【子連れ海外旅行の達人が教える】宿泊先選びのヒント〜ホテル・コンドミアム活用テクニック

2019年3月19日

宿泊先に求める要素は、子供の年齢や人数、旅行のスタイル、行き先等よって違ってきます。まずそこを明確にし予算のメリハリをつけることで、クオリティーの高い宿泊先を手配することができます。残念ながら多くの人が、旅行のスタイルと宿泊先に求める要素の関係に気付かないで、行き当たり的に手配するため、過ちを犯しています。

この項では、旅行のクオリティーを落とさない失敗しない宿泊先選びのヒントを説明します。

海外旅行=ホテルという固定観念から離れよう

宿泊先のバリエーション

ホテルだけが海外旅行の宿泊先ではありません。子連れ旅行者はむしろ「海外旅行=ホテル」という固定観念を取り払ってみたら、新しい可能性が見えて旅行の計画をするのが楽しくわくわくしてくるのではないでしょうか。ここではまず、世界にはどんな宿泊先があるのか、タイプ別に見ていきましょう。

コンドミニアム

カウアイ島のコンドミニアム

ハワイ・カイアイ島のリゾートコンドミニアムの敷地内で朝の散歩をする

旅行で言うコンドミニアムとは、家具付きマンションの事です。テレビ、冷蔵庫、食器等生活に必要なものは全てそろっていて、旅先でもまるで自宅にいるような感覚で滞在する事が出来ます。

日本国内の旅行で、宿泊先にコンドミニアムを探すのはまだまだ一般的ではありませんが、欧米やオセアニアでは、選択肢もたくさんあり、大勢の旅行者に利用されています。

通常、居住用に建設された分譲タイプのコンドミニアムより、リゾートコンドミニアムのほうが設備やサービスが充実しています。宿泊は1泊から可能なところもありますが、1週間単位、1ヶ月単位というように長く借りたほが割安になります。

部屋のタイプは広さに応じて、ステューディオ(ワンルームタイプ)、1ベッドルーム(寝室+リビング、ダイニング)、2ベッドルーム(寝室2つ+リビング、ダイニング)、3ベッドルーム、、、となります。バスルームは寝室の数だけあるのが基本です。3ベッドルーム以上はあまり一般的ではありませんが、フロリダでは4とか5ベッドルームというのもあります。

コンドミニアムは特にアメリカ本土とハワイ、カナダ、カリブ海諸国、オセアニア、スペインで普及していて、エコノミータイプから超高級タイプまでいろんな選択肢があります。ヨーロッパではアパートメントと呼ぶ事が多いですが、リビングルームがないなど、アメリカンタイプよりひと回り小型です。また部屋の広さや設備の充実度より、立地や建物の価値を優先するケースが多いようです。

バケーションホーム

ハワイのバケーションホーム

ハワイで宿泊したバケーションホームは庭付きプール付きでビーチフロントの一戸建てだった

貸し別荘の事で、上記のコンドミニアムも広義のバケーションホームです。分譲コンドミニアムの一室や長屋式コテージ、オーナー自宅併設タイプ、などがありますが、お勧めは一戸建てをまるごと借り切るタイプです。ビーチに面した広い芝生の庭に専用プール付き、の大豪邸もあります。もちろん家具、家電、食器等は完備されており、6~12ベッドルームとコンドよりさらに広いものが多いです。大人数で泊まれば料金は割安になりますし、海外で結婚式を挙げる日本人にも大人気です。

モーテル

リーズナブルな値段で泊まれるホテルの一形態で、アメリカ本土で多く普及しています。豪華ではありませんが、そこそこ広く機能的で、プール付きのものもあります。宿泊費を安く上げたい家族連れ等にも人気です。駐車場は無料が基本です。

B&B

直訳すれば「ベッド&ブレックファスト」ですが、朝食付きのプチホテル、あるいは日本で言うペンショや民宿に近い宿泊形態です。イギリスではロンドンのような都市部にもたくさんありますが、地方にも素晴らしいB&Bが数多くあり、貴族の館や古城を改装したもの等、さまざまなバリエーションが楽しめます。

オーナー家族や、他の宿泊客とのふれ合いはB&B巡りの醍醐味と言えるでしょう。料金も一般的にホテル等と比べると安くなっています。もちろん夕食付き、3食付きなどのリクエストにも対応しているところが大半です。ヨーロピアンの旅行者が多い、タヒチやセイシェル、アフリカ諸国にも「ペンション」という呼び方で普及しています。

シャンブルドット

フランス版の民宿、B&B。中世の館や大規模な農園、民家の一室を借りることが出来るシステムで部屋は6室まで、という規定があります。多くは地方の美しい田園地帯にあり朝食付きが基本です。やはりホテルに比べるとリーズナブルな料金と、オーナー家族との暖かいふれ合いが魅力です。子連れ旅行者なら、一家でホームステイを体験するような感覚で宿泊できるでしょう。

オーベルジュ

食事を楽しむために宿泊するホテル、とでも言いましょうか。宿泊より食事がメイン、みたいな。まあ、ホテルなんですが、、世界中で活躍する人気シェフ、アラン・デュカスのレシピをいただけるようなオーベルジュもあります。

パラドール

スペインが世界に誇る国営の宿泊施設で、スペイン全土に88ヶ所あります。古城や旧領主の邸宅、修道院、宮殿を改装したタイプの人気が高いようですが、近代的なリゾートホテル風のものもあります。料金もホテルと比較すると割安なので、人気のパラドールに宿泊するにはかなり前から予約を入れる必要があります。

