ボルネオ島子連れ(長男小5、次男小2)旅行記
💕トゥリマカシッ、イルカパパです。
独身時代に友人と行って楽しかったボルネオ島コタキナバルへ、2人の子供を連れて(小2、小5)家族旅行に行ってきました。(プーケット旅行にボルネオ旅行を足し算しました)
プーケット+ボルネオ島旅行の大まかなスケジュール
- プーケット(タイ)6泊
- コタキナバル(ボルネオ)1泊
- スカウ(ボルネオ)1泊
- ダナンバレー(ボルネオ)2泊
ボルネオ島では熱帯雨林が生い茂るジャングルでリバークルーズを体験したり、野生のボルネオゾウやオラウータン、ヒヨケザル、ヘラクレスオオカブトなど珍しい生き物とたくさん出会えたりして、思い出に残る素晴らしい旅行になりました。
今日のブログではその時の旅行記を紹介します。あなたの子連れボルネオ島旅行の参考になればとっても嬉しいです🤗。それでは夢と冒険の旅へヒアウィーゴー!
コタキナバル
コタキナバルの魅力
コタキナバルはボルネオ島観光の拠点です。そして東マレーシアの政治経済の中枢を担うボルネオ島最大の都市です。結構都会なんですヮ、あひゃ〜!
コタキナバルの魅力、子連れにおすすめののポイントは下記です。
- 日本から直行便がある
- フライト時間が短い
- 時差が小さい(1時間)
- 珊瑚礁がきらめく海がある
- 東南アジア最高峰キナバル山が背後にそびえる
- 素敵なリゾートホテルが複数ある
- 都会と自然の両方の魅力を楽しめる
名前の由来
コタキナバルの「コタ」は「街」、「キナバル」は「神の宿る地」という意味です。
コタキナバルは19世紀末からイギリスの植民地として開発され、第二次世界大戦時は、日本軍の占領下にありました。イギリス統治時代には「ジェッセルトン」と呼ばれていましたが、1967年から現在の「コタキナバル」が一般的になっています。(*ちなみに「キナバル」には「中国の未亡人」という意味もあります)
マレーシア航空でGO!
我が家はプーケットからクアラルンプール経由でコタキナバルへ移動。今回の我が家の子連れ旅行はプーケット旅行にボルネオ島旅行を足し算したスタイル。旅行全体のフライトは次の通りです。
東京>クアラルンプール>プーケット>クアラルンプール>コタキナバル>東京
全てのフライトをマレーシア航空で統一したので、航空券の料金は東京ープーケットの往復料金にほんのすこし加算した程度です。しかも帰路はコタキナバルから日本への直行便を利用できるので、効率的。クアラルンプールで乗り継ぎの時にマレーシアへの入国審査も済ませるので時間も節約できます。
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気をつける点としてはプーケットとコタキナバルの間には1時間の時差がある、ということくらいかな。
飛行時間はプーケット〜クアラルンプールがおよそ50分、クアラルンプール〜コタキナバルは2時間半でした。
コタキナバル国際空港
ボルネ島の空の玄関口、コタキナバル国際空港は、市中心部から西におよそ7kmのところに位置しています。
2009年にターミナルビルの改修工事が完了し、ガラスをふんだん用いた近代的なデザインの空港に生まれ変わりました。
空港から市内へは、タクシーでおよそ7分(20RM)、バスでおよそ15分(1.5RM)。空港にアクセスしている地下鉄や電車はありません。
私たちは飛行機を降りたら荷物をピックアップして(入国審査はクアラルンプールで済ませています)、到着ロビーへ出ました。そして現地旅行会社(ジスコ・ボルネオ旅行社)の送迎車に乗り込んで今夜泊まるホテルへ向かしました。
ハイアットリージェンシーキナバル
ハイアットリージェンシーキナバルは、コタキナバル市街の東地区、銀行や官庁のビルが立ち並ぶオフィス街に位置する老舗ホテルです。
我が家がコタキナバルでの宿泊にこのホテルを選んだ理由は、街中にあることです。
今回わたしたちはコタキナバルに1泊しかしません。しかも、翌朝早朝に飛び立ちます。
シャングリラやステラハーバーのような大型リゾートホテルに泊まっても、施設を活用するには時間が短くてもったいないと思いました。
