贅沢すぎる野生のボルネオオラウータンとの接近遭遇

2019年4月25日

ボルネオオラウータンと接近遭遇

オラウータンと3回目の接近遭遇

レストランでの食事が終わって部屋へ戻ろうとしたら、1階の車寄せのあたりで何やら人が騒いでいる。

どうしたんですか?と尋ねると、オラウータンが道の向こう側にいると言う。またオラウータンか、ワハハハ、すげーな☆2日間で3回目のボルネオオラウータンとの遭遇だ。しかも野生のオラウータン!

ボルネオオラウータンは世界でボルネオ島にしか生息していない希少な霊長類。

森林伐採によりその数が激減し今では絶滅危惧種に指定されている。内心わたしも旅行前は、ボルネオへ行ってもオラウータンが見れない事を覚悟していた。だからセピロックのリハビリテーションセンターに寄ったりしたのだ。

それがあんた、こんなにぽいぽい会えちゃうなんて!スゴすぎるぜボルネオ!最高だぜダナンバレー!

参考記事:写真に収めたボルネオの絶滅危惧種たち

ホテルの庭を移動するオラウータン
ホテルの庭を移動するオラウータン

庭を横切るボルネオオラウータン

こどもたちと笑いながら階段を駆け下りて車寄せに急ぐ。

どこ?どこにいるの?

大勢人がいるからよく見えない。その時「オ~」という歓声があがり、人垣がさーと移動した。その隙間から見えたのは、オラウータンが森から出て来て道を渡りホテルの敷地に入る所だった。

ボードウォークの上からオラウータンを覗き込むゲストたち

「どこ?」「ほらあそこ」「葉っぱが邪魔でよく見えないよ」

「今の見た?」「見た、見た」

急いでロビーの下をくぐってオラウータンが侵入した生け垣のほうに周り込む。

すると庭の芝に手を付きながらひょこひょこ歩いているオラウータンがすぐ目の前にいた。まさか、こんな至近距離で!こっちに向かって襲いかかってきたらどうしよう、と立ちすくんだら、オラウータンは横の植木に登り、客室をつなぐ連絡通路に沿って移動し始めた。

空中回廊から見るというアイディア

「通路に登ったら、同じ高さでもっとよく見えるよ」

ホテルの構造を把握しているカイが言う。カイの後をついて急いで階段を登り通路に出ると、すぐ横の木の枝をオラウータンが移動している。そして通路の突き当たりの木まで行くと、枝に座って休憩を始めた。すごい、ほんの3メートルばかりの同じ高さの枝にオラウータンがいるなんて!息づかいまで聞こえてきそうだ。

至近距離にいるボルネオオラウータン
隣の木に移動するオラウータン

さっき車寄せで見ていた人たちもようやくここがわかって上がって来た。通行人も何の騒ぎだと立ち止まるので、そのうち通路は溢れんばかりの人だかりになる。みんな息を殺してすぐ目の前にいるオラウータンを見つめる。やがて雨がパラパラと落ちてきた。

その時、今まで動かずじっとしていたオラウータンがもそもそ動き始めた。どうやら隣の木に移動するようだ。んんー、ということはまた下の庭におりて先回りしたら、枝葉が邪魔せずばっちり見えるぞ!

ダナンバレーのボルネオオラウータン
ダナンバレーで逢った野生のボルネオオラウータン

オラウータンの行動を予測できた!

よし!

こどもたちと通路を走って階段を駆け下り、客室の下をぐるっと回り込んで、オラウータンが移ろうとしている木のすぐ横に出る。見上げるとオラウータンはまだ元の木にいる。やった、ここからなら移動の瞬間がばっちり見えるぞ。

隣の木の枝に手を伸ばし、ぐいぐいとたぐりよせる。そうして強度を確認しながらゆっくりと体重をそちらの枝に移す。めきめきと枝が折れる音がして、オラウータンが乗った枝が大きくしなる。そして、しなった反動でぴょーんと隣の木に移った。

おおーーお見事!その間、枝や葉に邪魔されずばっちりその移動の様子を観察することができた。こんなに近くで野生のオラウータンをじっくり眺めれて本当によかったね。

雨で湿った草の匂い。

いのち輝く緑の楽園にやさしい川風がそよいでいた。