アグリツーリズモ

アグリツーリズモ

シチリア島南東部の高原にあるアグリツーリズモ(ワイナリーリゾート)。大きなプールが子供達のお気に入り

イタリアで普及している、農園滞在型ホテル。家族経営の小規模なものから、自社ブランドワインやオリーブオイル等を生産、販売する大規模なものまで多種多様の選択が可能です。ワイン用のぶどう生産農家が多く「ワイナリーリゾート」とも呼ばれています。

自然がいっぱいの環境にあり、オーナーや他の宿泊客とのふれあいが楽しめて、子連れ旅行者にお勧めの宿泊先です。

関連記事:子連れでも楽しめるイタリア旅行

マナーハウス

貴族の館や大富豪の邸宅を改装したホテルです。ヨーロッパの上流階級の人々の暮らしぶりを体験出来、優雅なひとときを過ごせます。

ホームステイ

海外で一般の家庭に滞在し、そこの家族と一緒に生活をします。昔は学生の受け入れが前提でしたが、近年では親子連れや、リタイヤした老夫婦などを積極的に受け入れる地域、家庭も増えて来ているようです。

民泊

エアビー&ビーなどシェアリングサービスの普及で急激に利用者が増えている宿泊形態です。自宅の空き部屋を旅行者向けに貸し出す、というスタイルで始まりましたが、大手不動産会社やホテル、旅行会社の参入で、規模が拡大し、ホテルやコンドミニムと変わらないものが増えています。初期のスタイルでは、B&Bやホームステイに近い宿泊形態です。ネットの口コミによる評価と宿泊料の安さが魅力だと言えるでしょう。

クルーズ

クルーズ船の旅行

東地中海クルーズ旅行では、ギリシャ、エジプト、イスラエル、キプロス、トルコを周遊する。子供の乗船費、食費は無料

クルーズと言うと、豪華客船の旅をイメージして子連れには敷居が高いと思われがちですが、世界には家族で気軽に楽しめるカジュアルなクルーズ旅行が、たくさん用意されています。

子連れ旅行者にとってクルーズ旅行のメリットは、荷造り、荷ほどきをしないで、移動できることです。寝泊まりする部屋は同じなのに、毎日のように違う観光地を訪れることができるクルーズ旅行は、子連れ旅行者にとってある意味理想の宿泊形態と言えるでしょう。

キャンプ

アフリカ子連れキャンプ旅行

アフリカ・タンザニアのサバンナでキャンプをする様子。ライオンやチーターがうろつくなかなかスリリングなキャンプサイト

お子さんがある程度大きくなってきたら、海外でキャンプを楽しまれてはいかがでしょうか?オーストラリアや、アメリカ、カナダ、イギリスなどなどキャンプサイトが充実している国はたくさんあります。

レンタカーで移動しながら夜はテントを張って寝る、エキサイティングな上に宿泊料も安く上がって一石二鳥です!キャンピングカーの旅も、子連れ旅行者にはとってもお勧めですよ。

ケニアではガイドをつけてサバンナをキャンプしながら旅が出来ます。スイスではトレッキングをしながら、アラスカでは湖のほとりで、子供と一緒に楽しい思いでを作って下さい。

部屋のタイプとグレード

オーシャンフロントのコンドミニアム

ビュー

海辺のリゾート地では、同じホテル、コンドミニアムでも、海からの距離や海の見え方で大きく料金が変わります。一般的な呼び方を料金の高い順に並べてみましょう。

ビーチフロント

海辺のリゾート地で最強のカテゴリーです。部屋から一歩出るとそこはビーチ、という状態の部屋で、低層のホテルやコンドミニアム、一戸建てのバケーションホームに多く見られます。モルディブタヒチで有名な水上コテージは究極のビーチフロントと言えるでしょう。(モルディブでは普通の部屋でもビーチフロントが主流です)。

よく間違えやすいのは「オンザビーチ」のホテルとか「ビーチフロント」に建つコンドミニアム、という言い方です。ビーチフロントに建物がある事と、個々の部屋の状態は別である事に注意する必要があります。

オーシャンフロント

ビーチでない海、つまり岩場や高台で海に面した部屋の事です。あるいはビーチに面している建物の2階から上階の部屋です。室内のほとんどの場所から海が見えることが条件です。

オーシャンビュー

室内のどこからでも海が見えるわけではありませんが、海がよく見える部屋です。ビーチフロント、オーシャンフロントに次いで高い料金設定になっています。

パーシャルオーシャンビュー

室内のある特定の場所なら海が見える、という部屋です。海の見え方も控えめだったりする事が多いです。ただオーシャンビューより料金は安いので、悩ましいところです。

海の見えない部屋

ホテルによって言い方が異なりますが、マウンテンビュー、ガーデンビュー、シティビュー、プールビューというような呼び方をします。シティビューの場合、隣のビルの壁しか見えないと言う事もあり得ます。プールビューはプールに近く、子供がプールで遊ぶ姿を部屋から見れるケースが多いです。オーシャンビューと言っても夜の海はただの真っ暗闇になりますが、ガーデンやプールはライトアップされ綺麗に見えるケースも多いです。

海辺のリゾート地でなくても部屋からの眺めを重視する傾向は大変強いです。スキーリゾートではゲレンデビューが他の部屋より高い料金設定になっていますし、香港やバンクーバー、サンフランシスコといった港町ではハーバービュー、エジプトではピラミッドビュー、などその土地その土地ごとに価値の対象は様々で、部屋から見える景色やモノで料金が異なるケースが一般的です。

タイプ

部屋の広さや設備、ある特定の場所からの距離、でも料金が異なります。

スペインで泊まった「プエント・ロマーノ」というホテルは広い敷地に3つのプールがありますが、ビーチに近い事の他にプールからの距離でも部屋の料金が異なります。またマウイ島で泊まった「ワイレア・エカヒ」というコンドミニアムはビーチフロントの部屋の他に、ビーチに近いが海は見えない部屋や、ビーチから遠いが海が見える部屋、があってそれぞれ悩ましい料金設定になっています。