それに大型リゾートには素敵なプールがあって魅力的ですが、旅行の前半のプーケットで海やら川やらプールやらで思いっきり遊び倒してきたからいいんじゃないか。
むしろコタキナバルでのわずかな時間は、プーケットでは素通りした街歩きやショッピング、屋台街で食事をする、ということに重点を置きたいと思いました。ショッピングモールや屋台街をぶらぶら歩くなら、街中にあるホテルのほうが便利、という理由からハイアットリージェンシーキナバルに決めました(シャングリラやステラハーバーからだと街まで歩いて行くのはちょっと厳しい)。
ホテル基本情報
- 住所:Salleh Sulong, Jalan Datuk Peter Mojuntin, Kota Kinabalu, 88991 Kota Kinabalu, Sabah, マレーシア
- 電話:+6088221234
- 公式サイト:https://www.hyatt.com/en-US/hotel/malaysia/hyatt-regency-kinabalu/bkiki?src=corp_lclb_gmb_seo_aspac_bkiki
地図
ウォーターフロント
ホテルにチェックインして荷物を置いたら、街歩きに出かけましょう。
コタキナバル最大級のショッピングモール「センターポイント・コタキナバル」でローカルなお店をぶらぶら見学しました。
その後、海の方へ2ブロック歩いたところにあるウォーターフロントに行きました。
ウォーターフロントは歩行者専用プロムナードにレストランやカフェ、屋台が立ち並ぶコタキナバル屈指のグルメストリートです。
潮風に吹かれながら安くて美味しいシーフード中華料理をいただきました。
サンダカン
サンダカン空港へのフライト
ボルネオ島旅行2日目。
今日は飛行機でサンダカンへ移動してセピロックオラウータンリハビリテーションセンターを見学します。朝7時半のフライトでコタキナバル空港からサンダカン空港へ移動。
コタキナバルからサンダカンへの飛行時間はおよそ40分。そしてサンダカン空港から現地旅行会社の送迎車でリハビリテーションセンターまで約20分でした。
セピロックオラウータンリハビリテーションセンター
セピロックオラウータンリハビリテーションセンターは、森林伐採や密猟などで、親をなくしたり生き別れになったオラウータンを保護し、自然の森へ帰って自立できるようにトレーニングをする施設です。
希少な野生動物を観察したり自然保護の取り組みを見学できる旅育におすすめのスポットです。
旅育についてはこの記事を参照してね🐬
オラウータンは、世界でボルネオ島とスマトラ島にしか生息していない貴重な霊長類です。この2つの島に住むオラウータンは長い間、一種と考えられていましたが、現在では、ボルネオオランウータン(Pongo pygmaeus)と、スマトラオランウータン(Pongo abelii)の二種に分類されています。
そのうちの一種、ボルネオオランウータンは、現在は4万頭にまで個体数が減っており、保護の重要性が叫ばれています。ボルネオオランウータンはさらに、島北西部、北東部、南部の3つの亜種に分けられています。
現在センターで公開されているのは、野外保育園と呼ばれる餌付けエリアと、そこでおこなわれる餌付けです。
来場者はまず初めにビジターセンターで、この施設の自然保護の取り組みやボルネオについての紹介ビデオを鑑賞します。そのあと自由に野外保育園を見学します。
「野外保育園」といっても自然の熱帯雨林のような広さがあり、オラウータンの姿を見つける事はとても難しいです。従ってわずかな遭遇のチャンスは、餌付けの時間ということになります。餌付けの時間になると、3~9歳のオラウータンが木の枝やロープを伝って餌付け用のプラットホームに集まってきます。
それがセンターの最大の見所です。
センター内にはレストランやカフェ、お土産ショップなどもあります。子供達とオラウータンやボルネオ島の自然環境保護の活動を見学できてとても良い勉強になりました。
スカウ
スカウへ移動
