人格が崩壊するほど美味しいアルーシャコーヒープランテーションロッジのランチでいただいた幻のキリマンジャロコーヒー

2019年1月26日

アルーシャコーヒープランテーションロッジ

アルーシャコーヒープランテーションロッジに到着し車を降りる子供達。このあと人生で経験したことのない超極美味しいコーヒーを飲み、人格が崩壊寸前になるのをこの時はまだ知らない

ジャンボ〜!6歳(年長)から11歳(小6)まで6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行。旅行4日目。ナマンガ国境を越えタンザニアにやって来た私たちはアルーシャのどこか知らない場所で車を下された。。。。

  • 1日目:羽田→
  • 2日目:ドバイ→ナイロビ→ナクル湖
  • 3日目:ナクル湖→ナイバシャ湖→ナイロビ
  • 4日目:ナイロビ→ナマンガ→アルーシャ→ンゴロンゴロ
  • 5日目:ンゴロンゴロ
  • 6日目:ンゴロンゴロ→マサイ族の村→オルドバイ渓谷→セレンゲティ(キャンプ)
  • 7日目:セレンゲティ(キャンプ)
  • 8日目:セレンゲティ(キャンプ)
  • 9日目:セレンゲティ→キブツファーム→マニヤラ湖
  • 10日目:マニヤラ湖→ナマンガ→アンボセリ
  • 11日目:アンボセリ→ナイロビ→ドバイ
  • 12日目:ドバイ→羽田

オズのライオン

臆病なライオンは

勇気をもらうため、

エメラルドの都に住む魔法使いに会いにゆく。

藁のかかし、ブリキの木こりに続き、ドロシーの3人目の旅の仲間が、

なぜライオンだったのか?

「オズの魔法使い」の原作が書かれた当時のアメリカ経済は、年率23%もの猛烈なデフレに襲われており、特に中西部の市民社会は疲弊しきっていた。「ライオン」のモデルは1896年の大統領選挙に、デフレ阻止のため金本位体制の停止を訴え立候補した、ウィリアム・ジェニングス・ブライアン氏だと言われている。

結局彼は落選するのだが、その姿は理想社会実現を目指しながら短期政権に終ったタンザニア初代大頭領、ジュリウス・ニエレレ氏と重なる。

ニエレレ大統領が自力更正の国家建設を提唱し「アルーシャ宣言」を採択した地、アルーシャは、

皮肉なことに現在タンザニアで最も

物質的に「豊な」都市

になっている。

ブライアン氏やニエレレ氏が今のアルーシャの活況を見たら、

自身の政策を取り下げただろうか?

外のテラスでも食事ができる

外のテラスでも食事ができる

アルーシャ

アルーシャは、富士山より高い標高4566mのメルー山麓に位置する高原都市。

町の周囲には

キリマンジャロコーヒー

を栽培するプランテーションが広がり、

セレンゲティやンゴロンゴロ、オルドバイ渓谷、

そしてキリマンジャロ山など

世界的に有名な観光スポットを訪れる

観光客の玄関口として賑わっている。

ナマンガ国境から110km

ヨーロッパからの直行便もあるキリマンジャロ国際空港から60km

2006年7月3日にはアフリカ連合により、

アルーシャ・アフリカ人権裁判所

が設置された。

なお、オズの魔法使いで

主人公のドロシーが住む

カンサスとアルーシャは、

姉妹都市の提携を結んでいる。

タンザニアに入国

ナマンガ国境でタンザニアへの入国手続きが終わり車へ戻ると、すでにわれわれの荷物はタンザニア側の車に積み替えられていた。我が家がモーゼスの運転するホワイトベージュの車、アヒルファミリーがエドゥの運転するモスグリーンの車。2台ともランドクルーザーだ。

ケニアでお世話になったTEKKO TOURのドライバーたちにお別れを告げて、さあ、いよいよ出発だ!

イミグレーションオフィス前のゲートを出るともうそこはタンザニア。

さっきまでの町の活況がうそのように閑散としていて、

ただワイルドな大自然が広がっている

まるでタイムマシンで同じ町の千年前に瞬間移動したような気分だ。

ここから今日ランチを食べる予定のアルーシャまで2時間弱のドライブだという。

ナマンガを出発して、道の両側にはどこまでもサバンナが続く。

時おりマサイ族が遠くの草原をやりを持って歩いていたり、

茅葺ぶきの丸い小屋〜アダムスキー型のUFOみたい!〜が集まったような集落があったりする。

参考記事:UFOの来るキャンプ場

ああ、本当にずっと昔からから変わらない景色なんだと思う。

ただひとつ違うのは今走っている道路が舗装されているということ。

そんな風景の中を2時間ほど走ったところで、モーゼスがそろそろアルーシャに着くという。

こんな何もないところだから、テレビ番組で見るようなすごくワイルドな場所ですごい食事をするのか、いよいよ来たか、と覚悟していたら、

車が止まった所はまるで

軽井沢にでもありそうな

オシャレなロッジの駐車場だった。

プールやこども用の遊具なんかもある。サルもいる

アルーシャコーヒープランテーションロッジに到着

「こんにちは、おつかれ様でした」

さらにわれわれを驚かせたのは

こんな場所で

日本人が出迎えてくれたこと

ええぇ~!あんた誰ですかー?!

「わたしは大森と申します。今回の旅行でタンザニア部分をアレンジさせていただきました」

そうだったのか、

でその途端わたしは赤面。

旅行を計画する時こっちにしよう、ああやっぱりやめてそっちにしよう、とわたしのプランは2転3転そのつど訂正、予約の取り直しに対応してくださっていたのが、この大森さんだっのだ。

まさかそんな本人と

こんな所で出くわすなんて!

「ああ、その節はいろいろご迷惑をおかけしました」

と言葉にするのが精一杯だった。

大森さんはアルーシャでツアー会社を経営する青年実業家。アルーシャの大学を卒業し、こちらの方と結婚してもうすぐ2人目のお子さんが生まれるという。今日のランチも大森さんがアレンジしてくれた。コーヒープランテーションの敷地内に、レストランやバンガロースタイルの宿泊施設があるとってもセンスのいいロッジだ。

「ええ~こんな素敵なところに泊まりたかったなー」

アヒルママもイルカママもここがとっても気に入った様子。

プールやちょっとした遊具もあって、おまけに野生のサバンナモンキーがそこらじゅうにいるもんだから、子供たちも大喜び。

レストランの食事もいろんな肉が次々出て来るアフリカンバーベキュースタイルで、こりゃまたイベントとしても楽しいし、味のほうもばっちり。

さらに食後のデザートといっしょに出てきた

コーヒーに至っては、一口すすっただけでその想像を超越したあまりの美味しさに人格が崩壊するところだった。

我に返って

今まで飲んでいたのは何だったの?

と叫びたくなるほど

人生初体験の味で、

一同もう参りました状態

こんなナイスなアレンジをしてくれた大森さんに、

ただただ感謝するのみのわれわれだった。

いれたてのコーヒー

これがその、アルーシャコーヒープランテーションのレストランでいただいた、幻のコーヒー。この味をあえて表現するなら、複雑で単純な透明感。