部屋の広さでホテルは一般的にシングル、ツイン/ダブル、トリプル、と分かれています。シングルは大人1人、ツイン/ダブルは2人、トリプルは3人、それぞれ宿泊可能ですが、子供の人数の数え方はホテルによって異なります。

ヨーロッパでは赤ちゃんでも1人とカウントされるケースがあり、その場合赤ちゃん連れの親子4人ならツイン/ダブルの部屋を2部屋とらなくてはならず大きな出費になります。逆に一定の年齢以下なら子供何人かまでカウントしない所もあり、その場合はツイン/ダブルの部屋に親子4人で宿泊することが出来ます。また赤ちゃん用のベッドを無料/有料で貸し出してくれる所や有料でエキストラベッドを設置してくれる所があります。

我が家では子供達の寝相が大変悪くベッドから落ちてしまうので、エキストラベッドは頼まず、床にタオルやベッドカバー等を敷くか、寝袋を持参します。そして子供の人数をカウントしないホテルを探し、ツイン/ダブルの部屋に泊まります。

またどうしても2部屋取らなければならない場合は、2部屋を内部で連結したコネクティングルームを利用する事があります。

一方部屋の設備や内装、家具のグレードでも料金は異なってきます。ジュニアスイート、マスタースイート、プレジデンシャルスイートなどと呼ばれますが、大きいものは寝室が何個もありキッチンやダイニングルーム、リビングルームがそれぞれ独立しています。料金も大きくなる程高額になります。

バリ島等東南アジアには「ヴィラ」と呼ばれるスイートルームを持つホテルがあり、300とか400平米という部屋の広さで専用のプールが付いています。料金は安くはありませんが、頑張れば手の届く範囲で、設備、広さを考えるとお得感が強いと言えます。

さらにカリブ海諸国には、とんでもなく広い一戸建ての豪邸でしかもそれがホテルの一室、というのがあります。24時間専用のバトラーが待機してますがバトラーへのチップだけですでに開いた口が塞がらないような金額になりますのでよく注意して下さい。

一方コンドミニアムでは部屋の広さでグレードが異なる事があり、広い部屋程眺めのいい位置にあるケースが多いです。特に豪華な部屋をペントハウスと呼んだりします。また1ベッドルームと2ベッドルームをコネクティングルームにして3ベッドルームにしたり2ベッドルーム同士を繋げて4ベッドルームにしているものもあります。

旅行のスタイルと宿泊先

プーケットのホテル
ヴィラゾリテュードの公式サイトより引用

旅行のスタイル

旅行中は積極的に観光や買い物、食事、ゴルフ、ダイビング、その他アクティビティに出掛け、部屋には寝に帰るだけ、というスタイルの旅行なら部屋代に高いお金かける必要はないでしょう。部屋代を安くすませ浮いた分をアクティビティにまわすのが賢明です。

逆に、部屋やリゾートの敷地内で過ごす事が多い旅行なら、部屋代を多少奮発しても居心地の良い部屋に滞在する事をお勧めします。

また期間の短い旅行の場合、コンドミニアムに滞在して自炊するメリットはあまりないと言えます。食材は少量で買うと割高になり、大量に買うと余り、毎回外食するよりかえって高くついてしまします。

逆に1週間以上滞在する場合、ホテルで毎回外食だとトータルの旅費が高くなる傾向があります。食費に関しては一般的に4日以内の滞在ならホテル、それ以上の滞在ならコンドミニアムで自炊、の方がに歩があると言えるでしょう。

子供がまだ小さくて子供のペースに合わせて旅行のスケジュールを考えた場合、昼寝やオムツ交換、授乳等でちょくちょく部屋に戻ったり、そもそも部屋やリゾート内で過ごす時間が長い旅行スタイルになります。従って繰り返しになりますが、快適な部屋、居心地の良い部屋に宿泊し、そこに滞在する事自体をエンジョイする、ことが子連れ旅行者にとって大きなポイントと言えるでしょう。

子供の年齢、人数

赤ちゃんや乳児の時はホテルのツイン/ダブルルームに宿泊して赤ちゃん用ベッドを入れてもらっても窮屈には感じません。しかし部屋で過ごす時間が長いのと、お湯が湧かせる事を考えると、キッチンが付いてるコンドミニアムの方が良いかもしれません。赤ちゃん連れで毎回外食するのも大変です。

子供がある程度大きくなってくると荷物も増えますし、ホテルの部屋では居心地が悪くなってきます。自炊するしないは別にしてもコンドミニアムの方が、部屋が広いので快適に過ごせると思います。子供の人数が多く、食欲旺盛な場合は、お金に糸目をつけない限りコンドミニアム以外選択の余地はないと言えるでしょう。

地域による違い

一般的に東南アジアではホテル代、人件費、食事代が欧米やハワイのリゾート地より安いので、コンドミニアムよりもホテル滞在の方にメリットがあると言えます。料理の味も日本人に合ったものが多いので、外食が多くなってもあまり苦にならないでしょう。

赤ちゃん連れ・子連れ海外旅行者にとってのコンドミニアムの利点と欠点

子連れ海外旅行者にとってのコンドミニアムの利点と欠点

オーストラリア・パームコーブで滞在したコンドミニアム。広いキッチンやリビング、ルーフテラスがあり快適に過ごすことができた

コンドミニアムの利点

部屋が広い

1ベッドルーム以上のコンドミニアムは部屋の間取りがゆったりしていて、ただ寝るだけのホテルの部屋と比べると「滞在中の心のゆとり」がまるで違います。リビング=生活空間がある事で、子供が寝た後夫婦でリラックスしてお酒を飲んだり、映画を見たり、朝子供だけ早起きしてもリングで遊んでくれれば親は寝室で朝寝出来ます。