セピロックオラウータンリハビリテーションセンターを見学したあと、送迎車でスカウへ移動します。セピロックからスカウまでの所要時間はおよそ2時間です。
途中小さな村の雑貨店みたいなところで休憩しました。カレーやデザートが美味しかったです。
スカウリゾートに決めた理由
今夜わたしたちが泊まるスカウリゾートは、キナバタンガン川のほとりの、ジャングルの中に立つリゾートホテルです。
キナバタンガン川に沿ったスカウ村には、リバークルーズを楽しめるいくつかのリゾートホテルがあります。その中でスカウリゾートにしたのは、ボルネオ島での現地手配をお願いしたジスコ・ボルネオ旅行社さんの強いすすめがあったからです。
リコメンドの理由は
- 建設途中のため料金が安い
- 客室や設備が真新しい
- 私たちが始めてのゲストになる
です。
実際子連れで宿泊してみて、ちょっと大げさですが「村をあげて」の新鮮なサービスでもてなしくれて、予想以上に満足度の高い滞在をすることができました。
植樹体験
スカウリゾートでは宿泊費に、朝、昼、晩の食事と1日2回のリバークルーズ、植樹体験や民族舞踏ショーなどのアクティビティの代金が全て含まれています。
というわけでホテル到着後、レストランでランチビュッフェを食べたあと、キナバタンガン川のほとりで熱帯雨林の植樹をしました。
苗木には1人1本ずつ、それぞれの名前が書かれたタグがついています。
簡単な作業ですが、ボルネオの大地に家族の手で熱帯雨林の苗木を植えたことは、子供たちの心に自然を愛し大切にする優しい気持ちを育むことでしょう。そしてそれはいつか他人を慈しむ大きな心に育ってくれると願います。小さな苗木が大きな熱帯雨林になるように。
旅育の観点からもスタディツアーの観点からもとても貴重な体験でした。
野生のオラウータン現る
植樹体験が終わって部屋でゴロゴロしていたらドアをノックする音がしました。
何事かと開けてみるとドアの前にスタッフが立っていて、「オラウータンが出てきた」と言っています。
「どこにですか?」と聞いたら「すぐそこです」と私たちの部屋の前の木を指さしました。その方向に目をやると野生のオラウータンが木の枝に座ってこっちを見ていました。
うははは、こりゃすげー!個体数が激減し絶滅危惧種に指定されている希少なボルネオ・オラウータンをこんなにま間近で簡単にみることができるなんて!
敷地内に植えられている木はオラウータンが大好きなイチジクの実がなる木です。なのでドアの前でも室内の窓からでも、イチジクを食べにきたオラウータンを見ることができます。
サンセットリバークルーズ
スカウ村周辺には、ボルネ有数の大河キナバタンガン川の支流が迷路のように枝分かれして流れています。そこを小型ボートに乗って探検する「ジャングルリバークルーズ」体験は、スカウ観光のハイライトです。
野生のオラウータンと遭遇して興奮してたらサンセットリバークルーズの時間になりました。私たちの客室から2〜3分歩いたキナバタンガン川のほとりに船着場があってそこからボートに乗船します。
ライフジャケットを付けていざ出航!
キナバタンガン川の支流に入ると鬱蒼と茂る熱帯雨林のジャングルが迫ってきて怖いくらいの迫力です。そのジャングルからは鳥やら虫やら得体の知れない動物たちの鳴き声が大音量で降り注いできます。
さらに支流を遡り、たくさのテングザルやオナガザルやカニクイザル、ワニ、オオトカゲ、サイチョウ、などの野生の生き物たちを見ることができた。
大満足🤗
ディナーショー
夕食はホテルのレストランで食べました。
夕食もビュッフェスタイルで美味しいマレーシア料理が食べ放題、うひゃ〜!おまけにホテルのスタッフによる、民族音楽の演奏と民族舞踊が披露されその心温まるおもてなしに感激しました。
サンライズリバークルーズ
ボルネオ島旅行3日目。
早朝に起床しキナバタンガン川でサンライズリバークルーズをしました。微光が帯をなす朝焼けの空を、色鮮やかなサイチョウが横切り、幻の珍獣ギボンの幻想的な鳴き声が川面に響き渡ります。
岸辺の木々には、テングザルの群れ。
