【エーゲ海を見下ろす青い屋根の教会】あの地球を代表する景観を撮影できるポイントへの行き方を探しあてた!
カリメラ、ヤサス、イルカパパです。小2、小5の子連れ家族4人でギリシャ・サントリーニ島を旅行中です。
サントリーニ島滞在3日目は、イアからバスに乗ってフィラへやって来ました。フィラへ来た最大の目的は「青い屋根の教会」を探す事。
って、イアにも青い屋根の腐る程あるじゃないかー、(腐ってはいません、すみません)
いやいや、イアにある青い屋根の教会はどれもこれも素晴らしいけど、私が見たい「あの」教会ではないのでごぜーますだ、くく。
というわけで今日は「地球を代表する景観」サントリーニ島・フィラの青い屋根の教会を紹介するよ、うは。
初めて紹介したのはおそらく私です
私がフィラ・フィロステファニの「藍頂教会」(正式名称ではありませんがGoogleマップではこの表示になっています)への行き方を紹介したのは2008年です。
当時はインスタはなくてFBも日本でサービスが始まったばかり。世界的にも個人で海外旅行のHPやブログを書いていた人はわずかしかいませんでした。
また当時は今ほどサントリーニ島は有名ではなかった、、というより知っている人はほとんどいなかった。ましてや「青い屋根の教会」はポスターやテレビでよく目にしたけど、それがサントリーニ島にあるかもしれないなんて推測していた人は日本中探してもほんの数人だったのではないでしょうか。
当時のそんな背景を考慮すると、おそらく私が書いた「藍頂教会への行き方」は、日本で、いや世界で初めて正式に紹介した文章だと思います。
かくいう私も2008年当時は「もしかしたらサントリーニ島にあるかもしれない」という程度のあやふやな推測で捜し出したわけです。なので本当にその場所を発見した時の喜びは今でもはっきり覚えています。そして嬉しさのあまり当時公開していたHPで紹介したというわけです。
私が紹介したことで、実際にこの景観はサントリーニ島にあることが広く世界中に広まったわけです、うはは。
それ以来、多くの方がこの場所へ行って写真を撮ったり、インスタグラムにアップしたり、行き方をブログで公開するようになりさらに有名になりました。
そのきっかけを作れたことをとても嬉しく思います。
私が蒔いた種が大きく咲き広がり、今では私のことを知らない人、私が紹介して有名になったということを知らない人が、その場所へ行き写真を撮ってインスタにアップしたりブログで紹介しています。
その不思議なつながりに驚嘆と感謝の気持ちが溢れて止まりません。
今回ブログを再編集するにあたり、なるべく当時のオリジナルの記事を忠実に再現することに努めました、他のところでも言及していますが、2008年に公開したHPは当時使用していたPCが壊れてしまい公開は中止、中に入っていたデータもほとんが消滅しました。でも2019年に一念発起、生き残ったデータや記憶をもとに当時話題を読んだ世界初の行き方紹介を再現させました。
ここからさらに不思議なつながりが世界に広がり、多くの人がこの素晴らしい景色を目にすることを願っています
青い屋根の教会を探して
下の写真をご覧いただきたい。
ギリシャの旅行パンフレットやガイドブックに必ず登場するサントリーニ島一の絶景スポットからの写真だ。
驚くべきことにこの風景写真は、ギリシャとか旅行とかぜんぜん関係ねぇ~よ、というシチュエーションでもたびたび登場する。
ちょっと気を付けていれば、テレビでも雑誌でもカラオケのビデオでも、
「あ、ここにも!」
というくらいの頻度でお目にかかっていることに気づくだろう。
それくらいポピュラーな風景であり、少し大げさに言えば、
地球を代表する景観のひとつと言える。
でもこの教会、どれだけ探してもイアではお目にかかれない。
イアにも似たような青いドーム屋根の教会はたくさんある。その度に「あ、これだ」と歓喜するのだが、よ~~く眺めるとビミョウに違う。ポイントは、ドーム屋根より先(海側)にある三段の鐘楼と、教会の先の海に平な島が見えること。この2つの条件を供えたドーム屋根の教会はイアにはないのだ。
じゃあ、いったいこれはどこ?