テイクアウトの食事をベッドの脇で食べるのは味気ないものです。トランプしたりゲームで遊んだりデザートを食べたりおしゃべりしたり、ゆったりとくつろいでリラックスした休日を家族で楽しめる快適な生活空間がある事、はコンドミニアムの最大のメリットと言っていいでしょう。

キッチンがある

キッチンがあるからといって必ず食事を作る必要はありません。海外旅行に来てまで台所に立ちたくない、というママの気持ちはよーくわかります。私は旅行中は(もちろん普段の生活でも)家族全員で家事を協力すべきだと思ってますが、それはさておき、子連れで毎回外食するのは金銭的にも精神的にも大変です。スケジュールにもゆとりがなくなってしまいます。

また海外での外食は日本人の口に合わない事の方が多いので、普段食べ慣れてるものを作れるキッチンの存在は、大人以上に食生活の変化に敏感な子供にとって大変貴重と言えます。我が家の長男のかいは好き嫌いが多く、外食が続くと食べるものに苦労します。またテイクアウトやケータリングサービスを利用する時でもちょっとキッチンがあるだけで重宝しますよ。

トータルの滞在費が安くあがる

これは上記のキッチンがある、と重複するかもしれませんが、毎回外食すると、驚くほど食費がかさみます。東南アジア等日本より物価水準の安い国ではこのような事はあまりありませんが、欧米ではこんなはずじゃなかった、と言うくらい大きな出費になる事があります。これはもともと旅行に行く場所が観光地なので他の地域に比べて物価が高い傾向がある事や、チップや消費税などが上乗せされるからです。

地元のスーパーで食材を買い込んでコンドミニアムで自炊すれば、滞在中の出費のかなりの部分を占める食費を安くあげる事が出来るため結果的にトータルの旅費が安く済みます。ホテルに滞在するパック旅行の旅行代金と個人でコンドミニアムを手配する旅行の代金を比較する場合、滞在中の食費も計算にいれたトータルの旅費、で比較見当されることをおすすめします。

参考記事:子連れ海外旅行のエキスパートが教える1回分の旅行代金で2回も3回も行けちゃう驚きの節約テクニック10選

洗濯機がある

ホテルでも共同のコインランドリーがある場合、洗濯物の多い子連れ旅行者には大変助かります。これがコンドミニアムでは、自分の部屋に洗濯機/乾燥機が設置されているケースが非常に多いのです。ある意味これは、部屋が広い事や食費が安くあがる以上に、コンドミニアムの大きなメリットかもしれません。

コンドミニアムでも廊下に共同のコインランドリーがあるのと、自分の部屋に自由に使える洗濯機があるのでは、天と地ほどの違いがあります。コンドミニアムを予約する時はそれを必ず確認しましょう。

そこに住んでいる気分になる

コンドミニアムの駐車場に車を止めてスーパーで買った食材を部屋に運ぶ時、そこに住んでいる気分になります。それをメリットと言えるかどうかわかりませんが、、、

コンドミニアムの欠点

立地で劣る

例えばワイキキのビーチ沿いの一等地に建ってるのはほとんどホテルです。

華やかさで劣る

コンドミニアムにはどうしても生活感が漂ってます。

家具や内装が古い

オーナーが個人である場合が多く頻繁にメンテナンスしないため、家具や内装が痛んでいたり古くなってるケースがあります。

設備の豪華さで劣る

スライダー付きのプールや優雅なスパ、おしゃれなバー、等ホテルならではです。

日本人向け対応の不備

日本人でコンドミニアムに滞在する人がまだまだ少ないため。

去る時泣ける

家族で楽しく滞在した部屋には、たとえ短い間でも我が家のように愛着がわいて、日本に帰る時は涙が出る程寂しくなります。遠くへ引っ越してしまうようなあの感覚は本当につらいものです。

ただ上記の欠点も、リゾートコンドミニアムやタイムシェアー等グレードの高いものであれば、ほとんど該当しません。豪華さや付属設備でも高級ホテル並かそれ以上のものも多く見られるようになってきました。

海外旅行に行ってまで家事はしたくない!〜コンドミニアムでの家事について

海外コンドミニアムでの家事について

食後の後片付け

家庭用品メーカー、ライオンによる主婦の意識調査によると、最もしたくない家事は食事の後かたづけだそうです。料理は作る楽しみもあるけど、後片付けは義務だけ。実に8割の主婦がこの考えに賛同している事からもいかに食事の片付けが嫌われてるか理解出来ます。逆に食事の後片付けさえなければ家事はもっと気楽になるとも言えるでしょう。

日本でも近年目覚ましい普及率ですが、海外の旅行者向けコンドミニアムでも大型の食器洗い機がキッチンにビルトインされています。食器も食器洗い機対応の頑丈なものが置いてありますので、食事が終わったら気兼ねなくポイポイ食器洗い機に放り込むだけです。後はスイッチをオンにして観光やショッピングやビーチやプールに出掛け、帰って来た頃には、食器の乾燥も終了しててすぐ使える状態になっているのです。

もちろん食器をテーブルから下げる作業や軽く水で流す事など最小限の「家事」は必要ですが、それくらいなら、家族で手分けして行えばあっという間にすんでしまいます。

献立を考える

毎日毎日冷蔵庫の中の特売品の利用価値や栄養のバランスなどを考えながら献立を組み立てるのは大変な作業です。男性より女性の方が老後ボケない人が多いのは、毎日食事の献立を考えているから、という説を唱える学者もいるほどです。それくらい頭を使う作業でそれも毎日のルーティンワークだからなおさら負荷が大きく、海外でまで台所に立ちたくない大きな理由のひとつと言えるでしょう。

