東京から35時間、ついにサロバライオンヒルロッジに到着

2019年1月22日

サロバライオンヒルロッジ

サロバライオンヒルロッジはナクル湖国立公園内のゆたかな自然に囲まれたエリアに建つリゾートホテル

ジャンボバーナ!

6歳(幼稚園年長)から11歳(小学6年生)まで6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行。東京の自宅を出発して35時間、ついにナクル湖国立公園にあるホテルに着きました。

水を運ぶこどもたち

ジャクソンさんを降ろした あと、サファリカー2台連ねてナクル湖にある今夜の宿泊先「サロバライオンヒルロッジ」を目指す。

ナイロビを抜けると一転して、人っこ1人いないサバンナの大自然が広がっているのかと思いきや、道の両側にはずっと建物が並んでいる。ほとんどがトタンを張り合わせただけの簡素な作りで、それこそ風が吹いたら飛んでっちゃいそうな感じの建物だ。

人もたくさんいる。ものすごくたくさん。ただ道端に立っていたり、野菜や果物を売っていたり、大きな壷を頭にのせて歩いている。

「ほら、あんな小さなこどもでも水を運んで家のお手伝いをしているよ」

道路脇の赤茶けた土の上を、幼い兄弟と手をつなぎながら、頭の上に自分の顔より大きな壷をのせて歩いている子供がいた。

「なんで水を運んでいるの?」

「家に水道がないからだよ。みんな遠くの井戸や川から水を汲んで運ぶんだ」

「そうよ、蛇口をひねったら水が出てくるなんて、ものすごい贅沢なことだと思いなさい!」

ライオンヒルロッジのレセプションエントランスフロント

やっとライオンヒルロッジに着いた~/フロントでチェックイン/レストランは9時に閉まっちゃうんだって、急げ急げ

大地構帯の物売り

しばらく走ると、道の両脇にあった建物もまばらになり、やがて左手のほうに深い渓谷が見えてきた。アフリカ大陸を南北に縦断する、地球の裂け目、大地構帯(グレートリフトバレー)だ。幅35km~60kmの正断層による陥没地帯で、総延長は7000kmにも及ぶ。

車はその渓谷を見下ろす展望台のようなところで止まった。途端に物売りのすさまじい攻撃。もうすぐ日が暮れようとしているこんな時刻に、ナイロビからナクル湖方面へ向う観光客は、めったにいないだろうからわれわれは格好のえじきになったようだ。あまり熱心だから買ってあげたいのはやまやまだが、今日ケニアに着いたばかりだし、旅行の初日からおみやげ買っちゃうと、今後の移動が大変になるから勘弁してね。

でもどんなに断っても必死に食い下がってくる物売りたち。これじゃあまるで素っ裸で蚊のいる茂みに飛び込んだようなもの。落ち着いて写真も撮ってられないし、おまけに雨も降ってきたので、先を急ぎましょうか。

サロバライオンヒルロッジのレストラン夕食ビュッフェ

夕食はビュッフェ。どれもこれも美味しいぞ~♪

動物発見

ナイロビを出発してから1時間半くらいでナイバシャ湖を通過。道はここから未舗装道路になる。それでもドライバーのウィルソンは車のスピードをおとさない。だから、車の中で人間がぽんぽん跳ねても~トランポリン状態だ。うひゃぁ~~!でもこの揺れ方は車酔いするというより、マッサージチェアーで強めに叩かれてるという感覚に近く、慣れてくるとなかなかいいものだ。っていいのか~!?

このあたりまで来るとさすがに人工の建物が少なくなってきた。何か動物がいるんじゃないかと窓の外を目をこらして見ていたら「あ、シマウマ!」とカイが叫ぶ。おお~、本当だ、シマウマや、ガゼルの群れも見える。野生動物は国立公園でしか見れないと思っていたので、こんな普通の道路脇をシマウマやガゼルがひょこひょこ歩いているのにはびっくり。

いや~これはケニアって想像以上だぞ。

今走ってる道路だって、未舗装とは言え、一応ナイロビとナクル市を結ぶ幹線道路です。日本で東名高速の脇をインパラやシマウマが歩いてたらびっくりするでしょう?