「うーん、どうも海に写っている島は火山島のネアカメニじゃないかな」
この写真をよく観察するとそんなふうに見えなくもない。だとしたらネアカメニがこのように陸から見て写真の左手、つまり南西方向に見える場所というのは、フィラよりやや北にあるポイント「フィロステファニ」ではないか、と推測できる。
よ~~し、それならいっちょうこの場所を探し出し、世界を代表する景観で写真を撮るぞ~~!!
というのが、今日、フィラへやって来た一番の目的だった。
探索開始!GO〜!
「そんな雲をつかむような手がかりだけで、この暑さの中を探し回るのは絶対いや!」
そもそも風景にも写真にもあまり興味のないママは、はじめから教会探しには反対。それだったらフィラに残ってお店をのぞいていたと言う。
一方、カイはわずかな手がかりだけで場所を探し出すことに燃えている。推理小説の探偵みたいだと。しかもこれは実際にわたしたちがおこなうノンフィクションドラマだ。それで、ママとリュウが街に残り、わたしとカイが教会を探しに行くことになった。
では40分後にこのケーブルカーステーションの前で待ち合わせて、出発じゃ!!
「じゃあねーー」
ケーブルカーステーションの前でママたちと別れ、その先の路地を直角に曲がるといきなり上り坂になった。左の崖下には風に揺れながらゴンドラがゆらゆらと遥か下の海のほうへ急降下している。
ひぇぇ~~、これはこわいよー。
「あとでこれに乗るんでしょ?」
「いや、そのつもりだったけど、こんなにすごい傾斜とは、、、これなら歩いて下ったほうがいんじゃない」
「おれ、どっちでもいいよ」
そんなことをカイと話しながら坂を登っていると、崖にせり出すように作られた展望台が視界に入ってきた。そこから大勢の人が景色を眺めている。振り返ってみると崖沿いに白いフィラの街が続いている。
おお~~なるほど、これは確かにすごい眺めだ。その展望台で写真を撮って、さらに先へ進む。展望台から先は急に人通りがなくなり、さらに路地は登っていく。まるで青い空へと伸びているようだ。おそらくこの路地はフィロステファニ村へ通じているんだろう。
ケーブルカーステーションを出発して7~8分歩いたところで、突然、路地の右側に教会が現れた。
「あ、これだよ!」
カイがその教会の屋根のほうを指差して叫ぶ。見あげると確かに写真に写っていた三角形の鐘楼が見える。
おお~~やったー!でも、、
「本当にこれかな?青いドーム屋根がないし」
「きっと上に登ったら見えるんじゃない」
わたしたちは今、路地からその右手、つまり海とは反対の山側にある教会を見上げている。カイの言う通りもしあの鐘楼の後ろに青い屋根があって、そこに登ることができたら、まさに写真と同じ風景を眺めることができるはずだ。
「よし、じゃあ、とにかくこの教会の後ろに登る方法を考えよう」
でも、教会の扉は堅く閉まっていて、中を通って後ろへまわることはできそうない。それならと、今まで歩いてきた道を戻って、山側に登る道を探したが、路地の山側には高い壁が続いていて、その上に登る道は存在しない。
「教会の後ろへ登る道なんてどこにもないよーー」
あきらめかけたとき、後ろがだめなら前は?というカイの提案で、今度は教会からさらに路地を前方に進んでみた。でもやっぱり山側には高い壁が続くだけ。だめだ、、教会の後ろに登る道なんてない。でも、じゃあ、あの写真はいったいどうやって撮られたんだ?
