成田空港からコンチネンタル航空ヒューストン経由ペルーへのフライト

2019年3月31日

成田空港ターミナルビルの比較

子連れ成田空港活用テクニック〜ターミナル比較・ショップ・アクセス・施設

成田空港には1978年の開港時からある第1ターミナルと、1992年に併用開始された第2ターミナルがあります。利用するエアラインによって、ターミナルビルが異なりますので、出発前に確認して下さい。すでに航空券を購入した人は「ああそうですか」と従うしかありませんが、これから航空券を購入する人は、どちらのターミナルを使う航空会社のほうが都合がいいか、を選択の要素に入れることができます。

以下、それぞれのターミナルの利便性を比較してみます。

滑走路への距離

第1、第2ターミナルの最大の違いは、建物の形状やデザイン、大きさ、を除けば滑走路までの距離です。

成田空港には長さ4000mのA滑走路と、2500mのB滑走路があります。

欧米への主要フライトが発着するA滑走路は第1ターミナルに近く、逆に第2ターミナルからは遠くなっています。

そのうえ空港敷地内には成田空港の存在に反対するグールプの所有地があるため、空港内を離着陸する飛行機が最短距離を効率的に移動することができない状態が続いています。そのため第2ターミナルからA滑走路へ移動するのに、最大で10km近い移動距離があり、サテライトを離れた飛行機が離陸するまで大変な時間がかかる原因になっています。

同様に帰国時には滑走路に着陸してもサテライトに到着するまで時間がかかります。

一方、B滑走路については第1ターミナルから離れているので、第1ターミナル/B滑走路利用だと、離着陸時の移動距離が長く時間がかかります。

少しでも飛行機の中で過ごす時間を短くしたい、小さな子どもや赤ちゃんを連れた旅行者にとって、この利用ターミナルと滑走路の移動時間は大きな問題だと思います。航空会社によって利用するターミナルビルはあらかじめ決まっていますが、残念ながら、A、Bどちらの滑走路を使用するかは、事前に公表されていません。

しかし、通常、欧米への長距離フライトは確実にA滑走路、国内や近距離国際線は高い確立でB滑走路を使用するようです。

従って、旅行の目的地によって滑走路がどちらかをまず推測し、それに近いほうのターミナルビルを利用する航空会社のチケットを購入する、という戦略が有効です。

電車、バスの終点始発

電車で成田空港へアクセスする場合、第2ターミナル利用なら「空港第2ビル駅」、第1ターミナル利用なら「空港第1ビル駅」で下車します。第2ビル駅のほうが手前(東京に近い)にあり、終点が第1ビル駅になります。従って、出発時には第2ターミナル利用のほうが早くターミナルに到着できます。これは空港リムジンバスも同様で、まず第2ターミナルに着いて乗客を降ろしたあとに第1ターミナルに移動します。

成田空港第二ターミナルビル

逆に帰国時は、バスも電車も第1ターミナルが始発になります。(*電車の場合は空港第1ビル駅)このときバスや電車の自由席は、始発駅ですでにいっぱいになってるケースがあります。

夏休みや年末年始などの混雑時に帰国し、リムジンバス、電車の自由席で座って帰りたい人は第1ターミナルを利用する航空会社をおすすめします。

(*リムジンバスは座席数分しかチケットを販売しませんが、席は自由です。そのため第2ターミナルから乗車した場合、家族が隣同士や近くに座ることが難しいケースがあります)

マイレージの関係でどうしても第2ターミナルビル使わざるを得ない人で、混雑時に帰国する場合は、到着ゲートを出たあといったん、第1ターミナルへ移動し、そこから始発のバスや電車に乗る方法もあります。

マイカー利用の場合

マイカーで成田へアプローチする場合、駐車場利用には次の3通りのケースが考えられます。

1)送迎付き民間駐車場

駐車場から乗り合いのマイクロバスなどでターミナルへ送迎する場合、先に第2ターミナル、次に第1ターミナルの順で乗客を降ろします。

帰国時にピックアップする場合は、始発が第1ターミナル、次に第2ターミナルの順です。ただし閑散期で送迎車の利用者が少ない場合は、希望のターミナルへ直行してくれるケースがあります。

