カリフォルニアラッコの海へ【サンフランシスコ~モントレー子連れ旅行】計画・準備編

2019年1月28日

サンフランシスコ、モントレー子連れ旅行記

カリフォルニアの海にシーカヤックを漕ぎ出し野生のラッコとご対面!

そんな夢のような体験が出来るモントレーに子連れ(小3、小6)で行ってきました。

モントレーは映画「フォレストガンプ」に登場する美しいリゾート地で、世界一の入場者を誇る水族館もあります。

抜けるような青空の下、どんな出会いが待っていますかお楽しみに♪

カリフォルニア・モントレー行きを決めた理由

小学校の図書館に「いたずらラッコのロッコ」という本がありました。

もうずいぶん昔に読んだ本なので詳しい内容は覚えていませんが、北の海に住むラッコの「ロッコ」が、兄弟や友達やおじいさんやカモメ達と仲良く暮らしているお話です。

長いコンブにくるまってぷかぷか海に浮いたり、あわびをお腹に乗せて石で砕いて食べたり、ラッコの生態を愛らしい挿絵をまじえながらこどもの想像力をかき立てる物語として魅力的に伝えています。

それと同時に、自然の美しさや自然に対する愛着、友達や家族に感謝する気持ちを子供心に抱せる素晴らしい本だと思います。

<いたずらラッコのロッコ>神沢利子 作/長 新太 絵 ページ数:157ページ/あかね書房/初版:1968年3月

わたしはその時始めてラッコという生き物を知りましたが、わくわくしながらページをめくったことを覚えています。

それ以来、いつか自然の海に住むラッコを見て見たい、あの愛らしいいたずらラッコのロッコに会いたい!と切実に思うようになりました。

サンフランシスコ湾の写真

ところが

大人になっていろいろ調べてみたらそれはとても難しい話しだとわかりました

ラッコが住んでいるのはシベリアとかアラスカ沿岸の北の海。漁師にでもならない限り旅行者が気軽に行けるような場所ではないからです。

ああ~残念。

野生のラッコを見たい!

という夢はいつしかしぼみ、水族館やテレビでラッコを見てお茶を濁していました

ところがところがです

最近、

カリフォルニアの海に野生のラッコが住んでいて

簡単に見る事ができる👍

という記事を偶然見つけたのです。

ええ~~なんですってぇーー!

そこのラッコは「カリフォルニアラッコ」と言って、シベリアやアラスカに住むアジアラッコとは別の種類らしいですが、見た目はどこがどう違うのかわかりません。

さらに調べてみると、どうやらそのラッコが住んでいるのは「モントレー湾」というサンフランシスコから200kmくら南にある場所です。

そこでは海沿いの遊歩道を散歩しながらでも海に浮ぶラッコが観察できるらしい。

そのうえカヤックを漕いでラッコの至近距離まで迫ることも出来ると言うじゃあありませんか。

わははは!すげー、

子供の頃からのラッコに会いたいという夢がかなっちゃう叶っちゃうじゃないですかー☆!

これだから人生は面白いですよね。

モントレー水族館

モントレー湾は深海からの滋養成分が海流によって巻き上げられ、様々な海洋生物が

新宿駅の朝のラッシュアワー状態で集まる奇跡の海らしい。

ザトウクジラ、マッコウクジラ、シロナガスクジラ(地球上で最大の生き物)、などすべてのクジラ、イッカクやハシナガイルカ、バンドウイルカ、などたくさんの種類のイルカ、それにシャチ、オットセイ、アシカ、アザラシそしてラッコ、それにたくさんの海鳥たち。

普通、ホエールウォッチングがさかんな地域では季節性があるのが一般的ですが、モントレーでは季節に関係なく1年中いろんな種類のクジラやイルカが見えると言う

ああ、なんてすばらし場所でしょう。まさに奇跡の海。海洋生物の宝庫というにふさわしい場所です。

それが荒れ狂うアリューシャンの海でなく、大都会サンフランシスコから車でほんの2時間ばかりで行けちゃう場所というからありがたいですね。

サンフランシスコからラッコやクジラを見る日帰りツアーが開催されている程なんです。

さらにさらにモントレーにあるモントレーベイ水族館は世界一の水族館と讃えられています。

これはもう決まりですね。もう何があっても行くなと言われても行きますよ(笑)

そんなわけで今回の旅行先はカリフォルニア、モントレーに決まりました。

カリフォルニア、モントレー

今回の旅行では、

カヤックやサイクリングをしながら

野生のラッコやイルカ、アザラシなどの野生動物と遭遇しました。

カヤックや自転車は言うまでもなく環境に優しい乗り物です。

アクティブに体を動かしながら、貴重な自然に触れる行動は

子供たちの中に自然を愛し大切にする心を豊かに育む

と思ったからです。

この旅行記ではわたしたちが体験した、カリフォルニアの海でカヤックを漕いだり自転車を漕いだりしながらラッコやアザラシを見る方法や感動をお伝えしたいと思います。

もちろん美味しいシーフード料理のグルメ情報やサンフランシスコの街歩きの様子もお伝えしますよ。それでは大変長らくお待たせしました。準備が整いましたのでそろそろ出発しましょう♪

ペダルを漕いでオールを漕いで、スタインベックが愛した海洋生物の天然博物館、モントレーへ

ヒアウィーゴー!