ところで海外の食品スーパーでは珍しい食材がたくさん並んでいます。日本では高価な食材も海外では驚く程安かったりします。普段使わない食材で日本にいる時とは違う献立を考えてみるのも楽しいと思います。例えばオーストラリアではシーフードやオージービーフが安かったので、滞在していたコンドミニアムでの我が家の夕食はこんなメニューでした。

前菜に生牡蠣とシャンパン、チーズ盛り合わせ、セコンドにロブスターとムール貝のシーフードパスタ、メインはオージービーフのステーキ、デザートはホットアップルパイ、フルーツ&アイスクリーム添え、です。もちろんテーブルクロス、ナプキンにキャンドル、花もいけて、窓の外にはヤシの木と海、と雰囲気も抜群でした。

またイタリアのアグリツーリズモ(キッチン付き)でのある日の夕食は、パルマ産生ハムとメロン、トマトとモッツァレラチーズのサラダ、なすとズッキーニのマリネ、アンチョビとキャベツのパスタ、キアナ牛のオッソブーコ風シチューとフォカッチャ、デザートはシチリア産赤いオレンジジュースでつくった特性ソースにビスコッティを浸していただく、です。

料理の本を持って行って家族で食べてみたいものを決めたり、いつか作りたいと思ってた料理にチャレンジしてみるのも海外のキッチンならではです。子連れだとあまり観光などに出かけないので時間もたっぷりあります。

こうして考えているうちに少しは献立を考える煩わしさから解放されて行くのではないでしょうか?

買い出し

食材の買い出しに出かける、普段の生活ではおっくうな作業も、海外では魅力的なアクティビティに変わります。前項でも触れましたが、見た事もないような珍しい食材や日本では高価なものがすごく安かったりします。海外のスーパーで日本のものと価格や品質の差をチェックしたり、量の多さや種類の豊富さにも新鮮な驚きがあり、見て回るだけでもワクワクします。アメリカのスーパーではアイスクリームがバケツくらいの大きさの入れ物で売られてたり、電子レンジで温めるだけの巨大なピザが何種類も並んでいます。スペインでは一体どこまで続くんだ!と言うほどチーズ売り場が広く、ベルギーではビール工場かと思う程たくさんのビールが並んでいます。

へたな観光に負けないほど楽しいスーパー巡りは我が家では海外へ行ったら外す事の出来ないエキサイティングなアクティビティです。*海外のスーパーでは自分でレジにあるベルトコンベアーにカートから買ったものを取り出して順番に清算してもらいます。その時前の人の買い物との区切りに棒のようなものを置いて区別します。また清算が終わった商品は店員さんが袋に入れてくれます。アメリカでは最近、セルフ式レジの導入がはかられてます。ハワイあたりでもKマート、ウォルマートで見られるようになりました。レジに並ばなくて済むので大変便利です。また買い物の品数が6~10品目以下なら「Express Lane」に並ぶ事が出来ます。

調理

キッチンが広い海外のコンドミニアムでは、快適な環境で料理を作る事が出来ます。家族の誰かがキッチンに入って来ても狭くてストレスを感じる事はほとんどありません。家族で仕事を分担して料理作りを楽しむ事さえ出来ます。また料理の手順を気にする事なく、皿や調味料、作りかけの料理などを広げておけます。広いキッチンで自由に作りたい料理にチャレンジする、我が家にとってそれは東京の狭い自宅ではかなえられない「夢」と言ってもいいかもしれません。

掃除

ホテルでは毎日部屋の掃除をしてくれますがコンドミニアムでは通常3~4日に1回のペースです。それ以外に頼むと別料金をチャージされます。もちろんホテルのように毎日部屋の清掃をしてくれるところもありますし、グレードの高いコンドミニアム/ホテルでは1日数回掃除に入る所もあります。

私は3~4日に1回くらいのペースでちょうどいいと思ってます。部屋に洗濯機、乾燥機があればタオルやシーツは簡単に洗えますし、それくらいの間隔なら部屋もそんなに汚れません。むしろ部屋で過ごす事の多い我が家にとっては、毎日メイドさんが来るのは負担でさえあります。メイドさんが来た時子供がまだ食事中だったら気を使いますし、メイドさんが来そうな時間にあわせてあわただしく外出するのものんびりしたい主旨に反します。(Don`t Disturb の札を掛けて置けばノックもしませんが、せっかく掃除しに来てくれたのに気の毒に感じます)

洗濯

コンドミニアムを選ぶ時、部屋の中に洗濯機/乾燥機があるかどうかは大きなポイントです。我が家は服汚しギャングの男の子2人ですので特にこの点にはこだわります。ホテルでは部屋に洗濯機があるというのは見たことがありません。ハウスキーパーにランドリーサービスを頼むか、コインランドリーを使用する事になります。ところで、全自動洗濯機の場合、洗濯よりそれを物干しに干す作業の方が、時間も手間もかかりはるかに負担が大きいと言えるでしょう。実は海外ではベランダ/バルコニーに洗濯物を干す事が禁止されてるケースが少なくありません。洗濯物を干す事が禁止されているかわりにほとんどのコンドミニアムで乾燥機が設置されています。つまり、一番大変な干す作業をやらなくていいので、洗濯はそーとー楽ちんだぁーと言う事になります。

いかがでしょう。こう見て来ると、海外での家事って、思ったより大変ではなさそうじゃないですか?もちろん旅行中は(できれば旅行が終わった後も)家族で協力、分担して家事を行う事が大前提なのは言うまでもありません。