自家用車を空港ターミナル渡ししてくれる駐車場業者の場合は、利用するターミナルへ直接送迎してくれるのでターミナルの違いによる問題はありません。

2)公共駐車場

ターミナルにある公共の駐車場を利用する場合は、どちらのターミナルにもそれぞれ公共駐車場があります。どちらも料金などに差はありません。(大型バス、マイクロバスの場合は、第2のほうが若干安いです)

3)周辺ホテルの駐車場

周辺のホテルに出発前夜や帰国日に宿泊する場合、駐車場が1~2週間無料になるサービスがあります。

その際出発時も帰国時もホテルの送迎車を利用しますが、基本的に行きは第2>第1の順、帰りは第1>第2の順で送迎します。

ただし利用者がすくないときは、やはり希望を聴いてくれるケースもあります。

ショップ、レストラン、施設

シャワー施設、ネイルサロン、リフレクソロジーなどボディケアショップ、外貨両替所、銀行、郵便局、ATM、診療所、歯科、携帯電話ショップなどはどちらのターミナルにもあります。またレストランやショップ、ファーストフード店、出国後の免税エリア内のブランドショップ、免税店なども、内容やお店の種類について、どちらのターミナルでも大きな違いはありません。

成田空港のラウンジ

(スタバ、タリーズ、マクドナルド、ユニクロなどもどちらのターミナルにもあります。らーめん花月は第1にしかありません)

授乳室、ベビーカーの貸し出し、キッズパーク、プレイルームもどちらのターミナルにもあります。ただしやや大きめの遊具があるキッズルームは第2ターミナルにしかありません。ペットホテルと宝クジカウンターも第2ターミナルにしかありません。

一方、酸素バーは第1にしかありません。クリーニングも第1のみです。

全体的にショップ、レストランの数は第1ターミナルのほうが多いです。ただしそれがターミナルを選ぶ決定的な要因になるほどではないと思います。

成田空港へのアクセス

電車

・JR東日本

成田エクスプレスが、東京駅、大宮、高尾、大船方面から運行しています。主要な停車駅は、池袋、八王子、立川、国分寺、三鷹、吉祥寺、新宿、戸塚、横浜、武蔵小杉、渋谷、品川です。

東京~成田空港の所要時間は59分(東京駅~空港第2ビル駅間で途中停車駅なしの場合)、料金は普通車が大人2940円、グリーン車が4430円です。

・京成電鉄

スカイライナー

日暮里~空港第2ビル間の所要時間は36分、料金は大人2400円です。

成田スカイアクセス線経由・アクセス特急

日本橋~空港第2ビル間の所要時間は58分、料金は大人1280円です。

京成本線経由・快速特急

京成上野~空港第2ビル間の所要時間は70分、料金は大人1100円です。

*京急線、都営浅草線を乗り継いで京成本線経由でアクセスすることも可能です。

*京成上野駅はJR上野駅と離れているため、スカイライナー利用の場合の乗換えは日暮里駅利用のほうが便利です。

バス

・京成バス

東京駅~空港第1、2ターミナル 料金900円 所要時間75~125分

・リムジンバス

東京駅~空港第1、2ターミナル 料金2800円 所要時間75~125分

・各社

首都圏主要ターミナルや、関東甲信越地方主要都市、仙台、福島、郡山、静岡、沼津、大阪・京都と成田空港をむすぶ路線があります。

タクシー

・定額タクシー

江戸川区、葛飾区、足立区~15000円

武蔵野市、三鷹市~26000円

ヘリコプター

・5人乗りで28万円から。

所要時間、アークヒルズ~成田空港およそ20分

自家用車

民間駐車場を利用するなら、子連れ旅行者にはターミナルで車の受け渡しをしてくれる業者が便利です。

チャイルドシートを利用し、旅行先でレンタカーを運転する場合、ターミナルで自家用車からチャイルドシートを取りはずし、空港のカウンターで預けて、目的地の空港で受け取り、レンタカーに取り付ける、という一連の流れを利用できます。