  

計画と準備

カリフォルニア州シリコンバレー
シリコンバレーにあるスタンフォード大学のキャンパス

実は、今回の旅行の行き先は最初からフロリダ/オーランドに決まっていました。

オーランドにタイムシェアーのリゾートマンションがあるのですが、最後に行ったのが2004年でもう5年も行っていません。遠いからねぇ~~。

オーランドのタイムシェアーは隔年、つまり2年ごとに利用できる権利を持っているいるのですが、しかも来年にはまた利用できる権利が発生するので、今年は何としても行っておかないといけません。

5年も行ってないとフロリダディズニーワールドやユニバーサルリゾートには新しいアトラクションがどんどん増えています。

それにこれらのテーマパークはあまりにも巨大過ぎて1回や2回行ったくらいではとても全部回れないので、「5年ぶり」というのは始めてに等しいワクワク感があります。

そんなわけでオーランド行きが決まっているため、今回の「計画と手配」は前後にどこと組み合わせるか?が大きなポイントでした。

モントレーベイ水族館を見学する子供達

長男のカイは今年小学校6年生。夏休みの後半になるとサッカーの都大会予選が始まるし、地域代表チームの練習やセレクションも再開します。それなのであまり長い休みは取れません。

まず考えたのは、オーランドとフロリダの他のリゾートを組み合わせる計画です。例えばマイアミやキーウェストです。前回オーランドと組み合わせたマイアミはとっても楽しい旅行でした。都会と大自然、ビーチを手軽に満喫できるマイアミは子連れ旅行者にとって超お勧めの場所です。

(マイアミシティ、世界遺産エヴァーグレース国立公園、マイアミビーチ等)

もうひとつの候補地はラスベガス。しかしラスベガスへ行くなら、グランドキャニオンやモニュメントバレーなどグランドサークルにも足を伸ばしてみたい。キャンピングカーでグランドサークルをまわる計画は、長年子連れ海外旅行の秘密兵器として温存してきたとっておきの必殺ワザです(ワザなのかー?)。

しかしそのためにはグランドサークル巡りだけでも1週間程度必要になります。そのうえラスベガスでも2~3日滞在するとなるとけっこうな日数になります。

今回はオーランドで1週間がすでに決まっており、今のカイのスケジュールでは2週間以上の休みを取るというのはちょと無理。う~ん、残念だけどこれはまたチャンスがあれば行く事にしよう。

カリフォルニア子連れ旅行

ロサンゼルスと組み合わせる方法も考えましたが、ディズニー、ユバーサルが中心になるならフロリダと思いっきりかぶってしまうのでこれも却下。

あとはママの妹家族がいるシアトルか、姉家族のいるニューヨークか。

ニューヨークは子連れで2005年に行っているし、わたしはその後も出張で行っているのであまりワクワクしません。

シアトルであれば、まだこどもたちが行っていないバンクーバーと組み合わせるのもいいなと思いましたが、これはウィスラーにスキーに行くことがあればその時の候補になるので、できればその「冬」にとっておきたい。

モントレーの街並み
モントレーの町並みとすぐ背後に海洋生物の宝庫モントレー湾を臨む

 

う~~ん、どうしようかー、

これという候補地がなかなか搾りきれず

行き詰まってしまったとき偶然見つけたのが、

前述した

「カリフォルニアの海に野生のラッコが生息している」

という記事です。

これだ!

私は体中に電流が走ったみたいにピンときました

必要な情報はいつも必要なタイミングで届けられます。

いろいろ調べて行くと、ラッコが生息する海はサンフランシスコから車で気軽に行けるモントレー近郊の「モスランディング」という場所らしい。

これはいける!もうここにしよう、と心が決まりました。そうと決まればあと早いものです。

まずサンフランシスコ、モントレーでの過ごし方を練っていきます。サンフランシスコに着いたら空港でレンタカーを借りてそのままモントレーを目指そう。

モスランディングは結局どこにあるのかわからないままですが、どうやらモントレーの北方にあるらしい。ということはサンフランシスコからモントレーへ向かう途中のどこかにあることになるので、到着したその日のうちにカヤックでラッコと遭遇できちゃうんじゃないかーー。

うひょぉぉ~~。

それからサンフランシスコからモントレーへ向かう途中にはシリコンバレーやスタンフォード大学があります。行きは大学の学食でランチをいただきましょうか!