ゆっくり移動する船の上から朝日に輝く森の枝葉に目を細めながら、支流の突き当たりにある秘密っぽい湖まで行き、ぐるっとひとまわり探検して早朝のジャングルクルーズを満喫しました。
さよならスカウリゾート
リバークルーズから戻り、森の中のレストランで朝食をいただきます。
朝食も好きなものを好きなだけ食べれるビュッフェスタイル。しかも席に着いたらすぐ食べれるので、猛獣のようにお腹を減らした男の子(パパも)がいる家族連れにはたいへんありがたいです、うきー。
食事が終わったら部屋に戻って荷物を片付け、次の目的地へ向けて出発します。短い滞在だったけど、たくさんの珍しい生き物と出会えて、スタッフの暖かいサービスと美味しい料理にもてなされ、最高のバカンスを体験できました。
ドアを開けたらホテルのスタッフ全員が私たちの部屋の前に集まっていました。そして支配人が挨拶をしました。
「今回の旅行でこのホテルを選んでいただいてありがとうございました。ホテルはまだ建設途中で、いろいろ不便なこともおかけしましたが、どうかまた機会があったらここに戻って来て下さい。その時は今よりもっと設備も完成していると思います」
ふむふむ、さらに続く。
「ここは貧しい村ですが、ホテルができたことで村人の雇用もまかなっているし、村をあげてゲストをもてなしたいと思っています。自分もこの村の出身ですが、村のためにホテルを繁栄させることが、ゲストにも喜んでいただけると思うし、ボルネオの自然を守ることに繋がると思っています」
このホテルがなかったら、村人たちは森の木を伐採し、それを売って生活しなければなりません。
でも観光が盛んになれば、村人たちは熱帯雨林を破壊しなくても生活していけるようになります。そして観光を盛んにするためには、ボルネオの売りである自然を大切に守っていくことが求められる、つまり観光産業と自然保護は、両立できるということです。
スタッフ全員に見送られながら、素晴らしスカウリゾートを後にしました。
ダナンバレー
ラハダトゥでランチ
スカウを出発したわれわれはボルネオ島北東部、ダーベル湾に面した小さな港町ラハダトゥへ向かいました。スカウからラハダトゥまでおよそ2時間、さらにラハダトゥから今日の最終目的地であるダナンバレーへはおよそ3時間半です。
ラハダトゥに着いたら街の中心にあるラハダトゥエグゼクティブホテルでランチをいただきました。
ボルネオレインフォレストロッジに到着
美味しいランチを食べたあと、ラハダトゥを出発して、熱帯雨林のジャングルが鬱蒼と茂る森の道を走り、ついにボルネオレインフォレストロッジに到着しました。
ボルネオレインフォレストロッジは太古の原生林が壮大な迫力で迫るダナンバレー自然保護区内にある宿泊施設です。そして一般の旅行者が行く事の出来る中で、
最もボルネオのエッセンスを体感できる場所です。
ボルネオ島本来の自然の姿を求めて、世界中から 研究者やバードウォッチャー、昆虫愛好家、写真家、観光客などが訪れますが、少し前までは大学の研究者などしか立ち入ることが許されなかった貴重な場所です。
宿泊料金には、ジャングルトレッキングやキャノピーウォーク、 ナイトサファリなどのプログラム参加費や、1日3回の食事のほか、おやつ、夜食、衣類の洗濯・乾燥、各種証明書の発行などが含まれています。
ロッジ周辺にあるトレイルは全部で7本。その他全長107m、高さ27mのキャノピーウォークがあります。
客室はマレーシア伝統スタイルの高床式シャレーで天井ファン、温水シャワー付き。バルコニーにバスタブが付いているタイプもあります。
また1部屋に家族4人で滞在できるのも子連れ旅行者にはありがたいことです。
ビデオレクチャー
到着後、部屋でゆっくりして夕方から始まるビデオレクチャーを見ました。
ビデオレクチャーの内容は、ダナンバレー保護区の自然環境とここに生息する動物や昆虫、鳥、爬虫類、両生類、植物の紹介、それらの自然がいかに貴重なものであるか、それを守ることの意義、保護区に滞在中のルールについての説明などでとてもいい勉強になりました。
ダナンバレーの昆虫については、いまだ名前のついていない新種が数万種もいるらしい、あひゃ〜!
うんぴょうが5種類いることにもびっくり!
