アンタルヤ港に到着するもトルコ入国管理事務所はスルーでいいの?
💕メルハバ!イルカパパです。
ギリシャのピレウス港を出港して、エジプト、イスラエル、キプロスと東地中海沿岸をクルーズしてきた、ブルーモナークの旅もいよいよ大詰め。
これまで行く先々の国で、紀元前の遺跡を中心に観光して来たが、今日は紀元前どころか旧石器時代から人々が定住し、人類史上初めて鉄器を使用したヒッタイト王国の末裔の国、トルコに上陸する。
エルトゥールル号遭難事件
ところで、日本人にはあまり知られていないが、トルコはものすごく親日的な国だ。
トルコと日本の友好関係を示すものとして、エルトゥールル号遭難事件がある。
1890年9月16日、国賓として招かれたトルコ軍艦「エルトゥールル号」は寄港先の横浜を出港し、イスタンブールへ向かう途中、和歌山県の串本町沖で暴風雨のため遭難する。
村人たちは、自分たちの食べ物がなくなっても、遭難したトルコ人を献身的に助けた。このエピソードは、今でもトルコの歴史の教科書に載っており、トルコ人なら子供でも知らない人はいないと言う。
親切にされた恩を、国民全体でいつまでも忘れないでいてくれるのだ。
奇跡の救出劇
さて、エルトゥールル号遭難事件から約100年後の1985年3月17日、イラン・イラク戦争が勃発する。
イラクのサダム・フセインは「40時間後に、イランの上空を飛ぶすべての飛行機を撃ち落とす」と宣言した。イランに住んでいた日本人は、慌ててテヘラン空港に向かったが、どの飛行機も満席で乗ることができない。世界各国は自国民の救出をするために救援機を出したが、日本政府は対応が遅れ、救援機を飛ばすことができなかったのだ。空港で缶詰状態になった日本人はパニックに陥った。
そこに1機のトルコ航空の飛行機が到着する。トルコ航空の飛行機はテヘラン空港で途方に暮れる日本人216名を救出し、全員を無事成田まで送り届けてくれた。タイムリミットの、1時間15分前であった。この時なぜ、トルコ航空機が危険を省みず、日本人救出に向かってくれたのか?
元駐日トルコ大使のネジアティ・ウトカン氏は次のように語った。
「エルトゥールル号の事故に際して、日本人がなしてくださった献身的な救助活動を、今もトルコの人たちは忘れていません。私も小学生の頃、歴史教科書で学びました。それで、テヘランで困っている日本人を助けようと、トルコ航空機が飛んだのです」
アンタルヤに到着
「おお~~、トルコだ!!」
「すげぇ~山」
朝食を食べに屋上デッキにあがると、海の向こうに巨大な山塊が、朝日を浴びてそそり立っている。いきなりトルコのイメージを覆す迫力の景観と対面し、言葉も忘れて、朝食をいただくのも忘れて、、えっ?!、いや、いただくのは忘れんでしょう、お腹減ってるんだし。そこは忘れないで、ひたすら無言でしっかりいただいて、出発準備を整えました。
今日の寄港地はアンタルヤ。トルコ南部にある地中海随一のリゾート地だ。遠浅の美しビーチが数キロに渡って続き、その背後には3000メートル級の山々が連なる。町の人口は60万人ほどだが、夏には、主にヨーロッパからの観光客で、人口はその倍まで膨れ上がると言う。
周囲には数々のギリシャ、ローマ時代の遺跡が残り、市内にも見所が多い。アンタルヤはヨーッパの人々に人気の一大リゾートなのだ。
トルコの入国管理事務所
今日はアンタルヤ近郊にある2つの遺跡を観光するツアーに参加する。
船を下りると、桟橋にこんじまりとした入国管理事務所がある。入り口から建物に入るが、パスポートチェックもなんもなしに、そのまま素通りして、反対側の扉から外に出た。これ、何のためにあるの~~?建物を出た所に大型の観光バスが止まっていた。わたしたちが今日乗るのは3番のバス。ガイドはトルコ人男性のコンチャさん、よろしくお願いします。
全員が乗ったら、バスはゆっくり動き出し、片側3車線もあるビーチ沿いの道路を東に向かって快走する。パームツリーの街路樹が美しく、道路はよく整備され、その向こうには広々としたビーチがずーっと続いている。
ビーチには、レストハウスやこどもむけのプレイグランド、芝生の公園などがあり、時々レストランやカフェも見かける。この数キロも続くビーチ沿いの大通りは、やがてアンタルヤの市街に入り、そこから郊外へ伸びるハイウェイと交わる。
トルコのこども政策
コンチャイさんによると、トルコでは、こどもが18歳になるまで、こどもの医療費、学費は無料だと言う。日本でも少子化対策に危機感を覚えるなら、これくらいやって欲しいですね。いや、もはやこんな程度では少子化の大波は食い止められないかもしれない。もっともっと大胆な政策が必要な時期にきているのではないだろうか?
例えば、トルコのように子供が18際になるまで医療費、学費無料は当たり前として、
- 食料など生活必需品にかかる消費税は免除
- バスや電車など国内の交通機関は無料
- さらにこども1人当たり毎月20万の育児補助金を支給する
くらい思い切った政策を打ち出さないと、日本において少子化は食い止められないと思う。
それだって、あと数年して、そもそもの人口が減ってしまったら、効果は期待できなくなるだろう。
トルコではサッカーが絶大な人気を誇っていて、コンチャイはユーロ2008でトルコのサッカーチームが大活躍した話しを嬉しそうにしていた。サッカー大好きなカイやリュウも話しを合わせて、欧州のクラブチームで活躍するトルコの選手の名前なんか言うもんだから、コンチャイの舌がますますなめらかになるのだった。
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