空港島からインド洋スターライトクルージングでビヤドゥリゾートに到着

2019年2月7日

空港からこのボートに乗ってホテルへ向かう
このボートで空港からビヤドゥへ行くよ / フルレ島が遠ざかる。サヨナラ~ / 夜の海に浮かぶイスラムのモスク。幻想的ですねー

アッサラーム!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです☆これまで世界中の海に潜りましたが、モルジブは格別です。今回は6歳と9歳の2人の子連れ、家族4人でモルジブ旅行を楽しんできました。

モルジブ・ヴェナラ国際空港からホテル専用のドーニーに乗って私たちがお世話になるビヤァドゥ島へ移動します。ホテルまでは夜の海をスターライトクルージング。いかにモルジブに来たっという素敵な時間です。

首都マーレのイスラム寺院

ボートが速度をあげ空港のあるフルレ島から遠ざかると、今度は左手前方の暗い海に、巨大な金色の建物が見えてきた。

「何あれ?」

カイが興奮しながら指差す。

いや、だからそんなに身を乗り出したらあぶないって。

あれは、首都の島マーレにあるモルジブ最大のイスラム寺院、イスラミックセンターだ。ライトアップされ、まるで暗い海に浮かんでいるように見えるね。

イスラミックセンターには、5000人収容できる礼拝堂や図書館、会議室がある。外国人は金曜日以外の午前中に、内部の見学ができるけど、Tシャツに半ズボンというような軽装では、入館を拒否されるよ。

モルジブは住民の100%がイスラム教徒というスゴイ国。イスラム教徒率100%というのは世界であとはオマーンだけと言う。

え、じゃあイランやサウジアラビアにはイスラム教徒ではない人も住んでるってこと?えぇ~!そっちのほうがびっくりだ。そんなとこでイスラム教徒じゃない人って、さぞ片身せまいだろーなー。

10年前は、外国人観光客はイスラミックセンターに入館することも、

そもそもマーレ島に上陸することすらできなかった。

ボートだって、こんなにマーレの近くを通ることはなかった。

はるかかなたの洋上にかすむマーレの街並を、

それはそれは目をこらして見たものだ。

時代が変わればかわるもんだね~。

スターライトクルーズ

わたしはモルジブでのこの最初のイベント、

空港からリゾートへの移動、

が大好きだ。

星空の下、どこまでも広がる海でナイトクルージングをする。

頬にあたる夜の海風がそりゃ~気持ちイイ。

広い海原は真っ暗闇ではなく、

星のひかりと、

適当な間隔をおいて点在する島の明かりが、

まるで夜の海にちりばめた宝石のよう。

よく見ると、このボートにはわれわれ以外6~7人の男たちが乗っている。

しかしリゾートの客らしき人はわれわれしかいない。

ボートのキャプテンと荷物係りくらいいるとしても、

じゃああとの5~6人は何なんだ!?

この謎は帰りのボートで解き明かされるのだった。

ボートはやがて空港のある北マーレ環礁を出て、ヴァドゥーチャンネルを横断する。ヴァドゥーチャンネルは、北マーレ環礁と南マーレ環礁の間にある「海峡」みたいなもの。われわれが滞在するリゾートは、南マーレ環礁の真ん中あたりにある。

北マーレ環礁だとか南マーレ環礁だとか言われても、

行ったことのない人にはわかりづらいと思うが、

2つの円を思い浮べて欲しい。

上の円が北マーレ環礁で、

下の円が南マーレ環礁。

空港は上の円の円周上右側中央よりやや下にあり、

今われわれが向かっててるビヤドゥアイランドは、

下の円の円周上右側の真ん中あたりのやや内側にある。

この2つのポイントの移動時間が、

ボートでだいたい1時間くらいというわけだ。ちなみに「円」は環礁をイメージしたもの。

モルジブのホテルに到着

リゾートのレセプション。手続きをするyumikoさん / ウェルカムドリンクはやしのジュース。冷たくて美味しい~ / おかわり!え、だめ?

ビヤドゥに到着

気持ちよく風に吹かれながらスターライトクルージングを楽しんでいたら、

エンジン音が急に小さくなりボートは速度を落とした。

どうやらリゾートに到着したようだ。

時計をみると空港を出発してからまだ45分くらいしかたっていない。

今夜は波も風も穏やかだったので、

いつもよりだいぶ早く到着したらしい。

「お疲れ様!ようこそビヤドゥヘ」

桟橋の上で女の人が声をかける。

それが2006年の暮れからこのリゾートに常駐している、

頼れる日本人スタッフyumikoさんだった。

チェックイン

「昨日まですごい雨だったんですよ。それでいよいよ今年も乾季が終わったね、なんてスタッフたちと話てたんです」

「え~そうなんですか?」

「でも明日からはまた晴れるみたい。乾期はまだ終ってないようです」

なんだーおどかすなよ~。

yumikoさんの後について桟橋を渡り島に上陸する。

ライトで照らされた島のラグーンは、

きらきらと澄みきっていて、

桟橋の上からでも、

たくさんの魚やこどものサメが泳いでいるのが見える。

どひゃ~、すごい透明度!

これはたった今からでも海に入って、

「ひと風呂」ならぬ「ひと海」浴びたい気分だ

桟橋から一歩島に足を踏み入れると、

そこは熱帯のジャングルさながらの密林。

これだけでここが自然いっぱいの島だということがわかる。

そう言えば漁師の言葉で「森つき魚」というのを聞いたことがある。

豊かな森に面した海には、

魚がたくさんいて漁場としても豊なんだとか。

ビヤドゥの海の魚影が濃いのも、

この豊かな島の密林と関係があるのかもしれない。

「これはすごいところに来たねー」

ビヤドゥへの期待が予想以上になりそうな現実に、

胸が高鳴り、ワクワクしながらチェックインの手続きをするのだった。

さあ、今夜はさっさと寝て、

明日からののんびりだらりんこんリゾートライフにそなえよう!

ってなんじゃそりゃ~。