またダナンバレーには蚊はほとんどいないとのこと。なのでマラリアを媒介する蚊もいないらしい。
ナイトサファリ
ビデオレクチャーを受けた後レストランで夕食を食べました。このホテルも食事は毎回ビュッフェスタイルです。
食事が終わったらサファリカーに乗って夜のジャングルを探検するナイトサファリへ出発します。
サファリカーは中型のトラックを改造したような作りで、荷台のところにベンチみたいな横長のイスが取り付けてあります。
車の後部から上がって、順番に奥から詰めて座りました。日本人は私たちだけで、あとはみんな欧米のゲストです。全員が乗ったら最後にガイドが乗ってきて、荷台の一番先頭にあるガイド席みたいなポジションに立ち、こちらを振り返ってあいさつをしました。
「みなさん、こんばんは、わたしは今夜のサファリのガイド、ヘンリーです。これからみなさんとダナンバレーの夜の熱帯雨林に入っていきます。運がよければたくさんの動物や、昆虫などが見れますよ」
あいさつが終わると車のエンジン音がうなり、ゴォーと力強く発進しました。さあ夜のジャングル探検に出発だー!!
スリル満点のナイトサファリでは、マレーオオミミズクやムササビ、ヒヨケザル、イボイノシシなどボルネオの希少な生き物を見ることができました。
キャノピーウォーク
ボルネオ島旅行4日目。
今朝は6時半からキャノピーウォークを歩くトレッキングが予定されています。眠い目をこすって参加するか、朝食の時間までベッドでごろごろするかはゲストの自由。でもこんな素晴らしい朝に、熱帯雨林の散歩に出かけるなんて願ってもない体験です。それも新しい年の始まりの朝に。
原生林の森に初詣に出かけるつもりで、ちょいと朝飯前のお散歩に出発~~、うひょ〜★
キャノピーウォークは、高木の樹上をつなぐ吊り橋で、ダナンバレーの熱帯雨林を高いところから効率よく観察するのに適しています。
実際、ボルネオ島の熱帯雨林に住む多くの生き物は、地上30~40メートルの樹上生活をしており、地上から見上げてもその姿を確認することは難しい。
キャノピーウォークなら、広い範囲の熱帯雨林を観察することができるうえ、たくさんの鳥や運がよければ樹上で暮らす生き物たちと出会える可能性があります。
キャノピーウォークは歩くとゆっさっゆっさ揺れます、あひゃ。
幅は人1人通れるほど。てすりが低いので背の高い大人だと、腰の下あたりに手すりがきます。うっかりすると手すりを越えて下に落っこちてしまいそう。落ちたらどうなるんだろうと下をのぞくと、地面は見えません。
ひゃぁぁ~~!こんなに高いんだ。
下を見て歩くと怖いので、まわりの景色を楽しみながら進みます。周囲を見渡すとどこまでもひろがる熱帯雨林の緑が見えます。すがすがしいほどの開放感と迫力。
吊り橋の支柱の役目を果たしてる木に設けられたはしごを登ってさらに高いところへ移動。熱帯雨林の原生林に昇る新年の初日の出にいっぱい願い事をしました、わおー!
レンフォレストでいただく朝食
元旦早朝キャノピーウォークトレッキングから戻り、お腹ペコペコなのでレストランへ直行しました。レインフォレストロッジの食事は朝、昼、晩とも全部ビュッフェスタイルです。
お腹が減って餓死寸前の状態でもすぐに好きなものを皿に盛って食べれるので、本当にありがたいです。ちなみに今日の午前中のスケジュールは次のようになっています。
- 6:30〜8:00 キャノピーウォークトレッキング
- 8:00〜9:30 朝食
- 9:30〜11:30 見晴台トレッキング
- 11:30〜13:00 ランチ
早起きすると時間がいっぱいあるので、いろんなことが楽しめますね。
