防水デジカメでインスタ映えする海中写真を撮影する5つのテクニック
アッサラーム!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです☆これまでパラオ、タヒチ、カンクン、セイシェル、マダガスカル、モロッコ、イースター島、シチリア島など世界中の海に潜りましたが、モルジブは格別です。今回は6歳と9歳の2人の子連れ、家族4人でモルジブ旅行を楽しんできました。
宝石のような楽園モルジブへ行ったら、やっぱり海の中できれいな熱帯魚や珊瑚礁を撮影したいですよね。今は海中写真撮影が可能な防水デジカメも進化していますので、チャレンジする人も増えています。でも、陸上での写真撮影と同じようにやっていてはインスタ映えするような良い写真は決して撮れません。
この項では、私が長年の経験で培った「インスタ映えする海中写真撮影のコツ」を伝授します。
防水デジカメ海中写真撮影の5つのスゴ技
海中に潜って写真を撮る時の注意点をあげてみよう。
1.海中で体を固定する
撮影ポイントまで潜ったら片手で岩などにつかまって体を固定すること。そしてもう片方の手でカメラを持ってシャッターを切る。
海中では潮の流れがあるため、中性浮力を保ち海中に漂いながら撮影しようとしても、よっぽど幸運に恵まれない限り潮に流されて、焦点のあわない写真、被写体がずれた写真、手ぶれでピンボケした写真しか撮れない。
「海中での潮の流れ」は宙に浮く風船と強い風をイメージすれば理解しやすいだろう。風船はあたなだ。あなた自身が強い風にあおられて動いていたら、被写体に焦点を合わせること出来ない。
従って風船のひもを固定したもの縛りつけるように、あなたは海中の岩などにつかまって体を固定させなければならない。その上で強い潮の流れにあなたの体が揺さぶられても、カメラを持つ片方の手だけは固定して動かさないようにする。
これは文章で書くと簡単なように思えるかもしれないが、実際の海の底ではかなり大変。潮の流れが強いと、片手では持ちこたえられず、ひもの切れた風船が宙に舞うように、あなた自身が海中に流されてしまう。あるいは頑張って岩をつかんでいても、その岩がぽろっと崩れてしまうこともある。さらに潮の流れは一定でなく、右からの強い流れに頑張って耐えたかと思うと、今度は逆に左からの強い流れが襲ってきたりする。
コツとしては、流れが強い時は頑張って岩につかまり、流れが弱まったタイミングでシャッターを押すということ。それからシャッターを押すまではカメラを持つ手を固定し続けること。
2.水平方向にレンズをむけてシャッターを切ること
海の中では水深が深くなるほど光が届かなくなるので、自分のいる位置より下を撮ってもめったに良い写真にはならない。ところが水に潜った状態で多くの人は海底方向を向いているので、下を向いてシャッターを押した写真をたくさん撮ってしまう。さらに陸上では当たり前の撮った写真の確認も、海中ではその都度おこなうことが難しい。
海の中でたくさん写真を撮って満足したつもりでも、陸に上がって確認したら、「下を向いて撮影した写真ばかり」でろくな出来栄えのないものばかりだったということになりけねない。
海中では常に水平方向(海面と並行)に向かってシャッターを切ることを意識しよう。海中に良い被写体を見つけたら、上から下を向いて撮影するのではなく、その被写体のところまで潜って水平方向に撮影する、ということ。
できれば水平方向より、海中から上向きに撮ると良い写真が撮れる。
3.手前に珊瑚やサカナを入れその背後の水中の風景を撮影すること
海中で水平方向にシャッターを切っても、陰影や遠近感のないぼやけた写真になりがち。撮りたい被写体を見つけたら、同じ水深まで潜り、その手前にサンゴや岩、海藻などが映るように構図をイメージして撮影すること。できれば手前、中間、奥、というように3段階くらいにサンゴや岩や魚が映ると、写真に奥行きのメリハリを付け加えることができる。
4.海中ではフラッシュはなるべく使わない
海中を漂っているプランクトンなどの微生物に光が乱反射して、ピンボケになったり心霊写真みたいになるケースがある、うひょー!