ひとつの可能性は、ここはその場所ではないということ。もうひとつは、この壁をよじ登ったか、教会の内部から後ろへ回ったか。う~~ん、教会には入れないから、この壁をロッククライミングしてみるかーー
そう思いかけたとき「あったよー、階段!」
と、さらに路地の先へ進んでいたカイが大声を出して私を呼ぶ。
「なにーー」
急いでカイの呼ぶほうへ走って行くと、おお~~、たしかに、壁の間にその上へ登る小さな階段があるではないか!
でかしたぞ、カイ!これだよ。
ついにご対面!感動の瞬間
高鳴る胸の鼓動を押さえながらその階段を一歩一歩登る。
壁の上まで出ると雑草が覆い茂る荒れ地が広がっていた。その荒れ地に人が踏みしめた小径が続いている。もうぜったいこれだ。たくさんの人が写真を撮るために踏みしめた跡に間違いない。息を切らしながら雑草の中に伸びる小径を登っていくと、駐車場が見えてきた。そしてその駐車場の海側の白い塀の下に、あった!!あった、ありましたーー、わたしたちが探していたあの風景が!
それは写真で見た景色そのまま。丸く青いドーム屋根の先に三角形の鐘楼が立っていて、そのさらに先に紺碧のエーゲ海が輝いている。ときおり火山島ネアカメニの近くを大型船が通りすぎる。
ああ、なんと雄大で開放感いっぱいの眺めだろう。
遥か紀元前に、火山の大噴火で吹き飛んだ巨大な噴火口。そこに海の水が入って出来上がったカルデラ海を、ぐるっと見渡すことができる、迫力の大パノラマだ。
その景色をひときわ感動的にしているのが、ここを親子の共同作業で探し当てたということ。
わずかな手がかりをもとにその場所を探し出す。それが何の得にもならなくたって男の子はそれでいい。何かに夢中になれることは、他人の評価が高いことに価値があると考えることより、ずっとずっと素晴らしいことだから。
「意外と簡単に見つかったよってママに自慢しようね」
光に満ちたエーゲ海に、浮ぶようにたたずむ青いドーム屋根の教会。それを眺めるカイの顔はちょっと誇らしげだった。
そのとなりで汗をぬぐうパパの笑顔もこりゃまたとても誇らしげだった。
写真撮影ポイントへの行き方アドバイス
フィラのケーブルカーステーションから路地をフィロステファニ村のほうへ進む。7~8分歩いたところで山側に教会が見えてくる。そこからさらに路地を進み、右手にある階段を登る。壁の上に出たら右手の荒れ地をフィラのほうへ戻る。荒れ地をしばらく登ると駐車場があり、その右手に青い屋根の教会が見えてくる。
写真を撮るなら日中は逆光になるので避けた方がいい。朝か夕方がおすすめ。大型船が島を横切る瞬間を待ってシャッターを切ろう。
いい写真が撮れたらぜひ教えて下さい♪
藍頂教会の地図
絶景撮影ポイントへの行き方2020年
この場所はあまりにも有名になったため、海側の道から登れる階段は2020年現在、閉鎖されていることが多いようです。
その場合はさらに北へ進んでホテルガリニのところで右手に回り込むか、フィラから海側の道は通らず、内陸側にある「Erithrou Stavrou通り」をまっすぐ北上しサントリーニパレスホテルの海側の駐車場に出てください。
北に回り込んでも大回りする距離は200mくらいなのでその方がオススメかな。
サントリーニパレスホテルの地図
まとめ
絶景撮影ポイントは空き地とか駐車場というような微妙な使い方をされているので今後どのように変わるかわかりません。行かれる時は信頼できる最新情報を確認することをお勧めします。
素敵な写真が撮れたら是非教えてくださいね!
この記事があなたのギリシャ・サントリーニ島旅行の参考になったならとってもうれしいです。
それではどこかでまたお会いしましょう。ボンボヤージュ。
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