ゼウス神殿子連れ観光体験記
😀ども、ヤサス、子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。
小2、小5の子連れで個人手配のちょっと変わったそしてよくばりなギリシャ家族旅行を楽しみました。今回のブログ記事はゼウス神殿子連れ観光体験記です。それではどうぞ。
モーツァルトが人生最後に完成させた交響曲は第41番「ジュピター」。
ジュピターとは天空と雷を司る全能の神、ゼウスのことだ。
モーツァルトとゼウス、モーツァルトといえばウィーン、私たちは今回アテネへは、そのウィーン経由でやってきた。
ここでも偶然の一言では片付けられない、何かの強い引力を感じる。
ゼウス神殿
「あれれ~、あんなところに古い建物があるぞ。何だろう?」
アテネゲートホテルを出て、アマリアス大通りを渡ると、いきなり大きな門が現れた。ゼウス神殿の入り口にあるので「ゼウス門」って言うのかと思ったら「ハドリアヌス門」だって。
こりゃまた意表をつかれたなーー。
ハドリアヌスって言ったら確かローマの皇帝でしょ、ローマ五賢帝の1人とかなんとか世界史で習ったような、、、そのローマの皇帝の門がどうしてギリシャ神話の神、ゼウスの神殿の正面にあるんだろう?
不思議に思いながら、ハドリアヌス門の横を過ぎてオルガス通りを東に進む。柵沿いにちょっと行った所にゼウス神殿の入場ゲートがあった。入場料は8ユーロ(2019年11月現在)だが、アクロポリスと共通チケットを持っていればフリーで入場できる。
ゼウス神殿の入場料と共通チケット
オリンピエイヨン・ゼウス神殿
入場料:大人8ユーロ 子供(18歳未満)無料
ゼウス神殿公式サイト:http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2488
アテネ7遺跡見学共通チケット
アテネの主な遺跡7箇所(アクロポリスとディオニソス劇場は2つで1箇所とカウント)の共通入場チケットの内容です。
共通チケット | |
メリット |
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有効期限 | 最初に使用した日から5日間 |
使い方 | 各施設1回のみ |
料金 |
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買い方 | 各施設の窓口または公式サイト |
公式サイト | https://etickets.tap.gr |
共通チケットで入場できるアテネ7遺跡
- 1.アクロポリス遺跡&ディオニソス劇場
- 2.古代アゴラ(ギリシャ時代)
- 3.ローマ時代のアゴラ
- 4.ハドリアヌスの図書館
- 5.オリンピエイヨン・ゼウス神殿
- 6.ケラミコス遺跡
- 7.アリストテレスの学校
*7遺跡の入場チケットを個別に買うと64ユーロになるので共通チケットはなかりお得です(2019年11月現在)
7遺跡共通の無料開放日:3/6、4/18、5/18、9月最終週、10/28、11/1〜3/31の毎月第1日曜日
ゼウス神殿の地図
ゼウス神殿子連れ見学体験記
ゲートから中に入ると、小学校の校庭のよう広い空間の真ん中に、ゼウス神殿が立っていた。
おお~~デカイ!
ついさっき見たパルテノン神殿のイメージがまだ鮮明に残っているからよくわかるが、このゼウス神殿は、パルテノン神殿より数段大きい。
それもそのはず、ゼウスはギリシャ神話に登場する神々の中で最高神とされているのだ。ちなみにパルテノン神殿に祭られている女神アテナはゼウスの娘です。
ああ、ナルホド。
ゼウス神殿は、現在ギリシャ国内にある多くの神殿の中で最大規模の神殿。奥行き110m、幅43m。往時は優雅な装飾が施されたコリント式の大理石の柱が104本も並んでいたらしい。現在はそのうちの15本しか残っていない。柱の高さは15m、ファサードの高さは27m。
ゼウスのプレーボーイっぷり
ところでギリシャ神話には多くの神が登場するが、主役はオリンポス12神と呼ばれる神たち。ゼウスとその兄弟姉妹、そして子供たちの中から選ばれた神々だ。彼らはギリシャ北部にあるギリシャ最高峰オリンポス山の頂上付近に住んでいると考えられていた。
神様と言ってもギリシャ神話に登場する神々たちは、己の欲望のままに行動するとても人間臭い「神様」。浮気や嫉妬や仕返しなんて日常茶飯事。人間のほうがよっぽど禁欲で、われわれがイメージする「神様」に近い。
中でも最高神ゼウスのプレイボーイっぷりには脱帽!。最高神の地位を利用してかどうかわからないけど、も~~酒池肉林!の世界。
ひゃぁ~~!という感じ。
ゼウスにはいちおう正妻がいる。オリンポス12神の1人ヘラだ。だけどおかまいなしに他の女神たちとも次々に関係を持ち子供を生ませている。それだけじゃなく、諸国をおさめる王様の妃やお姫様たちも
次々に妊娠させ子供を生ませる。
実の姉でオリンポス12神の1人デメテルとの間にも子供を作っている。も~~やりたい放題!
