アフリカのベストオブ楽園の隠れ家リゾート・イランジャロッジ

2019年3月4日

イランジャロッジのメインダイニング

白いハンモック

「うわぁ~~すごいく広い!」

「あーー見て見て、ハンモックがあるよ!」

スタッフに案内されて部屋に足を踏み入れた途端、こどもたちが歓声をあげる。その目はテラスの先っぽで、やわらかな海風に揺れている白いハンモックに釘付けだ。こんなステキな部屋に泊まれるなんて。これからここで過ごすリゾートライフへの期待が否が応でも盛り上がるのだった。

客室のハンモックに子ども達は大喜び

イランジャロッジ

イランジャロッジは、今までわたしたちが子連れで泊まったホテルの中で、一番心やすらぐリゾートだった。そんなハイレベルなホテルがアフリカのマダガスカルにあるというのもすごい。1棟独立ヴィラタイプの客室は、すべてビーチフロントという贅沢なロケーション。蜃気楼のように美しいノシ・イランジャのビーチに沿って、島を1周するように客室ヴィラが建っている

客室の数は全部で28室。島は決して大きくはないが、10分程度で1周できるほど小さくもない。だからこのサイズの島に28室のヴィラというのは、客室と客室の間隔がとってもゆったりしていて、隣のヴィラが見えることも、声や物音が聞こえることもなく、完全なプライバシーがまもられることになる。聞こえてくるのは、ただ風に揺れるヤシの葉ずれの音と潮騒のみ。まるで全人類が滅亡して、わたしたちだけこの地上の楽園にたどり着いたような静寂さ。そよぐ風やさざめく波と同じように、わたしたちもこの星の住人なんだと思い知らされる。まさに地球の果ての幻のような島にたたずむ、隠れ家中の隠れ家と呼ぶにふさわしいロッジだ。

 その日のエクスカーションの予定と潮の満ち引きが書き出されるダイビングセンター / 涼しげなレセプション

客室

客室はジュニアダブルシャーレとシニアシャーレの2タイプ。ジュニアダブルは19室、シニアは9室。すべての客室にテラスが設けてあり、テラスにはハンモックやデッキチェアーが備えてある。

テラスの先はプライベードガーデンになっており、そこには専用ビーチベッドと専用パラソル、その先にはプライヴェートビーチが広がっている。

客室内の写真

わたしたちが泊まったシニアシャーレ7号棟は、ヤシの葉で葺いた屋根と、温もりのある木をふんだんに使った、素朴でナチュラルな中にもハイセンスな高級感が漂う作りになっている。

部屋は全部で4つ。1つはメインベッドルームでキングサイズベッドとテーブル、イスが置かれ、もう1つはセカンドベッドルームでやはりキングサイズベッドが置かれている。いずれも蚊帳が気持ちよさそう。もう1つはバスルーム、もう1つはテラスになっている。広さ、使い勝ってともに申し分なく快適。

客室のまわりはプライベートガーデンになっていて、正面にはプライベートビーチが広がる。このビーチ、干潮時にはちょっと遠くまで後退するが、満潮時にはテラスのすぐ先まで海になる。

ヴィラの外観

     満潮時にはテラスの下まで海になる

オールインクルーシブ

このホテルのもうひとつの特徴は、食事や飲み物がすべて無料なこと。(1部高価なシャンパンやバーボンは別料金)。3度の食事はもちろん、ミネラルウォーターだけじゃなく、フレッシュオレンジジュースだろうがビールだろうが、ビーチにいようが部屋にいようが、いつでもどこでもただで持ってきてくれる。

イランジャロッジ

エクスカーション

ホテルのアクティビティは、ダイビング、スノーケリングツアー等、マリン系が中心。ドルフィンウォッチングツアーなどもある。11月~1月は島の周辺海域でジンベエザメが現れるのだが、ジンベエスイムツアーは特に催行されておらず、ドルフィンツアーや通常のスノーケリングツアーで、運が良ければジンベエにも会えるという感じだった。ちなみにジンベエザメは英語で「ジンベェ~シャーク」ではありませんよ。通じません!「ホエールシャーク」と言いましょう。

専用ボートで遠出するツアーとしては、マダガスカル・ノシベ島近くのノシコンバやノシタニケリを訪れるツアーがある。通常この2カ所を巡るツアーは1日がかり。またフィッッシングツアーやサンセットクルージングも催行されている。

さらにノシイランジャはウミガメの産卵地としても有名。年間を通してかなりの高確率でウミガメの産卵シーンを観察することができる。レセプションで「ウミガメの産卵が見たい」と告げけば、それが始まるタイミングで、夜中だろうが早朝だろうがスタッフが部屋まで教えにきてくれる。なんちゅありがたいサービス!

一方ウミガメの孵化も見れる。島ではウミガメが産卵するごとに記録をとっているので、逆算して何日の何時頃から孵化が始まるというのはあらかじめわかっているのだ。わたしたちもチェックインの時、孵化も見たいと告げたら、むこう1週間で何日の何時に孵化するか予定を全部教えてくれた。その中で都合のつく日時に島の南側のビーチへ行けば、ウミガメの赤ちゃんが卵を破って殻から抜け出し、ぱたぱたと海へ帰って行く感動的なシーンが拝めるのだ。これらのウミガメの産卵、孵化の見学はすべて無料。

このリーゾートでぜひ体験しなければならないエクスカーションは、砂州渡りだ。イランジャ北島との間に干潮時には白い砂の道が現れる。この道を歩いて北島までハイキングするのはとても幻想的でおすすめ。ビーチアクティビティデスク(ダイビングセンターも兼ねる)の前にある黒板に、干潮と満潮の時間帯が書き込まれるので、それをチェックして隣の島へ砂州をハイキングしよう(無料)。

バナナボートやパラセイリングもあります(有料)。カヤック、ウィンドサーフィン、ペダルボートの使用は無料。

イランジャのビーチ