奇跡の熱帯雨林を眺めながら川のせせらぎの音をBGMに美味しい朝食をいただきました。
参考記事🐬
見晴台へのトレッキング
朝食を食べて一休みしたら見晴らし台へのトレッキングへ出発します。
見晴し台は、レインフォレストロッジの東側にある小高い山の展望台でそこから海のように広がる熱帯雨林が眺められます。
ロッジからの標高差はおよそ300mです。ジャングルの中をひたすら登ります。
汗をかいて登った展望台からは私たちが宿泊してるホテルを足もとに見ながら、海のように広がるダナンバレーの熱帯雨林を眺めることができました。
先住民族スッパン族の埋葬遺跡
見晴らし台からの眺めを満喫した後、下山ルートを途中で外れ先住民族の遺跡を見学しました。
川を見下ろす大きな岩壁に穴が彫ってあり、櫓に登って近くまで行くことができます。この岩壁はダナンバレーを流れる川の流域で生活していた先住民族スッパン族にとって神聖な場所でした。高貴な人の埋葬などの儀式をここでおこなっていたとのことです。
岩壁の下には約400年前の朽木の棺桶があります。
滝壺でスイミング
遺跡を見学した後は、さらに山を下り渓流にある滝壺で休憩しました。深い森に染み渡るように響く滝の音が耳に心地よくリラックスできます。時々幻の珍獣ギボンの鳴き声も聞こえます。
子供達は早速服を脱いで(服の下は常に水着)冷たい滝壺に飛び込みました。ジャングルの山登りでいっぱい汗をかいたので気持ち良さそうです。30分ほど休憩してそれからホテルへ戻りました。
ランチ
見晴らし台、先住民族の遺跡、滝壺スイミング、と想像以上に楽しかったジャングルトレッキングからホテルに戻ってきたら、もう子供達は(私も)お腹がぺこぺこに減っていました。
朝からたくさん歩いたり山登りしたり子供達は泳いだりしたのでエネルギーを大量に消費したようです。レンストランへ行くと美味しそうな料理が並んでいました。
朝と同じ、熱帯雨林が迫るテラス席のテーブルに座って美味しいランチを食べました。
オラウータン現る
レストランでの食事が終わって部屋へ戻ろうとしたら、1階の車寄せのあたりで何やら人が騒いでいます。
「どうしたんですか?」と尋ねると、オラウータンが道の向こう側にいると言う。
オラウータン現る
ワハハハ、すげー、この2日間で3回目のオラウータンとの遭遇ですわ。しかもとっても希少な野生のボルネオオラウータン!
最初に見たときはホテルの芝生の庭を歩いて移動していました。野生のオラウータンが地面を移動するのはとても珍しいそうです。それから木に登ってイチジクを食べ始めました。
その位置がちょうどロッジのテラスの2階の高さだったので、私たちは至近距離でボルネオオラウータンの食事風景を見学することができました。
この記事を参照してね🐒
ボルネオゾウとの奇跡の遭遇
ボルネオゾウの大きさは成体でおよそ5.5〜6.5mしかなく「世界最小のゾウ」と言われています。
尾は地面に着きそうなほど長く、牙はまっすぐに伸びています。そして顔は小さく角張っています。18世紀にボルネオへ導入されたゾウであるとの仮説が長い間指支持されてきましたが、2003年のDNA検査により、少なくとも1万8千年の歳月をかけてボルネオで独自に進化してきたゾウであることが判明しました。
推定生息数はボルネオ島の
インドネシア側で30〜80頭、マレーシア側1,000〜2,000頭のみ。
ボルネオゾウが住む熱帯雨林の森は、伐採やプランテーションへの転換などのために急速に減少しています。またこれに加え、ゾウの殺戮や捕獲といった脅威にもさらされており、絶滅が危惧されています。
我が家は本当にラッキーなことにこのとても珍しい生き物であるボルネオゾウと1月1日だけで
4回も遭遇しました!