首都高速のネットワークが年々充実しているため、都心からのアクセスもかってほど甚大な渋滞は発生しにくくなりました。

ターミナル間の移動

間違って別のターミナルで降りちゃってもあせる必要はありません。無料のシャトルバスが運行しています。

	 成田空港内にある全日空ラウンジの様子
成田空港内にある全日空ラウンジの様子

出国手続き

出国にあたっては、まず出発ロビーへ行き、航空会社カウンターで搭乗手続きをおこないます。このときパスポートと航空券、アメリカへ行く場合はESTAが必要になります。スーツケースなどの荷物はここで預けます。ベビーカーは飛行機の搭乗口まで使用できます。

次にセキュリティチェックを受けます。

飲み物の入ったペットボトルや水筒はここで中身を捨てなければなりません。機内に持ち込む手荷物も検査されます。パソコンなどは順番が来る前にバッグから取り出しておきましょう。

ハサミや子供用のフォーク/ナイフセットもここで没収されます。旅行先で使いたい場合は、あらかじめ預ける荷物に入れておきましょう。

セキュリティゲートを通過するさいは、時計、ネックレス、指輪、ブレスレット、ベルト、など金属類をはずし、サイフや携帯電話は用意してあるかごに入れます。たまに「当たり」になると家族全員別コーナーで念入りにチェックされることがあります。

次に税関ですが、100万円相当を超える現金などを持ち出さない場合はスルーしましょう。

そして次が出国審査です。パスポートと搭乗券が必要です。家族全員でいっぺんに審査を受けることができます。

出国審査を通過したら、もうそこは日本の「外」です。免税で買い物ができます。ヨーロッパのブランド品などは、成田の免税エリアが世界一安いと言われています。免税エリアにもたくさんのショップやカフェ、レストランなどがありますが、時間に余裕を持って搭乗ゲートへ進みましょう♪

成田空港ショップ、施設活用術

成田空港のターミナルビルには前述したように、様々なショップや施設があります。旅行の準備で忘れ物をしたとしても、航空券とパスポート以外、ほぼすべてのものが揃います。

ドラッグショップ

風邪薬や、バンドエイド、ウェットティッシュ、除菌ティッシュ、マスク、のどあめ、虫除け、日焼け止め、テーバッグのお茶、入浴剤など

携帯電話ショップ

手持ちの携帯を海外で使用する、あるいは海外で利用できる電話やポケットWiFiなどのレンタルができます。

今は旅行先にも無料WiFiが整っているケースが多いので、あらかじめ予約しているホテルや乗換え空港などのサイトで使用できるかチェックしてみて下さい。WiFiが使えれば、メールやインターネット、スカイプやLINEでの通話が可能になります。しかも使用料は無料です。

レンタル電話や自分の携帯を海外で使えるようにしたときの料金と、使用頻度や重要性を比べて検討してみて下さい。

雑貨店

SDカードなどデジタルカメラ、ビデオ、スマホの記憶媒体、便利グッズ、電機プラグ、海外へのおみやげ、スーツケースなど

本屋

雑誌やマンガ、ガイドブック、一般書など

銀行、両替所

成田の銀行窓口や両替所でほぼどこの国のお金でも両替することができます。ただしレートは、一般的に旅行先現地の両替所より悪いです。

時間外でもATMから日本円を引き出すことができます。

また免税エリアにセブン銀行のATMがあります。

コインロッカー、手荷物預かり所

旅行に必要ない荷物を持ってきてしまったとき、ロッカーや預かり所に預けておくことができます。

ただし旅行日数が長い場合は、宅急便で自宅へ送ったほうが断然安くなります。宅配便の受付場所は第1ターミナルも第2ターミナルも、出発、到着フロアーにそれぞれあります。

ラウンジの食事

ラウンジ

今回わたしたちが利用するのはコンチネンタル航空なので、出国帰国は第1ターミナルです。*コンチネンタル航空は2010年10月にユナイテッド航空と経営統合しました。

自宅から成田まではいつものように自家用車で向かいました。こどもたちも大きくなり、荷物をすべて持ってくれますしチャイルドシート付けはずしの必要もないのですが、計算すると自家用車でアクセスし民間駐車場を利用するのが、4人の場合一番安くあがります。

