ブルーモナーク号について

2019年2月21日

クルーズ船には、カジュアル、プレミアム、ラグジュアリーの3タイプがあると紹介した。

今回我が家が乗船した「ブルーモナーク号」はもちろんラグジュアリータイプ!

っなわけないっちゅ~の、うちにはそんなお金ありませんーー。

ブルーモナークは設備も料金も思いっきりカジュアル船でござんす。

 

サントリーニ島に入港するブルーモナーク号

       サントリーニ島に入港するブルーモナーク号

 

ブルーモナークについて

 

カジュアルクルーズで使用される船は、総トン数10万~15万トン(今年末には22万トンのクルーズ船が登場!)というケタ違いの大型船が多く、乗客数も3000~5000人とこれまたケタ違い。

それに対してブルーモナークは、カジュアルクルーズにしては珍しく総トン数11492トンの小型船。

小型船なので乗客の数も500名程度。

これくらの人数だと1週間も同じ船で旅をしていれば、けっこうお友達ができたりする。お別れの時はじ~んと涙があふれてくる。

ラグジュアリー船の魅力のひとつは、乗客数が少なく、ゲスト同士の交流を楽しめるところにあるのだが、ブルーモナーク号の場合、設備も料金も思いっきりカジュアルなのに、乗客の少なさにおいてだけは、ラグジュアリー船の疑似体験ができることだ。

 

ブルモナークのプール

航行中は360度オーシャンビュー。プールやデッキのどこからでも海が眺められる

 

ルート

 

ブルーモナーク号は4月上旬~10月下旬の間、東地中海をクルーズしている。

コースは2通りあり、ひとつは、エーゲ海のクレタ島、ロドス島、トルコのクサダシやイスタンブールを巡るコース。もうひとつはエジプトやイスラエル、キプロスを回るコース。どちらも1週間のクルーズでアテネ発着。

つまりエジプトやイスラエルをまわるコースと、クレタ島やイスタンブールをまわるコースを1週間ごとに交互に繰り返しているのだ。続けて乗船すれば2週間のクルーズを楽しむこともできる

 

              航行中でもプールがあるのでこどもたちはたいくつしない

 

今回我が家が乗船したのは、エジプトやイスラエルなど東地中海を巡るコース。

コースの概要は下記の通りだが、我が家は7日目の朝、サントリーニ島に到着した時、下船してそのままサントリーニ島に滞在した。

また、アンタルヤ/トルコで下船して、そこからレンタカーでパムッカレやカッパドキアなどをまわる人たちもけっこういた。(途中下船が一番多かったのがアンタルヤ、2番目がサントリーニ島だった)

このようにブルーモナーク号では途中下船が可能。ただし、スケジュールが残っていてもクルーズ料金が日割り計算で払い戻されることはない。また下船後の交通費や宿泊費は当然自分たちで負担しなければならない。

 

東地中海クルーズの運行スケジュール

 

東地中海クルーズの運行スケジュール

 

設備

 

ブルーモナーク号には2つのスイミングプール、カジノ(ゲームセンターみたいなカンジ)、ビューティーサロン、デューティーフリーショップ、キッズルーム、インターネットカフェ、バー、ワインルーム、ジム、スパ、写真屋さん、ディスコ、医務室がある。

毎晩ライブミュージックがおこなわれるショーラウンジは362席、メインダイニングは276席、オープンエアーのカフェテリア兼ビュッフェレストラン、それから110席の映画館がある。

客室は7層、デラックススィート33室、スタンダード209室。乗客は538名、乗務員は230名。

 

エンターテメントやイベント

   カジノ。がっぽり儲けちゃおう / 毎日ツアーの写真が張り出される / 映画館 / ショーラウンジで生演奏

 

プログラム

 

ブルーモナーク号ではたくさんのエンターテイメントプログラムが用意されており、ゲストは無料で参加することができる。子連れファミリーが多いので、キッズ向けの催しも盛りだくさん。1週間のクルーズではとても全部に参加することはできなかった。

エンターテイメントプログラムの例

ビンゴゲーム、プールサイドゲーム、ボーリング大会、ジェンガ大会、シャッフルボード、カクテルデモンストレーション、ベリーダンス教室、ダーツ大会、クイズ大会、フルーツ&野菜カービング、ナプキン教室、ワインティスティング、ダンス大会、チョコレートビュッフェ、キャプテンのカクテルパーティーetc