赤ちゃん連れ子連れ海外旅行におけるコンドミニアム活用10のテクニック

子連れ海外旅行におけるコンドミニアム活用テクニック

テクニック1 家族の協力

コンドミニアムでの滞在を成功させる最も大切なポイントは、家事を家族で協力して行う事です。海外旅行中はママもバケーションという事を忘れないように。思いやりの気持ちを持って楽しみながら家族で分担して家事をおこなえば、新しい発見に出会えるかもしれません。

また子供に積極的に家事を手伝わせることで、子供の心に自己肯定感や自信を育み、同時に、生活力やコミュニケーション能力を養う等、旅育の観点からもプラスの効果が大きいと言えます。

テクニック2 ケータリングサービス

コンドミニアムだからと言って毎回食事を作る必要はありません。たまには気分を変えてケータリングサービスを利用してみてはどうでしょうか?レストランと違い人目を気にする必要がないので、1つの料理を皆で取り分ける事も出来ます。そもそも量が多いので取り分ける事を前提にオーダーすれば料金も安く上がります。オアフ島では大人4人の合計で100~120ドルくらいが目安です。

テクニック 3 テイクアウト

スーパーのお惣菜売り場やフードコート、ファーストフード店などでテイクアウトを上手く利用すればコンドミニアムでの自炊生活に幅を持たせる事が出来ます。またレストランで料理を食べきれなかった時も、残った料理を持ち帰ればいろいろな使い道があります。

テクニック 4 デコレーション

食卓をキャンドルや花で飾り付けるとムードが盛り上がります。旅行中の食事は毎回パーティーのように盛り上がってみてはいかがですか?キャンドルや花瓶、ナプキン、ナプキンリング、ランチョンマット等は現地で安く手に入りますし、気に入れば日本に持って帰れます。花は庭に咲いてるのを失敬したりします。高級レストランの雰囲気をかもし出すのも飾り付けの腕次第です。

テクニック5 急ぐ時の食事

時間がある時にご飯を多めに炊いておきます。それをおにぎりサイズにしてラップにくるんで冷凍して おきましょう。急ぎの時は解凍しておにぎりにすれば短時間で食事が出来ますし移動中の車の中で食べる事も出来ます。又カレーを大量に作っておけば、温めて解凍したご飯にかけて素早く食べれます。肉や野菜、果物等を煮込んだカレーは手軽に食べれてしかも栄養のバランスがいい食事で はないでしょうか。ちなみに我が家ではにんにく、トマト、ヨーグルトも入れて、食べる時にはチー ズを掛けます。

テクニック 6 飲み物

我が家では合成着色料や砂糖を大量に使用したジュース、炭酸飲料、香料を使用している飲みものは子供に与えません。海外で困るのは、果汁100%のジュースでも香料や砂糖を使用してるものが多いという事です。飲み物に関してはいつもお茶にしています。時間がある時大量にお茶を作り、日本から持って来た500/350ミリリットルくらいのカラのペットボトルに入れ冷凍庫で凍らせておきます。折りたたたみ式のクーラーバッグも便利なアイテムで、外出する時は凍らしたお茶を入れて持ち歩きます。

テクニック7 入浴剤

温泉の元など入浴剤を持っていけば、リラックスしたバスタイムを過ごせるでしょう。入浴剤は現地で調達する事も可能です。国によっては日本より種類や品数が豊富で値段も安いことがあります。特にアロマオイルは日本でも安く購入する事が出来るようになりましたが、まだまだ内外価格差が大きい品物のひとつと言えるでしょう。我が家では毎回現地で調達し、滞在中お風呂に入れたり寝室などで使用しています。これらのアロマオイルや入浴剤は使い切らなければ日本に持ち帰って使用する楽しみがあります。帰国後、お風呂で香りをかいで旅行を思い出すのです。

テクニック8 チェックイン/チェックアウト

コンドミニアムといえどバレーパーキングやチェックアウト時の荷物のピックアップサービスを提供するところはたくさんあります。とりあえず聞くだけ聞いてみましょう。

テクニック 9 ソファーベッド

1ベッドルームのコンドミニアムの客室では、寝室に2人とリビングの2人の定員4名というのが一般的です。リビングにはソファーベッドが置かれていて、寝る時は簡単にベッドに早変わりします。我が家では子供が小さいときは寝返りしてベッドから落ちるので、床にタオルを引いて寝かせることが多かったです。

テクニック10 鍋でご飯を炊く

海外のコンドミニアムで、部屋に炊飯器が備え付けていないケースでも、フロントに電話すれば持って来てくれるケースがあります。それでも用意できないと言われたときは、備え付けの鍋でご飯を炊いてみましょう。はじめての人はとまどうかもしれませんが、意外と簡単です。それに凝れば凝っただけ美味しいご飯が炊きあがるので、ハマっちゃう人もいるのではないでしょうか?ネットで美味しいご飯の炊き方を検索し、もし炊飯器がなくてもあきらめずトライしてみて下さい。

ホテルの利点と欠点

ハワイのホテル

ホテルの利点

内装や家具がきれい

グレードにもよりますが、ホテルの客室の内装や家具は、一般的に分譲タイプのコンドミニアムよりきれいです。ただし、リゾートコンドミニアムや、大手ホテル系列のタイムシェアーの物件と比較すると、かならずしもそうではありません。

施設が充実

分譲タイプのコンドミニアムと比べると、プールやガーデン、レストラン、バーなどの施設は、ホテルのほうが充実しています。これらの施設はリゾート気分を盛り上げてくれるのに役立ちます。ただしこの点に関しても、リゾートコンドミニアムや、大手ホテル系列のタイムシェアーコンドミニアムと比較するとあてはまりません。