いつものように「ジョーイパーキング」さんを予約し、東関東自動車道佐倉インターをすぎたあたりで電話をすると、第1ターミナル出発フロアの入り口で待機していてくれます。

「イルカさんですか?」

「ああ、はいそうです、お願いします」

車が到着すると係の人が近寄ってきます。それから荷物を降ろしてカートに積み込んでくれます。そのあと帰国日と帰国便の確認をして、料金を支払い、車の引換券を受け取ります。この引き換え券に帰国時の車の受け取り方法が記載してあります。

「それではお気を付けていってらっしゃい」

キーをつけたまま車を置き去りにして、駐車場業者の人に見送られながらターミナルに入ります。

今回のフライトももちろんエコノミークラスですが、わたしはマイレージの上級会員なので、ファースト/ビジネスクラスのカウンターで搭乗手続きができます。具体的にはわたしは全日空のプラチナメンバーです。全日空のプラチナメンバーはスターアライアンスグループに加盟しているどの航空会社を利用するときも「ゴールドメンバー」の扱いになります。コンチネンタルもスターアライアンスに加盟しているので、わたしたちのようにエコノミークラスの乗客でもファーストクラスのカウンターで搭乗手続きができるのです。

このことは単に気分がいい以上のメリットがあります。まず、搭乗手続きですがエコノミークラスの搭乗手続きが始まる前にチェックすることが可能です。ですからエコノミー席なのに「スクリーン前」のような「条件のいい席」を押さえることが可能になります。そして大型機のフライトではエコノミーの場合、搭乗手続きに長蛇の列ができ、手続きが終了するまで大変時間がかかることが多いですが、上級クラスのカウンターで手続きをするため、ほとんど待ち時間がありません。

また、預ける荷物に「ファーストクラス」のタグをつけてくれます。これがあると到着地の空港で一番最初に荷物が出てきます。大型機の場合、エコノミークラスだとやはり到着地の空港でターンテーブルに自分の荷物が出て来るまで1時間近くかかくることも珍しくありませんが、これが2~3分で終ります。もちろん成田帰国時も同じ待遇を享受できます。

さらにファーストクラスのタグが着いた荷物で空港からホテルにチェックインすると、ホテルのスタッフが「この人は見かけによらずVIPのお客さまだ」と勘違いしてくれ、いい部屋に無償でグレードアップされたり、正式なチェックイン時間前でも部屋に通してくれたりします。

そのうえ成田でも、乗り継ぎ地の空港でも、ゴールドメンバー用のラウンジを利用できます。ラウンジには食事や飲み物が用意してあるので、空港での食事代を節約できます。これは食べ盛りの男の子をお持ちのお母さんならおわかりでしょうが、大変なメリットです。ちなみに成田のスターアライアンスゴールドメンバーラウンジには、かきあげそば/うどんや、おにぎり、すし、各種パン、ミネストローネやクラムチャウダースープ、デザート、アルコールを含む各種ドリンク類が飲み放題、食べ放題です!しかもタダです。

これはなんとしてもマイレージの上級メンバーの資格を取っておきたいものです。

ここで最後に裏技をご紹介。一度、がんばって上級会員になっても、翌年も資格獲得条件をクリアしなければその特典を維持することができません。ところが、資格を満たしている期間に、クレジットカード機能付きマイレージカードに切り替えると、翌年から資格条件に届かなくても、「永久的」に上級会員であり続けることができるのです。このステータスには家族カードも発行できますから、4人家族なら本人分とあと1枚家族カードを発行すれば家族4人全員がこの恩恵を享受できます。

コンチネンタル航空でヒューストンへ向けて出発

おなかをすかしてラウンジに到着したわたしたちは、まるで3日間何も食べていなかった遭難者のように、ひたすら食べまくりました。デザートのケーキとアイスクリームにホットカフェラテをいただきながら、雑誌をぱらぱらとめくります。

やがて搭乗時刻になったので、忘れものがないかもう一度確認し、それからラウンジを出て、コンチネンタル航空006便が待つ出発ゲートへ向かったのでした。

それでは行ってきま~~す☆

コンチネンタル航空でGO!