 

リソマール港(キプロス)に入港するブルーモナーク号

     リソマール港(キプロス)に入港するブルーモナーク号

 

エクスカーション

 

寄港地ではその国を観光するエクスカーションが用意されている。エクスカーションに参加すれば、ビザの発給や出入国の手続きが楽チン(ほとんどおまかせ状態!)。船を降りて観光してまた船に戻ってくるまで、すべて添乗員さんが同行するので、エジプトやイスラエルのようなちょっとアブナいイメージがある国でも、子連れで安心で観光することができる。

エクスカーションの大半は有料だが、1~2時間程度のウォーキングツアーのように無料のものもある。下記は有料エクスカーションの例。

 

上陸観光エクスカーションの内容と料金、所要時間

 

上陸観光エクスカーションの内容と料金

 

カード/決済

 

船内通貨はユーロ。ただし現金を持ち歩く必要のない、キャッシュレッシステムが採用されている。

乗船時にクルーズIDカードを作成し、船内で有料サービスを受けた場合、クルーズIDでチェックする。

清算は下船時にクレジットカードか現金でおこなう。クレジットカード決済を希望する場合は乗船時に手持ちのクレジットカードを登録する。現金の場合はレセプションで前金を預けその範囲内ならクルーズIDで支払える。

 

メインダイニングと図書室

                ラウンジ / ブティック / 図書室 / メインダイニング

 

貴重品

 

レセプションのセーフティーボックス(無料)を利用する

 

電圧とプラグ

 

船内は110ボルトでプラグはCタイプ

 

ブルモナーク号のレセプション

           レセプションとロビーホール / スタンダードの客室4人部屋 / 談話室

 

食事とドレスコード

 

メインダイニングでの夕食は19時からと21時からの2回制。乗船時に前半か後半かを選ぶ。日によってどちらかを選ぶのではなく、クルーズ中はいつも同じ時間になる。テーブルも決まっていて、毎晩同じテーブルで食事をする。従ってテーブル係も毎晩同じ。

朝食はメインダイニングか屋上デッキでいただける。屋上デッキはビュッフェスタイル、メインダイニングはアラカルトメニューから選ぶ。朝食の時間は船内新聞で確認できる。

昼食もメインダイニングではアラカルトメニュー、屋上デッキではビュッフェ。

朝食、昼食時はカジュアルな服装でかまないが、夕食時はドレスコードの指定がある日が2回あった。

1回は「グリースナイト」でギリシャ国旗の色、白と水色を取り入れた服装、もう1回は、フォーマルかインフォーマルの服装で食事をするキャプテンズナイトディナー。

わたしは普段会社に着ていくスーツを持参(革靴を忘れないように!)。こどもたちはえり付きのシャツだった。キャプテンズディナーの時も、女の子はドレス姿の子もいたが、男の子はほとんどえり付きのシャツのみ、ジャケットやスーツの子は皆無だった。そして小学生は半ズボン、中学生は長ズボンだった。

 

キッズルームで勉強するこどもたち

                キッズルームで勉強するこどもたち / 屋上デッキ

 

船室タイプ

 

ブルーモナーク号の船室はデラックスとスタンダードの2タイプ。

デラックスルームは25平米、スタンダードは13.3~15.5平米。

スタンダードタイプには海側と窓のない内側がある。またスタンダードタイプにはベッドが上下2段で4人まで泊まれるタイプがある。このタイプだと大人1人につきこども1人無料、家族4人なら子供2人まで無料になる。

スタンダードタイプに4人は、正直言ってかなりせまいが、一応室内にトレイ、洗面、シャワー、電源プラグ、大型ミラー等はある。またクローゼットは部屋の割にはかなり大きく、ほとんどの荷物を収容できた。

クルーズ中は、大半はプールサイドかデッキ、またはレストランにいるので部屋がせまくてもそれなりに対処できる。

またこどもたちの勉強はキッズルームやインターネットルームでおこなった。(ゲストの中にキッズルームで遊ぶほど小さいこどもはいなくて、こどもの大半は小学生中学年以上~中学生。したがってキッズルームはいつも我が家の勉強部屋だった)

デラックスルームの定員は2名なので、このタイプに家族4名で泊まる場合は2部屋分の料金を払わなくてはならない。

 

夕暮れのデッキは海風が心地よい

          夕暮れのデッキは海風が心地よい