マチュピチュのホテル/ティエラビバマチュピチュ(旧ハトチャイタワー)に子連れで宿泊
ペルー子連れ旅行(長男中1、次男小4)滞在5日目、ワイナピチュ登頂を果たした我々はサンクチュアリロッジでゆっくりランチをいただきました。そのあとママとリュウをホテルのレストランに残しマチュピチュの夕景の写真撮影。ところがレストランに戻ってみるとリュウの具合はよくなるどころか益々悪化していました。
マチュピチュへ降りる
マチュピチュの夕景の写真を撮って、ママとリュウが待っているサンクチュアリロッジへ戻りました。
「リュウの具合はどう?」「なんか、益々悪くなっているみたい」
いつも元気に走り回っているリュウが、鉛のような暗い顔色でぐったりしいます。これは急いでホテルへ帰らないといけません。
サンクチュアリーロッジ前のバス停
サンクチュアリロッジのすぐ前が、マチュピチュ村へ行くシャトルバス乗り場になっています。
バス停にシャトルバスが入ってくるのを確認してからゆっくりホテルを出ました。
シャトルバスは、マチュピチュ遺跡の入り口とマチュピチュ村の間をピストン輸送している有料バスです。帰りは、乗車時にチケットを渡して滞在しているホテル名を告げれば、ホテル近くで降ろしてくれます。
マチュピチュ遺跡入り口前から、くねくねカーブが連続するハイラムビンガムロードを下り、およそ30分でマチュピチュ村に帰ってきました。
ティエラビバマチュピチュの立地
今夜わたしたちが泊まるホテルは「ティエラビバマチュピチュ(旧ハトゥチャイタワー)」。ビルカノタ川沿いに建つ、日本人観光客に評価の高いホテルです。ロケーション的には町の中で一番マチュピチュよりに立地していて、目の前の道路を川に沿って下って行くとハイラムビンガムロードにつながります。
以前はホテルのすぐ裏手にマチュピチュ村の鉄道駅がありましたが、現在はアグアスカリエンテス川の対岸に移転しています。ホテルからマチュピチュ遺跡へ行くシャトルバス乗り場までおよそ200メートル、鉄道駅までおよそ300メートル、市庁舎やアルマス広場までおよそ100メートルです。
客室は吹き抜けのロビーを囲むように配置されていて、イエローを基調とした温もりのあるデザインで統一されています。部屋の広さもゆったりしており、ベランダ付きの窓からはすぐ目の前を流れるビルカノタ川を眺めることができます。また料金には、朝食ビュッフェとコースディナーも含まれています。
体調が急激に悪くなったリュウを支えながらホテルを探す
ホテルはどこだ?
シャトルバスを降りて、川沿いに下流方面へ下ります。ホテルの目の前で降ろしてくれると言ってたわりには、微妙に遠かったりして(汗)。
私たちは今朝オリャンタイタンボからマチュピチュ村に着いて、すぐバスで遺跡に向かいました。ですから今夜泊まるホテルをまだ見ていないのです。
「どれだろう?」
きょろきょろしながらふらふらのリュウを支えてホテルを探します。道沿いには、建設中なのか壊している途中なのか、よくわからない建物が並んでいます。
「あ、これじゃない?」
しばらく歩いて行くと白い壁にウッド調のベランダが印象的なこぎれいなホテルが見えてきました。町はずれにあってひときは目立つ建物です。
チェックイン
「やぁ~~思ってよりきれいでいいじゃない」
ママがチェックインの手続きをする間、ロビーのソファーに座って待ちます。天井まで吹き抜けの大空間のロビーはとても開放感があります。大きな窓からは目の前を流れるビルカノタ川の水面に反射する光がゆらゆらと映り込みます。
ロビーに置かれた大きな暖炉では、パチパチ燃える炎を見ながら、夜な夜な世界中から集まるゲストたちが、グラスを片方に旅の感動を語り合うのでしょう。
フロントでチェックインの手続きをするママ。スーツケースなど大きな荷物は鉄道駅からスタッフが運んでくれています。
コネクティングルーム
ティエラビバマチュピチュの客室数は43室です。
シングル、ダブル、スィートの他、2部屋が内側のドアで繋がってるコネクティングルームのタイプもあります。わたしたちの部屋は3階のコネクティングルームでした。2つの部屋を行き来するのに廊下に出る必要がないので、子連れ旅行者にお薦めです。わたしたちが宿泊したときは「ハトチャイタワー」でしたので、ホテルの名前が変わり、おそらく持ち主も変わり、内装やサービス、料金なども変っていると思います。最新の情報はネット等でご確認ください。