と書きましたがコンチネンタル航空はもうありません。
2010年10月1日にユナイテッド航空と経営統合をし、さらに2012年3月3日にはシステム統合も完了、コンチネンタル航空の便名で運航していた全てのフライトは、ユナイテッド航空の便名になりました。

唯一、「コンチネンタル」の証が残っているのは、尾翼に描かれたシンボルマークです。ユナイテッド航空の「U」(フライングチューリップ)をモチーフにしたロゴマークがなくなり、地球儀のようなデザインのコンチネンタル航空のロゴマークがすべてのユナイテッド便に描かれています。

わたしたちのペルー旅行は2011年8月でしたので、ユナイテッドとの経営統合が完了していましたが、まだコンチネンタル航空の便名でフライトが運行されていました。マイレージクラブについては、経営統合の時点で、それまでのスカイチームからユナイテッド航空が加盟するスターアライアンスに移行しています。

我が家は成田空港の項でもご紹介しましたが、スターアライアンスのゴールドメンバー家族カードを持っているので、コンチネンタルがスターアライアンスグループになったことで、この旅行では多大な恩恵を受けることが出来ました(^^)。

成田~ペルーのフライト比較

成田空港からペルー/リマへ飛ぶおもなフライトは次の通りです。

ユナイテッド航空

成田~シカゴ~リマ

成田~ヒューストン~リマ

成田~ニューヨーク~リマ

デルタ航空

成田~アトランタ~リマ

アメリカン航空

成田~ダラス~マイアミ~リマ

エアーカナダ航空

成田~トロント~リマ

エアロメヒコ航空

成田~ティファナ~メキシコシティー~リマ

上記は、日本ーアメリカーペルーを同一航空会社のフライトでつなげるケースです。

ユナイテッドとコンチネンタルが経営統合をしたので、ユナイテッドはフライトの選択肢が多いですね。

同一航空会社でつなげると、

  • 料金が安い
  • 乗り継ぎ時間が少ない

などのメリットがあります。

また同一航空会社がなくても、同じアライアンスの航空会社でつなげると同様のメリッットを享受できるケースが多くあります。例えば、成田ーロサンゼルスを日本航空、ロサンゼルスーリマを同じワンワールド加盟のラン航空利用、というケースです。

またエアロメヒコはスカイチーム加盟なので、同じスカイチームの大韓航空を往路か復路に利用すれば、乗り継ぎの利便性を向上させることができます。

一方、成田ーロサンゼルス間は、競合の激しい路線なので、格安料金で航空券をゲットできる場合があります。その場合は同一アライアンスにこだわらなくてもトータルでリマまでの往復を安く上げることが可能です。

上記でご紹介したルートでは、シカゴ、アトランタ、ヒューストン、以外の経由地で乗り継ぐ場合、同日着が難しいケースがあります。乗り継ぎ地での乗り継ぎ時間が長時間に及んだり、宿泊が必要なケース、あるいは機内泊が必要なケースもあります。フライトスケジュールは頻繁に変更されますので、乗り継ぎに関しては予約、手配時にしっかり確認をして下さい。

乗り継ぎ地で時間がかかる、あるいは宿泊を余儀なくされることを逆手にとって、乗り継ぎ地で観光するプランもありです。例えば、ロサンゼルスで乗り換えの場合、往路か復路で乗り継ぎ時間が多い方を利用して、思い切って2~3泊してみてはいかがでしょうか?

搭乗カウンター

ハリウッドやサンタモニカ、カリフォルニアディズニーランド、ユニバーサルスタジオなど、エキサイティングな観光スポットが目白押しですよ。メキシコシティーやトロントでストップオーバーして観光するのもいいですね。

最後にESTAと空港使用税についてご説明しておきましょう。アメリカの空港を利用するときはたとえ一瞬の乗り継ぎであってもESTAが必要なうえ空港使用税が徴収されます。

ESTAについてはあとで別途ご説明しますが、申請に14ドルかかります。また空港使用税の金額もカナダやメキシコを経由する経由する場合に比べて4000円~5000円程度(あるいはもっと)高くなります。航空料金を比較する場合は、これらを含めたトータルな金額で比較することをおすすめします。

