ハワイ最大のサンゴ礁があるトンネルビーチで子連れシュノーケリングを楽しもう

2019年5月1日

トンネルビーチの入り口の看板

💕aloha〜☆マリンスポーツ歴40年、カウアイ島にタイムシェアーのリゾートコンドを購入し毎年子連れハワイ旅行を楽しんでいます。

日本人にはまだまだ馴染みの薄いカウアイ島というマイナーな島の情報を発信しています。

トンネルリーフ

トンネルビーチの珊瑚礁でシュノーケリングを楽しむ人たち
かっては波打ち際まで珊瑚礁が広がっていました/トンネルビーチ/カウアイ島

カウアイ島ノースコーストにあるトンネルリーフはハワイ州最大規模の珊瑚礁のリーフです。その大きさはスペースシャトルからも確認できるとカウアイ島のガイドブックに載っています。

トンネルリーフのあるビーチが「トンネルビーチ」です。ハエナビーチから東へ400mくらい歩いた一帯です。ただ、ビーチには「ここからトンネンルビーチ」という案内はありません。ハエナビーチの駐車場から歩いて来て、海の中の岩礁が見えてきたらトンネルビーチだと思って下さい。

地球温暖化と珊瑚礁

トンネルビーチ
トンネルビーチからハエナビーチの方向を見た写真。トンネルビーチは人影もまばらです

リーフとは珊瑚が集まっできた岩礁です。かっては、カウアイ島でもビーチのすぐ波打ち際まで色とりどりの美しい珊瑚が生息していました。

しかし残念ながら、1998年に発生した世界規模の珊瑚の死滅現象によって、トンネルリーフの珊瑚礁はほぼ全滅しました。

世界規模の珊瑚礁死滅の原因は地球温暖化による海水温上昇と、海水汚染だと指摘されています。

このときはカウアイ島だけでなく、モルジブやパラオ、タヒチなど世界中の海の珊瑚礁が死滅しました。

地球が何億年もかけて作り上げた美しい海中の景観が、わずか1年で消滅してしまったのです。

1998年以降にスキューバダイビングやシュノーケリングを初めた方は、今ある海の姿が普通だと思っていらっしゃるでしょう。それ以前のお花畑のような珊瑚礁を知らないのですから仕方ありません。

98年以前にダイビングやシュノーケリングをした方は、今の死滅した珊瑚礁の海は、まるで大火事か戦争のあとの焼け野原を見るような心境でしょう。

幸運にも、トンネルリーフにはかなりの数の珊瑚の復活を確認できます。特にリーフエッジにはまとまって珊瑚が再生している場所があります。まだまだ珊瑚礁と呼ぶにはほど遠い状態ですが、少しずつ復活し、やがてはかってのような美しい姿を取り戻して欲しいと心から思います。

こどもとシュノーケルをするときの注意点

トンネルビーチのシュノーケルが終わって砂浜に上りポーズをする次男

岸側のトンネルリーフは岸からだいたい60m~80mくらい沖まで続いています。(岸側のリーフの沖にさらに巨大なリーフがあります。こちらは一般的にダイビングやシュノーケリングのボートツアーで行きます)

リーフのある場所の水深は30cm~1m程度です。ですからこどもでもかなり沖まで泳いでも足が届きます。ただしリーフ上には珊瑚が再生している場所があるので、くれぐれも足で踏みつけないように細心の注意を払って下さい。できれば珊瑚保護のためリーフ上を泳ぐのは避けましょう。リーフ上よりリーフエッジに沿って泳ぐほうがたくさんの魚を観れます。リーフエッジの外側は一挙に数十メートルも水深が落ち込んでいます。

こどもの年齢が10才以下くらいでは水中マスクは隙間から水が入りますので、ゴーグルを使用することをおすすめします。また泳ぎが苦手なお子さんには浮き輪やライフジェケットより、腕輪をおすすめします。

紫外線保護のための日焼け止めクリームやサンオイルは絶対し使用しないで下さい。オイルによる海水汚染は珊瑚の再生を妨げます。すでにハナウマ湾などでは日焼け止めクリームの使用は条例で禁止されています。

日焼け防止、紫外線保護にはラッシュガードを着用しましょう。ハワイでは半袖、上半身だけで十分です。そしてぜひお子さんと地球温暖化、海洋汚染、環境問題、エコの心について話し合ってみて下さい。

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トンネルビーチの駐車場

ハエナビーチの駐車場からトンネルビーチ(と思われる場所)まで歩くのはけっこう大変です。

砂に足を取られるので、「すぐそこ」に見えるのに20分以上かかります。しかも日差しがキツく日影がありませんので、汗だくになります。へたをすると熱中症になる人もいるんじゃないかと思うほどです。

それを避けたい人はトンネルビーチの駐車場を利用するといいでしょう。場所がちょっと分かりづらいですが。ハエナビーチ駐車場のおよそ700mくらい手前の住宅街を右折して入った路地の先にトンネルビーチの駐車場があります。シャワーや更衣室、トイレはありません。

トンネルビーチのシュノーケリング

トンネルビーチの写真。まっす進んだ砂浜の沖にトンネルリーフがあります / トンネルビーチの熱帯魚/カウアイ島の海中の様子

ハエナビーチから歩いて行くと岸のすぐ近くにリーフが現れます。

リーフは2つありますが、ハエナビーチから遠い方のリーフがシュノーケリングに向いています。

リーフエッジに沿って反時計回りにシュノーケリングを楽しむといいでしょう。

この日の透明度はおよそ6m程度でした。

岸のリーフの外洋側にはさらに大きな本物のトンネルリーフがあります。岸のリーフとの間には深いパスがあるので、よほど自身があるある人でないと、岸から泳いでいくのはおすすめしません。沖のリーフへはダイビングやシュノーケリングのボートツアーで行くの一般的です。

ハエナビーチから直線の砂浜を800mくらい歩いて砂浜が右へ曲がる沖に本物のトンネルリーフがあります。

トンネルビーチ周辺(デッドエンド)マップ


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