電気は点くか、お湯は出るか、トイレの水は流れるか、アメニティーは揃っているか、等々確認し、問題がなければシャワーを浴て、それから夕食をいただきに行きましょう。
参考記事:子連れ海外旅行のエキスパートが教える宿泊先選びのヒント〜ホテル・コンドミアム活用テクニック
ホテルのディナー
ホテルの夕食は1階のレストランでいただきます。大きな窓の外にビルカノタ川の景色が広がる開放的な空間のレストランです。食事はコース料理で、前菜、メイン、デザートの各ジャンルからそれぞれ好きな1品を選んでオーダーします。ジャンルごとにかなりのメニューが用意されていて、どれにしようか選ぶのに悩んでしまします。
料理はどの皿も見た目からして豪勢で、テーブルに運ばれて来た瞬間、まず目で楽しませてくれます。スタッフの方々の対応もすばらしく、アンデスの山奥にいることを忘れてしまうくらい洗練されたレストランだと思いました。
残念なことに、体調の悪いリュウと付き添いでママが部屋に残っているため、家族全員でこの素敵なレストランでの夕食を楽しめなかったことが心残りです。
前菜のカテゴリーで選べるスープの種類も豊富です。焼きたてのパンはいくらでもおかわりできます。
でもわたしたちはついさっき、マチュピチュサンリチュリーロッッジで食べ放題のランチバイキングをいただいたばかりなので、まだお腹が減っていません(><)それになんだかまたお腹や背中やこしのまわりにずしーんと思い痛みが走り始めました。あのペルーへの機内で私を襲った謎の激痛を思い出しました。
「これはヤバいぞ」
黒い雨雲がもくもくと膨れ上がるように嫌な予感が全身に満ちてきます。実はこのとき私の身体にはすでに大変異変が起き始めてたのです。
それでも今はせっかくの美味しい料理を楽しまなきゃ損です。まだ痛みは冷静な思考回路を破壊するほどには大きくなっていません。
私は気持を切り換えてディナーの続きを楽しむのでした。
もう少しインフォメーションをお伝えしましょう。
メインディッシュは、牛のテンダーローインステーキとチキングリルをオーダーしました。メニューには「アルパカ」のステーキもあったのですが、体調不良で躊躇してしまいチャレンジできませんでした。そしてデザートをいただく前に、ついに痛みが絶えきれないほと大きくなったので部屋へ引き上げました。
ホテルの経営主体が変わり、名前も「ハトチャイタワー」から「ティエレビバマチュピチュ」に変わった現在、夕食レストランがどのような内容に変わったのか、そもそもあるかどうか確証はありません。私たちが滞在したときは夕食、朝食が室料に含まれていましたが、現在のホテルの公式ホームページを見る限り「無料の朝食ビュッフェ付き」と記されているだけで「夕食」に関しては何も記述がありません。
この素敵なレストランで美味しいディナーが食べれなくなっているとしたらちょっと寂しいです。
牛テンダーローインステーキ。ブロッコリーかアスパラが練りこまれたマッシュポテトが添えられています。ステーキにかけられたソースも絶品!
激痛が再発!眠れぬ不安な一夜
これは何の料理だったか忘れてしまいました(><)。
痛みが激痛に変わり、さらに意識を失う程の爆痛になりそうだったので、食事を中段し這うようにして部屋へ戻りました。初日にシカゴからリマへのフライト中に発症したあの謎の痛みです。わたしは「腎臓結石」と見立てアスピリンを飲みながら痛みを押さえれば旅行を続けられると判断していました。実際、リマ到着後からアスピリンを数時間おきに飲んでここまではなんとかペルー旅行を続けてくることができていたのです。それがなぜ今痛みが再発したのか?アスピリンが効かなくなったのか?あるいはそもそも腎臓結石ではなく他の病気なのか?
さらに悪い事に部屋に戻るとリュウの容態も悪化していました。熱は益々上がり嘔吐をくり返してします。頭痛と嘔吐、高熱があることから高山病の可能性が疑われます。その場合、列車でクスコへ移動しても今いるマチュピチュより標高が高いため、高山病の症状は改善されるどころかさらに酷くなり命の危険におびやかされるでしょう。そうなると緊急ヘリを呼んで直接リマへ飛ぶしかありません。その場合はもう完全にペルー旅行をあきらめなくてないけません。それにいったいそんなことをしたらいくらお金がかかるんだろう?と不安になります。
そして何よりリュウのことが心配です。
私は気を失う程の猛烈な爆痛に身もだえながら、ほとんど寝ることもできずただただ不安な一夜が過ぎていくのでした。