場所がわかりやすい

ガイドブックや地図にも載っていて、はじめて行く場合でも場所がわかりやすいです。

選択肢が多い

客室数で比べたらホテルは多いです。選択肢がたくさんあるため、予約が取りやすいということも、ホテルのメリットと言えるでしょう。

手配しやすい

ホテルを扱う旅行代理店の数が多いため、手配がしやすい、というメリトもあります。

サービスが充実

ルームサービス、コンシェルジェ、ベルボーイ、ハウスキーピング、ベビーシッターなど、ホテルライフを充実させてくれるサービスが豊富なこともホテルのメリットでしょう。お金はかかりますが、洗濯だって引き受けてくれます。キッズプログラムやダンスショー等、ゲストのために様々なイベントが組まれていることも多いです。

ホテルの欠点

部屋が狭い

同じ価格帯のコンドミニアムと比べると、部屋はぐっ狭くなってしまいます。人数が多く、部屋ですごす時間が長い子連れ旅行者にとって、この欠点はすべての利点と相殺されるほど大きいと言えるでしょう。

料金が高い

ホテルではスイートルーム等の広い部屋に泊まれば料金が高くなります。また各種サービスを享受すれば、それなりに出費もかさんでしまいます。

キッチンがない

ホテルでもキッチンやダイニングルームを備えた客室が用意されているケースはあります。ただし、料金は目ん玉が飛び出るほど高く、そのような客室のキッチンは、自分で料理するのではなく、シェフに出張して作ってもらうようになっています。

滞在費が高くなる

各種サービスを利用したり、外食を続けていたらトータルの旅行代金はどうしても高くなってしまいます。

子連れ海外旅行者にとって、ホテル滞在はこのような利点、欠点があります。それらをよく理解して旅行の計画をされることをおすすめします。

赤ちゃん連れ・子連れ海外旅行におけるホテル活用10のテクニック

子連れ海外旅行におけるホテル活用テクニック

カオラックメルリンリゾート&スパホテルのエントランス

テクニック 1 部屋のチェック

ホテルのチェック手続きがすみ、案内された部屋が気に入らなければ、気に入らない点と自分の希望を告げて部屋の交換を申し出ましょう。満室でなければ普通、別の部屋とチェンジしてくれます。またオーシャンビューの部屋を予約したのにパーシャルオーシャンビューになっていないか等予約内容と相違がないかも必ず確認しましょう。

テクニック 2 バレーパーキング

レンタカーでチェックインの際はバレーパーキングを利用しましょう。子連れ旅行者にとって大変ありがたいサービスです。チップはホテルの格にもよりますが1~3ドルくらいです。また自分が宿泊していないホテルに食事しに行く時などもどんどん利用しましょう。

テクニック3 ルームサービス

毎回レストランで食事をするのは辛い子連れ旅行者にとって、自分の部屋で気楽に食事が出来るルームサービスはありがたいシステムです。ただルームサービスも毎食となると料金もかさみふところが淋しくなります。我が家ではせこいようですが、ルームサービスを頼む時はメインの料理を2品だけというようにメニューをみて料金やボリュームから最もコストパフォーマンスのいい頼み方をします。

それ以外の例えばワイン、ビール、チーズその他のおかずなどルームサービスとの価格差が大きいものはスーパーで買っておきます。こうするとふところに余裕が生まれルームサービスを利用しやすくなりますよ。

テクニック 4 コンシェルジェ

ちょっとしたホテルにはたいて宿泊者のわがままなリクエストにも絶妙の答えを用意するコンシェルジェがいます。日本人の多いホテルでは日本語を話せるコンシェルジェを待機させてます。「子供と行けるおいしくておしゃれなレストラン、でも値段は安い所を教えて下さい」というような無理難題にも思えるリクエストにも涼しい顔で答えて、予約も入れてくれます。その他離乳食を買えるお店を探してとか、幼児向けの本屋さんはどこ?ゴルフコースの予約、ミュージカルやサッカーの観戦チケットの手配などありとあらゆる要望に答えてくれますので、是非利用しましょう。

テクニック 5 荷物のピックアップ

チェックアウト時も重い荷物を自分でフロントまで運ぶ必要はありません。パッキングが終わったらフロントに電話して荷物のピックアップを頼みましょう。ベルボーイが部屋まで荷物を取りに来てフロントまで運んでくれます。通常はタクシーやレンタカーのトランクに入れるところまでやってくれます。

テクニック 6 荷物を預ける

チェックアウト後もホテルに荷物を預けたままに出来ます。出発が夕方でそれまで買い物やプールで遊びたい時等に荷物を気にしなくていいので大変便利です。荷物を預けた時引き換え券をくれるのでなくさないように持っておき引き取る時渡します。フィレンツェでは朝チェックアウトした時荷物を預け、そのまま市内観光や買い物をして夕方フィレンツェの駅前でレンタカーを借りてホテルに戻って荷物を引き取り次の宿へ向かいました。

またナポリではチェックアウトした後アマルフィー海岸へ船の旅に出て次の日の夕方まで預けてたままにしておきました。

テクニック 7 アーリーチェックイン

個人手配の場合は、予定より早く到着してもよほど混んでない限りすぐ部屋に入れてくれます。特にハワイやオーストラリアなど現地に朝早く到着するケースでは一晩中のフライトで眠くて疲れてる子連れ旅行者にとってこのうえなくありがたいサービスと言えます。

テクニック8 レイトチェックアウト

通常のチェックアウト時刻以降も部屋を使えるサービスです。例えば深夜出発のフライトのためぎりぎりまで部屋で休んでいたい時などに便利です。私の認識ではアーリーチェックインの時とは逆に個人手配では別料金がかかり、パッケージツアーではあらかじめ料金に含まれている事が多いです。

