子ども6人連れアフリカ旅行記〜ンゴロンゴロのサファリで百獣の王ライオンと遭遇編・トムソンガゼルの赤ちゃんが生まれた

2019年1月26日

ンゴロンゴロのライオン

アヒルファミリーのサファリカーの行く手に寝そべるンゴロンゴロのライオン

ジャンボ〜!6歳(年長)から11歳(小6)まで6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行。

旅行5日目、ンゴロンゴロのゲームサファリでついに野生のライオンと遭遇!さらにアフリカゾウの群れやカバ、トムソンガゼルの生まれたての赤ちゃんが初歩きするシーンまで、たくさん見れました。さぁ〜アフリカ旅行も盛り上がってきましたー。

子連れアフリカ旅行のスケジュール

  • 1日目:羽田→
  • 2日目:ドバイ→ナイロビ→ナクル湖
  • 3日目:ナクル湖→ナイバシャ湖→ナイロビ
  • 4日目:ナイロビ→ナマンガ→アルーシャ→ンゴロンゴロ
  • 5日目:ンゴロンゴロ
  • 6日目:ンゴロンゴロ→マサイ族の村→オルドバイ渓谷→セレンゲティ(キャンプ)
  • 7日目:セレンゲティ(キャンプ)
  • 8日目:セレンゲティ(キャンプ)
  • 9日目:セレンゲティ→キブツファーム→マニヤラ湖
  • 10日目:マニヤラ湖→ナマンガ→アンボセリ
  • 11日目:アンボセリ→ナイロビ→ドバイ
  • 12日目:ドバイ→羽田

ンゴロンゴロのライオン

ライオンは道の真ん中で寝転がっていた

たてがみが風に揺れて、立派なオスのライオンだ。

サファリカーで近づいてもびくりともしない。実に堂々としている。

さすが百獣の王と言われるだけのことはある。

サファリーカーとライオン

サファリカーが近づいてもまったく動じない百獣の王・ライオン、さすがに迫力が違う

野生のライオンは近くで見ると、やっぱでかいわ。

アヒルパパも、

「こんなのに襲われたら勝ち目はないね」

って、

アンタ、勝つ気だったんかい!

至近距離でライオンを見つめる子どもたち

早朝はライオンと会えるチャンス

朝方は草原の草が濡れているので、

ライオンは道で寝転がっていることが多いらしい。

日が昇って草が乾いたら、また草原の中に戻ってゆき、姿が見つけにくくなるのだと言う。

だから早朝はライオンと遭遇できるチャンスなのだ。

道に横たわるライオン

サファリカーの行く手をはばむように道に寝転がるンゴロンゴロの野生ライオン

ライオンはその先にも1匹、

そしてさらにその先に2匹、

みんな気持ちよさそうに朝の風に吹かれている。

きっと美味しい食事をたらふくとった直後だとモーゼス。

われわれはしばらく、

その満足げにくつろいでいる最強の肉食獣を眺めていた。

参考記事:子連れ海外野生動物観察

ンゴロンゴロのビューポイント

ンゴロンゴロのビューポイント

ライオンたちがごろごろしている草原を抜けると、小川のほとりに木が繁っている場所があり、ダチョウやシマウマ、ガゼルなどがいる。そして木の上には野鳥がたくさん。

その小川の向こうに小高い山があって、モーゼスがこれからあそこに登ると言う。あのてっぺんは眺めがとってもよく、しかもサファリカーから降りてもいい場所らしい。草原が盛り上がったような山の、頂上に続くラフロードを、サファリカーはぐいぐい登ってゆく。

