ヌーの群れの中にシマウマが紛れ込んでいる理由

2019年1月26日

サファリを楽しむ子どもたち

森ですか?

新しいタイヤをつけてさらに坂道を下ってゆくと、ずっと先の草原に木がたくさん生えているのが見えた。

でも木にしてはちょっと様子がおかしい。

「って、えっ?もしかしてあれ木じゃないの?

木だよね?

あれヌーの群れってことはないよねあり得ないよね、

そんなこと、あんなにたくさんの黒い点々、木じゃないなんて」

でもヌーの群れでした

それも大群。

ンゴロンゴロのヌーの群れ

シマウマがいる理由

「すげー!」「なんじゃこりゃぁ~~!!」

すごい数のヌーが、そこらじゅうで草を食べている。

よく見るとヌーの群れに混ざってシマウマがいるが

これは次のような理由らしい。

丈の長い草はヌーが食べれないので、シマウマが食べてあげる。それで丈が短くなった草をヌーが食べる。そうすることで、シマウマはヌーの大群の中にいることを許されているのだ。シマウマにとってヌーの大群は、ライオンなど肉食獣に襲われた時の隠れ蓑になるから。

時折、シマウマが車の前や後ろを横切るので、子ども達も大喜びだ。

ンゴロンゴロサファリで見たヌーの大群とシマウマ

ヌーの大群

そこからさらに走ると、クレーターの底が徐々に近づいて来た。

その手前の丘が一面真っ黒だ。これはもう遠目からでもはっきりわかる。

さっきより何倍も多いヌーの群れだ。それもずっとむこうの丘まで繋がっている。すごい迫力。

「うわぁ~~信じられない!」

まっすぐ進もうとしたが、道を全部ヌーに占領されているので、あきらめて右のほうへ進む。

右の道はかろうじて走れるが。まわりはもうヌーだらけ。

時々道にはみ出してくるやつもいる。

しばらくヌーの大群の中を走って、ようやく丘を越えたら、

途端にヌーの姿がまばらになった

その時モーゼスが運転席から振り返ってニヤリとする

そしてぼそっと言った。

「ライオン見っけ」