テクニック 9コネクティングルーム

家族が別々の部屋になってしまった場合、隣あった部屋の内側を連結させるコネクティングルームにしてもらいましょう。もしコネクティングルームがない場合でも、必ずとなり同士の部屋にしてもらうよう強く申し出て下さい。

テクニック10 ホテル版マイレージを貯める

ホテルの会員になると、宿泊でも食事でも、そのホテル利用する度にポイントを獲得できます。そして一定のポイントがたまったら無料宿泊券を取得したり、上級会員にグレードアップできます。上級会員になると、朝食無料サービスや客室のアップグレード、プールやフィットネスジムの無料利用など、大きな特典が付与されるので、子連れ旅行者にとって大きなメリットと言えます。ちなみにホテルの会員には無料でなれます。

ホテル版マイレージ

ホテル版マイレージを貯めよう

ヒルトン、マリオット、ハイアット、ウェスティン、メリディアン等世界中にネットワークを持つホテルチェーンは必ずと言っていい程メンバー制を採用しています。メンバーはそのホテルに宿泊したり、食事などをすればポイントが加算され、一定のポイントがたまれば無料で宿泊できます。航空会社のマイレージサービスに似たシステムで言わば「ホテル版マイレージ」と呼ばれるサービスです。

メンバーになる

嬉しい事にこれらほとんどのホテルでは無料でメンバーになれます。年会費等もありません。またポイントの有効期限もないケースが多いので、とりあえず子連れ旅行者はメンバーになっておいても損はないと思います。ただよほどの回数宿泊しない限り簡単にはポイントがたまりませんので、いつか無料宿泊になればいい、くらいの気持ちで気長にためて下さい。ちなみに私は片っ端からホテルのメンバーになっています(笑)。何しろ無料ですから。。。メンバーになるのは簡単でインターネットでそのホテルのサイトから申し込みます。これから旅行される方で、既にホテルが決まってる場合はとりあえずそのホテルのメンバーになっておきましょう。

特徴

ポイントをためるには宿泊以外にも食事やそのホテルで結婚式を挙げる、タイムシェアーの説明会に参加するなどいろいろな方法があります。航空会社のマイレージでもあるようにホテルのメンバーズカードにクレジット機能を付与して買い物代金に応じてポイントが加算される仕組みもあります。

特典

特典のうち一番ポピュラーなのが無料宿泊です。特にこれら大手ホテルは世界中にネットワークがありますからポイントをためれば旅行の幅が広がります。またホテルのポイントを航空会社のマイレージに移行出来るサービスを行っているホテルもあります。さらにメンバーというだけで(タダでなってるのに)専用のチェックインカウンターでチェックイン出来たり、部屋の無償アップグレード、朝食無料、新聞無料、クイックチェックアウト等の特典をつけてくれるホテルもあります。

上級メンバー

ホテルによって規定は異なりますがポイントが一定以上たまったり、限られた期間内の宿泊回数が一定以上になると、上級メンバーに昇格します。私は約10年間の地道な努力(?)の結果、ヒルトンホテルの普通会員からスタートしてシルバー会員になり、最近さらに上級のゴールド会員になりました。チェックインの時ゴールドメンバーカードを出すとカウンターの向こうにいる従業員の方々一同「うわっ」と驚いて「ははぁー」ひれ伏し、

まるで水戸黄門様の印籠のような威力があります、と言えばちょっとおおげさですが、私の気分的にはそんな感じです。

安い部屋を予約してても無償でグレードアップしてくれますし、朝食、新聞も無料、プールやジム、フィットネスセンターも無料で使用出来ます。部屋にウェルカムフラワー、フルーツが届いている事も時たまあります。

子連れ海外旅行の宿泊先選び

子連れ旅行だからって遠慮して、安くてみすぼらしいホテルに泊まる必要はありません。宿泊先は旅行のクオリティーを左右する重要な要素です。子連れ旅行者も遠慮なくグレードの高いホテルに泊まりましょう、もちろん予算の範囲内ですが(笑)。

我が家でも、宿泊先選びは旅行の計画を立てるとき、最優先で重要視してきました。普段の生活に必要な3つの要素を「衣食住」で表現しますが、旅行も同じです。我が家の重要度は、普段の生活でも、住が一番高く、食>衣となってます。お金がふんだんにあるなら話しは別ですが、限られた旅行の予算のうち、この3要素にメリハリをつけて配分することで、満足度とクオリティーの高い旅行を実現することができます。

例えば、子供が小さいうちはあまり長時間の外出をしないので、部屋で過ごす時間が長くなります。それならその状況を逆手にとって我が家では「こんなステキな部屋一歩も出たくない」というくらいゴージャスな宿を手配しました。そのかわり我が家は「衣」の優先度が低いのでその分の予算(これは旅行先で服を買うということではなく、普段から服への出費は極力抑えてその浮いたお金を旅行のときの部屋代に上乗せするということです)を部屋代にまわしました。それから自炊をして、これまた毎回外食するより、とんでもなく食事の予算を押さえ、その分ゴージャスな部屋に宿泊できました。

これは一例ですが、衣食住のどれを優先するか、それが絞れたらメリハリをつけて旅行の予算を配分すれば、そのご家庭にとって満足度の高い旅行が実現できるということです。

ここでは宿泊先選びのポイントについてご説明しているので、さらに住についてお話すると、例えば移動中にちょっと1泊するような、あまり重要な宿泊でないときは、思いっきり安い部屋に泊まってその浮いたお金を重要なポイントで重点配分するというような考え方も有効です。