つい昨日までガラスとコンクリートの人工都市、東京にいたのに、今は野生動物がすぐ目の前を闊歩している。頭が大地構帯になっちゃうくらいのその大きなギャップに、何とも言えない満足感が込み上げてきた。

いや~本当にアフリカに来てよかった。

客室内の様子

客室内の様子/夜は蚊屋を作ってくれる/バスルーム

国立公園のゲートは午後6時に閉まっちゃう!

エレメンタイタ湖をすぎた頃にはもう真っ暗になっていて、動物探しもあきらめるしかない。そうして午後7時15分、ようやくナクル湖国立公園のゲートに到着した。

ところがゲートが閉まってて中へ入れない!今日われわれが宿泊するホテル「サロバライオンヒルロッジ」は国立公園内にあり、その公園のゲートは午後6時に閉まってしまうのだ。

「え、公園内に入れないとどうなっちゃうの?」ママが不安な顔で尋ねる。クレメンスとウィルソンは車の窓を開けて何やら相談をしていたが、やがて今来た道を引き返し、一旦幹線道路まで戻って、それからさらに奥へ向って走り始めた。どうやら湖の反対側にあるゲートへ行ってみるようだ。

「そのゲートも閉まってたら?」

いやいや、まだ起きていないトラブルの心配までするのはよそう。

エミレーツ航空のドバイからのフライトは、以前はお昼にナイロビに着いていた。これだと空港からすぐアンボセリやナクル湖へ向えば、ゲートが閉まる6時までには現地のホテルに入れたのだ。

ところが現在は午後2時15分の到着に変更されている。これって微妙です。ナイロビ空港では入国審査や荷物を受け取って税関を抜けるのに、おおよそ1時半程度必要(エコノミークラスの場合)。われわれの時は飛行機の到着が遅れたこともあり、ナイロビを出発したのは午後4時をすぎていた。

だから午後6時までにナクル湖のゲートに着くことは始めから不可能だったのだ。まあ、でもそのフライトスケジュールを知った上で、今日の宿泊はナクルでもOKって言ってきたのは、TEKKO TOURさんなので、なんとかなるでしょう。

結局反対側のゲートも閉まっていても~ダメかと思ったが、さらに湖の北側にあるゲートにまわり、そこの管理官と交渉して、なんとかゲートの中へ入れてもらうことができた。そしてわれわれのケニアでの最初のホテル、サロバライオンヒルロッジに到着したのは、午後9時前。

この時、こどもたちが東京の自宅を出発してすでに35時間が経っていた。

コテージタイプの客室サロバライオンヒルロッジ

独立したコテージ/プールもある

サロバライオンヒルロッジに到着

「ふーやっとホテルに到着したね」

ゆっくりシャワーでも浴びてそれから夕食にしようかと思っていたら、フロントで「レストランは午後9時まで」と告げられる。なに~、それじゃあ急いで食事にしなくっちゃ。われわれは部屋にも行かず、そのままレストランに直行。

今日という日は、本当に最後の最後までどたばたの連続でした。

でも何はともあれ、

無事アフリカに来れてよかった

それが本日の「最低限の目標」でそれが見事に達成できたんだからいいじゃないか。

さあ、いっぱい食べてぐっすり寝て、明日からのサファリにそなえよう!

コーテージ前のガーデン

ホテルの概要

サロバライオンヒルロッジは、ナクル湖を見下ろす斜面に建つ低層ホテル。客室はすべて独立したバンガローで、スタンダードタイプ46室、デラックスタイプ16室、ハネムーンスイート1室、ジュニアスイート4室の計67室。

我が家は、スタンダードタイプとジュニアスイートがコネクティングルームになっている定員4名の部屋。暖炉のあるリビングルームや湖を見下ろせるテラスが付いている。ベッドルームは、ダブルベッド2台の部屋と、キングベッド1台の部屋の2室。バスルームも2つ。シャワーブースとバスタブが独立している。

広くて素敵な客室だったが、到着が遅くなりただ寝るだけになってしまったので、どんな部屋でも同じだったかも。

ナクル湖国立公園内には「サロバライオンヒルロッジ」と「レイクナクルロッジ」の2つのホテルがある。われわれがサロバライオンヒルにしたのは、こっちしか空いてなかったから。

サロバライオンヒルロッジの公式サイト:https://www.sarovahotels.com/lionhill-nakuru/

コネクティングルームに関連する記事

ナイロビからナクル湖・サロバライオンヒルロッジへの行き方