あのBBCの取材班ですら1ヶ月かけボルネオ中を探し回って、やっと落ちたての「糞」を発見できた、というくらい出会うことが困難な動物です。
我が家はボルネオレインフォレストロッジからラハダトゥへ向かう道路で、道を塞がれたり、50頭くらいの大群に襲われかけたり、威嚇されたり、
「もう勘弁して」
というくらい遭遇できたのです。BBCのみなさん、ごめんなさい。
この記事を参考にしてね🌴
ラハダトゥエグゼクティブホテル
今夜わたしたちが泊まるのはラハダトゥ・エグゼクティグホテル。
ラハダトゥの町のほぼ中心にある中国系老舗ホテルです。本当はボルネオレインフォレストロッジにあと1泊したかったのですが、翌朝のフライトに間に合うように、夕方、レインフォレストロッジを出発してラハダトゥに移動してきました。
でもそのおかげでボルネオゾウの大群と遭遇できたのだから、人生何がどう転ぶかなんてわからないもんですね。
ダナンバレーへ行く途中ここでランチをしましたが、食事がものすごく美味しかったので、今夜の夕食もこのホテルのレストランでいただくことにしました。
ラハダトゥエグゼクティブホテルの基本情報
- 住所:Jalan Teratai, Bandar Lahad Datu, 91100 Lahad Datu, Sabah, マレーシア
- 電話:+6089881333
地図
コタキナバルから直行便で帰国
ボルネオ島旅行5日目。
いよいよ楽しかった旅行も終わり日本へ帰る日がやってきました。でもアフリカや南米旅行と比べたらアジアからの帰国は楽々ちん。時差もほとんどないし、飛行時間も短い。
今日はラハダトゥ空港から国内線でコタキナバルへ飛び、そこから国際線に乗り換えて成田へ直行します。
ラハダトゥのようなボルネオ島の田舎の町からでも、その日のうちに日本に帰れるというのはすごいことだと思います。世界はますますひとつになっているということを実感します。
- ラハダトゥ~コタキナバルの飛行時間はおよそ1時間弱
- コタキナバル〜成田は飛行時間はおよそ4時間50分
終わりに
こうして我が家はボルネオ島旅行から無事帰国しました。今回は前半のプーケット旅行に足し算でボルネオ島を加えました。そのため日程の制約があり
- コタキナバルのリゾートホテルでの滞在
- サンゴ礁の海で泳ぐ
部分を大幅にカットせざるを得ませんでしたが、その分ボルネオ島の熱帯雨林に絞ったことで、内容の濃い体験ができ家族にとって素敵な思い出になりました。
今回の旅行で子供達が楽しかったことベスト5は
- ボルネオゾウと遭遇したこと
- キャノピーウォークを歩いたこと
- カブトムシをいっぱい触れたこと
- ナイトサファリ
- スカウのリバークルーズ
です。以下に今回のボルネオ島旅行のスケジュールを紹介してこの旅行記を終わりにします。最後まで読んでいただきありがとうございました🤗
マレーシア・ボルネオ島旅行の旅程
<1日目>
- 10:30 プーケット国際空港発 マレーシア航空787便
- 12:55 クアラルンプール国際空港着
- 14:00 クアラルンプール国際空港発 マレーシア航空2616便
- 16:35 コタキナバル国際空港着 着後送迎車でホテルへ移動
- 夕方 センターポイントショッピングセンター
- 夕食 コタキナバル・ウォーターフロントの屋台
- ハイアットキナバル泊
<2日目>
- 7:30 コタキナバル空港発 マレーシア航空2042便
- 8:10 サンダカン空港着 着後送迎車でセピロックオラウータンリハビリテーションセンターへ
- 午前 セピロックオラウータンリハビリテーションセンター見学
- 午後 送迎車へスカウへ移動 着後ホテルにチェックイン
- 午後 ボルネオで記念植樹体験
- 夕方 熱帯雨林のジャングルでサンセットリバークルーズ
- 夕食 スカウリゾート
- スカウリゾート泊
<3日目>
- 早朝 夜明け前の熱帯雨林でサンライズリバークルーズ
- 午前 送迎車へラハダトゥに移動
- ランチ ラハダトゥエグゼクティブホテルのレストラン
- 午後 送迎車でダナンバレーへ移動 ホテルにチェックイン
- 夕食 ボルネオレインフォレストロッジホテルのレストラン
- 夜 ダナンバレーの熱帯雨林でナイトサファリ
- ボルネオレインフォレストロッジ泊
<4日目>
- 早朝 ボルネオの熱帯雨林トレッキング
- 朝食 ボルネオレインフォレストロッジのレストラン
- 午前 見晴台へのトレッキング、ジャングルの滝壺で泳ぐ
- 昼食 ボルネオレインフォレストロッジのレストラン
- 午後 野生のオラウータン現る
- 夕方 ラハダトゥへ移動 移動中ボルネオピブミーエレファントの大群と遭遇
- ラハダトゥエグゼクティブホテル泊
<5日目>
- 8:15 ラハダトゥ空港発 マレーシア航空3011便
- 9:10 コタキナバル国際空港着
- 12:50 コタキナバル国際空港発 マレーシア航空80便
- 19:00 成田・新東京国際空港着
このブログ記事があなたの子連れボルネオ島旅行の参考になったらとっても嬉しいです。
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それではまた世界のどこかでお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!
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