昔から「英雄、色を好む」と言うけれど、この言葉はまさにゼウスからきたものではないだろうか?
ちなみにギリシャ神話の英雄ヘラクレスも、ゼウスとミケーネ王の娘(人間の女性)との間に生まれた子だ。このような神と人間の間に生まれたこどもを「阪神」、、、いや「半神」と言う。
少子化に悩む現代の日本にとって、なんともうらやましい話しだね。
有効な少子化対策
ところで少子化問題に関して我が国は、平成15年に「少子化社会対策基本法」を制定し、さまざまな対策を講じてきた。
しかし、残念ながら現在までのところ、多くの予算を使い、多くの人が汗と知恵を絞っているにもかかわらず、めぼしい成果があがっていないのが実情だ。
仮に少子化対策が功を奏し、今この瞬間から劇的に出世率が回復したとしても、その子たちが大人になって労働力や消費力として日本経済に貢献するのは20年も先の話しになる。それまで持つのだろうか。
これまでの少子化対策がうまく成果をあげていない要因は、「子育ては大変なこと」という発想から始まっているからだと思う。子育ては重労働で大変なことだから対策を講じるのだと。これは一面で、子育てに対するネガティブなイメージを宣伝しているようなものだ。そんなに大変なら子供なんかいらないと考える人たちを増やすことになってしまう。
そうではなくて、子育てって素晴らしくて楽しいんだよ!、というポジティブなメッセージをもっと発信すべきではないだろうか。
子育てに専念する期間は、親の人生のうちでもほんのわずかな時間でしかない。子供と一緒に成長できるその人生の宝物のような時間を心から楽しむことは、人生で体験できるどんな感動より大きな感動をもたらしてくれるのだ。
そんな子育ての素晴らしさをもっとわかってもらえれば、少子化問題の解決にきっと役立つに違いない。
先進国の中で唯一、出生率が回復に転じたフランスでは、少子化対策の目玉として、
こどもの旅行代金の無料化を実施した。
子どもといっしょに行く海外旅行は、子育ての楽しさや感動をもたらしてくれる素晴らしい体験だと気づいたからではないだろうか。
つまり子連れ旅行を応援することが、有効な少子化対策だと考えたのだ。
フランス政府がおこなった、子供の旅行代金無料化!という施策を、ぜひ日本の少子化対策でも取り入れてみたらいいと思う。
ゼウス神殿の歴史
さて、ゼウスの名誉のために付け加えておくと、ゼウスを家祖とする高貴な家系をもちたいという古代人の願望が、ゼウスに妊娠させられた女性がたくさんいる話しになった、と解釈されている。
ゼウス神殿があった場所は、古代からゼウスの聖域とされてきた場所だ。もともとそこには古いゼウス神殿が建っていたのだが、古代ギリシャの僣主ペイシストラトスが紀元前6世紀後半に立て直しを命じて建設されたのが、現存するゼウス神殿だ。
ただしペイシストラトスが失脚すると神殿の建設もストップ、その語数百年にわたる紆余曲折を経て、ついに西暦130年頃、ローマの皇帝ハドリアヌスがゼウス神殿を完成させた。ハドリアヌス帝は同じ時に門も完成させている。だからゼウス神殿の正面入り口にハドリアヌス門が建っているというわけだ。
へ~~勉強になったね♪
ゼウス神殿をまじかに眺めるオリーブの木陰で、こどもたちとベンチに腰掛けながら、そんないにしえのロマンに思いをよせる。
青い空、そよぐ風、燦々と注ぐ太陽の光、
乾いた地面に、ゼウス神殿の影がくっきりと映っていた。
ゼウス神殿子連れ観光体験記のまとめ
ゼウス神殿はギリシャ国内に現存する中で最大規模の神殿です。保存状態もよく、アクロポリスの丘のすぐ近くにあり、共通チケットで入場できるので、是非子連れで訪れてみて下さい。
あらかじめ子どもの興味を引くようにギリシャ神話に登場するゼウスやオリンポス12神の話をしておくといいかもしれません。
無料入場日もあるので行く前に公式サイトなどで確認しておくことをおすすめします。
この体験記があなたのアテネ・ギリシャ子連れ旅行の参考になったならとっても嬉しです。そではは良いご旅行を、ボンヴォヤージュ!