我が家の手配方法

今回のペルー旅行は、完全な個人手配ではありません。でもパッケージツアーでもありません。旅行会社と相談しながら、好みの旅行をカスタマイズして手配したものです。

例えば、パッケージツアーではナスカに行くものの、リマから飛行機で飛ぶのでナスカには降り立ちません。そこをあえてリマからナスカへ陸路で行くプランを組み入れたり、あるいは、ここはホテルのグレードを落としてもかまわない、そのぶんここはいいホテルに泊まりたい、といった微調整で全体のコストを下げたりできることも、手作り旅行ならでは可能になります。

フライトの予約にしてもわたしは「安くて乗り継ぎが便利なところ」というリクエストを出しただけです。実際の料金確認比較や手配はすべて旅行会社がおこなってくれました。

「すべてのケースを調べましたが、乗り継ぎを含めたトータルなフライト時間が一番短いのはコンチネンタル航空利用ヒューストン乗り継ぎのケースです」

「では料金が一番安いのは?」

コンチネンタル便に乗り込む

「それもコンチネンタル航空利用ヒューストン乗り継ぎです」

「じゃあ、そこでお願いします」

旅行会社担当者さんとのやり取りはこんな感じでした。しかもコンチネンタル航空はこの時点でユナイテッド航空との経営統合が完了しておりスターアライアンスメンバーになっていたので、我が家にとってはさらに好都合でした。

旅行会社に手配をお願いするときは「料金が一番安い」「乗り継ぎが楽」「日本航空利用」というように具体的な希望と優先順位をはっきり告げることが重要です。私の場合は「料金の安さがいちばん、次に乗り継ぎの利便性」という希望、優先順位でした。

コンチネンタル航空のマイレージはどうなった?

この旅行ではコンチネンタル航空のマイレージプログラム「ワンパス」でマイレージの加算をしました。理由は、スターアライアンスのユナイテッドや全日空に加算すると、換算率が悪く100%のマイレージがつかないからです。

ワンパスなら、100%マイレージの加算が可能です。それに我が家はフロリダ旅行をしたときに家族全員が個々にワンパスのアカウントを作ったので今回も個々のアカウントに加算できます。ボーナス加算分も含めると、家族全員がフロリダに無料で往復できるマイレージがたまりました。アメリカでは日本から一番遠いフロリダまで行けるのですから、ロサンゼルスやシアトル、サンフランシスコ、ニューヨーク、ラスベガス、どこでもオッケーですヤッタ-☆└(゚∀゚└))((┘゚∀゚)┘ヤッター☆。

もちろんフロリダよりもっと飛行距離の短い、シンガポールや香港、バンコク、バリ、それに日本国内のフライトでも問題ありません。無料航空券に交換できる路線が増えた点では、コンチネンタルがスターアライアンスになてくれて本当にラッキーでした!

その一方で、2012年3月3日にシステムの統合が完了しコンチネンタルの便名でのフライトはなくなりました。それにともなってマイレージプログラム「ワンパス」も消滅し、ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージプラス」に統合されたのです。

これによって大きな問題が発生しました。

それはワンパスには有効期限がなかったのですが、マイレージプラスに統合されたことで、18ヶ月間マイレージの加減がなければせっかくためたマイレージが消滅してしまうということです。このマイル有効期限の統合は2012年4月1日に適用が開始されました。

つまりワンパスを持っていて「あれは無期限だから」と安心している人は2013年9月30日までの間にマイルの加減をおこなわなければ、消滅してしまうのです。気をつてくださいね、って

あぶねぇ~~わたしもでした。

機内の様子

でもマイレージプラスのいいところは、何も飛行機に乗ったり海外旅行をしなくても簡単にマイルの加減ができることです。ひとつはマイレージ提携のクレジットカードを作ってそれで買い物をする方法ですが、それは子どもの分までは難しいですよね。

小さな子どもでもマイルの加減ができて結果的にマイレージの有効期限を無制限に伸ばせる方法は、ネットマイルを利用することです。ちょっと手間はかかりますが、ネットマイルの会員登録をして、メールを受け取ったり、広告をクリックすれば、無料で、マイルの有効期限を延長することができます。1回おこなえばまた18ヶ月間延長されます。

