スリル満点!マニヤラ湖ナイトサファリと豪華ブッシュディナー

2019年1月28日

マニヤラ湖ナイトサファリのガイドさんナイトサファリ専用のサファリカー。

ジャンボ〜!6歳(年長)から12歳(小6)の6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行。

旅行9日目。ミグンガフォレストキャンプにチェックインし、ホテルでのんびりしたあと暗くなってからマニヤラ湖のナイトサファリに出かけました。全く期待していなかったのですが、しかも大雨というマイナス条件のもとでしたが、今回のアフリカ旅行で一番エキサイティングなアクティビティでした。

マニヤラ湖のナイトサファリ

生命力に満ちあふれた真っ暗な夜のジャングルを探検するマニヤラ湖のナイトサファリは、今回の旅行中最も印象に残ったエキサイティングな体験。サファリ目的でアフリカ旅行する人にはゼッタイおすすめしたい大興奮のアクティビティだ。

モーゼスたちに国立公園のゲートまで送ってもらうと、そこでナイトサファリ主催会社のスタッフたちが出迎えてくれる。

ここからナイトサファリ専用カーに乗って、夜のジャングルへ潜入するのだ。

専用カーは4人用座席が前後に3列並んでいて、後ろのシートほど座高が高い階段状の作り。

おおー楽しそうな車、と思ったのもつかの間、

え、これで大丈夫なの?

と不安な気持ちでいっぱいになる。

サファリカーは、ゴルフ場のカートを大きくしたような形で、

簡易式の日よけ傘みたいな屋根がついているが、

基本的には完全なオープンカーだ。

昼間よりデンジャラスなナイトサファリで、

昼間より襲われやすい開放的な車

これはどう考えてもアブナイでしょ、

と言うか

理屈に合ってないじゃん!

何人かはコワイからやめようと言い出しそうな顔つき。

でも、人間って不思議なもので、これがお金を払ってたら「やっぱりやめます」って辞退してたかもしれないのだが、

このイベントはタダ!!

旅行会社の粋なはからいでサービスでつけてもらったアクティビティなのだ。

「タダなものを断るなんてもったいない

という矛盾した気持ちに支配され断れない。うやむやのうちに車に乗らされて、真っ暗闇の森の中へ風をきって走り始めた。

そうそう、ドライバーの隣には

ライフルを持った国立公園のレンジャーが座る。

それだけ危険ということか。

さらにボンネットの前の方に、

可動式のサーチライトを持ったスタッフが座っている。

ナイトサファリの前のブッシュディナーブッシュディナー料理

見にくくてすみません。森のテーブルでいただく豪華ブッシュディナーの様子なんですが、、

ブッシュディナー

まず案内された場所は深い深い森の中のちょっと広い場所。

え?でもよく見ると人がいるぞ。

こんな場所に豪華なディナーテーブルとイスがセッティングされている。

どうやらここでブッシュディナーをいただくようだ。

今夜のディナーを用意してくれたのは、

われわれが泊まる予定だったセレナホテルの料理スタッフたち。

前菜やスープ、サラダ、デザートなどはあらかじめ作ってあり、

自分で好きななだけ取って食べるビュッフェスタイル。

一方バーべQなどメインの何品かは目の前で料理をしてくれる。

つまりこのブッシュディナーは、

野生保護区でもある国立公園のまっただ中に

即席のレストランを作って、

超一流ホテルの料理スタッフの手で本格的なディナーをいただく贅沢なアクティビティだ。

背後の森からはいろんな動物の鳴き声が響いている。

その一方テーブルの上には目がくらみそうな素敵な料理の数々。

ワイルドな大自然と超高級レストラン

というアンバランス組み合わせが、何とも言えないゴージャスな気分にさせてくれる。

スコール

こんな野生動物の生息域で安心して食事ができるのは、ライフルを持ってレンジャーが見張りをしてくれているから。ところがさっきから稲妻が光っている。これは早く食べないとスコールがくるかもしれない。

案の定、しだいに稲光りの頻度が高くなり、風が強よくなったと思ったら、パラパラと雨が降り出した。

とりあえず手に持てる料理をかかえて車の中に非難しよう。席を立ち車のほうへ歩き出したら、突然滝のような大雨になった。わー!みんなクモの子を散らすように、車に駆け込む。

「あ~びしょびしょになっちゃったよー」

見たこともない大雨。数歩歩くだけでバケツの水を頭からかぶったような状態になってしまった。スタッフが用意してくれた森のテーブルにも、容赦なく雨粒が襲いかかる。もったいなー。まあわたしはひととおり、それこそデザートまで全部食べましたが、アヒルファミリーはステキなディナーの雰囲気を写真やビデオに撮っていたので、ほとんど食べていないらしい。

でも雨はまったく止む気配はなく、われわれは狭い車の中に小1時間も雨宿りを強いられたのだった。

暗闇に現れたガゼル

マニヤラ湖のカバ

雨のナイトサファリ

「この大前ではナイトサファリは無理かもせれません」

もう1台の車で雨宿りしていたドライバーがやってきて申し訳なさそうに言う。

うーそれはあきらめきれません。

こんな経験もうできないかもしれないし、

せめて10分くらいでもいいからちょこっとだけ夜の森を走ってくれ~とお願いする。

すると意外にも

「この雨では動物も見れないだろうし、みんなずぶ濡れになっちゃうけどいい?」

との答え。

いいーいいー!ずぶ濡れオッケーですよ。

とにかくここまで来ちゃったら帰れません。

ほんのちょっとでも走ってくれるならそれで満足です。

水かさが益して危険と判断したらすぐ引き返すから、という条件で、

とにもかくにもわれわれのナイトサファリが始まった。

夜の森と湖へGO!

ドライバーから簡単な説明を受け、いざ出発だ。

雨はますます激しくなり、それでもうっそうと茂るジャングルの中へ車は進んでゆく。夜の動物園を探索するイベントでもなかなかスリルなのに、ここは野生のライオンやヒョウが生息する本物のジャングル。いつそこの暗闇から飛び出してわれわれに襲いかかってくるかわからない。その恐怖と緊張感でも~押し潰されそうだ。

その時、突然前方の茂みからゾウの大群が飛び出して来た。

おわぁ~なんじゃこりゃー!

すごい!すごすぎる!

漆黒のジャングルという無気味さと、大雨という心細さと、

サーチライトで照らした範囲しか見えないという視界の制約から、

ゾウの群れはきっと昼間よりいっそう大きく迫力いっぱいに見えるのだろう。

われわれの車の前を横切り反対側の茂みへ移動する数分の間、呼吸をするのも忘れあっけにとられて眺めていた。ところで大雨だから動物は見れないと言ってなかったー?

そのあともカバやインパラやサルなど、たくさん動物を見る事ができた。ガイドのお兄さん、よくこんな暗い中で見つけられるね。

時間も10分くらいと言いながら、

3時間近く

頑張ってくれたし。

時々稲妻が走ると、一瞬まるで昼間のように明るく見えるマニヤラ湖がとても幻想的だった。

ナイトサファリ体験のある旅行記