになってきた。

「さあ、そろそろお腹がすいたから、部屋に帰ってママの作ったごはんを食べよう」

そう言いかけて私ははっとした。

ああ、私もついこの前までそんな子供時代を過ごしていたのだ。遊びつかれてお腹が減ったら、家に帰って夕飯を食べる。いつの間にか大人になり、都会のサラリーマン生活では、空腹でも残業で家に帰れない。やがて、お腹のすく意味や夢の形まで、見えなくなってゆくのか。

 

      振り返る夕映えの街の雑踏の中に

      君を探している

      出会いと別れを いくつ乗り越えて

      ここにいるのだろう

 

夕映えのサーファーズパラダイスビーチで遊ぶ子ども達