エレクトラパレスのプール〜スポーツの素晴らしさ
朝食が終わったら水着に着替えてプールにダッシュ!!
エレクトラパレスのプールは屋上にあるんです。
その屋上プールからは、パルテノン神殿やアクロポリスを、も~穴が開くくらい眺めることができるんです。
プールにはデッキチェアーやデイベッドがあり、ゆっくり日光浴も楽しめます。
タオルも無料で借りれます。温水のジャグジーもあります。
エレクトラパレスのプール
「わざわざ人ごみの中を観光しなくても、ここから眺めれば十分だったじゃない」
とママはアクロポリス観光そのものを否定する発言。
いや、近くまで行ったのは、あれはあれでよかったでしょ。
さて、今日のフライトは午後1時50分アテネ発なので、たっぷり時間はある。ママはホテル内のショップで買い物をして、それから部屋で荷造りして、あとで屋上に顔を出すって。世界遺産アクロポリスをのぞむ空に近いプールで、ギリシャ最後の水遊びを満喫するこどもたち。
エーゲ海から吹いてくる風がオリーブの葉を揺らし、雲ひとつない空では、お日様が今日も微笑んでいた。
子育てコラム/スポーツの素晴らしさ
今日は子育てにおけるスポーツの重要性についてお話しましょう。
スポーツはこどもの健康増進や元気な身体を作るのにおおいに有効です。でも、それだけではありません。スポーツの持つ特性は、子供の成長過程において、精神と知能の発育を大きく促す効力も持っているのです。
ここでは、一般的には見過ごされがちな、スポーツをすると「おまけ」でついてくるこの副産物(=スポーツを通じて育まれるメンタル面や知育面の資質)にはどのようなものがあるのか具体的に見ていきましょう。
尚、これらのおまけをよりたくさん享受するには、ラジオ体操やジョギングのように1人でおこなう運動ではなく、サッカーやテニスのように勝ち負けがはっきりつくスポーツが理想です。
1)プレッシャーを克服する能力
やっかいなことに人生にはプレッシャーがつきもの。
中学受験をされるご家庭では、日々の勉強と同じくらい、お子さんが本番で落ちついて実力を発揮するにはどうしたらいいか、大きな悩みだと思います。
我が家のこどもたちは2人とも小さい頃からサッカーをやっていますが、大きな大会の前日は相当なプレッシャーがこどもたちを襲います。大会を勝ちすすみ、明日は準決勝、あさっては決勝なんてなったらプレッシャーで眠れなくなったりします。
また高学年になると、地域の代表選手を選ぶ「セレクション」が度々実施され、これもこどもには相当なプレッシャーです。さらにサッカーでは試合の決着がつかないと「PK戦」で勝敗をつけます。もし決勝でPK戦になったりしたら、試合を観ている親でも呼吸困難になるほどのプレッシャーを味わいます。まして当事者のこどもが背負うプレッシャーはどれほどのものか。
でもこどもたちは小さい時からそんな数々の修羅場をくぐり抜けているので、プレッシャーを克服する方法やプレッシャーを実力以上の力を発揮する手段に転換する方法を心得ているようです。
我が家では中学受験をする予定はありませんが、もし受験しても少なくともプレッシャーを跳ね返し実力以上の力を発揮することができるでしょう。と言ってもその実力がそもそもありませんが(笑)
2)推理力
人間の思考力でも上位にある「推理力」もスポーツを通じて容易に養うことが出来ます。試合経験を積めば、「この選手の能力はこれくらいだからこんなプレーをするだろう」とか「次はシュートがくる」「オフサイドトラップをしかけるタイミング」など状況に応じてあらゆる可能性を推測し、その中でベストの対応を選択することが当たり前になってきます。
近年は超難関といわれる私立中学の入試でも、状況から推測させて答えを導く「推理能力」を試す試験が多く出題される傾向にあります。もちろん高校でも大学でも社会に出てからも、推理能力を試される機会に度々遭遇しますが、スポーツをやっていれば、その基礎訓練がしっかりできているので何の問題もなくクリアできるでしょう。
3)努力の大切さ
こどもたちがスポーツを通じて習得するもっとも基本的な資質は、努力することの大切さを知ることです。練習を重ねて、ある日できなかったことができるようになる、補欠だったのに試合に出れるようになる、勝てなかった相手に勝てるようになる、といった喜びの成功体験は、机上の勉強では決して味わうことはできません。
目標にむかってこつこつ努力する習慣を身につければ、こどもの一生を通じて大きな宝物になるでしょう。
4)敗北から学ぶ姿勢
親が過保護にしていなくても、普通のこどもの生活では、号泣するほど悔しい思いを体験する機会は滅多にありません。でもスポーツをやっていれば、しょっちゅう負けます(笑)。
特に大きな大会で負けた時や、ライバルチームに負けた時、油断して勝てる相手に負けた時などは、こどもたちは嗚咽を漏らして泣きながら悔しがります。
大切なことは、負けとどう付き合うか、負けたことから何を学びどう乗り越えていくか、です。それを自分で考え、敗北から学ぶ習慣を自分のものにすることは、子供時代に学ぶどんな勉強より価値があるでしょう。
人生では生まれてから一度も負けを体験しないなんて不可能ですから。
5)自己管理能力
自分の感情やモチベーション、集中力、時間などあらゆる要素をコントロールし目標達成に邁進する「自己管理能力」は社会に出て大きな成功をおさめるためにはなくてはならない大変重要な能力です。
こども時代に勝ち負けのはっきりするスポーツを体験することによって、この人生における打ち出の小槌のような素晴らしい資質を身につけることができます。
また試合に勝ちたいと思う情念は、こどもの知能を飛躍的に発達させます。
6)一生の友達
野球やサッカーのような団体競技では、チームメイトやコーチとの間に、兄弟のようなとても深い人間関係が育まれます。苦楽をともにし深い友情の絆で結ばれたチームメイトは、こどもたちにとって一生の財産でしょう。また試合の回数を重ねるとライバルチームの選手との間にも、友情が芽生えます。このような絆は、単なる遊び友達の関係では決して得られない貴重なものです。
5)社会性の習得
スポーツをやっていれば、試合で近隣の市区町村や他県へ出かける機会が多くなります。泊まりがけの遠征試合や、親もとを離れて合宿に参加することもあります。このような体験を通じて、こどもたちは自立心を養い社会性を習得していきます。
どうです、スポーツには健康増進や元気な身体をつくること以外に、こどもの知能と精神の発育を促す素晴らしい効力があることがお分かりいただけましたでしょうか?
ここには書きませんでしたが、こどもがスポーツをするようになると、自分のこどもが出る試合を観ることは、親にとってどんな楽しみにも勝る大イベントになりますよ。こどもを持つ親として、この楽しみを知らないで子育てをするなんてあまりにも可哀想です。お子さんが歩き始めたら、ぜひスポーツを体験させてあげて下さい!!
*余談になりますが、全国の幼児/児童スポーツの指導者は、こどもの発育過程における感情をコントロールする能力にももっともっと着目して下さい。テクニックの習得や試合での勝ち方にかたよった指導ではなく、メンタル面の向上をはかれる練習メニューを、多く取り上げることを願ってやみません。
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