う~~んいいねいいね、

だんだん楽しそうなプランになってきました。もしモスランディングでラッコと遭遇できれば、それがこの旅行最大のミッションなのでもうあとは気楽です。

モントレー水族館に行ったりそれから海辺のサイクリングとホェールウォッチングをしたり。これを全部やったとしてもモントレーに2泊すれば十分足りそうです。

カーメルやパシフィックロードのドライブはあと1泊しないと無理なのでそれはあきらめよう。

それからサンフランシスコは2泊するとして、その日程でできることを優先的に考えてみます。一番魅力的なのはゴールデンゲートブリッジを自転車で渡ること。

これ以外でやりたいことはアルカトラズ島の見学です。アルカトラズ島見学にはちょっと値段が高くなりますが夜間観光するナイトツアーもあって、そもそもナイトツアーのほうが迫力があって断然おすすめだそうです。

ナイトツアーならモントレーからサンフランシスコへ移動した夜でも、サイクリングをする夜でも参加できます。時間を有効に使えて願ってもないことじゃないか。

わははは。いいぞいいぞ。

でもが~~ん!

落とし穴が待ってました。やっぱり。ここまで順調にすすみすぎていやな予感はしてたんだけどやっぱりありましたか、穴。

落ちますかーー。

夏場のアルカトラズ観光は混むのであらかじめ予約をしたほうがいいというアドバイスに従ってネットから予約してみると、、、

もう1ヶ月先まで予約で一杯の状況。

ええーー!

もちろんナイトツアーだけでなく昼間のツアーも予約でいっぱいです。これじゃどうしようもない。あきらめるしかありません。なるべく早めに手配されることをおすすめします。

航空券の手配

モントレーのフィッシャーマンズワーフ

それから次は航空券の手配です。いろいろチェックしたら、この時期このルートではユナイテッド航空の周遊券が一番安かったです。ユナイテッドはスターアライアンスのメンバーなので全日空にマイレージを貯めれます。

それにわたしたちはスターアライアンスゴールドメンバのファミリーカードを持っているため、空港でのビジネスラウンジの利用や、優先チェックインなどこたえられないほどたくさんの特典を教授できるのでありがたい。

本当はアメリカ西海岸とフロリダのある東海岸を1回の旅行でわまるのは得策ではありません。移動にものすごく時間がかかるからです。時差もあるし。

西海岸なら西海岸だけ、東海岸なら東海岸だけと言う形で周遊したほうが時間を効率よく使えるし旅行代も安くすみます。

日本からアメリカ東海岸へ行く時のルートは西海岸の上空を通過するのでなく北極圏をまわるため、時間的にはロスが少ないのです。

サンフランシスコ
大勢の人で賑わうサンフィランシスコのフィッシャーマンズワーフ

それをいったん西海岸で降りてそこから東海岸へ移動するのは大変です。

今回はカイの日程調整が難しい中、どうしてもモントレーへ行きたかったので、こんな厳しいスケジュールになりましたが、今回のわたしたちのルートはあまりおすすめはできません。

帰りは西海岸の都市経由ではなく東海岸から直接日本へ帰るフライトを手配しました。(このように入国地と帰国のための出発地が異なる往復航空券を「オープンジョー」と言います。<立つんだジョー>ではありません)

最終的にフライトのルートは

東京>サンフランシスコ>シカゴ経由オーランド>ワシントン経由東京、

となりました。

ホテルの手配

それからホテルですがこれはヒルトンのオーナーズポイントがあったのでそれを使うことに。

モントレーはヒルトンガーデンインモントレー、

サンフランシスコはユニオンスクェアー近くのサンフランシスコヒルトンを手配。

それぞれに2泊ずつ。

ともに1部屋に4名まで宿泊できる部屋だったのであまりポイントを使わずにすみました。ちなみに旅行の後半で行くフロリダ/オーランドでの宿泊は、保有しているタイムシェアーのリゾートマンション、ウェストゲートシティセンターです。

ウェストゲートの宿泊体験記はこの記事を参照にしてね👍

レンタカーはいろいろ比較したらやっぱりバジェットのパック料金(保険、ガソリン等すべて込み)のドル建てが一番安かったのでそれを手配。

こうして夏休みの旅行の計画と手配がちゃくちゃくと進み、あとは出発をわくわくしながら待つだけとなったのでした。

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関連リンク

*この旅行記は2009年の夏にサンフランシスコ/モントレーを旅行したときの記録を2020年7月に再編集したものです。料金等はなるべく直近のものを調べ直し記載していますが、一部施設やお店等はなくなっているものもあります。

何とぞご了承ください。

当時、子供達は小学3年生と6年生です。