危機一髪!サファリカーのタイヤが燃えた

2019年1月26日

サファリカーで出発

ゲームサファリに出発するためホテル前の広場に集合した子供達。これからどんな動物が観れるか、どんな野生のドラマが展開するか、期待と興奮で落ち着かない様子

ジャンボ〜!6歳(年長)から11歳(小6)まで6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行。

旅行5日目、ンゴロンゴロソパロッジで朝食を食べ終えたら、いよいよゲームサファリに出発だ!さあ、今日はどんな動物が見れるかな〜。

ンゴロンゴロ子連れサファリへ出発

朝食が終わって、エントランス前の駐車場に集合。

すでに大勢の「冒険家」たちが、それぞれのサファリカーに乗り込もうとしている。

ンゴロンゴロでは、観察できる動物達の種類も多いが、

世界各国から集まったゲストの国籍も多様だ。

ンゴロンゴロクレーターに降りる手前にあるレンジャーポスト

ンゴロンゴロクレーターの入り口にあるレジャーポスト

レンジャーポスト

ロッジを出発するといきなりワイルドな大自然が広がっていて、しばらく走るとレンジャーポストがあった。

ここでクレーターに降りる人数や子連れ家族なら子どもの数も含めて申請し、出発時刻を記入しなければならない。

クレーター内にとどまれるのは6時間までと決まっていて、戻って来た時に時間がチェックされるのだ。

ンゴロンゴロのサファリ

サファリカーから身を乗り出す子ども達/クレーターの底へ続く道

トラブル発生

レンジャーポストを過ぎると、いよいよクレーターの内部へむかって道は下っていく。

アカシヤの森の間をうねうねと走り、次第にクレーターの底に広がる大草原が視界に入って来た。

さあ、いよいよ待ちに待ったンゴロンゴロクレーターへの突入だ!

野生はいったいどんなドラマを我々に見せてくれるのだろう。

子ども達ははやる興奮を押さえきれず、サファリカーの屋根から身を乗り出して歓声をあげている。

盛り上がりが最高潮に達したそのとき

「なんか焦げ臭くない?」とママ。

えっ、そう言われてみれば焦げ臭いぞ。

いったいどこから臭うんだ?!

「あ、すごい煙!」

その時、カイが窓の外を見て叫ぶ。

その視線の先に目をやってわたしは絶句した。

この車が燃えているのだ!!

サファリカーのタイヤをチェックするモーゼス

火事だ!

「モーゼス、ストップ!火事だ!この車燃えてるよ!」

そう言い終わるか終わらないかの瞬間、

ガクンと大きな衝撃が走り、

われわれはシートから投げ出された。痛てて。

「大丈夫ですか?」と振り返るモーゼス。

しかしそのモーゼスも、今の衝撃で胸をハンドルに打ち付け痛がっている。

それでも急いで車から飛び降り、何が燃えているのか確認に走った。

おわぁ~~、燃えているのはタイヤだ。

左の後輪から火が出ている

さっきの衝撃はタイヤが燃えながらちぎれ落ちたために起きたのだろう。

燃えている部分がちぎれ落ちたのがラッキーだったのだ。

もしそのままタイヤがちぎれすに燃えていたら、

車のガソリンに引火して、大変なことになってたんじゃないか?

そう思うと背筋がぞくっとする。

アブねー、って言うか助かったーー。

タイヤが燃えたサファリカー

サファリカーのタイヤを交換するモーゼスとエドゥ

合流

こんな秘境でそんな「文明の利器」が使えることについて、

私はどうも納得がいかないのだが、

モーゼスが携帯でエドゥにことのあらましを伝え、

「戻って来い」と言ってる。

アヒルファミリーの車は先を走っていて、もう(と言えば牛だね)とっくに姿も形も見えない。

しばらく待っていると坂の下のほうからエンジン音が響いてきて、

やがて土煙をあげながらアヒルファミリーの車が戻ってくるのが見えた。

「ありゃー、どうしたんですか、いったい?」

サファリカーの屋根から顔を出したアヒルパパが、

ちぎれて燃えているタイヤを見ながら心配そうに尋ねる。

「いや、なんか知らないけどタイヤが燃えちゃったみたいなんだよ」

「怪我とか、誰も大丈夫なんですか?」

楽しみにしていたサファリの時間がなくなるかもしれないのに、

こんな思いやりの問いかけが即座に出るところが、

アヒルパパのすごいところだ。

タイヤの取り換え作業

タイヤ交換完了

モーゼスとエドゥは協力して、車をジャッキアップ。

そして車の背面に積んである新しいタイヤを手際よく取り付ける。

その様子をカメラにおさめようとアヒルパパは車から降りるが、

気をつけて、

このへんライオンいるらしいから。

実際、帰りに同じ場所を通った時は、ライオンが2匹寝っ転がっていました。

サファリでライオン見るなら歓迎だけど、こんな無防備ま状態で現れないでね、プリーズ。

もう今日のサファリはあきらめなくてはいけないと思っていたので、

新しいタイヤが着いて再び走れたときには、

そりゃーもうみんなやんややんやのおおはしゃぎ。

お年玉年賀はがきで今年の干支の切手が当たったくらい「やったー」と喜んでいた。

って喜び体験乏しいーー。

結局タイムロスと言っても、タイヤを付け替えるのは10分くらいで終わったし、

本当は降りてはいけない自然保護区に降りて写真が撮れたので、

いいハプニングだったと言えるでしょう。

まさに「棚からぼたもち」って、

いや、それちょっと違うから、

せめて「隣の客はよく柿食う客だ」って、

それまったく関係ないから!

とにかくあらためてサファリへGO!