カラツ村で活躍する日本の救急車

2019年1月28日

カラツ村を走る日本の救急車

カラツ村が見えてきた。久しぶりに見る文明社会の営み/おお~!佐世保市って書いてある、日本の救急車だ!

ジャンボ〜!6歳(年長)から12歳(小6)の6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行。

旅行9日目。ンゴロンゴロ自然保護区のゲートをくぐり文明社会に帰還した私たち。文明社会で最初に通るカラツ村で日本の救急車を見つけました。サファリカーを降りて近づいてみるとボディーには「佐世保消防局」の文字が書かれていました。

カラツ村の救急車

ンゴロンゴロのゲートから先は日本の援助で作られた舗装道路をひたすら走る。

これまでの1週間は未舗装道路だけを走っていたのですごく快適に感じる

参考記事:日本の援助でタンザニアに作られた道路

参考記事:ンゴロンゴロ自然保護区にあるホテル・ソパロッジに到着

やがてカラツ村に到着。

ここはセレンゲティ方面から来ると最初にある町、アルーシャ方面からだと文明社会最後の町だ。

参考記事:人格が崩壊するほど美味しいアルーシャコーヒープランテーションロッジのランチでいただいた幻のコーヒー

参考記事:セレンゲティでゲームサファリ・チーターのハンティング・シマウマ、キリンその他大勢

トタン板を張り合わせ派手なペイントをほどこした家々が並ぶ町には、赤茶けた土誇りが舞い、道の両側にはたくさんの人がうろうろしている。走る車の中から町の様子をきょろきょろ見てたら、

そこにあるはずのないものが目にとまった

「ちょ、ちょっと待って!ストップ、ストップ」

大勢の人々に囲まれ道の脇に止まっているのは、まぎれもない日本の救急車だ。

え~なぜこんなところに!

渾然として強烈なまでにアフリカ色の山奥の町に、そこだけ空間を切り取ったように、なつかしい日本の空気が漂っている。

「誰か日本人が乗っているのか?」

わたしはサファリカーから降りて、

吸い寄せられるようにその救急車に近づいた。

するとまわりにいたヒマそうな男たち

何か面白いことでも始まるのか、とゾロゾロ私のあとを付いて来る。

盛り上がる村の男衆

救急車の前まで来てまたびっくり。

その白いボディには

「佐世保市消防局」

と書いてあるではないか!

「えっさせぼ?」

思わず声に出して読んだら、

それを聞いたまわりの男たちが楽しそうに大声を出して騒ぎはじめる。

そのうちたくさんの人たちが集まってきて、

「サッセボ!サッセボ!」

と叫びながら踊りだしちゃった。

「させぼ」というのは現地の言葉でおかしい意味なんだろうか?

それとも大喜びしてるのは男たちばかりなので、

ちょっとエッチな意味なの?

この救急車はこちらではバスとして使われているらしい。

車内には元気そうな人たちがぎゅーぎゅー詰めで乗っていた。

こういう現役を退いた車たちが日本から運ばれて、

現地の人々の役に立っている。

これも国際支援の一環なのだろう。

救急車だけでなく、

どっかの温泉旅館の送迎バス

塗装そのままで走っていた。

益々盛り上がって踊っている男たちに手を降って、

わたしはサファリカーに戻り、

次の目的地「ギブスファーム」へむかった。