そのときカイが

「あれゾウじゃない?」

と遠くを指差しながら叫んだ。

モーゼスも車を止めて確認、確かにゾウだと言う。

5,6頭いるらしい。

わたしにはぜんぜん見えませんが

「おまえ、よくあんなの見つけられるな」

この道20年の超ベテランガイド、モーゼスより先にゾウを見つけて

得意顔のカイ

って言うかモーゼス運転してたし。

運転しながらあんな点みなたいなのがゾウだとわかったら、

それは別の意味でアブナイでしょう。

それにしても、ナクル湖ではゾウを見ることができなかったので、

遠くのゾウでもみんな大喜びだ。

ビューポイントへ移動

サファリカーの情報交換/ヌーの列

やがてビューポイントの丘の頂上に着いて、全員はじけるようにサファリカーから降りる。

「うわぁーすごい眺め!」

霧が晴れて、クレーターを取り囲む外輪山のエッジも、9割方は見えるようになってきた。

こうして見ると本当に外界から隔絶された「失われた世界」だ。

そして、クレーターの中にまたこんな山があるのも不思議。

クレーターの底は、

平らな草原かと思っていたのだが、

丘あり川あり森あり草原あり、フランミンゴが飛来する大きな湖まである。

水と食物が豊富なンゴロンゴロクレーター内には多くの動物が棲息しており、

その大半は、

一生クレーターから出ないで過ごすという。

ここにはひとつの完結した生態系が存在しているのだ。

ビューポイントで景色を眺める子どもたちサファリカーとビューポイント

カバの沼

しばらく丘の頂上からの景色を楽しんだあと、登って来たのとは反対側の道を下る。

山を下ると沼があって、カバの群れが水あびをしていた。

カバの肌は紫外線に弱く

直射日光をあびると傷んでしまうので、

日中は水に入ってることが多い。

カバの沼をぐるっとまわり小さな丘を乗り越えると、遠くにゾウの群れを発見。

さっきカイが見つけたゾウだ。

モーゼスはゾウの進むルートを読んで先回りしてサファリカーを止め、ゾウがやって来るのを待つ。

きっと最初にゾウを見つけた時から、

「何分後にここへ来ればゾウの群れを近くで見る事ができる」と計算していたのだろう。

ベテランガイドが持つ職人技に

ただ驚くばかり。

ンゴロンゴロのカバカバを眺める子どもたち

ゾウの群れと接近遭遇

モーゼスの計算通り、そのゾウの群れはゆっくりとこちらに近づいてくる。

10頭くらいいるだろうか。

野生のゾウは動物園で見るのとは違って

とっても生き生きして見える。

美しくもさえある。

こんな雄大な景色の中で、地上最大の陸上動物が群れをなし、こちらに近づいてくる。

ああ、なんて感動的なシーンだろう。子どもたちを連れて遠くアフリカまで来て本当位良かった。

われわれはしばし話すことさえ忘れて、勇壮なゾウたちの行進を見つめていた。

ゾウの大群を双眼鏡で見るカイ

ゾウの群れが近づいてくるぞー。

ゾウが近づいてくる

こんなに近くまでやって来てくれたンゴロンゴロクレーターの野生のアフリカゾウ。牙が立派。

サファリカーの周りに集まってくるゾウたち

サファリカーの周囲をうろうろするゾウたち。

クリスマスローズの咲く丘で

ンゴロンゴロのトムソンガゼル

失われた世界をゆく

アーサー・コナン・ドイルが、1912年に書いたSF小説

The Lost World /失われた世界」は、

アマゾン流域で死亡したアメリカ人の遺品の中から、前世紀の生物を描いたスケッチが見つかった、

という書き出しで始まる。

これによって失われた恐竜の世界の存在を確信したチャレンジャー教授が、

アマゾン探検に出かけるという冒険物語だ。

火口壁によって外界から隔絶されたンゴロンゴロ・クレーターは、

まさにその冒険小説の舞台そのもの。

さっそうと風をきりサファリカーで「失われた世界」を走るわれわれは、

現代の「チャレンジャー教授」になりきっていた。

だちょうと湖

マガディ湖

クレーターの中にある湖はマガディ湖。季節によっては万を越すフラミンゴが飛来し、湖面をピンク染めることもあるという。

ゾウの群れを見送ったわれわれは、そのマガディ湖のほうへむかった。湖が近くなると、動物の数も多くなってくる。ダチョウにトムソンガゼル、バッファロー、シマウマ。もし旅行の最初にこれだけの動物を見たら、きっと

アゴがはずれるくらい大声をだして驚いていただろう。

人間、慣れとは恐ろしいものだ。

日本ではありえないこんな野生動物てんこ盛りの風景も、

当たり前のように感じ始めている。

マガティ湖と子供達

トムソンガゼルの赤ちゃんが生まれた

湖に続く丘には、一面白い花が咲いていた。

なんの花だろうとモーゼスに聞いてみたら、あれはクリスマスローズだと言う。

クリスマスの季節にいっせいに咲き誇るので、そんな素敵な名前が付けられた。

白い絨毯が敷きつめられたようなその丘は、まるで自然からのクリスマスプレゼント。

そこに、たった今生まれたばかりのトムソンガセルの赤ちゃんがいた。

おお、なんて可愛い!

