想定外のハンプニングを楽しもう!モロンダバのマーケット
バオバブ並木で写真をいっぱい撮って、さあ、次はキリンディー森林保護区へ出発だ!と思いきや、ドライバーのサミーがタイヤを見てマミーと何か話している。
言葉はわからないが、表情から推測するといい話ではなさそう。
案の定話し合いが終わり、マミーが険しい表情でこちらに向かってきた。
トラブル発生
「ここからキリンディーまで約2時間かかります。この先道路の状態はもっと悪くなります。どうやらタイヤにひびが入っていて、このままではどこかでバーストするかもしれない。この先には修理するような店も町もないから、いったんモロンダバに引き返してタイヤを交換します」と言う。
ヒェ~~それはタイヘンだ。でももっとタイヘンな問題があって、今日は日曜日なので、モロンダバへ戻っても修理屋が休みかもしれないとのこと。もしタイヤの修理ができなかったら、キリンディー行きはあきらめなくてはいけないらしい。まあそれもしかたないですね。
「アフリカでは予定通り事が運ぶことはめったにありません。何がおこってもそれを受け入れて、できれば楽しんで下さい」。
マックスサファリの森田社長の言葉が頭をよぎる。ああ、そうだね、こんな時こそ想定外のハプニングを楽しまなくっちゃ。
でっけぇーかたつむり!
モロンダバへ引き返す
約1時間かけてモロンダバへ戻り、独立大通りから海とは反対方向へ曲がった道へ入る。そのちょっと先は空港だ。空港に到着したときは気づかなかったが、この通りは独立大通りと比べると静かで落ち着いている。屋根に大きな衛星放送用アンテナを備えた立派な住宅が並んでいる。そしてどの家にもしっかりしたゲートが取り付けてある。この一帯は、どうやらモロンダバの高級住宅街のようだ。
車はそのうちの一軒の庭先で停車。現地ツアー会社のオーナーの家らしい。庭にはよく手入れされた南国風ガーデンがある。そこでカイが大きなカタツムリを見つけた。おお~なんじゃこりゃ~~デッけぇ~。
修理屋お休み
マミーたちは、町に1件しかない修理屋に連絡をとっているようす。でもやっぱり今日はお店が休みで、誰もいないようだ。時間だけが刻々とすぎてゆく。それでもマミーは大丈夫です、大丈夫です、と繰り返す。休みだからって修理屋の人がどこか遠い場所へ行くことはないし、ゼッタイこの町のどこかにいるからと。
いました!
しばらく住宅街のまわりを散歩していたら、マミーがわたしを見つけてうれしそうに口を開く。
「見つかりました、日曜なので教会にいたようです」
おおーさすが、ナイスプレー!ぱちぱちぱち。それにしてもどうやって見つけたんだろう?自宅に電話したら家の人が出て、たぶん教会に行ってると思うということで、ツアー会社のスタッフが、ダッシュで教会へ探しに行ったらしい。まさに人海戦術だね。ご苦労様でした。
ニワトリを買った少年 / かごの中にたくさんのニワトリがいる
モロンダバのマーケット
それから車に乗って独立大通りへ。生きたニワトリを売っている露店のとなりで車を止めて、ここでタイヤの交換をすると言う。1時間くらいかかるので、その間モロンダバのマーケットでも見学しましょうか、とマミー。おお~~それはいいね!こんな熱気渦巻く雑踏の中を歩いてみたかったんだ。
モロンダバはマダガスカル西海岸で第2の町。モザンビーク海峡に向けて開けた漁師町で、海峡の対岸にはアフリカ大陸が横たわっている。かって航海士の主要な寄港地として、またメナベ族の中心地として栄えた。現在は、バオバブ並木や世界遺産ツィンギー観光の拠点として、たくさんの旅行者が訪れる。観光客向けホテルは、マングローブの入り江とビーチに挟まれた、半島のように細長く伸びる砂地の上に集まっている。飛行機はアンタナナリブから週6便、チュレアールからは週2便。
みんな頭に大きな荷物を乗せて器用に運ぶ
マーケットのバケツ屋さん
マミーと一緒にたくさんのお店がひしめく、そして人や犬や牛でごった返すマーケットをぶらぶらした。お米や肉、Tシャツ、中古の靴、服、何かわからないが中古の部品、本当にいろんなものが売られている。
中でも目立ったのはバケツとタライ。いったい何色あるんだ、と驚くほどいろんな色がある。バケツを頭に乗せてものを運ぶ人が多いので、ファッション性を重視してたくさんの色があるのかな?今年の流行の色とかあるんでしょうか?ところ変われば文化や風習そして流行までこんなにも違うものだということに驚かされた。
あっ、ドーナッツ食べたい!
露店でドーナッツを買う
独立大通りをずーっと海側のほうまで歩いて、郵便局がある角で引き返すことに。もうタイヤの交換も終わっているでしょう。折り返すところに揚げドーナッツみたいなのを売っている露店があったので、何個か買ってみる。ふむふむ、ドーナッツというにはちょっと甘みが物足りないけどこれはこれでけっこう美味しいですよ。
街角のカフェ / 落花生やコーヒー豆 / HOTELは食堂のことです
メイドインチャイナ
引き返しながら、今度はサッカーのユニフォームを売っているお店に立ち寄ってみる。欧州のクラブチームのユニフォームがたくさん。それに値段がえらい安いぞ!ヒャーー、タグを見ると全部 Made in China、なるほどね。子供たちとわたしでおそろいのユニフォームを買ってハッピー。
車へ戻ったころにはタイヤの交換も完了していて、もういつでも発進できる状態。エンジンがぶるぶる震える車に乗り込んで、さあ、今度こそ、キリンディーへ向けて出発だ!
あっ、お米を売っている / おしゃれな買い物バッグ