キャンプサイトでお風呂のお湯を沸かす体験
ジャンボ〜!下は6歳(年長)から上は12歳(小6)の6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行、じつはグランピング。
旅行7日目、大満足のセレンゲティでゲームサファリから戻ってきたらキャンプ場のスタッフが薪を燃やして、お風呂のお湯を沸かしているところでした。せっかくの機会だから子供たちに手伝わせることにしました。
お風呂の湯沸かし
われわれが宿泊しているエクシクルーシブモバイルキャンプには、
ガスも水道も電気もない。
ここのシャワーは、
スタッフがお湯を沸かして、
バケツで運んでいるのだ。(*水はエヴィアン)
蛇口をひねったらお湯なんて簡単に出るもんだと思ってるこどもたちには想像できないだろう。
せっかくの機会だから手伝わせてもらおうか?
さっそく、スタッフに頼んでみると心よく引き受けてくれた。
「ハッハッハ、やってみる?それじゃあ教えあげよう」
お湯わかすの手伝わせてください/なかなか燃えあがらないな~
薪を燃やす手順
まずそこらへんに落ちている枯れ木を拾ってくる。
それを斧で割る。
こどもたちが順番に薪割りをするが、おいおい、そんなにふりまわすなよ~。
でも、斧なんて使ったことないのになかなか上手だね。
それから斧で割った木や小さくなった破片を火にくべる。
じゃんじゃんくべる。
みんな真剣な顔して、誰も無口になって、もくもくとやってるよ。
ふーふー吹いたり、煙をがほがほ吸ってむせいぇ、涙目になったり。
はっはっは、みんな顔が黒くなってるぞ。
でもとっても楽しそう。
スタッフも「火を燃やすのが上手だ」と感心。
あ、よかったら2、3人、置いていこうか?
もくもくと火をたく子供たちともくもくと立ち上がる煙
サバンナの夕焼け
2006年最後の日に、
こんな素敵なお手伝いができて、
みんな満足げな笑顔になった。
見上げるとサバンナの夕焼け空は、
今みんなで焚いた火のように真っ赤に燃え上がり、
その森と雲のシルエットの間を、
鳥たちが家路を急いで羽ばたいていった。
最後のディナー
このキャンプでは、ゲストは大きなテーブルをかこんで一緒に夕食をいただく。
今年最後の晩餐を共にするのは、
- スペインから来た新婚カップル
- ウィーンから来た初老の夫婦(セレンゲティにはハネムーンで来たとのこと)
- ローマとミラノから集まったイタリア人の親戚グループ
- ベルギーから来た親子3世帯
- カリフォルニアから来た家族(お父さんはサンディエゴの大学の教授とか。タンザニアは5回目だけどヒョウは見たことないって)
- そしてアヒルファミリーの6人とわたしたちだ
こんな秘境で、国籍も年齢も違うまったく知らなかった者同士が、共に新しい年を迎えるというのも何かの縁かもしれない。
食事が終わりいよいよ新年を迎える瞬間が近づいてきた。キャンプ場のスタッフがカウントダウンを始める。みんなグラスにシャンパンを注いで、こどもたちはオレンジジュースで、
それぞれのグラスを高々と持ち上げて、
スリー、ツー、ワン、ゼロ
「ハピーニューイヤー!」
野生の王国で12月31日の夕食の様子
紅白歌合戦もゆく年くる年もない(そもそもここにはテレビもラジオない)我が家にとって初めて海外で迎える大晦日。日本にいるときのような「新しい年を迎える」気持ちの高揚感も引き締まり感もないまま、すーっと自然に時計の針が進んでいきました。