5.海中で写真を撮るのであっても陸上と同じように太陽の位置に配慮すること
海中での写真撮影であっても、陸上と同じように逆光や、被写体に自分の影をつくらないように注意しよう。当然だが、曇っている時は、海の中でも光量が少なく、見た目ではわからないかもしれないが、いざ写真撮影すると、晴れているときとは別の世界になってしまう。
コツはもし曇っているなら、雲が去って明るい日が差すまで待機すること。
子連れモルジブ海外旅行時の撮影道具
ビデオカメラ
我が家もできることなら、デジタル一眼レフの高機能カメラを使いたいと思っている。レンズなんかもシーンにあわせて、やれ望遠だ、よし広角だ、って交換しちゃったりしながら。。。
しかし、片時もじっとしてないこどもたちを、カメラの一瞬におさめるのは至難のワザ。写真撮るからこっちむいて動くなよ~、なんて言ってもおとなしく言う事きくわけないし。
苦肉の策として、わたしが子連れ旅行に持って行く撮影道具の主役はビデオカメラになった。ビデオカメラなら、動きまわるこどもたちでも、撮影しながら追うことができる。
で、旅行時に使用したのは、ソニーのデジタルハイビジョンビデオカメラコーダーHDR-HC3 という機種。特色は動画がハイビジョン撮影できるということと、静止画の画像が400万画素ということ。
(注:ビデオカメラの画素数はデジカメと同じ基準ではないらしいです)
旅行中撮影したビデオ映像を、日本に帰って再生する際、気に入った場面で一時停止してビデオカメラ内蔵のデジタルカメラに「撮影」する。こうすることで一瞬のシャッターチャンスを見逃さずに、気に入ったシーンを写真にすることが出来るのだ。わたしのホームページで公開している写真のほとんどは、このやり方で「撮影」したものだ。
この方法のもうひとつの利点は、旅行中カメラを何台もぶらさげて歩き回る必要がないということ。タイミングが必要なものはビデオモードで、風景など動かないものは静止画ボードで撮影できるので、旅行に持って行くのはビデオカメラ1台だけいいということになる。
これは何かと荷物が多くなりがちな、我が家のような子連れ旅行者にはありがたい点だ思う。
ビデオカメラにはもともとズーム機能がついているので望遠レンズは使用しない。そのかわり別売の広角レンズを取り付けて使用している。
防水デジカメ
旅行に持って行くのはビデオカメラ1台だけと言ったが、実は2005年から、もう1台持って行くカメラが増えた。
それは水中でも撮影ができる防水機能付きデジタルカメラだ。
こどもとビーチやプールに行くことの多い(ついでに旅行中の雨も多い!アヒャ〜)我が家にとって、今やかかせない撮影道具となっている。
以前使っていたペンタックスの防水デジカメは、水深1メートルまで撮影可能というものだった。使いやすいし画質もきれいなので気に入っていたのだが、水深1メートルでは、水面に浮かんで海の中を撮ることしかできない。海中に潜って撮りたい時は、役に立たなかったのだ。
今回の旅行で使用したオリンパスのミュー720SMと言う機種は、水深5メートルまで撮影できる防水機能が備わっており、ぐっと「使える」水中デジカメに進化したと言える。
今回の旅行ではこのカメラを使って海中写真を撮った。
*現在はさらに進化していて10m〜20mは当たり前、中には50mまで対応する機種も出ています。ただしおじいちゃんは実はイルカだったみたいなよっぽどの「水人間」でなければ、素潜りで10m以上潜水することは難しい。スキューバダイビングをしないのであれば10m以下の機種で十分です。
*この旅行記は2005年にモルジブ旅行した記録を、2020年4月に再編集しています。
この記事も参考にしてね↓
終わりに
初めて水中デジタルカメラを買った人でも、プロのようにインスタ映えする海中写真が撮れる5つのコツを紹介しました。もう一度まとめると
- 水中で体を固定する
- 水平方向か上むきにシャッターを切る
- 手前に珊瑚や魚を入れ奥行きのある構成にする
- フラッシュはたかない
- 太陽光線の方向を考慮する
です。このことを意識してあなたもぜひインスタ映えする子供の素敵な水中写真を撮影してください!
この記事があなたの子連れモルジブ旅行の参考になったならとっても嬉しいです。
それでは世界のどこかでまたお会いしましょう、良いご旅行を!
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