モアイ観光とツアーについて
モアイ観光
モアイ観光は、この島を訪れるほとんどの観光客にとっていちばんの目的だろう。
ところが宿泊施設があるハンガロア村から徒歩で行ける遺跡はタハイ遺跡のみ。
イースター島観光のハイライトともいえる、
ラノ・ララクやアフ・トンガリキまでは、
村から片道20kmもあるのだ。
よほど日程に余裕のある人でない限り、
徒歩やレンタサイクルだけでこれらの遺跡を観てまわるのはちょっとむずかしい。
また日本からタヒチ経由でイースター島に行く場合、
フライトの曜日によって滞在日数が制限される。
短い滞在期間に効率よく観光するには、
島内観光ツアーに参加するのが、最良の選択だ。
というわけで、今回のイースター島旅行では、
我が家にとってはじめてとなる団体ツアーに参加。
過去の子連れ海外旅行では、
観光はレンタカーを借りて自分たちのペースで自由気ままに行動していた。
団体ツアーでは、
こどもたちがバスの中でさわいだりしないか
トイレは?食事は?
おとなしく説明を聞くか
など心配事が山積み。
でもリュウももう年中さんなので、大丈夫でしょう。
イッちゃえ☆ イッちゃえー☆
イースター島のツアーについて
今回参加したツアーは、ホテル代に島内観光と、空港ーホテル間の送迎がセットになっているもの。
ホテルは自由に選べるが、宿泊するホテルのゲレードによってツアーの料金が異なる。
また日本語観光か英語観光かによっても料金が異なる。
観光でまわる遺跡はあらかじめ決まっていて、
3日間でおもな見所はほぼすべて行ける内容になっている。
またそれぞれの遺跡での滞在時間もわりとゆったりしている。
さらに1日観光の日はランチ付き。
このランチの内容がまた素晴らしく、
我々のときは海辺にテントを張ってバーベキュービュッフェランチだった。
肉やシーフード、バターコーンライスはとっても美味しいし、お酒やジュース、ミネラルウォーターもついていた。
それから、1日観光の日の最後に行くアナケナビーチでは、
泳ぐ時間もあるので、
水着やタオルを持って行くとよい。
団体ツアーのデメリットとしては、子供がらみの事以外で、次のような点があげられる。
- 日照を計算して行動できないので、観光スポットで写真を撮るとき逆光になることがある。
- 遺跡で足を踏み入れてはいけない場所がわかりずらい。
一方レンタカーを借りて個人で観光する場合は、次のような点に注意しよう。
- 南海岸をのぞくと、道路の状態が相当悪い。
- 万が一トラブルがあったとき、まわりに誰もいない
- 島の中央部では標識がわかりにくい。
団体ツアーで心配された子供たちの様子だが、結果はオーライ。
連続してバスに乗ってる時間は長くても30分くらいで、
次のスポットが近いところでは5分くらいのこともある。
これくらいの時間なら子供たちがさわぐ心配はなかった。
また遺跡がある場所はまわりが広いく、
子供たちは好き勝手に走り回ることができるので、
遺跡の説明の邪魔になるようなこともなかった。
それから旅行前に
子供たちといっしょにモアイに関する本を読むなどして、
興味を持たせるような工夫をしたのもよかったと思う。
島内でトイレがある遺跡は次の3ヶ所。
- オロンゴ
- ラノ・ララク
- アナケナビーチ
現地ツアー会社
- アンデスニッポンツーリスト ☎100299
- キアコエツアー ☎100282
- アクアツアー ☎100770
我々は出発前、日本からアンデスニッポンツーリストのHPを通じて直接予約を入れた。
現地には日本人ガイドのKさんが常駐している。
我々のツアーは、1日目午後半日、2日目午前半日、3日目終日
というスケジュール。
日程に余裕がある人は、
到着後村の旅行会社を尋ねて直接交渉するほうが安くあがるかもしれない。
イースター島観光で役立つ用語集
アフ
モアイがのっている石積みの祭壇。島内には300近くのアフが点在している。葬儀などの儀式や墓として使われていた時代もあった。島内最大のアフは、アフ・トンガリキで日本のクレーン会社の援助によって復旧された。
フリモアイ
1770年代に起こった部族間の争いによるモアイ倒し戦争。モアイの眼には特殊な霊力が宿っていると信じられてたので、モアイはうつ伏せに倒され、眼を破壊された。
プカオ
1300年代から作られはじめた、モアイの頭上にのせる飾り。帽子とも、まげを結った髪ともいわれている。島中央のプナ・パウにプカオを切り出した石切り場がある。
ホトゥ・マトゥア王
最初にイースター島にやってきた伝説の王。島北部のアナケナビーチに上陸したといわれている。島で唯一、海を向いているアフアキビのモアイは、王族がやってきた故郷の方角を見ているとの説がある。
ラヌ・パイ
島の言葉で「大きな陸」「大地」の意味。現在でも島民たちは自分達の島をラヌ・パイと呼んでいる。
マケマケ神とタンガタマヌ
マケマケは大気の創造神。タンガタマヌはマケマケの化身で、頭が鳥、身体が人間という鳥人。島の南西、ラノカウ火山の外輪山の尾根にあるオロンゴ鳥人儀式村で、鳥人を決めるための儀式が毎年おこなわれたいた。
マナバイ
風や塩分などから農作物、植物を守るためにつくられた、石組の建造物。
ロンゴロンゴ
島に残る絵文字。奴隷狩りで文字を読める人たちがさらわれたため、解読不能の謎の文字となっている。また19世紀以降、キリスト教布教の妨げになるからと、文字が刻まれた木片は焼き払われたため、現在世界中で木片は28点しか残っていない。