個人手配モルジブ子連れ旅行記〜さよならモルジブ編・今回の旅行を振りかえって

2019年2月9日

アッサラーム!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです☆これまでパラオ、タヒチ、カンクン、セイシェル、マダガスカル、モロッコ、イースター島シチリア島など世界中の海に潜りましたが、モルジブは格別です。今回は6歳と9歳の2人の子連れ、家族4人でモルジブ旅行を楽しんできました。

モルジブ子連れ旅行のスケジュール

  • 1日目:成田→シンガポール→モルジブ・ビヤドゥアイランドリゾート
  • 3日目:モルジブ・ビヤドゥアイランドリゾート
  • 4日目:モルジブ・ビヤドゥアイランドリゾート
  • 5日目:モルジブ→
  • 6日目:→シンガポール
  • 7日目:シンガポール→セイシェル

今回のモルジブ旅行を振り返って

今回の旅行を振りかえって

とうとう

ビヤドゥとお別れする日がやってきた。

今回10年ぶりに訪れたモルジブで、

2つのことが特に印象に残ったので、

最後に書き加えておこう。

ひとつは

やっぱりモルジブはすごい!ということ。

ビーチから数歩の所に、

魚が紙吹雪のように乱舞するドロップオフがあって、

いつでも気軽に

その素晴らしい海中世界を楽しむことができる。

スキューバダイビングのライセンスを持っていないこどもでも、

部屋から数歩で竜宮城に行けちゃう

モルジブはやっぱりスゴイ!

このモルジブにひとつだけ欠点があるとしたら、

それはここを知ってしまったら、

もう他の海へは行けなくなってしまうことだ

今回の旅行で

印象に残ったもう一点は

残念な話だが、

モルジブの海の珊瑚礁の被害

想像以上に深刻だったということ。

以前見たあの美しい珊瑚礁の海が消えてなくなっていたことは、

言葉を失うくらいのショックだった。

この旅行記の他の項でもふれているが、

地球温暖化による海水温上昇のため、

世界中の南の島の珊瑚礁が壊滅的な被害を受けている。

特に1998年から99年にかけての被害が大きく、

モルジブも例外ではなっかったということだ。

その後場所によっては珊瑚礁が回復しつつあるという報告もあるが、

温暖化の元凶と言われる二酸化炭素の排出量を減らすことができなければ、

いつまた98年のような大規模な被害(破壊)がおこらないとも限らない。

ホテルのチェックアウト

二酸化炭素と地球温暖化

「二酸化炭素が増えるとどうして温暖化がすすむの?」

「ビニールハウスみたいな温室をイメージしてごらん。

大気中に吐き出された二酸化炭素が、

地球全体をビニールハウスのように覆ってしまうんだ。

それでビニールハウスの内側の温度がどんどん上昇していく。

それが地球温暖化の仕組みだよ」

「じゃあ二酸化炭素を減らしたら温暖化も止まるの?」

「そうだよ」

「どうやったら二酸化炭素を減らせるの?」

「二酸化炭素を吐き出す一番大きな原因は火力発電所だ。

石油や石炭を燃やして電気を作るところだね」

「じゃあそれをなくしちゃえばいいじゃん」

「でも電気がなかったら困らないか?テレビも見れないし夜は真っ暗になるよ。

それに夏は暑くてもクーラーなしだし、洗濯機も、冷蔵庫も使えない」

「でもアフリカでキャンプしたとき電気なくても平気だったよ」

「はっはっは、あれはほんの3~4日だろ。

ずーっと毎日電気を使わなくて平気?」

「う~ん、、それはちょっと困るかな、、、、、」

「高層マンションが増えたのもいけないと言われている。

エレベーターのない高層マンションなんてないけど、

エレベーターは相当電気を使うらしいんだ」

「自動車も?」

「石油を燃料にした乗り物はみんな二酸化炭素を排出する。

自動車だけじゃなくて、飛行機や船も」

「、、、、、」

「それから、珊瑚礁や森は、大気中の二酸化炭素を吸収するから増やさなくちゃいけないんだけど、

逆にどんどん減っていってしまってる」

「どうして?」

「温暖化のせいで雨が降らなくたった土地が砂漠になって森が消えていく。

海水温度が上がって珊瑚礁が死んでいく」

「それって最悪じゃん」

「そういうのを悪循環って言うんだ。

悪いことが別の悪いことを生み出していくこと」

いったん悪循環に陥るとそこから抜け出すのは容易ではない。

残念ながらわれわれが住む地球は、

すでにそういうレベルの危機状態になっているとうことだ。

ホテルのスタッフにお別れを告げる

さよらなビヤドゥ

モルジブ最後のスキンダイビングは午前中でおしまい。

お昼を食べたら部屋に戻り、

シャワーを浴びて夕方まで睡眠を確保する。

われわれは今夜モルジブを発ったあと、

4時間の飛行で朝7時のシンガポールに到着する予定。

さらにその翌日の午前1時にはセイシェルにむけて出発する。

ここからしばらくは子連れ旅行者にとってなかなかきびしいスケジュールだ。

ここで睡眠をとっておかないと体がもたないぞと思い、

あらかじめデイユースを利用して

夕方6時まで部屋を使えるように手配しておいたのだ。

では、ちょっと失礼しておやすみなさ~い♪

で、目がさめると夕方6時前。

いつも島の西側のビーチで

インド洋に沈む夕日を見ていた時刻だ。

荷物を桟橋まで運んでもらうようベルキャプテンにお願いし、

部屋に忘れ物がないかもう一度チェック。

それからドアを静かに閉め建物の外に出る。

振り向いて見上げると、

家族の楽しい思い出がつまった部屋が

夕日を浴びて赤く染まっている。

ああ、本当にお別れなんだなー。

心の中で「ありがとう」を繰り返しながら、

後ろ髪を引かれるような思いで、

影が長く伸びるサンドウォークをレセプションへむかう。

レセプションではyumikoさんが待っていた。

「いろいろお世話になりました」

「こちらこそ。ボクたち、楽しかった?」

「うん、すっごく楽しかった」

「おれいっぱい魚みた」

清算の手続きが終ると、

yumikoさんやほかのスタッフといっしょに桟橋まで歩き、

その先に停まっているボートに乗り込む。

期待に胸を踊らせながら、

この桟橋を渡って島に上陸したあの夜がなつかしい。

「このへんでもいっぱい泳いだね」

「あ、まだ魚が見えるよ」

エンジンの音が夕暮れの島に響きわたり、

ボートはゆっくり桟橋を離れる。

顔にかかる波のしぶきが涙のようにしょっぱい。

「さよならー」

風と波の音に負けないよう、

大きな声でお別れを言おう。

「ボクたち、また来てね!」

「うん」

「さよならー」

「バイバイ!またねー」

桟橋の先端で手を振るyumikoさんの指先に、

南の島の一番星がきらめいていた。

さよならモルジブ