!赤ちゃんは、必死に母親のほうへ近づこうとしているが、立ちあがってもよたよたしてすぐ倒れてしまう。

ガンバレ、ガンバレ。

気がつくとみんな声にならない声を出して応援していた。そ

してとうとう母親のもとにたどり着いて、おっぱいを飲みはじめた時は拍手喝采。

やったー!!よかったね。

この厳しい大自然の中で、これからどんな未来が君を待っているか誰も知らない。

でも今この瞬間をまぶしいくらいに輝いて生きる姿は、ぼくたちを感動させてくれた。

明日の心配も、昨日の後悔も心からなくしてしまおう。

ぼくたちが生きているのは、たった今この瞬間なんだから。

「失われた世界」の著者コンナ・ドイルは、名探偵シャーロックホームズの生みの親でもある。

ロンドンのリージェントパークにある「シャーロックホームズ博物館」のまわりにも、冬になるとクリスマスローズが咲きはじめる。

名探偵もきっと愛したはかなくも清楚な花。

文明社会から遠く離れた、クリスマスローズの咲く丘で、

こどもたちの肩にやわらかな光のしずくが、微笑みながらはらはらと舞い降りていた。

生まれたばかりのトムソンガゼルの赤ちゃんの初歩きンゴロンゴロのトムソンガゼル

生まれたばかりのトムソンガゼルの赤ちゃん。

クロサイ

タンザニアではここにしか生息していないクロサイ。絶滅危惧種に指定されいる。

あわせて読もう

ンゴロンゴロクレーターの休憩所とトイレ

ンゴロンゴロクレーターの中の休憩所

ンゴロンゴロクレーターに滞在できる時間は6時間。

その途中でトイレに行きたくなっちゃったら困る

特にわれわれのような子連れ旅行者にとって切実な問題だ。

でも心配いらないとモーゼスが言う。

このクレーターの中にはトイレ休憩できる場所があると言うのだ。

そこではサファリカーから降りてもいいらしい。

やったー。

休憩所でサファリカーから降りる子供達

さっそくサファリカーから降りて遊び始める子ども達。

ずっとサファリカーに乗っていたから外を走り回れるのはありがたいね。

池の中のカバを眺める子供達

休憩所があるのは、クレーターの北東側。

トイレやピクニックテーブルがあり、ンゴロンゴロの多くのサファリツアーでは、ここでランチボックスを食べる。池のまわりにはたくさんの野鳥、池の中にはカバがいる。

ンゴロンゴロの野鳥

水を求めて多くの野鳥がやってくる。

休憩所で遊ぶ子供達

モーゼスは有名人

そう言えば、サファリカーがすれ違う時、ガイドたちは車を近づけてどこでどんな動物を見た、という情報交換をする。

ベテランガイドのモーゼスは有名人らしく、

すれ違う全ての車が声をかけてゆく

「チーターがいた」という情報を得てサファリカーを走らせたが、

到着した時にはすでに走り去ったあとだった。

チーターだけに速い

ンゴロンゴロクレーター内にある休憩所とトイレ
クレーターの中の休憩所のトイレは無料で利用できる

ライオンはすぐ近くにいた

ホテルに帰る途中、タイヤが燃えた付近で

ライオンの親子を見た。

赤ちゃんライオンの可愛いこと!

またそのちかくには「ハネムーン中」のカップルライオンがいた。

今朝は気付かなかったが、パンクをなおしにサファリカーを降りていたとき、

すぐ近くにライオンがいたんだと思うと、

ちょっとぞっとした。

ンゴロンゴロのダチョウ

サファリ終了そしておめでとう!ビッグファイブ・クリア

午前中のンゴロンゴロクレーターゲームサファリでは、思いの外たくさんの動物たちが見れた。それも願ってもな至近距離で。アフリカサファリ旅行では、見れたらうれしい大物&稀少動物を「ビッグファイブ」と呼んでいる。

ゾウ、バッファロー、ライオン、サイ、それにヒョウの5種類だ。

冷静になって考えてみたら、ナクル湖のサファリで私たちはバッファローとサイとヒュウを見ている。それに今日はライオンとゾウが見れた。

なんだ、いつの間にかビッグファイブ

クリアーしてるじゃん!

やったやったとあはあは笑いながら、ホテルへ引き上げるのだった。