子ども名義でネットマイルのアカウントを作るなど手間はかかりますが、無料でできる方法です。もちろん実際にマイルを使って飛行機に乗ったり、マイルを有料で購入すれば、同じように有効期限を延長することができます。ネットマイルを貯めれるサイトには次のようなものがあります。

ネットマイル、Gポイント、PEXポイント

ESTA申請方法と料金

ESTAの正式名称は電子渡航認証システム=Electronic System for Travel Authorizationで読み方は「エスタ」と言います。

米国国土安全保障省(DHS)により2009年1月12日からビザ免除プログラム(VWP)で入国する全ての外国人に対してESTAの事前申請が義務化されました。

入国目的が短期商用・観光等で、滞在日数が90日以内の場合、ビザ免除プログラム参加国(VWP)の渡航者は、米国大使館での査証(ビザ)取得は免除されますが、搭乗前にESTAを利用して渡航認証を受ける必要があるということです。

事前にビザを取得し渡航する方はESTA申請は不要です。

要するに、日本から90日以内の観光目的でアメリカを訪れる場合はESTAで渡航認証を受ける、ということです

ESTAの申請費用は14ドル、有効期間は、取得時に使用したパスポートの有効期限内で最大2年間です。申請はネットを利用して個人でおこないます。承認結果を印刷する必要はありませんが念のためカメラで撮影するなどして、番号を控えておきましょう。

子どもの分は親が代行してもかまいません。申請は渡米の72時間前までに完了することが望ましいです。システムトラブルなどで即時認可されないことがあるからです。

我が家の場合は申請手続完了後、10〜30分で承認されました。*2011年のハワイ旅行の時は、申請するのをすっかり忘れていて空港に到着してから慌てて行ったことがあります、汗。

ESTA申請・米国国土安全保障省公式サイト(日本語):https://esta.cbp.dhs.gov

申請を代行しくれる業者もいますが、代行費用がかかるので自分で頑張ってみて下さい。パソコンで行う場合、30〜40分くらいかかります。

申請に必要なもの

  • クレジットカード/申請費用(14ドル)の支払いに必要
  • ICパスポート
  • パスポートの有効期限、滞在期間+6ヶ月間

記入に必要なもの

  • 生まれた都市名
  • メールアドレス
  • 緊急連絡先(氏名、メールアドレス、電話番号)
  • 親の名前
  • 勤務先(名称、住所、電話番号)

申請完了後、間違いがわかったとき

氏名、パスポート番号などに間違いがあったことがわかったら、一度画面を閉じて、最初から再度申請し直してください。その際、一定の時間を開ける必要はありませんが、申請費用の14ドルはもう一度支払う必要があります、こんちくしょー!

次のような方はESTAを利用することができません

有罪判決の有無にかかわらず逮捕歴のある方、犯罪暦(恩赦や大赦などの法的措置がとられた場合も含む)がある方、重い伝染病を患っている方、過去に米国への入国を拒否されたり強制送還された方、ビザ免除プログラムで入国し、オーバーステイしたことがある方。

注 : 逮捕や有罪に至らないような交通違反の場合は、その他のビザ免除プログラムの条件を満たしていればこのプログラムの利用が可能です。米国滞在中に交通違反を犯し、罰金未払いあるいは法廷審問に出頭しなかったような場合は、逮捕状が出されている可能性もあり、入国審査で問題になることが予測されます。

渡米前に管轄の裁判所に連絡をとり、問題を解決しておいてください。

裁判所の住所についてはwww.refdesk.comを参照してください。

ESTAが利用できない人は、ビザを申請し取得して下さい。

コンチネンタルのフライト

機内食

出発までずいぶん時間がかかって(説明の)しまいましたが、いよいよ登場ゲートから乗り込んで出発です。

コンチネンタル航空はもうないので、詳細を書いても仕方ありませんが、シート配列は3-3-3、最後尾は3-2-3。

オンディマンドのパーソナルテレビで、映画は197本、その他、ゲーム、ショートプログラム、音楽、など機内エンターテインメントも充実していました。

食事は離陸後の夕食と、着陸前の朝食の2回、午後3時55分に出発して、ヒューストンまでの飛行時間は11時間30分でした。